2026/02/06

スパイシー・ハート

 

このビスチェの身頃は、実はハート型になっています。昨年こんなビスチェを作ろうと思い立ち、あれこれ試行錯誤をしましたが、結局上手く行かないまま保留になっていました。今年のバレンタイン時期に合わせて再び挑戦しましたが、…やはり思ったようには上手く行きませんでした。 

しかし再度挑戦するのには最早飽きたので(苦笑)、納得の行かないままアップします。

タータンチェック地に黒レースを選んだからには、ロックな雰囲気にしたかった訳ですが、まずロック・テイストのファッションと言うのが、私には相当敷居が高かったのでした💦 

ハードなテイストはフォルムが命!なので、装飾等の誤魔化しが効かないからと言うのもあります。案の定、ビスチェのハート型は、レースの出方が上手く線対称に出来ず。

ロックなスカートを作るのが一層難しく、特にドレープが人間用とは同じように出ないのがネックです。 

このハンカチ型の変ヘムのスカートは、色々パターンを考慮したのにも関わらず。思い描いた物とは程遠く仕上がりました。ギャザーが上手く寄らず、最終的に水に濡らしてフォルムを落ち着かせて甘さを抑えました。更にバックルやスタッズ(ホットフィットですが)を組み合わせて、何とかそれらしく近付けました。

スカートとしては、最初はこんなデザインでも作ってみました。

 しかしプリーツを細かく折り畳む根性が無く、数が足りなくてそれっぽさが出ず挫折。

最終的にギターを持たせて、せめてもな感じを出そうと思いました。

これは多分ブラッツの備品で、バラが描かれていたりして、一応ロックなエレキ・ギターらしくは出来ています。

そう言えば、ギターの弾き方も知らなければ、構え方すら良く知らない私💦

結構ノリノリのモモコ。ブーツはレイア姫人形のデフォルトで、ゴツくて安定が抜群なので履かせています。

奏でるのは、やはりバレンタインが近いからラブ・ソングって事で。

…とか言いつつ、これを撮影中、実はアニメ「ダンダダン」のお祓いロック「Hunting Soul」が頭の中を駆け巡っていました(笑)。声優の谷山紀章さんが、本気でシャウトしているやつ。

そもそもタータンチェック=ロックと言うイメージは、「イギリスがロックの本場だから」と言う発想から来ているようです。

しかしイギリスでは、ここ10年以上国産ロックがヒットチャートに登る事は余りなく(そう言われれば確かに)、最早ブリティッシュ・ロックは死んだも同然と聞きます

何はともあれ、ロックな服は今後どんどん重要が増えて作らなければならないはずなので、精進せねば~。 

それっぽいパーツが手に入るか、またレザー(合皮含む)等の異素材を上手く扱えるかどうかが、私にとっては大きなハードルです。 

何せ、モモコ達でロック・バンドを組ませるのが、私の姉の夢ですから。

 

 

 

2026/02/05

オールド・ショアハムのノルマン教会

 

昨年の早春のお出掛けで、Worthing ワージングの巨大チャリティショップを訪れた後は、もう一つの海辺の町Shoreham-by-Sea ショアハム・バイ・シーの北西端の教会を見学しました。

ショアハムの中心部からかなり離れた町外れにポツンと立つ、一見何の変哲もない人知れずと言った教会ですが、実はノルマン様式の特徴を良く残した、歴史的に中々興味深い教会なのです。 

正式名を、St Nicolas Church 聖ニコラス教会と言います。建物はノルマン様式ですが、創建は9世紀のアングロ・サクソン時代と言われ、その前の5世紀には既に何らかの宗教施設が存在していた立地と考えられています。

元々ショアハムは、初代サセックス(=南サクソン)王が三人の息子達と上陸し、先住民のブリトン人と戦って勝利した、サセックス建国の地だと伝えられて来ました。しかし、今までそれを証明するものは発見されず、今日ではその説は疑わしいと考えられています。どちらにせよ、サクソン時代から重要視され、ノルマン時代には繁栄を誇った港町ではあったようです。↑上の写真は、もしかしたらサセックス王がモデル…かも知れないパブの看板。

教会はRiver Adur エイドゥー川の畔に立っていて、墓地からは古風な木橋の一部が見えます。この木橋については、後ほど御紹介します。 

また、対岸の大聖堂と見紛うLancing Collage ランシング校の巨大な礼拝堂も見えます。

建物は上空から見るとほぼ十字架型をしているそうで、全て石造でバルコニー式になった中央塔が印象的です。しかし、これはサセックスの古い教会には良く見られるスタイルだそうです。

本来多くの教会建築で正面である西側には、ここでは出入り口、またそれらしき物がかつて存在した形跡さえ全くありません。

この教会の正面玄関は元から南翼廊側のようで、上部アーチには典型的なノルマン様式のギザギザ模様の彫刻が施されています。

ノルマン建築らしい小さな細い窓(窓を大きく設ける技術が未だ無かった)にも、ギザギザ模様が。こんな窓は初めて見ました。


内部でも、ノルマン教会の特徴のギザギザの石彫付きアーチが見られます。こちらは、身廊から中央交差を挟んで内陣&祭壇部分を眺めたところ。

鐘楼でもある中央塔の真下、つまりCrossing 中央交差は四方をギザギザ・アーチに囲まれていて、鐘を鳴らす為のロープが垂れています。

内部の説明書きに寄ると、中央交差と翼廊は主に12世紀、内陣は13世紀の築。既存のサクソン教会に手を加えて12世紀にほぼ完成し、14世紀に拡張し、19世紀のヴィクトリア時代に大改修したと言われています。 


