2026/05/18

イギリスに戻って来ました!

数日前、二カ月間の一時帰国から無事イギリスの我が家に帰って来ました。三月に母が亡くなった知らせを受け、やっと確保出来た航空券はその四日後の便でしたが、イラン戦争が勃発した直後だった為、本当に予定通り離陸し到着するのか最後まで緊張し捲りました。今回は空港から東京の姉の家に寄らずに福島の実家に直行しなくてはならず、飛行機は夜間到着だった為に乗り継ぎする東北新幹線も最終便に近く、もし飛行機が予定より遅れたら、最終の新幹線に間に合わないんじゃないかと言う事にもドキドキでした。が、全て予定通りに進み、到着翌日の母の通夜と葬儀に無事間に合い、四十九日まで参加する事が出来ました。

しかし、戦況は拗れ世界状況は益々混乱する一方で、今度は帰国便と一緒に予約したイギリスに戻る便が、果たして無事飛び立つかも始終心配でした。ホルムズ海峡の閉鎖に寄り、世界中で深刻な燃料不足で、とんでもない値段の燃油サーチャージもどんどん値上がって行きました。既に購入した航空運賃にさえ、もしかしたらサーチャージが追加されるかも知れないと言う不安と、そもそも多くの飛行機が欠航されている事実にも気を揉まされました。四月の時点で、欧州の飛行機の燃料が後6週間分しか残っていないともニュースで聞きました。 

航空会社の都合でキャンセルされれば返金は当然されるでしょうが、すかさず再び航空券を買おうにも、最早買えない値段に上がっている事でしょう。本当に日程通り英国に戻れるのか、最後の最後まで半信半疑でした。↑写真は、行きのヒースロー空港待ち合いロビーで食べたかっぱえびせん。このパッケージも、インクの材料不足でその内モノクロになるとは…。

しかしこんな非常時こそ、値段は張っても信頼出来る日系の航空会社の直行便を選んで、つくづく正解だったと実感しました。当然出来るだけ物騒な地域を避け、行きはロシアと中東の合間の中央アジア&中国北部と言う奇妙な空路、帰りはベーリング海峡上空、続いて北極海からグリーンランド北部を経由する空路を通って行きました。

母死亡の報告を受ける前から風邪で体調を崩しており、私には珍しく食欲がありませんでした。更に母が亡くなって緊急帰国の準備をする間は、頭が混乱して食欲が全く失せました。二週間位の間に、体重が4kg近く落ちました。帰国直前にブログも少しは書き溜めて置こうと試みましたが、普段私にとって文章を書くのは憂さ晴らしに最適なのに、全く文章が頭が浮かんで来ない初めての苦痛な体験に戸惑いました。

が、日本に到着して日本の食べ物の目にしてからは食欲は一気に回復し、体重もあっと言う間に元に戻っちゃいました。今回の帰国時は、普段心掛けている塩分控えめだの低脂肪低糖質と言った事はほとんど無視し、食べたい物を悔い無きよう心行くまで楽しむ事にしました。結果、今回の日本滞在中は、ここ10年間位で最高位に体調の良さを感じました。やはり健康って精神の満足度からの影響が大きくて、単に栄養素を適量接種していれば十分って訳じゃないんだと実感。日本の食のレベルを堪能する一方で、イギリスの食べ物の不味さを改めて思い知らされ、イギリスに戻る事を考えただけで胃が重~くなるのを感じました()


日本は顕著な人口減少&高齢化に寄り衰退して来ていて、確かに路線バスの本数は激減して来ているし、多くの小・中学校の閉統合からもそれはヒシヒシと感じます。今回の英国便は平日の早朝発だった為、空港行きリムジン・バスの発着する吉祥寺までタクシーを利用しなければなりませんでしたが、地元タクシーが運転手不足で一週間前でも予約出来ないと言う事は前回の帰国時にも分かっていたので、今回初めてUberを利用して一カ月前に予約しました。本当に予約されているのか来るのか不安だったし、料金は高くは付きましたが、対応は完璧でした。

人口減少に寄る衰退は自然で仕方ないと納得せざるを得ない一方で、人口が増加傾向なのにも関わらず、このイギリスの落ちぶれ振りは何なんだろね?と恐怖すら感じます。例え地震や熊が来ようと、食や商業、娯楽の豊かさが普段の生活の精神安定を大きく左右すると、改めて日本で実感しました。こんなイギリスでは長生きは出来ないだろうし、長生きもしたくないとつくづく思います。

