2026/03/01

ドクター・マーチンのエンジニア・ブーツ

 

昨年のP太からのクリスマス・プレゼントとしては、Dr.Martins ドクター・マーチンのブーツを買って貰いました。自分にとって、初ドクター・マーチンです。昔からフットウェアが大きくてゴツいバランスのコーディネイトが好きだし、その上ドクター・マーチンはイギリスのブランドなのに、何故か今まで欲しいとは思った事はありませんでした。それが最近の厚底靴流行りで、更に冬の厚底は防寒威力が抜群と改めて実感し(地面からの冷気が届かないからね)欲しくなりました。


最初は年中履ける普通(ローカット)の靴を買って貰おうと考えていましたが、急にエンジニア・ブーツに変更しました。今まで持っていたエンジニア・ブーツが、どうも左足だけ中のステッチが当たって痛く、最近もう一度試しに履いたら一層痛くなって酷い靴擦れを起こし、もう諦めて処分する事にしたからです。

ミドル丈のバイカー・タイプのブーツで、デザイン名を「ANISTONE アニストン」と言うそうです。同型で黒やスウェード、エナメル等のバリエーションが幾つか存在します。黄色いステッチが、Dr.マーチンのシンボル。

また靴底も特徴で、 元々が労働者向けだから滑りにくいのは勿論、あらゆる化学物質に侵食されない特殊な強靭素材で出来ているそうです。

元々はドイツ人軍医マーチン医師が第二次世界大戦中に負傷した足の保護の為に発明した靴で、その特許をイギリスの靴メーカーが買い取り、肉体労働者向けの耐久性に優れた靴として開発・販売しました。

後に、パンク・ロック系を中心に、サブカルを象徴するようなファッション・アイテムとなりました。また、イギリスでは何故かレズビアンが好むと聞いた事があります。華奢な殺人的ピン・ハイヒールを女性のステイタスと見なす傾向への、対照的で叛骨的なデザインだからかも知れません。 

このブーツは定番なので、日本のDr.マーチンのオンライン・ショップでも売られています。しかしそれを見たら、イギリスより遥かに安くてショック。円安とは言え、今は主な製造はアジアとは言え、そして自分で払ったのではないとは言え、本国より一万円以上の差があるって酷くない…?

肝心の履き心地はと言うと、やはり重量が相当あるだけに疲れます。しかし、歩く事は筋トレだと思っているので、その効果では抜群かも()。これで鍛えて、ばーさんになっても履き続け一生もんにするつもりです。




2026/02/28

田園の館グレイズ・コート 4

 

昨年の三月に訪れたオックスフォードシャーのチューダー時代のカントリー・ハウスGreys Court グレイズ・コートの敷地には、人気のウォルド・ガーデンのある庭園だけでなく、館の背後()には広大な緑地が広がっています。

大抵の訪問者は、残りの時間が許す限りここを散策します。  

未だ庭園を楽しむのには早過ぎたこの時期は、特に子供連れには、返ってこちらの方が人気かも知れません。 

牧草地には、実際に羊がわんさか放牧されています。

しかし子供達が羊の合間を奇声を上げて容赦なく駆け回るので、わらわらと避難して来ます。 

この勘違いされた鳥居のような、日本人にとっては居た堪れない赤い橋は、Moon Bridgeと呼ばれ、一応日本ではなく中国風と言う事になっています。強度が十分ではない為、通行は禁止になっていました。

この縄文時代の竪穴式住居を復元したような建物はIce House、即ち氷室です。電機冷蔵庫のない時代、夏期はここで食料品等を保存したようです。

内部は、地下に向かって続く煙突のようにレンガ張りになっています。

この日は快晴だっただけでなく、気温もこの時期にしてはかなり高かったので、最後にこの年最初のアイスクリーム日和となりました。

このアイス、間違いなく美味しいんですけど、今のNTの売店の大人用カップ入りアイスは、全国何処へ行ってもこのメーカーの同じ製品ばかり。しかも、こう言う観光地で売られる大人用アイスって、イギリスでは一個600円位するのです。もしスーパーだったら、余裕でタブごと買える値段です。

お天気に恵まれた日曜日だったので結構混んでいましたが、とても気分の良いお出掛けになりました。今年は是非庭園の見応えのある季節、出来れば桜か藤の開花時期に訪れてみたいと考えています。

 

 

 


2026/02/27

田園の館グレイズ・コート 3

 ※蝶のアップの写真が登場する為、虫嫌いの方は閲覧注意。 

昨年の早春に訪れたNT(ナショナルトラスト)のチューダー時代のカントリー・ハウスGreys Court グレイズ・コートで、お屋敷内を見学した後は、庭園や屋外を見て周ります。

庭園は、お屋敷(母屋)とはcourt yardと呼ばれる緑地挟んだ向かい側に在ります。まず、教会かお城の塔のような建物に目が留まります。

これ、本当に城跡なんです。銃眼付きの四角柱の搭は14世紀築ですが、城跡の一部はサクソン時代の物だそうです。サクソン時代の城と言うのは、非常に貴重! 何せサクソンには築城の技術が余り無かった為、ウィリアム一世が征服後にせっせと国中にモット&ベイリー式の城を建て捲ったと聞きます。 

庭園は、遺跡と上手く組み合わせてあります。イギリス人のお金持ちが自邸に自ら「なんちゃって遺跡」を作っちゃう程、庭園と遺跡と言う組み合わせが流行った事があるようです。

この日のお天気は抜群に良かったものの、季節的に庭園を楽しむのには未だちょい早過ぎで、花壇は寂し~い状態でした。

花で華やかに見えるのは、せいぜい温室位。 

しかし、この季節にはかなり早く、蝶が既に飛んでいました。アドミラルと呼ばれる、イギリス人の好きなオレンジ色の蝶です。留まっている花は沈丁花。 

庭園は、イギリスらしく石塀に囲まれたwalled garden になっています。

更にこの部分は、藤棚になっています。藤を棚仕立てにするのはイギリスでも珍しくありませんが、ウォルド・ガーデン式の囲まれた空間にするのは初めて見ました。樹齢150年以上の古木も混ざり、開花の季節には、さぞ独特で見応えがある眺めになるだろうと想像します。 

この時藤棚の下に咲いていたのはヘレボラス。この時期に開花するのは、クリスマス・ローズではなくレンテン・ローズです。 

果樹園の脇には、この館の最後の住人ブラナー夫人自ら設計した桜並木が。桜をこんな風にアーチ仕立てにするのも日本人にはない発想で、また初めて見ました。 

その脇の緑地には、チオノドクサ等の春の球根草やプリムローズが咲いていました。  

イギリスのあちこちの庭園で見掛ける、一種類のみの花の鉢植えを棚に整列させたディスプレイ。この可愛さに真似したくなる人は多いようですが、正にこの素焼きの鉢で全て揃えないと様にならず、また鉢が極小なので水切れし易く開花期も短そうで、難易度は結構高そうです。