2026/08/15

お盆心霊特集 怖くない心霊話

 

霊感のある(と自分では信じている)人達の話に寄れば、霊は電気を発するそうだ。その話を典型的な理数系頭脳で宗教とかはまるで信じない夫にすると、多分鼻で笑って馬鹿にするだろうと思った。が、「あ、そうかもねえ!」と意外にも喰い付いて来た。夫の話では、人と言うのは思考する時に脳から微量の電気を発する事が、科学的に証明されているらしい。その放電された電気が肉体からどの位離れていつまで空中に残るのか、ひょっとして思いの他長く、稀に死後も残る可能性が全くないとは言い切れないのでは? またその電気には念のようなデータも含まれるのか? …とまでは解明されておらず、まだまだ分からない事だらけのようだ。

良く「見える」と言う人達の話では、幽霊は昔の8㎜映画のような画素数の低い粗い映像で現れるそうだ。もしかしたら一般的に霊感の強い人と言うのは、超高感度ラジオのように、普通の人とは違う特別な受信力が敏感に出来ていて、誰かの残した思想の電波的な映像(ただし既に亡くなった人、または故人本人の物とは限らない)を受信・投影し易いのだとしたら…? と言う話題に至り、結構夫婦で盛り上がった。

ただ、静電気でも分かるように電気は乾燥した場所で発生し易く、一方幽霊は暗いジメジメした湿気の多い場所に現れ易いと言われている。柳の木の下とか水場は、昔から心霊現象の定番だ(水場は事故に遭い易いってのもあるけど)。だからこの説を単にこじつけるだけにしても、まだまだ無理が多い。 

何でも霊や魂や神に結び付けるたがる人は真っ平御免だが、それらの存在を丸否定する人もまた人間性として何だかなアと思う。だって、小さな子供に「天国のおじいちゃんが見ているよ~」とか諭すのを、「天国なんて存在しない。亡くなった人は脳も視力も死滅しているのだから見ている訳がない」と心無い野暮な事を言えるのかい。 

そう言う人は大抵「科学的に証明されていない物は信じない」と主張するのだが、だからと言って自分自身で解明する気はサラサラない。確かに霊の存在は証明されていないが、絶対に存在しないとも証明されていない。もしかしたら近い将来、霊や死後の世界そのものとまでは行かなくとも、我々が古来からそうだと信じて来た物に近い不可解な現象の多くが、科学的に証明される日が来たりして、と思っている。

撮影地:National Trust, Nymans

 


2026/08/14

お盆心霊特集 人魂 

今年の春に亡くなった母は、小学校低学年の頃に父親(私の祖父)を失くした。中学生の時、母親を失くした。10歳離れた長姉は既に結婚しており、その後兄や次姉も進学や就職で家を離れ、高校生の時には一軒家で独り暮らしをしていた。その家は、広い昔ながらの墓地に囲まれていた。

その母は、夜間に雨が降ると、墓地で青白い人魂が地中からポオッと登って来るのが、家の窓からしょっちゅう見えた、と言っていた。当時地方では、火葬も一般的だったが土葬も未だ多かった(私が小学生の頃でさえ、農村部では土葬が残っていた…)。人体、特に骨の必須ミネラル成分であるリンは死後も遺体に残る為、埋葬後に地中で腐敗して行く遺体から分解され気化して空中で発光するか、雨で濡れると化学反応を起こして発火する。つまりその人魂は単なる自然現象だと分かっていたから、全然怖くなかった。

…と母は笑って良く言っていたのだが、その後の研究で、リンは自然発火しない事が科学的に判明している。遺体から気化して発光する事もないのが、解明されている。じゃあ母は一体、何を見ていたの?? そもそも濡れるだけで簡単に発火するなら、生きている内はもっとヤバいじゃん。

ところで最近は、伝統的に幽霊に付き物だった人魂や鬼火と言った現象の目撃情報が、実際にめっきり減ったらしくとんと聞かない。多くが単なる見間違いであった事が科学的に証明されたからだが、同時に日本では田舎でさえ土葬がすっかり消えた(イスラム教徒人口の増加に伴い、日本で全く土葬が無くなった訳ではない)。かと言って心霊体験自体は、これ程文明と科学が進んだ現代でも減った訳ではないのが、不思議と言えば不思議。

 

※以前たわごとブログに掲載した内容の焼き回しです。

撮影地:National Trust, Nymans

 


2026/08/13

お盆心霊特集 伯母の家での体験

 

私が子供の頃、隣の市に住む伯母(母の長姉)の家に、家族で時々泊まり掛けで遊びに行った。伯母の家は、僻地でもなく市街地からそう離れていないのに、旧街道の街並みから奥まった、周囲は田んぼや畑ばかりに囲まれた中に一軒だけぽつんと寂しげに立つ、今考えると奇妙な立地だった。

その日の夜、私の自称霊感のある姉は、伯母の家の二階の部屋で従姉妹達と一緒に寝ていた。しかし、外から非常に悲痛で不気味な「ひゅうぅぅぅーひゅうぅぅぅー」と言う人の声が聞こえて来て、姉は眠れなくなった。その声は家の二階の外側にぴったり張り付くかのように、飛びながら周囲を何度もぐるぐると回り続け、家の中に入りたいと訴えているようだった。余りの怖さに姉は隣に寝ている従姉妹達を起こしたが、「何も聞こえないよ」と言ってまたすぐに寝てしまった。結局姉は、怖過ぎてその夜は一睡も出来なかった。

