2026/09/20

ルイスの中世の教会

 

イースト・サセックス州の州都Lewes ルイスは、観光に人気の城下町かつ市場町で、我々夫婦もアンティーク・モール巡りに度々訪れています。しかし、歴史の古い町だから中世から続く教会も幾つかあるのにも関わらず、未だちゃんと見学していない教会がありました。自分の中で教会に対する興味の温度差が時期に寄ってあるからですが、その内の二つをやっと訪問してみました。

まず、ルイスの長いハイストリートの東端に在る、St Thomas A Becket’s Church 聖トーマス・ア・ベケット教会。 

ノルマン教会の典型的な外観で、いかにも古そうに見えます。ここなら、中には何度か入った事があります。夏の暑い日とかのモール巡りで歩き疲れた時の休憩で、壁の厚い教会の中は大抵涼しいのです。 

名前となっているトーマス・ア・ベケットは、12世紀のカンタベリー大聖堂の大司教で、対立した国王ヘンリー二世の騎士四人に寄って暗殺され、13世紀に聖人に叙されました。この暗殺は王が命じたのではなく、騎士達が勝手に意を汲んで行動したと言われ、国王は後悔に苛まれ懺悔したそうです。どちらにせよ、この事件はヘンリー二世にとって政治的にも不利になりました。 

内部は、意外な程ノルマンらしさも、これと言った特徴もありません。実際にノルマン時代の建造が残るのは内陣部分のみで、身廊、側廊、鐘楼塔の大部分は1415世紀の築。それでも十分中世の教会です。

一方、約1㎞離れた(しかも途中は急な坂道!)ハイストリート西端にあるSt Anne’s Church 聖アンナ教会は、ルイスで最古の教会だそうです。かつてこの町が市外壁に囲まれていた頃、ここには西門が立っていました。

ルイスはカンタベリーからウィンチェスターを結ぶ中世の巡礼路上に在り、この教会は巡礼者の寄付に寄って中継の休憩所・宿場として建てられたそうです。 

近くに在った聖アンナの聖なる泉の井戸に因んで、名付けられたようです。

ギザギザ彫刻のアーチを持つ北入り口が、ノルマン様式らしさを伝えています。

その側に地下に繋がる階段があり、crypt 地下礼拝所か地下墓所が在るのかも知れません。

内部も、太い柱や半円型アーチにノルマン様式らしさが残っています。この天井は、近くに在った小修道院から移築されたと伝えられています。

東側祭壇部分の窓を見ると、壁の厚さが実感出来ます。 

珍しい籠目模様の聖水盤も、ノルマン時代の製造。今見ても、かなり巧みな石工の業だと思います。

この覗き穴のような小さな窓は、「anchorite cell 隠遁者の庵」と言う狭い空間に続いています。12世紀に作られた社会から隔離された祈禱者の為の隠し部屋で、長年壁に塗り込まれていた為、20世紀に入ってから発見されたそうです。勿論、イギリスの古い教会としても貴重な例です。

この教会の墓地で興味深いのが、この鉄製のバー状の墓碑。こんな形態の墓碑、他で見た事がありません。全て19世紀の物で、場所を取らず倒れにくい!とかの理由で、もしかしたら一時的に流行した? 

…とか想像しましたが、後から調べたところ、「leaping-boards」と呼ばれる地元の鉄工所主の作で、全部彼の家族の墓標だそうです。思わずハードル飛びしたくなりますが、間隔が狭いから絶対しちゃ駄目(…しませんって)。 

この他ルイスのハイストリートには、サセックスでは珍しい円柱搭を持つSt Michael Church 聖ミカエル教会が在ります。随分昔に一度見学しましたが、機会を見て再び訪れてみたいと思います。昔と今とじゃ、興味を引くポイントがまた違うと思いますので。





2026/09/19

ケープ・アメジストのイヤリングからペンダント

いつものフリーマーケットでピンクのバラのル―サイトエナメル花のビンテージ・イヤリングを手に入れた日は、何故かイヤリングの「当たり日」で、他のストールでこのイヤリングも買いました。一目でアメジストだとは分かりましたが、売り主の話だと金具が銀メッキだと事で、値段はフリマとしては少し高めの2ポンド。値段交渉しようと試みましたが、値引きには応じて貰えませんでした。

