2026/02/17

大吉大利

今日から春節、中国語圏の太陰暦の旧正月です。今や世界中の何処でも中国系の人は非常に多く見掛けますし、また休暇中に大量の中国人が移動するので、春節も世界的に影響するようになりました。 

現在日本は中国本土とは緊張する関係にあり、中国の名前を聞くのもイヤな人は居るかも知れませんが、春節を祝うのは何もCCPRだけじゃないんだし、今年もドールでお祝いする事にします。

今回のドレスには、中華サテンと言う生地を初めて使ってみました。結構昔に、フリマで中国人のストールから買った端切れです。

朱赤地に金糸の梅柄の刺繍が織り込まれた、一発でチャイナ・ドレスっぽく見える「いかにも」なポリエステル生地ですが、余りに扱い辛くて今まで手を付けませんでした。非常に解れ易い上につるつる滑り捲って、型紙を写すのも裁断するのすら厄介だからです。

チイパオのようなダーツの多い、1㎜の誤差でもフォルムが変わってしまう服を作るのは無理だと思い(少なとも私には)、一番簡単なドール服とも言える、普通のチューブ・トップのフレア・ドレスにしました。が、やはり写している最中、裁断している最中から、更に縫っている最中もどんどんズレて行ったようで、左右対称には仕上がりませんでした💦 スカートのギャザーを均等に寄せるのも、妙なクセが付いてしまって上手く出来ません。

解れ易さは普通の解れ止め液で収まり、針通りとアイロンの利きは悪くありませんでしたが、繊維が余りに細く脆過ぎて、扱っている内にどんどん毛羽立って来ました。 

合わせたゴールドのミニ丈ジャケットは、フリマでインド人から買ったシャンタンのようなサテン地で出来ています。インド人は、フリマで光沢のある美しい生地を売っている事が良くあります。…結局イギリス人以外の方が概ね裁縫に熱心なようで、フリマで端切れを売っている事が多く、自分の役に立たせて貰っています。

こんな着る意味のないような丈の短い羽織り物は、アクセサリー・ジャケットやカーディガンとも呼ばれ、チューブ・トップのフォーマル・ドレスに合わせるのは結構定番です。


やはり本来は余り肌を露出させてはいけないので(特にデイ・ドレスの場合)、こんなミニ丈ジャケットやショール、ケープ、または長い手袋を着用して露出部分を減らしたようです。

ドレス自体が全く中国っぽくない形なので、ジャケットは縦襟で広い長いベル・スリープにし、少しだけ中華風を意識したいと思いました。肩幅が、ちと広過ぎたような。

また、ジャケットの前留めの下にちらっと胸元が覗くよう、ちょいとバランスには拘りました。アゾンの胸のデカいドールに良く登場するようなこう言うアウトフィット、やはりDT殺しの服とか呼ぶのだろうか…。

袖は、もっと大袈裟に長くても良かったかも知れません。袖端に縫い付けたブレードは、山小屋風チャリティショップで格安で買った物です。こう言う物も現行で買うとかなり高いし、売られている種類も非常に限られていて、使えそうな物は中々手に入れられません。しかし、これはちょっとドール服には分厚過ぎました。

中国服ではお決まりの袖口を前で合わせて手を組むポーズって、ドールで再現するのは結構難しいのです。

ドールの可動域にも寄りますし、素材に張りがあり過ぎて袖に妙な皺が沢山寄ったりで、中々上手く出来ません。 

こう言う格好には、是非フリンジのイヤリングを合わせたいと思いましたが、モモコ・ドールには基本的にピアス穴が開いていません。そこで、着物女子界隈で人気があるらしい、カチューシャの先に房の垂れ下がった、イヤリングを着けているように見えるヘッドドレスを作ってみました。 

多分耳たぶに千枚通しをぶすっと差せば、モモコでもピアスが出来るようになるとは思うんですけどね。中古のバービーなんかは躊躇なくブスブスとピアス穴を開けていますが、モモコは高価なので勇気がありません(苦笑)。 

タイトルの「大吉大利」は、この紙製中華飾りにも書かれている通り、中国語の新年のお祝いの代表的な言葉の一つだそうです。調べて見たら、中国の新年の挨拶と言うと、金運アップに関する物がやたら多いと思いました。