明け方、伯母の家から500m程離れた線路から一番電車の走る音が聞こえると、その不気味な声は漸く去って行き聞こえなくなった。朝この恐怖体験を母に訴えると、「あ~あそこの線路、自殺者多いからねえ」とケロッと言ったそうだ。この話を成人した後に姉から聞き、何だか平然と言い放った我々の母が怖くない?と私は思った。その伯母の家は、東日本大震災の際に地盤が傾き住めなくなったと聞く。そして伯母も母も、もうこの世には居ない。

 

※以前たわごとブログに掲載した内容の焼き回しです。

撮影地:National Trust, Nymans

 


2026/08/12

緑系ラインストーンの花型ブローチ

  

六月の記録的な猛暑の日のArdingly アーディングリーのアンティーク・フェアの屋内会場では、汗だくでフラフラになりながらも、このビンテージ・ブローチも買いました。

花と葉を模ったズッシリ重めの台座の上に、濃緑のエメラルド色と黄緑のペリドット色のラインストーンが鏤められています。因みにペリドット色の方は、紫外線光を当てると発光するウラン・ガラスでした。

大きさは縦5.5×横5㎝程度で、ラインストーンの直径はどれも8㎜位です。

エメラルド色が濃過ぎて写真では真っ暗に写ってしまいますが、横から透かせるとこんな美しい色をしています。 

やたら台座がギラギラと輝き、更に彫りも深めで陰影がくっきり見え、正直クドくて暑苦しいデザインです。花モチーフなのに余り愛らしくなく、地金は銀色なのに若々しくも涼しげにも見えないのは珍しく思えました。 

しかし、今まで選んだ事がなかったタイプなのは確かで、返って個性的で面白いかもとも思いました。あえて言えば、構図は良く纏まっていて安定感があります。

着用すると少しだけ変わっていて映えるのは、案外こんなブローチなのかも知れません。

 

 

 


2026/08/10

20世紀築のジョージアン様式の館ヒントン・アンプナー 4

 

昨年夫婦で初めて訪れたハンプシャー州のNT(ナショナルトラスト)のお屋敷&庭園「Hinton Ampner ヒントン・アンプナー」では、西側のテラスが庭園の最大の見所になっていますが、テラスとは屋敷を挟んで反対側の東に在るインフォーマルなウォルド・ガーデンとキッチン・ガーデンは、私にとっては更に魅力的でした。

印象的な木製の塔を持つ古い教会が、絵になる借景になっています。

この教会も、館からすぐに行けるので訪れてみました。最初は邸宅付属の礼拝堂かと思いましたが、単に村の教区教会が隣接しているだけだそうです。


13世紀築ですが、ウィリアム一世のイングランド征服以前(つまりサクソン時代)の部分も残っているそう。内部は特に私の興味を引く物は見付けられませんでしたが、祭壇部分の細長い窓枠の有名作家に寄るモダンなステンド・グラスが目に留まりました。 

一方、ヴィクトリア時代のラファエル前派顔のステンド・グラス。ヒントン・アンプナーの最後の当主ラルフ・ダットン卿は、この教会に眠っています。 

再びウォルド・ガーデンに戻りました。

この頃は丁度去年の今頃ですが、既にイングリッシュ・ラベンダーのエッジが短く刈り込まれていました。イギリスではラベンダーの花期が長く冬の初めまで咲き続けますが、こうすると秋に再び蕾を沢山付けるのか??

この繊細な色合いのコスモスにはウットリ。黄掛かったサーモンピンクに、微妙に青味掛かったオーキッドピンクが混じっています。

ありふれた風露草ですが(イギリスではほぼ雑草)、これだけ群生させると見事。

細かい地味色の花の紫陽花の仲間も、群生させると見応えがあります。 

華やかさのあるダリアは、盛夏の英国式庭園では欠かせません。  

我が家の庭では、何度植えても他の植物に駆逐されてしまうガウラ。背が高く、結構見栄えがするのになァ。 

一方壁際では、プラムが鈴なりに実っています。


姫リンゴも、枝が重く垂れる程この通り。イギリスでは、生食には向かない姫リンゴをジェリー(果汁だけのジャム)やチャツネ、果実酒に利用するそうです。

果樹の枝を壁や塀等に沿わせて出来るだけ平面に誘引し伸ばすフルーツ・ウォール(エスパリエ)は、伝統的にイギリス人の得意技。小面積で効率的に栽培出来、また壁の反射熱で果実の糖度が上がる効果もあるそうです。

キッチン・ガーデン(菜園)と言っても、野菜だけでなく切り花も育てています。 

これらの花を惜しげなく利用し、豪邸に相応しいゴージャスなアレンジメントをふんだんに飾る事が出来ます。

イギリスのキッチン・ガーデンで良く見掛けるアーティチョークは、丸花蜂に大人気。 

帰国前の早春に、このサルヴィアの仲間「ペインテッド・セージ」の種を庭に直撒きしましたが、 やはり育ちませんでした~。


畑では、既にでっかいカボチャが実っていました。ハロウィーンに活躍するんだろうなあ。

ここの庭園は、確かに中々魅力的でした。季節を変えて、また訪れてみたくなりました。