2026/11/05

ホリー・ホビーのエコバッグ

 

Holly Hobbie ホリー・ホビーを御存知すか? アメリカの作家Denise Holly Hobbie デニス・ホリー・ホビーの70年代にヒットしたイラストの事で、エプロン・ドレスに大きなボンネットと言ったカントリー・ファッションの、主に横向きで顔の見えない女の子が最大の特徴です。名前は知らなくとも、そのイラスト、または似たイラストを見た事がある人は多いかも知れません。元々はグリーティング・カード会社の紙小物のイラストから始まったのが人気を博し、その後は食器やハンカチ、貯金箱等の様々なアイテムが出て、ファンシー・グッズの先駆けとなったようです。当時は日本でもイギリスでも、多分世界の多くの国で、模造品や類似品が山のように出回っていたようだから、最早単なるバチモンと言う枠を超えた時代を象徴するファッション&文化でした。


そのホリー・ホビーのイラストを利用したグッズが、数年前イギリスのカードのチェーン店から発売されていました。他にはノート、メモ帳、マグ、コースター、ブレスレットなんかが出ていたように記憶していますが、このトートバッグが一番デザインが可愛く実用的に見えたので買いました。

イラスト的には、パッチワーク柄プリント全盛だった70年代より後の、更に繊細になった絵柄に見えます。パッチワーク柄は消え、スカート丈は短くなり、足は編み上げブーツではなく白タイツにメリージェーン靴になっています。ガーランドのように円型に配置された、色とりどりの花々も可愛い。 

しかし、この時売られていた他のホリー・ホビー柄のアイテムは、このバッグと友達に上げたポーチ以外、何故⁈と思える程見事に可愛くなく非実用的に見えました。折角の繊細な絵柄なのに小さ過ぎてはっきりと見えなかったり、折角ホリー・ホビーと謳っているのに人物画ナシの花柄のみだったり。デザインが良い悪い以前に、ホリー・ホビーのイラストの魅力を引き出す意思がないように思えました。また、マグやコースターはイギリスでは定番のギフト・アイテムですが(土産物屋でも必ず売っている)、分厚い思い陶板のコースターで非常に使い辛そうだったり、これで商品企画のOKが出るなんて、感覚や価値観の違いに改めて愕然としました。 

さて、時代を風靡したデニス・ホリー・ホビーさんですが、その後も順調に活動を続け、ノスタルジックで素直な愛らしさはそのままに、時代に合った作風に徐々に変えて行きました。性格は正反対でも仲良しの2匹のブタの人気絵本シリーズ「Toot and Puddleトゥートとパドル」 の作者としても有名で、現在御年82歳だそうです。 

2000年代にはホリー・ホビーの現代版「Holly Hobbie & Friends」がアニメ化され、続いて実写ドラマ化もされました。このドラマは第五シーズンまで制作・放送されたらしいので、かなり成功したようです。その中の主人公が正に70年代のホリー・ホビーの格好をしているシーンは、また格別な可愛さです。




2026/11/04

ヴァージニア・ウォーターでバード・ウォッチング

 

昨年の今頃紅葉を観に訪れたWinsor Great  Park ウィンザー公園内のVirginia Water Lake ヴァ―ジアニア・ウォーター湖は、人工とは言えかなり大きな(東西に長い)湖で、水鳥を始めとする沢山の野鳥が生息します。

日本に住んでいた頃は、それ程野鳥観察に熱心だった訳ではありません。しかしイギリスに住み始めてからは、他に娯楽が乏しい事もあり、野鳥観察を結構楽しんでいます。イギリスでは概ね生物は日本より大切にされている為、野生動物の警戒心が全般的に若干薄く、比較的観察し易いと言うのもあるかも知れません。

まず、イギリスでは年中見る事の出来る白鳥。と言うか、イギリスで白鳥の中では、この欧州在来の鳥類としては最大と言われるコブハクチョウしか見掛けた事がありません。もし猪苗代湖や阿武隈川でコハクチョウやオオハクチョウを今後見掛けたら、きっとこれと比べて小さいと思うんだろな。

今回は、ここで黒鳥の番いも見ました。コブハクチョウに比べると、やはりかなり小ぶりです。

黒鳥って、餌付け出来るんだ。念の為、このおじさん達はちゃんと鳥用の餌を与えています。

青鷺とエジプト鴈が一緒に居るのを見るのは初めてかも。 

青鷺自体は、然程珍しい鳥ではありません。我が家の近所の公園でも、しょっちゅう見掛けます。大抵停止して一心に水中の獲物を狙っている為、写真を撮るのもそう難しくありません。

しかし、飛んでいる鷺を写真で捉える機会は中々ないと思いました。翼を広げると、迫力の大きさ。私の大した機能のないショボいカメラでは、ボケボケですが。

カイツブリの仲間も、そう珍しくはないものの、写真を撮るのは結構大変な鳥です。かなり長く潜水し、意外な場所から水面に顔を出す為です。

この木に留まっているのは、ほとんどカモメの仲間です。イギリスでは、かなり内陸でもカモメを沢山見掛けます。返ってカラスより幅を利かせ、カラスより威張って厄介な程です。この木の左端には、河鵜のような黒っぽい大きな鳥も二羽留まっています。

