2026/09/29

シャンデリア風イヤリング

 

七月頃のフリーマーケットで、ビンテージのイヤリングを50ペンスで買いました。菊座のような金具からスワロフスキーのラウンド型とソロバン型のAB加工クリアのビーズがじゃらじゃらとぶら下がった、まるで耳朶からシャンデリアが垂れ下がり煌めくようなイヤリングです。

シャワー冠からビーズがタッセル状に繋げられたブローチなら、流行った時期があるようで、何度も見掛けた事がありますが、イヤリングでは初めてかも知れません。日光でも人工灯でも光が当たると、凄く威力を発揮しそう。

多分スワロ・ビーズそのものは今でも手に入るタイプと違わないと思いますが、これ程沢山使用するとなると、材料費だけでも50ペンス(百円強)で収まる訳がありません。

ミッドセンチュリーのイヤリングだから、元はピアス式ではなくネジ式でした。こんなぶら下がり式は、耳朶を挟むクリップ・タイプよりずっと簡単にピアス金具に変更出来ます。

しかし、このネジ式のイヤリング金具にさえ美しいラインストーンが付いていて、現代の普通のピアス金具に替えるのが勿体無くすら思えました。勿論、この元のイヤリング金具は、捨てずに取って置きます。

今やイヤリングはピアス式が当たり前で、赤ん坊の耳にさえ勝手にピアス穴を開けてしまう親が居る西洋ですが(控え目に言って虐待ですよ…)、50年位前まではネジ式やバネ式のイヤリングが主流だったようです。今でも時々、アレルギーの問題なのか、ピアスではないイヤリングを愛用するイギリス人も居ます。

最初は自分で着用しようかとも思いましたが、ピアスに改造しても私には重過ぎて着ける事はなかろうと断念。それで、本当はビンテージ・ジュエリーは、ブローチよりネックレスやイヤリング(ピアス)の方が嬉しいと言う姉に回す事にしました。自分用であればピアス金具はフレンチ・フックにするつもりでしたが、姉はフレンチ・フックが面倒臭くて嫌いなので、極普通のU字フックに交換しました。

しかし、U字フックだと不意に外れ易く、実際に私は何度か(多分マスクや帽子を外す際に)失くして悲しい思いを事があります。「だからフックの先に更にシリコン・キャッチを付けて置くと安心だよ!」と姉は言いますが、それじゃあ余計着脱が面倒臭くて、結局フレンチ・フックの方が便利なのでは?と私は思います。

 

 


2026/09/28

ニュー・フォレストの東端の港町ハイス

 

昨年の今頃の天気の冴えない日、パンプシャーのSouthampton サウサンプトンを訪れ、駐車時間が制限されていたので早めに去りました。残った時間で、New Forest National Park  ニュー・フォレスト国立公園の東端の港町Hythe ハイス(ハイズとも)まで足を延ばしてみる事にしました。

この町を訪れるのも初めてです。Hytheは古英語で港や船着き場を意味し、この単語の付く地名はイギリス中で見掛けます。ケント州一長いハイストリートと骸骨教会で有名な海辺の町も、その一つ。

ハイスはサウサンプトンとは直線距離では5㎞程度しか離れていませんが、入り江のように深く幅広く内陸に切り込んだ河口に遮られ、自動車道では4倍以上の道のりが掛かります。

英国最大級の港湾都市サウサンプトンに比べると、ほっとする小さな規模の長閑な港町です。しかしサウサンプトンとは海自体は接している為か、船舶は沢山停泊しています。

このクィーン・メアリー号、乗った事あると思い出しました。と言っても当然クルーズした訳ではなく、ロサンジェルスに仕事で行った際、アメリカ側の社長さんと会食したのです。高級レストランなのに美味しくなく、更に紅茶を注文すると恭しく木箱に入ったトワイニングのティーバッグだったのが鮮明に思い出されます。

街の目抜き通りには、背の低いこじんまりした建物のみが並びます。

日本なら雨の港町には演歌しか似合わない雰囲気ですが(偏見)、店舗の閉店間近な夕暮れにも関わらず、中心部には割と活気があり未だ観光客で賑わっていました。

この町で目を引いたのが、先が見えない程長いpier ピアー。ピアーとは、イギリスの大抵の海辺の観光地に設けられた、主に娯楽用の桟橋とその先に在る埠頭の事です。ヴィクトリア時代に流行して建てられ、古い物は木製のまま残っているので、火事で焼け落ちる事も多く(逃げ場がないので大変危険)、その廃墟もあちこちに残っています。


ここのピアーは桟橋が長過ぎて、埠頭へは徒歩では行けず、線路になっているので専用の列車で向かう仕組みになっています。これ程長いピアーを今まで見た事がなく、すっかりイギリスで一番長いんじゃないかと思いましたが、実は七番目で(640m)、英国最長はテームズ河口のSouthendのピアーで2㎞以上だそうです。

その列車がこんな古風な車体なもんだから、非常に惹かれます。

ところが、この日は車両故障で運休でした。どちらにせよ、こんな天気の上に夕方近くでは、乗車するつもりはなかったのですが。

サウサンプトンと言う大きな港町を訪れた直後では、ほのぼのする雰囲気のハイスでした。我々は日没前にさっさと去りましたが、こんな町で夜まで滞在して、田舎パブでシーフードの夕食を取るのも良いかも知れません。結局二日間で全く雰囲気の違う場所の訪問を楽しむ事が出来、変化に富んだ充実したお出掛けになりました。