最近教会の墓地で、壺のような不思議な形の墓石を見掛けました。つい初めて見る型だと喜んでいましたが、実は前にも見た事があるのに気付かなかっただけでした。これはurn=骨壺と呼ばれるタイプのようです。骨壺をわざわざ墓石のモチーフに選ぶ理解し難い発想は、やはりmemento moriの思想からなのかも知れません。
また、柱型も見掛けました。建てた後から何かの事故で折れてしまったのか、元からわざわざ遺跡をイメージして折れた形に制作した(イギリスなので大いに有り得る)のかは謎です。
イギリスの19世紀の墓石として良く見掛けるチェスト型ですが、チェストと言うよりは棺桶にしか見えず、中にダイレクトに死体が納まっているのでは?(つまりsarcophagus)と常々恐れていました。
しかし最近、このチェスト型の崩れた物を見掛ける機会がありました。
中には支えとしてレンガが積まれている構造が見え、これでは死体は納められようもないと分かり正直ホッとしました。P
太も興味津々で、内部の写真を熱心に撮っていました。
同じ墓地内では他にも崩れたチェスト型を見掛け、こちらなんて支えも消えぺしゃんこに潰れ、元が墓だったのかベンチだったのかさえ分からない状態です。
多分修理・管理する子孫も最早残っていない無縁墓なのでしょうが、荒れた墓石がこんなに多くては、教会側も困っているのではと思います。
我々夫婦が勝手にミイラ型と呼んでいるタイプも、また見る度に気味悪い気持ちになります。
最近やっと正式一般名称が分かり、本当は(curved
)body stone tomb、 coffin tomb、または coped
stoneと言うそうです。…結局やっぱ死体型って訳か。
こちらは、そのミイラ型が粉々に崩れたのか、瓦状になったまま残っています。
こちらなんて、ヘッドストーンもフットストーンも消えてミイラ型のみが残り地中に埋もれ、最早土管にしか見えません。
これなんて、本当に棺桶型だし。何故わざわざ中に埋まっている物を、墓石の形で表現するのだろう? そこまでしなくとも、墓地なんだから分かるものを。
常々イギリスの古い教会墓地では、一つの墓所に大抵して囲いのような物は余り存在せず、何処までがその墓石の領域なのか、敷地とか区画とかどーなってんの?と不思議に思います。
例えば、近親者であろうと、普通はこんなにみっちみちには墓石を建てないはずです。

もしヘッドストーン(これが大抵墓碑)とフットストーンが存在すれば、その間が墓所の一区画だとは分かります。また、kerbと呼ばれる低い縁石で囲まれてある場合も区画が明確です。
遺族が頻繁に墓参りに来る場合、このkerbの中をプランター代わりに花を沢山植え、またはお供え物でいっぱいにします。
裕福者の墓所は、grave-railsかgrave-boardsと呼ばれる柵で囲む場合があります。
これはcradle(ゆりかご)タイプと言う、ヘッドストーンとフットストーンの間がkerbよりも高い縁石で囲まれ、桶のように深くなったタイプ。
準男爵の墓で、側面には大変美しい植物のレリーフが彫刻されています。 この部分にも、プランター代わりに花をいっぱいに植える遺族は多いようです。
文様の細かく美しいケルト十字の墓標は、見ると写真を撮らずには居られません。
サビサビになった鉄製の墓標も、古い教会墓地では毎回一つ位は見掛けます。
この日も、オーブがいっぱい写っちゃったなあ…。まあ墓地だから仕方ないですね‼