2026/09/15

エナメルのカラフル花イヤリング

 

七月にピンクのバラのインタリオのルーサイトのイヤリングを購入したフリマのストールでは、このビンテージのイヤリングも一緒に買いました。 

やはり大好きな仕様で、しかしインタリオのルーサイトより出会う確率が遥かに低い、金属製の地金にエナメル塗装を施した、1960年代に流行したポップな花型アクセサリーです。

今までこの手でブローチなら幾つか手に入れて来ましたが、イヤリングを見るのは初めてかも知れません。 

全体的に白く塗装され、その上で互い違いの花びらに異なった色の彩色されているのが、レトロキッチュなカラフルさを強調していて堪りません。 

また、下白の為に花びらの縁が白く枠どって見えるのも魅力です。  

一つの花の直径は約3㎝。この花びらの色味が、蛍光っぽくカラフルでも経年のせいか、ややくすんで落ち着いて見えます。また厚めの塗装で透明感があり、とろりとシロップのように盛り上がって見えるのも魅力。

着用金具はクリップ(バネ)式で、これも頑張ればピアス式に改造出来ない事はなさそうですが、実用するよりビンテージらしさを残す為に、ここままにしておくつもりです。




2026/09/14

英国風景式庭園の最高傑作ストウ 3

 

 

昨年の九月に、夫婦で初めて訪れたバッキンガムシャーのNT(ナショナルトラスト)の庭園Stowe ストウで、ここに到着した時から最も気になっていた建造物Gothic Templeゴシック教会にやって来ました。勿論ゴシック時代に建てられた物ではないし、教会として使用された事もないとか。ついでに言うと、特にゴシック様式にも見えません。

しかし、一際目を引く絵になる建物なのは確かで、二階のバルコニーからは360度の眺めが楽しめるそうです。ガラス窓から内部を覗くと、椅子が乱雑して荒れているように見えました。

ゴシック教会から少し下った場所に、この庭園の東側の建造物のもう一つのハイライト、Palladian Bridge パラディアン様式の石橋が湖に架かっています。

 

パラディアンとは、16世紀のイタリア人建築家アンドレーア・パッラーディオが生み出した建築・デザイン様式。古代ギリシャやローマ時代の古典主義の復古で、イギリスでは1819世紀に流行し、ジョージアン様式と被る部分もあります。

この屋根付きの石橋は、天井にも凝った装飾が施されています。 

歩けど歩けども、敷地はまだまだ広い。湖の端に、アオサギが居ました。 

ここから湖沿いに西へ向かうと出口に通じますが、我々は更に東へ少し進み、Chinese Houseと言う、建築家ウィリアム・ケントがデザインした中国風の庵を見学しました。これが、ここの他の建造物に比べると、正直べニア板で出来たプレハブのような粗末な見た目でして…。

外壁には、胡散臭い事この上ない東洋風の絵画と、「何か漢字のような」デタラメが装飾されているし、東洋人としては見ていて居たたまれません。

しかし、当時の西洋人(しかも有識人)の東洋感を示す遺物としては、歴史的には貴重な資料だとは思います。

この後湖沿いに西へ進むと、更にTemple of Friendshipと言う神殿が見えました。19世紀に火事で損傷を受け、廃墟化して崩れ易くなっています。 

太陽の位置が随分動いて陽光が変わった為、到着した時とはストウ・ハウスがまた違った姿に見えます。 

NTの出入り口部分に戻り、かなりの距離を歩いて小腹が空いたので、カフェでクリームティーを頂く事にしました。「アップル・クランブル味」と言う季節限定(←イギリスでは非常に珍しい!)の特製のスコーンが一個だけ残っていて、それと普通のレーズン入りスコーンを二人で分け合う事にしました。

こちら、P太の盛り付けたスコーン。クロテッド・クリームの上にジャムが乗って、美味しそうに見栄えがします。

一方私のスコーンは、ジャムを先に塗ってしまった為に見事にメチャメチャ…。勿論味は同じなんですけど、こう言う所にも性格が出るもんでお恥ずかしい限り💦


ところで、この現在のNTの出入り口部分は、元はNew Innと言う旅籠でした。

何故貴族の邸宅内に旅籠が存在するのか疑問でしたが、ストウは既に18世紀の造園時から一般公開されていた為、わざわざその訪問者の宿泊滞在用に建てられたそうです。 

建物の内部には、当時の様子が再現されていて見学出来ます。

干してある布巾に、説明書きがプリントしてある面白い展示方法。イギリス人は、こう言った工夫ある見せ方は得意なようです。 

左にチャンバーポット(おまる)が置いてあり、もしかしてこの流し台で汚物も処分したのか?? 洗濯と一緒のシンクは止めて欲しい。

帰り際に、公道に接した門近くから振り返ってCorinthian Archを眺めました。これでも未だ全ての庭園の建造物を見た訳ではなく、見逃した物もありますが、正直最早食傷気味です。まるで金持ちテーマ・パークのようで、金満過ぎて私には感性的に余りピンと来ない庭園でしたが、高低差をたっぷり歩いて良い運動にはなりました。


