2026/11/07

ホリー・ホビー風エプロン

 

今年の夏頃に山小屋風シャリティショップで、Holly Hobbie ホリー・ホビー風のイラストがプリントされた、ビンテージのエプロンに出会いました。気にはなったものの何週かは見送り、それでも未だ売れ残っていたので、自分しか買う人は居ない運命だろうと買いました。

ビンテージのエプロンと言っても、50年代に一般的だった腰回りだけを覆うサロン・タイプではなく、もっと後の時代なので胸当て付きです。こんなループを首から掛けるスタイルは、欧米の胸当て付きエプロンの基本の仕様。しかしこれだと胸当ての位置が調整出来ずにだらんと落ちて来て非機能的な為、最近はアジャスター付きか、肩紐を背中で交差させる日本式も出て来ています。

素材は布巾のようなコットン100%で、何度も洗濯されてクタッとしていますが、その割に状態は綺麗でプリントは鮮明に残り、特にケミカルでキッチュな色合いが鮮やかなままなのが気に入りました。


文字は、まず上部に非常に力強く「愛を込めて」と書かれています。

また下部に「世界で一番のママへ」と書いてある通り、母の日や母親の誕生日向けの、イギリスに昔から良くある受け取り先を限定したギフト用品です。右下端にイギリス製と記してある所に、時代を感じます。

ホリー・ホビー風と言っても、定番の横向きではありません。しかし、いかにも1970年代なカントリー・ファッションが、明らかに同時代の影響を受けたイラストだと思いました。

エプロン・ドレスの柄や色合いが、兎に角レトロ可愛くて好きです。赤いほっぺの女の子の顔も中々可愛いのですが、何故か裸足なのが…気になる。

左上に描かれた、まん丸の青い鳥達も可愛い。

しかし左下のウサギは何だか妙にオッサン臭く、また後ろ足が貧弱でヘナチョコに描かれています。

右下には朝顔が描かれています。日本では子供の栽培教材として御馴染みの植物ですが、イギリスでは意外と余り見掛けません。こう言ったモチーフとして描かれるのも結構珍しいので、もしかしたらこの辺りもアメリカからの影響なのかも知れないと思っています。

 



2026/11/06

ドール用ホリー・ホビー・スタイル

 

Holly Hobbie ホリー・ホビーの時代を超えたファッション性は、ドール用にも作ってみたくなる可愛さです。と言うより、子供の頃から「大草原の小さな家」に登場するようなカントリー・スタイルには憧れていました。

その代表格であるエプロン・ドレスは、ヴィクトリア時代の昔から労働服であり女児の普段着でした。

しかし今回は、そう言った時代服ではない、また現代のナチュラル服とも違う、ホリー・ホビーのイラストそのままと言う訳ではないものの、あくまで70年代のカントリー・スタイルを目指したつもりです。

60~70年代のファッションには、女性的でロマンティックなスタイルの空白、または冷遇された時代があったようです。その反動とヒッピー的な自然懐古志向からか、こんなカントリー・スタイルが生まれたのかも知れません。 

かのローラ・アシュレイも、その頃大流行していたホット・パンツ等を毛嫌いしていた為、当時は存在しなかったエレガントでクラシックな路線のファッション・ブランドを、自ら立ち上げたと聞きます。

エプロンに使用したパッチワーク柄の生地は、数年前にフリマで一枚5ペンスで購入した端布です。実際に、70年~80代頃のビンテージ生地なのではと思っています。 

ほんの僅かな端切れですが、もしこの1/6ドールにも使える大きさのパッチワーク柄の布が手元になかったら、ドール用のホリー・ホビー・スタイルに挑戦しようとは決して思いませんでした。代わりに1/6ドールのサイズの本物のパッチワークを制作しようとは、私なら絶対に考えませんから。

兎に角柄on柄が持ち味の世界ですが、柄同士が喧嘩しないよう、特にパッチワーク柄の生地が最も映えて目立つようには一応気を配ったつもりです。

ワンピースとエプロンは茶系で纏めたので、ボンネットは青系にしたいと思いました。ホリー・ホビーのイラストを見ると、ドロワーズまでボンネットと同じ青系の柄物だったりします。 

イラストに良く登場するボンネットは、本当はコレに近い形です。

しかしこの形では、ドールの顔に大きく影が掛かって暗くなり、正面を向けた時も顔が良く見えません。自分で型紙を起こしたので形が不完全ないせいもありますが、元々日除けの為の帽子なのだから、当然と言えば当然です。日本で農作業する際も、良くこんな帽子を被っている事がある位なので、日除け効果はばっちりなはずです。

そこで、何度か作った事のあるタイプのボンネットに替えました。こちらも鍔が大きくて顔に影が出来き易い為、今まで作るのを敬遠していました。そんな訳で久々に作ったもんだから、再度作り方を確認した程です。

撮影する時は、唾を出来るだけ跳ね上げています。

背面は、このようになっています。エプロン・ドレスの腰には、でっかいリボン。

ところで、一世風靡した1970年代当時のホリー・ホビーのアイテムには、お人形も存在しました。1/6サイズのソフビ製ドールから抱き人形、布製の縫いぐるみ人形、フィギュリンも揃っていたようです。上の写真は身長40㎝近い抱き人形の多分復刻版で、イラストの顔を結構忠実に表現している上にかなりの可愛さ。

