昨年夫婦で初めて訪れたハンプシャー州のNT(ナショナルトラスト)のお屋敷&庭園「Hinton Ampner ヒントン・アンプナー」では、西側のテラスが庭園の最大の見所になっていますが、テラスとは屋敷を挟んで反対側の東に在るインフォーマルなウォルド・ガーデンとキッチン・ガーデンは、私にとっては更に魅力的でした。
印象的な木製の塔を持つ古い教会が、絵になる借景になっています。
この教会も、館からすぐに行けるので訪れてみました。最初は邸宅付属の礼拝堂かと思いましたが、単に村の教区教会が隣接しているだけだそうです。
13世紀築ですが、ウィリアム一世のイングランド征服以前(つまりサクソン時代)の部分も残っているそう。内部は特に私の興味を引く物は見付けられませんでしたが、祭壇部分の細長い窓枠の有名作家に寄るモダンなステンド・グラスが目に留まりました。
一方、ヴィクトリア時代のラファエル前派顔のステンド・グラス。ヒントン・アンプナーの最後の当主ラルフ・ダットン卿は、この教会に眠っています。
再びウォルド・ガーデンに戻りました。この頃は丁度去年の今頃ですが、既にイングリッシュ・ラベンダーのエッジが短く刈り込まれていました。イギリスではラベンダーの花期が長く冬の初めまで咲き続けますが、こうすると秋に再び蕾を沢山付けるのか??
この繊細な色合いのコスモスにはウットリ。黄掛かったサーモンピンクに、微妙に青味掛かったオーキッドピンクが混じっています。
ありふれた風露草ですが(イギリスではほぼ雑草)、これだけ群生させると見事。
細かい地味色の花の紫陽花の仲間も、群生させると見応えがあります。
華やかさのあるダリアは、盛夏の英国式庭園では欠かせません。
我が家の庭では、何度植えても他の植物に駆逐されてしまうガウラ。背が高く、結構見栄えがするのになァ。
一方壁際では、プラムが鈴なりに実っています。
姫リンゴも、枝が重く垂れる程この通り。イギリスでは、生食には向かない姫リンゴをジェリー(果汁だけのジャム)やチャツネ、果実酒に利用するそうです。
果樹の枝を壁や塀等に沿わせて出来るだけ平面に誘引し伸ばすフルーツ・ウォール(エスパリエ)は、伝統的にイギリス人の得意技。小面積で効率的に栽培出来、また壁の反射熱で果実の糖度が上がる効果もあるそうです。
キッチン・ガーデン(菜園)と言っても、野菜だけでなく切り花も育てています。
これらの花を惜しげなく利用し、豪邸に相応しいゴージャスなアレンジメントをふんだんに飾る事が出来ます。
イギリスのキッチン・ガーデンで良く見掛けるアーティチョークは、丸花蜂に大人気。
帰国前の早春に、このサルヴィアの仲間「ペインテッド・セージ」の種を庭に直撒きしましたが、 やはり育ちませんでした~。
畑では、既にでっかいカボチャが実っていました。ハロウィーンに活躍するんだろうなあ。
ここの庭園は、確かに中々魅力的でした。季節を変えて、また訪れてみたくなりました。