2026/07/28

「リカちゃんのON/OFF展」に行ってみた


今年の春に一時帰国した際、丁度東京で開催されていた「リカちゃんのON/OFF展」の最終日の夕方に、姉も私も揃って予定が取れそうだった為、行ってみる事にしました。

場所は、新宿LUMINE 0(ルミネゼロ)の五階。「リカちゃんのON/OFF展」とは、日本を代表する着せ替え人形「リカちゃん」を通して、現代を生きる誰もが(ホントか?)持つ「ON(仕事モード)」と「OFF(リラックス・プライベートモード)」の姿を描き出す体験型の展覧会です。

この展覧会の事は前々から聞いてはいたのですが、帰国する予定は直前までまるで無かったので、まさか実際に見に行くとは思っていませんでした。

ここでは普段の煌びやかなエセお姫様ドレスを纏ったようなリカちゃんは皆無で、今時の東京ファッションのリアル・クローズの、お洒落なリカちゃん達がいっぱい展示されています。 

そう、これは完全に大人を対象としたリカちゃん展でして(念の為年齢制限はないが)、子供が減少し着せ替え人形の需要も減って来ている現在、大人のリカ活者の維持と新規獲得は大変重要なのです。

プロに寄る、リカちゃんの可愛さ・魅力も分析されています。ネット配信サービスで日本のアニメが寄り簡単に観られるようになった今、「原宿可愛い系」とか明らかに日本のアニメや漫画、ゲーム等に影響されたらしいドールが、一般の子供向け玩具としても西洋で沢山出て来ています。しかし日本人から見ると、どうにも非常に残念な見た目ばかりです。是非この分析を参考に、西洋でも可愛いドールを発売して欲しい物だと切に願います。

また、現在北米で再び(45年ぶりだとか)リカちゃん人形が進出展開され始めていて、そんな日本のポップ・カルチャーが世界的に浸透して来ている今だからこそ、絶対リカちゃんの需要は海外でも高いはずで、是非成功して欲しいと思います。 

この展示の最大の見所は、超人気のインスタ・アカウント「現実を生きるリカちゃん」とのコラボで、「職業編」「プライベート編」「恋愛編」の3つのテーマでリアルな日常の一瞬を再現したミニチュア・ジオラマ。

基本的には、1テーマに付きこんな展示になっています。左が「公」つまりONで、右が「私」であるOFF。上部に説明書きがあり、一つのブースに付き50×50×50㎝位だったかなあ?

ONでは、モデルとして撮影中で華々しく活躍するリカちゃん。まあこれは、従来のリカちゃんの商品サイトでも見るような、昔から典型的な女の子の憧れの場面だと思います。

一方OFFでは、身バレ&日除けの完全防備でこっそりラーメン屋に通うイケてないリカちゃん。愛李麺(らぶりーめん)と言う店名も、選挙ポスターも(実はリカパパですけど!)、古惚けて煤けた外壁も絶妙な完成度です。実は背景のスケールが人形より小さ目ですが、ぱっと見は違和感ありません。

駅名は、「髪散々台」と書いて「ぼさぼさだい」と読む。正直このOFFの方がONより見ていて断然面白く、実際どの角度から眺めても隅々までリアリティに拘っていて関心します。

リカちゃんは本来11歳の小学生設定ですが、ここではどう見ても20歳代独身独り暮らしのOL。 

乱雑なテーブルの上に、またしても愛李麺のカップ麺が。どんなにズボラな私でも、食べ終わったカップ麺を出しっぱな生活だけはしたくないと思いました。

健康に良いと聞いた物を手当たり次第買ってはみたものの、まずは生活そのものが健康とは程遠く…。 ONとOFF、理想と現実とも言えます。

昔ながらの日本旅館の内装、中央に楕円型の窓の開いたレトロな布団カバーまでリアル。

またしても愛李麺登場。今度は店内で、食券機が良く出来ています。

夜中のファミレスで友達とだべり続け、皿やコップの数が滞在時間の長さを物語っています。実はソファの上には、無造作に投げ出されたバッグ類が。


家ではコンビニ弁当をツマミに、しょーもないリアリティショーを友達と見ながら、「こんなのヤラセに決まってるじゃん」とか、しょーもない話に花を咲かせているシーン、とかだったかなあ?