銀ですらなく、たかが銀メッキなのに、そう主張して強気の値段だった割には、片方の繋ぎはCカンではなく引き輪に付け替えられていて、かなりテキトウに修理されています。しかし、修理出来ないのに無理矢理必死に使い続けた程、そこそこ大切なイヤリングだったのは確かなようです。

そして金具がどうであろうと、どうせ取り換えるつもりだったので問題ありません。イヤリングとしては相当大きく重い為、元々ペンダントに改造するのを目論んで買いました。昔からアメジストは好きな石だし、2ポンドで半貴石のペンダントが二つ出来たのだから、全く悪い買い物ではありません。

この紫と白のマーブル状の縞模様の入ったアメジストは、「ケープ・アメジスト」と呼ばれるそうで、別名は「シェブロン・アメジスト」です。白い縞模様は、ミルキー・クウォーツとのミックス。ギザギザになった模様が岬=ケープのように尖って見えるからなのかと思いきや、南アフリカのケープ地方が主な産地だからだとか。

アメジストは元々稀少性も価格も大して高くはなく、まして色斑のあるケープ・アメジストは比較的安価で、カットされずに研磨だけのタンブル・ストーンは更に手頃な価格ですが、先端の紫色は鮮やかなので、そう質は悪くありません。そしてケープ・アメジストの縞模様は、世界に一つとして同じ物が存在しないはずです。一応パワーストーンで、効能は不安やストレスを取り除き、安心感を与えてくれる癒し効果だそうです。

ビンテージらしくも個性的でもない分、普段使いし易いペンダントとなりました。元からのデザイン的な特徴と言えば、石に直接貼り付けてあるフィリグリー風のキャップ位ですが、もしかしたらこれが銀メッキなのかな。 

石の色目と形からは、野菜の茄子を連想させます。 茄子は日本では縁起物だから、まあ良いって事に。




 

2026/09/18

中学生リカちゃん

 

姉の家からギリギリ歩いて行ける距離にHOBBY OFFが在り、東京滞在中は健康の為にも度々出掛けて行きました。一番の目当ては、やはり中古ドール。以前に比べるとドール関係の売り場は寂しくなりましたが、それでも頻繁にチェックすれば掘り出し物に出会えないとは言えません。 

現にキャッスル製のゴシック・パレットFも、デフォ服付きVeryコラボ・リカちゃんも、その店でお得な価格で購入する事が出来ました。

そして今回は、結構レアな中学生リカちゃんを手に入れる事が出来ました。お値段は、オリジナル・アウトフィット付きで日本製で、髪もフェイス・プリントも状態良好で税込み550円。

中学生リカちゃんは、トイざらす限定販売の高校生リカちゃん(㊟#Liccaとは別物)が出廻ったのと同じ時期の2001年頃に発売されたドールで、11歳の設定の基本のリカちゃんの23年後の姿を想定しているようです。

この中学生リカちゃんの箱入り美品は本当に稀少価値が高く、高額取引がされているそうです。まあ外箱がないとね、例え査定マニュアルが徹底していても、余程のリカちゃんファンじゃない限り、お人形だけでは区別が付かないし、想像すら出来ないのでは査定は不可能だとは思うんですよ。

箱ナシだからこそ、掘り出し物に出会えるチャンスがあるとも言えます。

オリジナルのフェイス・プリントの最大の特徴は、瞳が11歳リカちゃんよりも小さい事。その為すっきりさっぱりした、どちらかと言えば地味顔で、少女漫画っぽさが少しだけ控え目になっています。ヘッドの大きさ自体も若干小さ目のようで、小顔効果でほんのちょっとだけ大人っぽく見える…かも知れません。

甘ったるい可愛さを振り撒く小学生のリカちゃん、すっかり生意気そうになった高校生リカに対し、ショート・カットが似合うボーイッシュでストイックな見た目をしています。真面目に部活(多分運動部)に励む、健康的な女子中学生のイメージ。実際に経年で、少しだけボディが日焼けしているように見えます。