2000年代にアニメ化&実写ドラマ化された現代版の「Holly Hobbie & Friends」も、マテル社からファッション・ドールが発売されていました。イギリスでは見掛けた事がないので、こちらでは販売されていなかったようです。もし中古で見掛けていたら、例え何の人形が分からなくとも買っていると思いますから。


また、ホリー・ホビーのファッションは、70年代には子供服の型紙さえ実際に販売されていた人気ぶりでした。こちらはドールではなく人間用です。もし子供の頃からこんな格好をさせて貰っていたら、きっと得意満面で一生忘れられない思い出になっただったろうな。

そもそも不器用で裁縫が苦手なのにも関わらず、ドール用のアウトフィットを作り始めるようになった切っ掛けは、こんな服装をドールにさせたいからと言うのが根底にあったと言う気持ちが、今更ながら蘇りました。言わばエプロン・ドレスは、今も昔も私のドール服作りの原動力です。

モデルは当初リカちゃんの予定でいましたが、最終的にrurukoにしました。このクラシックな雰囲気のるるこは、ホリー・ホビーのセピア掛かったイラストの繊細さを良く再現してくれます。

可憐なるるこには、エプロン・ドレスだけでなくお花も抜群に似合うのう~🌺

今ならそんなエプロン・ドレスは、人間用にもSM2辺りで普通に買えるし、ナチュラル・スタイルとして普通に出歩けるのだから、その点では有難い時代になりました。が、80~90年代頃には皆無でした。 

70年代なら存在したのかも知れませんが、あったとしてもやはり70年代テイストのキッチュな色と柄のカントリー・スタイルで、少女文学の世界とは別物だったと思います。

こんな賑やかな柄物ではないにせよ、きっと私はおばーちゃんになってもエプロン・ドレスを着続けるでしょう。 

ターシャ・チューダーのような気品あるおばあさんには当然なれませんが、エプロン・ドレスはオババ・コスプレの代名詞的でもあるので、歳を取ってから着てもOKなはずです。





2026/11/05

ホリー・ホビーのエコバッグ

 

Holly Hobbie ホリー・ホビーを御存知すか? アメリカの作家Denise Holly Hobbie デニス・ホリー・ホビーの70年代にヒットしたイラストの事で、エプロン・ドレスに大きなボンネットと言ったカントリー・ファッションの、主に横向きで顔の見えない女の子が最大の特徴です。名前は知らなくとも、そのイラスト、または似たイラストを見た事がある人は多いかも知れません。元々はグリーティング・カード会社の紙小物のイラストから始まったのが人気を博し、その後は食器やハンカチ、貯金箱等の様々なアイテムが出て、ファンシー・グッズの先駆けとなったようです。当時は日本でもイギリスでも、多分世界の多くの国で、模造品や類似品が山のように出回っていたようだから、最早単なるバチモンと言う枠を超えた時代を象徴するファッション&文化でした。


そのホリー・ホビーのイラストを利用したグッズが、数年前イギリスのカードのチェーン店から発売されていました。他にはノート、メモ帳、マグ、コースター、ブレスレットなんかが出ていたように記憶していますが、このトートバッグが一番デザインが可愛く実用的に見えたので買いました。

イラスト的には、パッチワーク柄プリント全盛だった70年代より後の、更に繊細になった絵柄に見えます。パッチワーク柄は消え、スカート丈は短くなり、足は編み上げブーツではなく白タイツにメリージェーン靴になっています。ガーランドのように円型に配置された、色とりどりの花々も可愛い。 

しかし、この時売られていた他のホリー・ホビー柄のアイテムは、このバッグと友達に上げたポーチ以外、何故⁈と思える程見事に可愛くなく非実用的に見えました。折角の繊細な絵柄なのに小さ過ぎてはっきりと見えなかったり、折角ホリー・ホビーと謳っているのに人物画ナシの花柄のみだったり。デザインが良い悪い以前に、ホリー・ホビーのイラストの魅力を引き出す意思がないように思えました。また、マグやコースターはイギリスでは定番のギフト・アイテムですが(土産物屋でも必ず売っている)、分厚い思い陶板のコースターで非常に使い辛そうだったり、これで商品企画のOKが出るなんて、感覚や価値観の違いに改めて愕然としました。 

さて、時代を風靡したデニス・ホリー・ホビーさんですが、その後も順調に活動を続け、ノスタルジックで素直な愛らしさはそのままに、時代に合った作風に徐々に変えて行きました。性格は正反対でも仲良しの2匹のブタの人気絵本シリーズ「Toot and Puddleトゥートとパドル」 の作者としても有名で、現在御年82歳だそうです。 

2000年代にはホリー・ホビーの現代版「Holly Hobbie & Friends」がアニメ化され、続いて実写ドラマ化もされました。このドラマは第五シーズンまで制作・放送されたらしいので、かなり成功したようです。その中の主人公が正に70年代のホリー・ホビーの格好をしているシーンは、また格別な可愛さです。