女性には、女を演じる表舞台と…、

その為の結構涙ぐましい努力の舞台裏が必要なんだぞって事を、否応無しに痛感させられます()  

その点男性の場合、結婚後の家族に対しては全部OFF(ただし努力は無し)ってのが、周囲には一層厄介かも。  

この日の展覧会はそれ程混んではいませんでしたが、中には熱心なリカ活者もやはり来ていて、一展示につき凄~く粘って撮影していらっしゃるので、中々自分の順番が回って来ず待たされました。

こちらは、自分でリカちゃんにポーズを取らせて撮影するコーナー。丸窓が開いるブースで、スマホのカメラを固定する仕組みです。平置き撮りって、意外と難しいのです。

こちらは、リカちゃんをスタンドを使って立たせて撮影するコーナー。リカちゃんの髪が、沢山の来場者に触られて流石にもしゃもしゃ気味です。 

ここでのモデルのリカちゃんは、概ね可動式ボディの「フォトジェニック・リカ」が使用されています。

最後は、ショップをじっくりチェック。勿論、大人用のアイテムが充実しています。現在は全国巡回中なので、もしお近くで開催の際は、リカちゃん人形の新たな魅力や可能性を発見出来るかも知れないから、子供の頃ならリカちゃんと遊んだなあと言う方も、普段ドールに馴染みのない方も、是非足を運んでみて下さい。






2026/07/27

ひばりが丘の洋食屋さんでロールキャベツ

 

今年の三月に母が亡くなった後、すぐに福島県の実家に戻った姉は、私が帰国するまでの間は一人きりで母の遺体と暮らさなくてはなりませんでした。今時は田舎でさえ遺体を自宅に戻す事は少ないのですが、あれ程家を離れたくなかった母を、父の時同様に死後自宅に一度戻した弟の判断は間違っていなかったとは思います。が、その弟は、すぐ近所に住んでいるのにも関わらず、その間実家では寝泊まりせず、その上弔問客が突然訪問してくるかも知れないからと、姉に始終家を離れないように言い付けたそうで、姉は自分の食料の買い出しにすら行くのがままなりませんでした。更に、葬式まで線香を絶やしてはいけないとの決まりなので、家中が始終煙いのが喉と眼に相当辛く、挙句の果てに姉のスマホのカメラ・レンズは煙で白く濁ってしまいました…。

告別式を済ませると、姉は仕事で東京へ戻る事になり、その後は私が数日間実家で一人で母の遺骨と暮らしました。大量の遺品の片付けがあったからですが、やたら大きい実家に独りで居るのは途轍もなく寂しく(おまけに隣は事故物件だし)、何より弟に石油ファンヒーターは止められてしまい、暖房はエアコンだけだったので、古い日本家屋は耐え難い程寒かった‼ 特に脱衣所の寒さは尋常ではなく、高血圧症の私は、ここでは簡単に心筋梗塞とか脳溢血になり倒れるのではとマジで生命の危機を感じた為、早々に一度引き上げて東京の姉の家にお世話になり、暖かくなったら四十九日前に再び実家に戻る事にしました。

丁度東京は桜の時期で、数か所で花見を楽しむ事が出来ました。帰国時にはボロボロだった体調は、東京に滞在して日々美味しい物を食べ捲っている内に見る見る回復し、気が付けばここ10年位で最高位に体の調子が良くなりました。その日は「リカちゃんのON/OFF展」の東京開催の最終日に姉と見に行こうと言う事になり、その前に姉は保谷の眼科医院に行かねばならなかったので、西武池袋線経由の途中のひばりが丘で昼食を取る事にしました。

ひばりが丘に来るのは、本当に久々です。ひばりが丘は、昭和30年代に造成された、当時としては最先端の設備を持つ為に憧れの住まいだった住宅団地で発展した、今も駅前にはパルコと西友位しかない集合住宅の街で、言ってしまえば観光やショッピングで訪れる事はまずない場所です。目指したのは、雑居ビルの二階にある、ロールキャベツが美味しいので地元では知られた、かなり昔から変わらずに在る洋食屋さん「ココット」。 

赤いギンガムのテーブルクロスが敷かれた、いかにも正統派老舗洋食屋らしい良い雰囲気です。本日のオススメ・メニューもありましたが、ロールキャベツを食べに来たので二人共迷わずそれを選びました。

ランチメニューには、全てサラダとライスかパンが付いて来ます。プラス100円で、スープも頼みました。やはり日本は、野菜が美味しいと実感します。野菜に対する人気とリスペクトが段違いなので、素材そのものだけでなく、味付けや楽しみ方もイギリスより確実に美味しいのです。 

来ました、看板メニューの7時間煮込んだロールキャベツ。キャベツ好きな私にとっては大好きな料理の一つですが、イギリスのキャベツは向いていない(多分巻けない)為に長らく家では作っていません。

トマト系のソースに掛かったクリームがアクセントとなり、ローストされた甘い玉ネギとクリーミーなマッシュポテトが付けわせなのも嬉しい。

丁度良い塩梅の味が良く染み、キャベツも挽肉もとろっとろの理想的なロール・キャベツで、大変美味しゅうございました。これを再び味わう為だけでも、またひばりが丘を訪れたくなります。