見比べてみたら、ボディの上半身そのものは通常のリカとほぼ同じ。腕の長さも同じ。ただし、脚だけは2㎝程長くなっているようです。結果的に、腕が一層短く見えるような。

オリジナルの顔のままでも良かったのですが、平成な細眉だけは頂けない!とリぺイントしました。他のリカちゃんだってこの眉毛と大差ないはずなのに、何故かこのリカちゃんの場合は古臭く見えて気になったのです。元々太い眉毛は好きですが、このショートヘア&瞳の大きさのリカちゃんで余りに雄々しい眉毛にすると、イサム君(元カレ)に近くなってしまうようで気を配りました。特にリぺは久々だったから、こんなちょこっとでも結構緊張して難しいと思いました。スポーツと同じで、リぺもしょっちゅうやっていないと、どんどんやり辛くなります。

ついでに、斜めになっていた前髪も少し漉き、女子力上がるよう睫毛を描き足し、二重も描き加え瞳も若干大きくし、唇もリぺしたら、…何だか別キャラになっちゃったぞ、おい。元々口角は普通のリカちゃんよりも上がった型押しのようですが、もしかしてお友達人形のみいちゃんとかに似てる??

現在のリカちゃんのフェイス・プリントが好きなので、本当は余りいじって変えたくないのですけど、油断するとつい盛り過ぎてしまい、ほんの少しだけリぺする方が返って難しいと常々思います。雰囲気的には、生意気そうになって高校生リカに近付いたかも知れません。

服装は、サブカル・スポーツ系みたいなのを目指しました。こんな萌え袖にすると、腕が短くても隠れて気にならないと思ったからです。しかし装飾も足りなければ、尖んがり具合もてんで足りていません。 

こう言う服は、普通は近未来的なハイテク化繊地か、少なくともジャージ等のストレッチ素材にすべきなのに、単なる布帛で、しかもシーチングみたいな安い生地で作っている所が、ショボさを倍増しています。

撮影してる内に、どんどん服に皺が寄って来るし(苦笑)

この長い袖なら、腕の短いデフォ・ボディでも十分だったのですが、やはりもっと色々ポーズを付けさせてみたいと、可動式ボディに換えました。ピュアニーモ・フレクションSで、身長は丁度同じです。

アウトフィットがダボッとしているからシルエットが分かりにくいでしょうが、バランス的には返ってデフォ・ボディより、こちらの方が合ってるかも~と思う程です。少なくとも、中学生らしい体型に見えるのではないかと。

サブカルやサイバーパンク的な服装は好きですが、自分で着る事は決してないし、元々二次元っぽいテイストだからドールには持って来いでです。 今後はちゃんと調べて材料を集め、それらしく作ってみたいと思います。

胸に何かロゴみたいな文字を入れたいと思ったものの、中々適した素材が見付からず、そのせいでしばらく作業が中断してしまいました。こう言う思い描いた材料が手に入らない時の、ジレンマったらありゃしません。

結局、フェルトっぽい素材のシールのシートの中に入っている、文字だけの物を貼りました。クマちゃんとかのファンシーなシールのシートには、良くそう言う文字だけのシールがデザインのバランス上混じっています。可愛くないから実用せず余り勝ちですが、こう言う場面で役に立つとは。  

リンゴのショルダー・バッグは、随分前に買ったSWIMMERSの樹脂製キーカバーを小細工しています。

これも、常日頃からドールに役立ちそうな物は何でも取って置くのにも関わらず、何かこの服装に合うポップなバッグになりそうな物は、その辺に転がっていないだろうか…としばらく探し続けました。 

わざわざ買いに街へ(出来ればチャリティ屋で)出掛けようかと考えていた矢先、やっとこれを持っていて使えそうだと思い付きました。街へ行っても、やはり何も見付からなかったですし。

小さなライトの付いた便利そうなキーカバーでしたが、鍵が不意に落ちて失くしそうそうな造りで、一度も使いませんでした。それ故、バッグの裏面には、ボタン電池が入っていた穴が開いたままです。

それにしても、何故このバッグのチェーンは、こんなに捻じれ捲っているのだろう?? レッグカバーのチェーンと同じ物なのに。と思ったら、単に捻じれたまま接続したからで、後で直しました。


結局この中古の中学生リカちゃんは、結構大きく自分で改造してしまいました。しかし実は、我が家にはもう一体の中学生リカちゃんがずっと昔から居ます。沖縄土産の本格的な琉装を纏ったリカちゃんで、いつかブログで御紹介したいと思いつつ、今だ実現出来ていません。