 

 

2026/09/13

ピンクのバラのルーサイトのインタリオのイヤリング

いつもの日曜日開催のフリーマーケットで、古いジュエリーを幾つか売っているストールがありました。多くはイヤリングで、ビンテージだからイギリスでもピアス式ではなくクリップ式です。その中に、私の大好きなル―サイトのインタリオのイヤリングがあり、一組50ペンスとの事で買いました。

直径は2㎝強。ルーサイトのインタリオのイヤリングを買うのは、これで二度目です。前回は青い花のモチーフでしたが、今回は砂糖菓子のようでレトロな蛍光掛かったピンクのバラです。

丁度少し前にアーディングリーのアンティーク・フェアで購入したルーサイトのインタリオのブローチと、まるでお揃いのようで嬉しくなります。 

クリップ式のイヤリング金具は、ピアス穴を持っていても決して着用出来ない訳ではありません。しかし長時間着ければ耳朶が痛くなり、また不意に外れて落とし失くし易いと言う短所があります。 

ピアス式の金具に改造出来ない事はないのですが、そうするとビンテージとしての見た目の魅力は明らかに半減する為、着用して楽しむよりコレクションとして楽しむ事を重視して、このまま取って置くことにしました。




2026/09/12

英国風景式庭園の最高傑作ストウ 2

 

昨年の九月に、夫婦で初めて訪れたバッキンガムシャーのNT(ナショナルトラスト)の庭園Stowe ストウで、二つの湖の周囲を歩きながら、やっと丘の上のお屋敷Stowe Houseに到着しました。

しかしここ、実はNTの管理ではないので入館は出来ません。陶器メーカー「ポートメリオン」の創始者が創立した全寮制の私立学校の所有になっており、内部見学するには別料金が必要です。

湖の対岸から見上げた時には、館の前に沢山の人が群がって見えましたが、この日は父兄を呼んでの学校のBBQ大会があったからのようで、この時には既に終了していました。 
この庭園で園芸種の花が植えられているのは、せいぜいこの館の周囲位。 

ここから南方を眺めると、最初に見学した正門が遥か遠くに小さく見えます。随分歩いて来た訳ですが、これでも未だコースの中間地点です。

校舎自体はストウ・ハウスの西側に立ち、宮殿級の館に比べると地味に見えますが、本当はこれだけも相当贅沢な建物です。イギリスの私立学校の学費は、インターナショナル・スクール並みか、それ以上と言われています。

館から、我々は庭園の東側を歩き廻る事にしました。 

東の方が狭い谷があって地形の変化に富み、歩いていて楽しく思えました。

まず目に入って来たのは、Captain Grenville’s Columと言う記念碑。館の主コバム子爵の甥で、戦死したトーマス・グレンヴィル海軍大佐を追悼する為に建てられました。海軍だった為、側面には錨のマークが付いています。


ここの庭園の必見の一つが、このTemple of British Worthiesで、言わば英国偉人神殿です。

家主が偉人と思う人物の銅像が並べられていて、シェイクスピアやエリザベス一世、ジョン・ミルトンやニュートン等は納得が行くものの、中には相当主観的で奇妙な選択の人物像も混じっています。

実はこのストウ、かなり政治的な庭園でもあり、当時の首相ロバート・ウォールポールの長期政権への反対姿勢を所々で強く主張しています。

ここから再び丘を登って行くと、またしてもギリシャ風の神殿Queen’s Templeがあります。しかし他の神殿と違い、ここは中が屋内として使用可能な造りになっています。コバム夫人が夏のアフタヌーンティーを楽しむ為に建てられたそうです。

この場所は庭園内の最高地点に近く、地上からでも既に眺望良好。

ここから更に東へ行くと、園内で最も背の高い建造物で展望台にもなっているLord Cobham’s Pillarが聳え立っています。コバム夫人が夫の追悼として建てた記念塔で、展望台からの眺めはさぞかし抜群のはずですが、この日は強風の為か閉鎖されていて登れず無念。