2026/10/28

蝙蝠戦記

 

ロリィタ・ファッション×ハロウィーンと聞くと、真っ先に思い浮かべるのは大抵ゴスロリだと思いますが、ミリロリことミリタリー・ロリィタなるジャンルがあると知り、ハロウィーンに合いそうな上に目先が少し変わって面白そうなので、ちょこっとそれ風に挑戦してみる事にしました。

ロリィタの可愛い&ふりふり&ロマンティックと、軍服の戦闘的な厳つさは相反するのでは?と思い勝ちですが、大きくスカートの広がったお嬢様学校の制服のクラシック感とトラッド感を更にゴツくしたような雰囲気で、二次元世界的な大袈裟な装飾と言う点では共通しているようです。 

とは言え、やはり実践の戦闘には極めて不向きな格好だとは思いますけど。

ミリロリは単純には、フリルやレース、リボンはやや控えめに、色目は暗め渋めに、ラインや紋章風モチーフ、リベットやチェーン等の金属パーツ等を増やしたイメージ…と言えば良いのかな。

根本的にロリィタ服も軍服も、ボディラインにぴったり沿う複雑な立体裁断のパターンが多い服装です。その為誤魔化しが効かず、ぶっちゃけ技術的に私には難し過ぎます。

また装飾が多くて面倒だし、そもそも装飾素材が手に入らないので、あくまでそれっぽいテイストを少し取り入れてみる…しか挑戦出来ません。

兎に角軍服を含む制服全般って、きっちり正確に作らないといけないから、ドール服の中でも私にとっては一番位の敷居の高さで、ウカツには手を出してはならないと己では分かっているつもりです。

モデルは、ティーン・ボディの「GIRL POP lime cat」のmomoko DOLL。

一見ロリィタともミリタリーと言うイメージとも無関係に見える彼女ですが、プラチナ・ブロンドの髪色が硬質な感じなので、意外と似合うのではと思い付きました。

ただし、この髪色が光を反射する為、コントラストが強過ぎると撮影し辛いのは相変わらずです。 

土台になっているは、ロリィタとは程遠いダーツも無く袖も真っ直ぐなラウンドネックの極基本的なワンピース。レースは縫い付けていますが、ワンピースの形自体は至ってシンプルです。ハロウィーン服はやはり黒い色ばかりで飽きて来るから、濃いピーコック・ブルーをメイン・カラーに選んでみました。

また、ティーン・ボディに合う基本の身頃の型紙を、一度作らなければと前から思っていて、その試作として作りました。未だ切り替えがハイウェスト気味で肩のラインも合っていないので、更に改良しないといけません。

ロリィタ服は足し算のファッションらしく、盛ってこそナンボだから、色々装飾を加えると結構それらしく見えて来るようです。

頭にでっかいリボン、スカートの下にはお約束のパニエを履かせてボリュームを出し、大ぶりなレース襟を付け、ウェストにはレースのリボンを結び、白ソックスにデコ靴を合わせると、一応クラロリっぽく見えます。

一方ミリロリらしくするには、兎に角オーバー・スカートにレジメンタルな要素を取り入れたいと思いました。

しかし、それに合う素材が例に寄って見付からず延々と探し続け、結局山小屋風チャリティショップで手に入れたダマスク風文様の端布を使用しました。

とは言えこの生地、またしても1/6ドール服にとっては厚過ぎるのです。縫い辛いって事はありませんが、ギャザーを寄せるのには全く向かない為、こんなデザインにするしかありませんでした。 

しかし、オーバー・スカートが張りのある生地なお陰で、自力で反る為にスピード感は出ます(笑)。

オーバー・スカートの装飾として、ヨーク部分に菊座を縫い付けチェーンをぶら下げました。 

菊座があると色々役に立ちそうだと常々思っていましたが、この夏のフリマで数種類×数色の菊座のパックを手に入れる事が出来ました。

ケープも加えました。軍服の肩に良く付いている装飾は、正式には肩章とかエポレットって名前なんですね。今まで「(オスカル様の)肩たわし」とか呼んでた~。

帽子は警官帽にするとガチ過ぎて怖そうだったので(北★鮮ぽいと言うか…)、ベレー帽にしています。ケープとお揃いの銀色のラインとリボン、それに王冠のパーツを縫い付けています。

ミリタリーな格好をさせたかったのは、姉が百均で買って置いてくれたドル活用の武器を、折角なので持たせて登場させかったからでもあります。

モモコの可動域って実はかなり広くて優秀なのに、それをファッション・モデルとしては活用する機会は中々ないと実感しました。 

気が付けば、こんなにノリノリのドール撮影は久々かも。ポーズのバリエーション、カット数も随分稼げました。 

コウモリの羽根は、やはり姉がユザワヤで買ってくれたドル活用品(主にヌイ用)。ケープの背面に、虫ピンで留めているだけです。 

本当は裏面のエナメル側の方が目立ってカッコイイと思いますが、こちら側にはピンが刺さりません。 

しかしハロウィーンだからって、すぐに武器や暴力に結び付ける発想は、浅ましいなーと我ながら思いました。

軍服は割と好きだけど、戦争反対‼ 二次元+こう言った2.5次元の世界の中だけで、戦争は結構でございます。

 