↑写真は羽田空港で見掛けた酒で、どうやらアクスタ付き。老酒や紹興酒ではなく日本酒なんだな。毎回P太へのお土産用に空港で酒を買いますが、今回は説明書を全部読む時間がなくテキトウに選びました。すると、一本は偶然進撃の日田の酒でした。 今回は第二ターミナルで、第三に比べると娯楽感は少ないのですが(あれはテーマパークだ)、日本酒の種類は多く扱っていました。

今回利用した飛行機はANA(全日空)で、国際便としては初めてか三十年ぶり位かもしれませんが、サービスの手堅さには感心しました。ついでにポケモンとのコラボ中で、英国行の機体は実際にポケモンのラッピング仕様でした。

そんな訳で、機内安全ビデオにもポケモンの主要キャラクターが総出演。

機内の客席の枕カバーも、こんな感じ。13~14時間のフライトの後だと、プリントが頭に擦られて結構ボロボロになるのですが。 

飲み物サービスの紙コップさえ、ピカチュウのイラスト付き。搭乗後最初のスナックも、普通は口が臭くなるサワークリーム・オニオン味のプレッツェルとかが出るのに、日本らしくアラレでした。パッケージもお洒落。

無料ノンアル飲み物の中には、「薫るかぼす」なんてのが有ったので注文してみました。ここ数年帰国便にはBA(英国航空)を利用していたので、機内食が冷凍なのは仕方ないものの、なら何故せめてサイゼリアのレベルには作れないのかとずっと残念に思う質でした。が、やはり機内食世界トップレベルのANAの食事は違います。食後にアテンダントさんに「お味はいかかでしたか?」と聞かれ、つい「美味しくて驚きました!」と率直に答えたもんだから、アテンダントさんも多少驚いたかも知れません()

上の食事は「ボルドー産ワイン煮込みのハッシュドビーフ、バターライス添え」で、この他「南国元気鶏 炭火薫る親子丼」から選択出来ました。流石にパンは多過ぎだと思いましたが、全体的に野菜たっぷりで、チキンとパプリカのマリネの乗ったポテサラ、特製ドレッシングのサラダ、卵焼きと煮しめもちゃんと美味でした。

デザートには、ハーゲンダッツのアイスクリームが付いて来ました。この他食事間のおやつとして、黒ゴマ味のアメリカン・マフィンが配られました。


最後の朝食は、海苔弁(またはオムレツのラタトゥイユ掛け)でした。味も食材も真正な海苔弁で、全体的な量も丁度良く、よつ葉乳業のヨーグルトも美味しかった。

イギリスを発つ時には暴風雨で、横殴りの雨が窓を叩き付ける程でしたが、イギリスに戻って来た時も奇しくも非常に不穏な空模様でした。実際荒れた天気で雹が降り積もったそうで、気温は日中でもたった7度! 予め寒いとはP太からも聞いていましたが、東京の気温は25度位だったので、流石に体が衝撃を受けていました。

帰国中は友達にも何度か会え、日本で余りに充実した毎日を送っていたものだから、イギリスで独りショボい食事をして過ごしている夫の寂しさを、暫く忘れて気を配らなかった酷い妻です。タラちゃんも、P太のナデナデが足りなかったらしく、私が帰って来て大喜びで甘えっこぶりを発揮しています。


結局帰国中はブログを全く更新出来ませんでしたが、今後は徐々に投稿して通常運転に戻すつもりです。既に昨年のお出掛け記事が多くて時系列を混乱させていたのに(姉から文句を言われた)、急な帰国で予定していた記事を投稿出来なかった為、今後益々数年前の内容と最近の内容が混じり合い滅茶苦茶になりますが、どうぞ御了承下さい。




2026/04/08

突然の帰国

 

出来るだけ毎日更新する事を目指していたこのブログですが、これからしばらくお休みします。母が亡くなり、緊急帰国しなければならなくなったからです。 

高齢で衰弱していたとは言え、その日は御機嫌で食欲もいつもよりはあったと言うのに、突然様態が急変し亡くなりました。近くに住む弟ですら、死に際に間に合わなかったそうです。介護施設に入居して、たった十日後の事でした。前回の帰国時に父が亡くなってから、結局二年と経っていません。