ショアハムはノルマン時代には王立港として相当裕福な町だったのにも関わらず、何故新たに建てずにサクソン教会をリサイクルしたのかは謎だそうですが、長年勤めを果たして来た教会に敬意あってこそだったのかも知れません(:単なる素人考え)

中央交差部分には、私の好きなノルマンらしいプリミティブなガーゴイルが多く残り、楽しませてくれました。 

稚拙な造形だから怖い…と言うより、酷く崩れ過ぎていてコワイ。微笑むなっちゅーの。

その直ぐ横に電気設備の配線の設置されているのが、何とも奇妙で面白さを高めています。

中央交差から西側、つまり身廊で、この部分の壁はサクソン時代の建造物だそうです。南側壁は、サクソン時代の壁の上に11世紀のノルマン時代の壁を重ねているとか。その最後尾に聖歌隊席があるのは珍しく、普通は中央交差から東側の内陣に設けられます。 

ステンドグラスは、やはりここでもヴィクトリア時代以降に制作された物。

期待した通り、ここも訪れる価値の十分ある興味深い教会でした。イングリッシュ・ヘリテイジの、歴史的建造物第一級に指定されています。

 

 

 


2026/02/04

ワージングの巨大チャリティショップ

 

昨年の早春のお出掛けで、中世の壁画が残る印象的な教会を訪れた後は、海辺の町Worthing ワージングの郊外の大きなチャリティショップへ向かう事にしました。ワージングは結構大きな町なので、無料で駐車するのには中心から相当遠くへ行かねばなりませんが、ここは専用駐車場があるから便利だと、予めネットで調べていました。

物流倉庫の建物を二つ繋げたような外観で、外看板にも「チャリティショップのスーパーマーケット」と書いてある程巨大です。

まず入り口をくぐると、右手に子供向けの玩具や絵本のコーナーがありました。


イギリスで良く売られている、木製のドール・ハウス。1/12サイズではなく、1/6ドール用です。木製と言っても、多分これの場合は壁のみがMDFで、屋根や階段やベランダの手摺等はプラスティック製です。

イギリスの家庭で少し前まで一般的だった、蚊取り線香みたいな電気コンロのおもちゃ版です。フィッシャー・プライス社の古い玩具は、デザインも良く魅力的。しかし、値段は子供用の玩具ではなく、コレクター向けビンテージ価格になっています。

どなたかは存じ上げませんが、ボーイズ・バンド(男性アイドル・ユニット)のメンバーのドールのようです。

正面入って直ぐの中央は、やはりメイン商品の衣料とアクセサリー。 

衣料は、サイズ別にずらりと並んでいました。値段は、概ね一般的なチャリティ屋より高めでした。 

ウェディング・ドレスもこの通り。そりゃ離婚率が高いから、もう見るのもイヤで手放す人は多いでしょうね…。

チャリティショップのスーパーマーケットと謳っているだけあり、今時のチャリティショップとしては珍しく、ありとあらゆるアイテムが売られています。

ヴァイナル(ビニール)・レコードは、今どのチャリティ屋でも人気です。義母のフィンランドの親戚は、スペインでこの商売をしているそうです。

手芸用品も、一通り売られています。しかし、お買い得と呼べる物は無し。

ペット用品コーナーもあります。

リネン類は豊富で、中々魅力的なビンテージ・ファブリックの混じったパッチワーク布が売られていました。 

家具売り場が面積を占めている為、店舗の大きさの割には商品数は少なく感じるかも知れません。

元々老人や障がい者等の介護の為の慈善団体だから、多分介護アイテムの安全性は確認済みだと思います。

中古食器コーナーは、予め「ビンテージ」と銘打ってあります。

マッキントッシュ・スタイルとアール・デコの中間のような、優雅なパターンの洗面セット。 

こちらのC&Sも、デコ時代の物で手描きのよう。 

1950年代らしいフォルムと柄のティーセット。マグの登場で一時すっかり廃れたC&Sの人気が、ここ数年で復活と聞きますが、コレクターでもない限り、一組持っていれば十分なボリュームです。

使い勝手で言えば、この60~70年代の食器がビンテージとしては十分良さそうです。 

バルブ式香水のアトマイザーだったようですが、バルブは無くなってしまっています。しかし、カット・ガラスの魅力は残っています。

電化製品やカメラ売り場も有り。確かP太はここでカメラ・ケースを買い、普通に買うと結構高価なのに、偶然ぴったりな物が見付かったと喜んでいたように思います。

私は結局ここで何も買いませんでしたが、最後まで考えていたのがコレ↑。一冊1ポンドでしたが、全部買ったら20ポンド近くなので馬鹿にならない値段だと迷いました。今写真で認すると、8,14、15、18,19巻はナシと中途半端に欠けていて、もし買っていたらもどかしかった事でしょう。以前地元のチャリティ屋では、「東京喰種トーキョーグール」の日本語版が一冊3ポンド位で売られていました。この町には私しか読めるやつがいないんだから(多分)、もっと安くしろよと思いましたが、恐らく読めなくともファンは欲しがるのでしょうね。 

確かにいろんな商品が売られているので見ては楽しめますが、値段は概ね他のチャリティ屋と比べても決して安くはありませんでした。が、専用駐車場があり寄贈者は多いはずなので、何回か足を運べば、ここでも何か収穫に出会える日が来るかも知れません。