当然暮らして行く上では経済も重要ですが、それより先に「家内安全」とか「健康祈願」、年齢に寄っては「恋愛成就」や「学業成就」等、年の一番初めに金運より先に祈る事はもっとあるんじゃないかと、日本人の私はつい思ってしまいます。「世界平和」とか、今や本当に切実ですし。勿論個人的には誰が何を祈ろうが勝手ですが、こんな所にも国の文化の違いって出るものだと思いました。

 

 

 


2026/02/15

ルーサイトのオレンジ色の花のインタリオのブローチ

 

昨年末のクリスマスから今年のお正月に掛けては、気温は低いもののイギリスの冬には珍しく割と好天が続き、Xmas休暇中は何回かお出掛けする事が出来ました。しかし、その後は見事にずっと雨(しかも暴風雨)続きの暗い酷い天気に一変し、一カ月近く何処へも出掛けられませんでした。とは言え、3月末までに消化しなければならないP太の有給休暇が未だ沢山残っていて、1月に無理矢理二日間の有給を取ったものの、結局その両方とも雨。しかし、近くに駐車出来るアンティーク・モールを梯子するのなら、雨の日でも何とか楽しめるだろうと、今年はバレンタインより前にFaversham フェイヴァ―シャムを訪れる事にしました。

そのアンティーク・モール巡りの一つの「Aladdin’s Loft」で、大好きなルーサイトのインタリオのブローチが5ポンドで売られていました。今までちょっと見た事のない図案だし、オレンジ色の花と言うのも少し変わっていて印象的なので、気に入って買いました。

一体何の花を模っているのかは今だ思い当たりませんが、バラで無い事は確かです。花も葉も今はオレンジ掛かっていますが、これは経年で退色しただけで、元は花はサーモン・ピンク、葉は黄緑色だったのではと想像します。

一辺3.5㎝程の正方形で、フォルムもモチーフもシンプルですが、縁が鋭角にカットされている為、やはり縁にモチーフが反射している様子が綺麗です。

彩色の色褪せ具合も含め、レトロな魅力は十分なルーサイトのブローチです。

 

 

 


2026/02/14

カンタベリーの和食屋でバレンタイン・ディナー

 

昨年のバレンタイン・デーの夫婦のお出掛けで、Faversham フェイヴァーシャムでアンティーク・モール巡りを楽しんだ後は、Canterbury カンタベリーの和食屋で夕食を取る予定でした。しかし、夜間の開店時間までは未だ時間があったので、その前に海辺の町Herne Bay ハーン・ベイで散歩をして時間を潰す事にしました。 

勿論カンタベリーは観光地だから見所が多く歩くのは楽しい町ですが、駐車場の空きが少なく料金も高い為、出来るだけ遅い時間に行って最短時間で駐車したかった(徹底的にケチ)からです。

ハーン・ベイ郊外の浜辺から、Reculver ルカルヴァ―の教会の塔が見えます。その左方向彼方の海上に、Pier ピア―=埠頭、桟橋のシルエットが見えます。

欧米の人気の港やビーチにはピア―が付き物らしいのですが、これは陸上とを繋ぐ桟橋自体が無い為、ピア―の廃墟のようです。ピア―が火災に遭うニュースも度々耳にし、廃墟も良く見掛けます。

未だ時間が余っていたので、車で行くには相当遠回りですが、ルカルヴァ―そのものに近付いてみました。

反対側には、ハーン・ベイの町方面。

ルカルヴァ―の教会も廃墟で、この背後に古代ローマ時代の遺跡が残っています。この地にはローマの要塞が建てられ、その後の7世紀頃にはアングロ・サクソンのケント王国に寄って修道院が築かれました。

そして、やっとカンタベリーの和食屋「Tamago たまご」にやって来ました。ロンドン等の大都市以外で真正の日本料理が食べられる、貴重な存在です。

まず飲み物としては、P太は柚子のソーダを注文。イギリスでは、抹茶に続き柚子がブームになって来ています。一方私は、バレンタインの為の特別飲み物として苺のモクテル(ノン・アルコールのカクテル) を選びました。お店の人の話では配合を色々研究したそうで、甘さ、爽やかさ、苺の風味が正にどんぴしゃ! 見た目も、バレンタインにぴったりでした。