 


2026/10/27

ボディアム城のハロウィーン

 

昨年の今頃の休日、何処かへ夫婦で出掛けたいけれど、曇りの冴えない天気なので初めての場所は避けようと、今まで何度も訪れた事のあるNT(ナショナルトラスト)のBodiam Castle ボディアム城を訪ねる事にしました。

イギリスに中世からの城は多く残れど、ここのように完全に近い保存状態で、しかも古城はどちらかと言うとEH(イングリッシュ・ヘリテイジ)の得意分野だから、NT管理で一般公開されている古城は割と珍しいのです。

Moated=堀池に囲まれた城や御屋敷も、イギリスでは珍しくありませんが、ここの池は水面が低くなった堀の底に水が溜められている訳ではなく、また幅が非常に広い為、まるで古城が水面に鏡のように映り、また湖の上に浮いているような独独の景観に見えます。 

どちらかと言うと、ここはフランスのシャトーっぽいかも。

堀池の中には、巨大鯉がいっぱい。人が水辺に近付くと、餌を貰えると思って寄って来て貪欲に口を開けます。

中島に立つ城の中へ入るのには、NTの駐車場とは反対の北の丘側に回ります。

城門へ続く木橋の欄干には、不思議な色合いのバンティングが飾り付けられていました。十月なので、ハロウィーン向けの特別イベントが絶賛開催中だったからのようです。

規模が大き目のNTでは、毎年こう言った季節的な子供向けイベントが熱心に開催されます。城門の天井にも、何だか怪しい(と言うか正直安っぽい)照明が。

堀の外からは完璧に残っているように見えるこの城は、実は内部は廃墟になっています。古城にダンジョンやゴーモン部屋は付き物なので、ここは立地的に如何にもハロウィーンにはぴったりの雰囲気のはずです。

ところが、イベント自体は子供の中でも相当小さな子供、しかもほぼ幼児のような年少向けのユッル~い雰囲気。


NTのイベントは何処もこんな感じで、微笑ましいと言えばそうだし、子供騙しと言えばその通りです。これは箒乗り訓練所。と言っても、飛び方を教えて貰える訳ではありません。

ドラゴン・ディスコ…。稚拙な動画のドラゴンと一緒に、単に廃墟の中で躍るだけ。 

NTのイベントの中には、これ子供でさえ面白いだろか?と思える物も多いのですが、例え大人向けであっても日本人が楽しめるような気の利いた娯楽は少ないイギリスなので、きっとイギリスの子供には十分楽しいのでしょう!


作る&用意する事自体は、かなりの力作に思えます。

城の塔は、既に赤竜に侵略されています。 

魔女鍋に見立てた本物の城内の古井戸。左奥には怪しい人魚、他の壁穴にはコウモリの目玉とかユニコーンの糞とか、魔女鍋の材料入りの瓶(張りぼて)が並べらています。

ハロウィーン専用の顔嵌めも…。やっぱ魔女鍋は、箒と並んで魔女には必須アイテムなんですね。

顔ではなく、目鼻嵌めです。

黒猫の顔がやたら長くて、まめきちまめこさんのイラストのようだと思いました。

一方こちらは、常設の中世風顔嵌め。道化師と吟遊詩人。

姫と騎士。絶対わざと弱ぶっているような(笑)。

これはハロウィーン用ではなく、この城には本当にコウモリが住んでいて、日中は眠っているので静かにしてネと言うサインです。

 

魔女のコスプレではなく、ここで時々見掛ける中世の衣装のスタッフさんです。 

数年前から一般公開用に整備された、城の南塔には登りました。

相変わらず天気はイマイチですが、ここからの眺望が良い事は確かです。 

城の北側の丘の斜面は、ブドウ畑になっています。斜面が南向きな上、太陽光が堀池に反射して倍増する為、ブドウの栽培には理想的な立地のはずです。

張り出した塔から堀池が真下に見える覗き穴の方が(多分矢や石を落とす昔の攻撃用に作られた)、私にはハロウィーン・イベントより余程恐怖でした。ここから体ごと落ちると言う事はないでしょうけど、もしウッカリ腕時計やスマホを落としたら…と考えると身震いするのです。 

お城の前では、イギリスらしいシャイヤー馬(世界最大級の重種馬)を見掛けました。もしかしたら別料金で乗せて貰えるのか? それとも単に近所の農家の人達が労働させているだけ? 

どちらにせよ、私には緩いハロウィーン・イベントより、こっちの方が古城に相応しくて魅力的に見えました。