 

 

 


2026/11/03

ヴァージニア・ウォーターの紅葉

昨年の今頃、夫婦で何処かへ紅葉を観に出掛けたいねと言う事になりました。「最近の事かと思ったら未だ去年の旅行か。紛らわしい」「いつまで去年のお出掛け記事書いてんの?」と姉や友達から文句を言われますが、…多分もう今後ずっとです。今年も貪欲に出掛けているので、来年は今年の内容を去年の事として書くでしょうから。 

もし再び疫病が蔓延する、または世界大戦が勃発する、または人種差別攻撃が激しくなって外出出来なくなる…なんて事が起きたら、とうとうブログのネタが尽きて、一年(以上)前のお出掛けの記事を書き切るかも知れません。が、当たり前だけど、そんな事態には絶対なって欲しくありません。

さて、イギリスの紅葉を楽しむのに大切な事は、①紅葉が十分進んだ(しかし葉が落ちる前の)適切な時期を選ぶ ②天気の良い日を選ぶ ③水辺を選ぶ ④天然の森ではなく公園を選ぶ…事です。

①~③は日本でも同じだと思いますが、何故④かと言えば、イギリスの古来種の樹木の紅葉は黄色と茶色しかないからです。ハイランドやチェダーゴージュのように地形そのものが劇的ならまた別ですが、日本のモミジやカナダ・カエデ等の外来種が多く植えられている公園や庭園じゃないと、彩が寂しく見応えが足りないのです。

そこで、一昨年訪れたものの紅葉の時期には未だ早過ぎた、広大なWinsor Great Park ウィンザー大公園の南端の人造湖Virginia Water Lake ヴァージニア・ウォーター湖を訪れる事にしました。ここに日本のモミジが沢山植えられているのは、予め知っていました。 

この公園は入場は無料なのですが、専用駐車場が馬鹿高く付きます。それで我々は、南西の村の中に駐車しました。かなり距離はありますが、健康の為に歩く事も目的なので構いません。

この日の天気は曇り時々晴れの予報でしたが、実際には予報より天気が悪く暗く、時折小雨までパラ付きました。

前回は湖の南岸をメインに歩きましたが、今回は高台になった北岸を歩きます。南岸の遊歩道はほぼ平坦でしたが、北側はかなり高低差がある複雑な地形になっています。

モミジは、確かに公園内の所々に植えられていました。

しかし、やはり光に乏しく暗いと余り映えません。

黄色と茶色だけの紅葉でも、美しい木立ちは十分美しく見えるんですけどね。 

鈴なりの赤い木の実も、秋の森に彩を添えます。 

また、晩春に咲くはずのシャクナゲが、あちこちで狂い咲きしていました。 

そんな中、日本のモミジが集中して植えられている場所が見えて来ました。

色付き具合も丁度良く、これで陽が差せば最高なんだけど。

と思ったら、日光が照らし始めるではありませんか。

紅葉刈りと聞けば、やはりこんな光景を期待してしまいます。 

少なくとも、紅葉の美しさを知っている日本人ならそうです。  

そもそもイギリス人が紅葉を楽しむ習慣は、伝統的には余り無かったと聞きます。ロンドン市内の最高の紅葉の名所として、良くHolland Park内のKyoto Gardenが紹介されていますが、やっぱ日本庭園の紅葉は最強か。

肝心の水辺と言えば、実はここは丘の頂上近くなので、ヴァージニア・ウォーターは遥か下方に見えます。

しかし紅葉自体がこれ程鮮やかで美しければ、水辺がなくとも十分です。

またしばらく歩き進むと、イギリスの古い庭園に植えられている事の多い、北米産のメタセコイヤの巨木が見えました。「進撃の巨人」に登場する巨大樹の森って、この木の事だろうといっつも思います。

その側には、イギリスでは余り見掛けないカラマツのような紅葉する針葉樹も。

前回は逆光で良く見えなかった巨大トーテム・ポールの彫刻は、今回ははっきりと見えました。

時折風が強く吹き、沢山の落ち葉が空中を舞っていました。これもまた、紅葉時期の楽しい光景の一つ。

しかしイギリスの秋から冬に掛けては暴風雨が多く、紅葉が盛りを迎える前に全ての葉が落ち切ってしまい、油断すると紅葉刈りの機会をうっかり逃してしまう年があります。 

その後、湖の南東端のカスケード(人工の滝)を横切りました。 

また、南岸の古代ローマの遺跡(チュニジアから移築した)を眺めながら、車を停めてある村に戻りました。 

結局去り際の夕方近くの方が、天気が良く日差しが多くなっていました。


紅葉を楽しむのにはばっちりのタイミングでしたが、その反面前回は沢山ここで見掛けたキノコは、今回はほとんど終わっていて見掛けませんでした。その年の天候や場所にも寄るものの、イギリスってキノコと紅葉が一緒の時期ではなく、キノコの方がやや早い事もあるのだと意外に思いました。