2026/07/18

ジャンク・ビンテージ・ジュエリーの詰め合わせ

 

いつもの日曜日開催のフリーマーケットに行った時、全般的に古い物(多分亡くなった家族の遺品)を売るストールで、古いアクセサリーがゴッチャリ詰まったジュエリー・ボックスの中に、中々気に入ったビンテージ・ネックレスを見付けました。しかし石が欠けていたり連爪が千切れていたりと壊れているので、50ペンス程度だったら買いたいと思いました。値段を聞いたところ、箱ごと全部で1ポンドと言われました。他のジュエリーも概ね難有りのようでしたが、ほとんどビンテージと呼べる程古い物だったのは確かなので、箱ごと買ってみる事にしました。ジュエリー・ボックス自体は、取るに足らない中途半端に古い合皮製で、中はベルベット張りになっています。しかし、こう言うジャンクの詰め合わせを、家に帰ってから一つ一つ確認するのは古物買いの醍醐味です。そして中身はある程度把握してから買ったのだから、福袋と違い博打度はそれ程高くはありません。

まず、一番気になったネックレス類。既に修理を済ませた物も混じっています。上から四段目のマルチカラーのラインストーンのネックレスが、私の目を引き値段を聞く切っ掛けとなった物。一番上のチェーンの房の付いた物は、長くてチェーン式のベルトのようです。上から二段目の連爪ネックレスのラインストーンは全てウラン・ガラスで、AB加工にもウラン・ガラスのラインストーンってあるんだなと初めて知りました。一番下のみは、ネックレスではなくブレスレット。

ペンダントも幾つか混じっていました。左二つはロケット。錨型のモチーフの乗ったペンダント・ヘッドも、スライド式で開きます。裏面には、何故か赤いラインストーンが一つ。十字架の留め具にはAVONの刻印があり、AVONでは昔ジュエリー類も結構販売していたと知りました。一番下の無色透明のラインストーンは、輝きが美しくキュービック・ジルコニアではと思います。

ブローチ類は、ピンが壊れていたりと全てがTLCでした。Xmasツリーのブローチだけはミント・コンディションでしたが、それは古くないからで、ビンテージではない中国製の安物です。シャワー冠にタッセル状にフェイクパールがぶら下がったブローチは、ビンテージで良く見掛けるタイプ。中央の樹脂製は、もしかしてヘアクリップだった?? 右下は、バックルの片割れか何かのようです。

ペンダントのヘッドだけとか、ビーズのみとか、片方だけになってしまったイヤリングとか、非常に中途半端な物も入っていました。しかし、ドール服の装飾等、何かしらには利用出来るはずです。十字架やメダイも混ざっていて、元持ち主は結構敬虔なキリスト教徒だったように伺えます。ハートのチャームは、純銀製だそうです。左の紙のシートに付いた物は、ボタンでもなくカフスでもなく用途不明。

キーホルダーとか、ジュエリー以外で入っていた物達。ピンクのは、ショボくれたピンク・パンサー?? 一番下のアルミの爪やすりはアメリカ製。黒猫のチャームは、そうとは見えないけど100年程昔のチェコスロヴァキア製のガラス製で、イギリスのXmasに欠かせない引っ張りっこクラッカーに入っていた景品。今では結構貴重なコレクタブルズだそうです。古い硬貨も混じっていて、右がジョージ六世、左がジョージ五世時の物です。…とまあ、今回も色々想像を掻き立てて十分楽しませてくれた、ジャンクの詰め合わせでした。

 

 

 


2026/07/17

ヴィクトリア時代の首相の館ヒューエンデン・マナー 2

 

昨年の夏、夫婦でヴィクトリア時代を代表する首相Benjamin Disraeli ベンジャミン・ディズレーリの邸宅Hughendenヒューエンデンを初めて訪れ、内部を見学した後は、建物の外観や周囲の庭園を見て回ります。

NT(ナショナルトラスト)が所有するこの場所は、我が家からも日帰りで十分行け、NT会員なら無料で入場出来るのに、何故今まで訪れようとも思わなかったかと言えば、正直NTの建物には私の興味をそそる物が少ないからです。

 

歴史的に、または建築物や内装の様式が興味深ければ別ですが、単に有り余る財力を見せ付ける豪華絢爛邸宅には今は憧れも湧きません。調度品のファイン・アートにも、生憎今は余り興味がなく。建物の内部見学には、要予約だったり曜日や時間制限があったりと、面倒臭い事も上げられます。

しかしコロナでNT訪問だけでなく外出がままならなかった時、NTの場所は食わず嫌いせず出来るだけ行ってみるべきだったと後悔しました。  

実際に訪れると色々学習出来る事は多いのですが、屋内は一度見学すれば十分と言う気もします。  

NTの中で何度も訪れたくなるのは、やはり庭園が魅力的な場所です。

ヴィクトリア時代のお屋敷らしく、館の南側のテラスには見事な形式的庭園が築かれています。


これだけ広い敷地の上、完璧に手入れされています。 


ギリシャ風の彫像が立ち並ぶようなフォーマル・ガーデンって、確かにヴィクトリア時代&寄り古い豪邸にとっては抜群に絵になるものの、庭としては正直余り惹かれません。庶民の庭造りには、まるで参考にならないもんで。

しかし、英国のお屋敷の敷地らしく、形式的庭園だけでなく、キッチン・ガーデン(菜園)や果樹園もあります。  

こちらの方が、返って私には魅力的に見えました。 

また、菜園の脇のかつて厩だった建物は、NTの定番で今はカフェや売店になっています。暑い日だったので、ここでアイスクリームを食べました。

立地自体は、風光明媚なChiltern Hills チルターン丘陵の中に在ります。

敷地の中の大木に、大きな鳥が留まっているのに気付きました。ここ近年どんどん増えて来ているred kite 赤鳶です。白と赤褐色の羽根のコントラストが美しい、見応えのある大型の猛禽類です。それ故に剝製にする為に乱獲が進み、赤鳶は一時イングランドとスコットランドでは絶滅しました。

ウェールズでのみ僅かに生き残り、それを地道に保護し続けた結果、今では再びイギリス全土で普通に見掛けるようになりました。高速道路を走行中に上空を悠々と飛んでいる姿をしょっちゅう目撃しますが、留まっているのをじっくり観察出来るのは初めてでした。この近くに、巣が在るのだと思います。

館内部はやはり一度見学すれば十分で、ここは庭園も単に散歩を楽しむのには良いと言った程度でした。しかし初めての場所は気持ちが新鮮になるので、今後も未だ行った事のないNTを積極的に訪れようと思います。