Holly Hobbie ホリー・ホビーを御存知すか? アメリカの作家Denise Holly Hobbie デニス・ホリー・ホビーの70年代にヒットしたイラストの事で、エプロン・ドレスに大きなボンネットと言ったカントリー・ファッションの、主に横向きで顔の見えない女の子が最大の特徴です。名前は知らなくとも、そのイラスト、または似たイラストを見た事がある人は多いかも知れません。元々はグリーティング・カード会社の紙小物のイラストから始まったのが人気を博し、その後は食器やハンカチ、貯金箱等の様々なアイテムが出て、ファンシー・グッズの先駆けとなったようです。当時は日本でもイギリスでも、多分世界の多くの国で、模造品や類似品が山のように出回っていたようだから、最早単なるバチモンと言う枠を超えた時代を象徴するファッション&文化でした。
そのホリー・ホビーのイラストを利用したグッズが、数年前イギリスのカードのチェーン店から発売されていました。他にはノート、メモ帳、マグ、コースター、ブレスレットなんかが出ていたように記憶していますが、このトートバッグが一番デザインが可愛く実用的に見えたので買いました。
イラスト的には、パッチワーク柄プリント全盛だった70年代より後の、更に繊細になった絵柄に見えます。パッチワーク柄は消え、スカート丈は短くなり、足は編み上げブーツではなく白タイツにメリージェーン靴になっています。ガーランドのように円型に配置された、色とりどりの花々も可愛い。
しかし、この時売られていた他のホリー・ホビー柄のアイテムは、このバッグと友達に上げたポーチ以外、何故⁈と思える程見事に可愛くなく非実用的に見えました。折角の繊細な絵柄なのに小さ過ぎてはっきりと見えなかったり、折角ホリー・ホビーと謳っているのに人物画ナシの花柄のみだったり。デザインが良い悪い以前に、ホリー・ホビーのイラストの魅力を引き出す意思がないように思えました。また、マグやコースターはイギリスでは定番のギフト・アイテムですが(土産物屋でも必ず売っている)、分厚い思い陶板のコースターで非常に使い辛そうだったり、これで商品企画のOKが出るなんて、感覚や価値観の違いに改めて愕然としました。
さて、時代を風靡したデニス・ホリー・ホビーさんですが、その後も順調に活動を続け、ノスタルジックで素直な愛らしさはそのままに、時代に合った作風に徐々に変えて行きました。性格は正反対でも仲良しの2匹のブタの人気絵本シリーズ「Toot and Puddleトゥートとパドル」 の作者としても有名で、現在御年82歳だそうです。
2000年代にはホリー・ホビーの現代版「Holly Hobbie & Friends」がアニメ化され、続いて実写ドラマ化もされました。このドラマは第五シーズンまで制作・放送されたらしいので、かなり成功したようです。その中の主人公が正に70年代のホリー・ホビーの格好をしているシーンは、また格別な可愛さです。