認知症を患っていたとは言え、二月下旬にビデオチャットした際は、私の事もP太の事さえすぐに認識し名前を呼んでくれました。結局それが、生前の母の姿を見た最後となりました。いつもならかなり早くから帰国予定を立てるので、帰国中のブログは出来るだけイギリスで書き溜めていましたが、今回は急過ぎてそれが出来ません。

御存知のように、現在は中近東の戦争のせいで、渡航するのが特に非常に極めて難しい状況です。母の意識のはっきりしている内に、出来れば今秋に帰国を考えていたので、一応今までも度々航空料金を確認していました。しかし丁度今は絶対無理だ~、秋までには少しは世界状況が落ち着いて欲しいと願っていた矢先でした。

元々この時期の日本行便は、桜目当ての外国人旅行者が早くから予約し非常に混み、ここ数年は料金も高く設定されています。その上、イランを始めペルシャ湾一帯で戦争が起きて以来、石油が不足し価格が高騰すると共に、航空運賃の値段も暴力的に値上がり続けています。そんな中、一週間以内の便を探すのは正に至難の業でした。 

申し込んでいる最中でさえ料金がどんどん上がって行き、入金後にも関わらず二度もキャンセルされるなんて事が起こり、血反吐が出る程焦りました。とは言え、やはり私自身は混乱動揺していた為、P太がほとんど手配してくれました。…持つべきものは、気が利き頼りになり実際に行動が早い役に立つダンナさん!

結局ほぼ最後に残っていた直行便を滑り込みで取る事が出来ましたが、当然自分史上最高値の航空券となりました。体調が悪かったので(またしても)、正直乗り継ぎ便はキツイと思っていました。

中国や中東乗り換え便だけは大幅に余って少し安かったのですが、危険過ぎて在り得ないとP太からも断固反対されました。今でもエミレー★の航空券を販売しているのが、返って驚きです。 外務省からも突然の欠航や遅延を警告される程で、その他にも追加燃料費を催促されるのではと、実際に東京に到着するまで緊張し続けました。

日本も原油不足に寄る物価高騰や経済打撃が深刻ですが、ガザ、中近東、ウクライナの戦火自体は、多分日本に居るよりもイギリスでは身近に感じます。しかし、日本は日本で独裁国家に囲まれているし、ミサイル飛んで来るし。おまけに最近は、実家の地元でさえクマの目撃情報があり、最早おちおちと周辺の散歩も出来ないと思います。

喪主となる弟には、常日頃から両親が亡くなった場合、私の帰国の予定を考えずに葬儀の日程を組むように言ってありましたが、丁度葬儀場も火葬場も満杯だったそうで日程が遅れ、ほぼ奇跡的に母の通夜にも葬儀にも間に合う事が出来ました。家族が亡くなると、悲しむ暇もない程葬儀の準備や死亡手続き等で大忙しですが、そんな中でも姉も弟も他の家族も皆、役に立たない私に変わらずに色々と気遣ってくれて感謝しています。両親を失った今、益々きょうだい仲良く生きて行こうと誓いました。

今回は旅券の都合でそれ程長く日本には滞在せず、五月中にはブログを再開したいと思っています。日本滞在中も、もしかしたら更新出来るかも知れません。どうか第三次世界大戦が勃発せず(最早始まっていると言う人も)、無事予定通り英国の夫とタラちゃんの元へ帰れる事を祈るばかりです。

 

※写真は日本ではなくイギリスの近所の公園



2026/04/05

ハッピー・イースター!

  