一通りメニューを見渡してしばらく考えて、結局やっぱり注文するのは毎回見事に同じ()、タコヤキとカボチャのコロッケ。

そして、メインは相変わらず二人共豚骨ラーメンです。バレンタインのディナーにラーメンかよ!とは、毎回自分達でもツッコミますが、ここは日本の多くのラーメン屋と違い落ち着いて食事が出来ますし、何よりイギリスでは貴重な真正日本風のラーメンです。美味しい物を食べると幸せな気分になれるのだから、楽しいイベントの日の食事に相応しくないはずがありません。

実際ここのラーメンは、もし日本で食べたとしても相当美味しく、スープだけでなく麺と具との組み合わせもバッチリです。

更にデザートとしては、これまたバレンタイン特別メニューの「蕩けるチョコレート・プディング、バニラ・アイスクリームとホイップ・クリーム添え」を注文しました。これがまたバレンタインらしい愛らしい盛り付けで、美味しいのなんのって。

濃厚プディングの中には蕩けるチョコ・ソースが入っていて、日本人にはフォンダン・ショコラと言った方が通じ易いかも知れません。一つをシェアではなく一人一つずつ注文して正解で、ぺろりと平らげてしまいました。


 

 

2026/02/13

ハートのお茶会

 

このサックス・ブルー地に小さな花とハートが散った端布を、チャリティショップで手に入れた時から、バレンタイン用のドール服を作ろうと考えていました。赤と青は、服として大好きな色の組み合わせです。

デザインは、カントリー風ドレス一択。袖に赤無地を合わせ、バレンタインのシンボル・カラーである赤を一応強調しました。

この格好に色々ソックスを合わせて見て、結局赤と白のボーダー・ハイソックスが一番しっくり来るように思いました。そして、途端にラガディ・アンみたいになったと思いました。

元々ボーダー・ソックスを合わせるコーデがやたら好きで、つい選び勝ちです(流石に自分では最早ボーダーのハイソックスは履きませんが…)。しかし、昔の一般庶民のソックスと言うと手編みだったから、柄入りにするとなるとボーダーが一番手っ取り早かった為か、実際にボーダー・ソックスを頻繁に履いていたようです。

スカートの下にはドロワーズと更にパニエを履かせて、思いっ切りボリュームを出しました。

このパニエ、絶対にどんなスカートでも膨み、またウェストはゴムなのでどのサイズのドールも着用出来る為、自作ながら凄く役立ってヘビロテしています。

モデルは、カントリーが映える甘い優しい雰囲気の子をと考え、少しだけカスタムした「シャイニーフローラルみゆちゃん」にオビツSボディを組み合わせました。

ストレート・ロングの髪型のままだと寂しく見えた為、ツインテにしてみました。思った以上に、みゆちゃんにピッタリ。

しかし、元々の植毛は二つ分け用に出来ていないから、頭の後ろは当然地肌が見えます。やっぱりストレートは地味過ぎてモデルとして使い辛いから(和服でもない限り)、お湯パーマでウェイブ・ヘアにしようかと検討中。

顔の大きさや雰囲気も、丁度オビツSボディで違和感ありません。欲を言えば、心持ち首が長過ぎるかも?  

あと、このボディの首の筋っぽいがやはり気になります。自分の首の老化も、めっきり気になる今日この頃なもので…(苦笑)。 

木製のティー(コーヒー?)セットは、エルツ製。丁度1/6サイズで、ドールに使いたいと思っていました。 

「ハートのお茶会」と題打ったからには、ハートのケーキやクッキー、マカロンのミニチュアなんかを並べたくなるな~と思いましたが、ここでは自分で作るしか手はなさそうです。

そもそも人間用のバレンタインのお菓子だって、美味しい物を食べるとなると、自分で作る以外は凄~く難しいイギリスです。やっぱり美味しい物がないと、ロマンティックな気分も台無しなんだよ…。