今日はEaster Sunday、つまり復活祭当日です。イースター柄のプリント生地の中でも一番お気に入りの布で、ドール用アウトフィットを縫ってみました。

このイースター・エッグ柄のカット生地は、賑やかな上に淡い色合いが可愛くて、柄の密度も丁度良くドール服に使い易く本当に好きでした。 

今までも何度かドール服で活躍して貰い、とうとうこれがこの生地でドール服を作る事の出来る最後のようです。

モデルはピンク髪ツインテールの「メルヘンゴーランド」のリカちゃんを選び、髪色に合わせたふんわり夢可愛い雰囲気を目指しました。 

ボディはピュアニーモ・フレクションに替えていますが、正直こちらの方がデフォルトのボディより肌の色がヘッドに合っているような…。 

しかし、この布でガーリーなドレスは既に何度か作ったので、 チュニックとパンツ…と言うかドロワーズを合わせた、ちょっとピエロ風のツーピースにしました。

エリザベサン・カラーっぽい、大袈裟な程大きなフリル襟とベル袖で。フリルやリボンもふんだんに使い、パンツ・スタイルでも愛らしさは残したいと思いました。 

イースター・エッグ柄の布そのものが十分イースターらしいから、どんなパステル・カラーの布と合わせてもイースターらしく仕上がる優れモノですが、今回は水色のストライプと合わせています。  

共演のシルバニアを小さくしたようなウサギちゃんは、リカちゃん用のアリス風ドレスに付属していた物。 

このウサギにさえ、アリス・ドレスとお揃いのやはりエリザベサンのようなカラーが付いていて、しかも取り外し可能な芸の細かさです。

リカちゃんにもウサギ耳を付けようかと思いましたが、ツインテに合わなくて止めました。ツインテそのものが、ウサ耳と被るものですから。

結局リカちゃんのツインテは、単にパールのヘアアクセサリーで飾る事に。

髪型自体が既に十分可愛いから、ヘッドドレスとかは必要ないかなと思いました。 

イギリスのイースターは、大人は大抵チョコとカードを交換するだけなのですが、我が家は今年からチョコ交換すら止めました。

 イギリスの甘ったるい卵型チョコを貰っても、手を付けなくて一向に減らないからです。

例えドイツのリンツやフィンランドのファッツェルと言った美味しいチョコを貰っても、私もP太もすっかりチョコレートを食べなくなってしまいました。 

ところで、この服の顔写りのせいなのか、血色が良過ぎるように見え、このリカちゃんのほっぺたがやたら濃く見えます。 

が、イースターは本来春の訪れを祝う生命復活の喜びの祭り。健康的なのは相応しくて良しって事にしましょう。 

 




2026/04/04

アランデルで見掛けたモッズ古着


昨年のP太のお誕生日に訪れた城下町Arundel アランデルの、礼拝堂をリノベしたクラフトやアンティークが中心に入ったショッピング・モールで、中々魅力的なミッド・センチュリーのビンテージ・ドレスが多く売られている古着屋がありました。自分で着たいと言うよりは、ドールの服作りの参考になるのでせっせと写真を撮り、これはその覚え書きです。 

例えアンティーク・モールの古着屋であっても、ビンテージではなく単なる中古衣料を売っている場合が圧倒的に多いのですが、このお店は「いかにもその時代な」デザインの本物のビンテージを取り揃えていて心が躍りました。多くは60年代後半~70年代の、正にモッズやロンドン・スウィンギン文化が花開いた時代の服のようです。

例えば、こんなフラワーパワーなミニ・ドレス。大きく開いたVネックの先にぶら下がるリングと、白いパイピングがアクセントになっています。 
同じくフラワー・パワー柄でも、オレンジ系は特にスウィンギン時代を象徴する色。
写真では分かりにくいとは思いますが、整列した青系の花柄は、渋さとポップさが上手く融合して凄く可愛いプリントです。白いヨークと襟、大きなボタンもレトロ可愛いポイント。
こちらのストライプと組み合わせた花柄も、かなり好み。
丈は今ならチュニックとしか思えない程短い物が主流で、この後の時代は反動でマキシ丈が流行った(上から二番目の写真参照)ようです。
ジオメトリック柄に、白い襟とカフスが決め手。
無地でも、白い花型のレース・ブレードだけで、凄くその時代らしいデザインに見えるのは流石です。 
 
こちらも単なるストライプなのに、色と全体のフォルムだけでモッズ時代らしさが溢れています。

全体的には地味な色合いですが、良く見ると実は凝ったジャカード織りの生地。リボンや細部の装飾が、結構可愛く仕立てられています。

一方こちらは、このモールの前に訪れたヴィクトリア時代のアーケードの商品で、古着ではなく新品ハンドメイドの子供服です。ピーター・ラビット柄で、シンプルな形に生地の可愛さが最大限に生きています。 

同じ店の同じ形のドレス。中央はヒヨコ柄のイースター・ドレスで、やはりイースターの服と言うと子供用ばかり見掛けると思いました。