2026/03/05

アランデルの湖

 

御伽噺のようなアランデル城の立つ丘の影の北側に、Swanbourne Lake スワンボーン湖と言う湖があります。と言うのは以前から地図で眺めて知ってはいましたが、実際に訪れた事は未だありませんでした。昨年の三月のP太のお誕生日にArundel アランデルの町を歩いた後は、その湖へ行ってみる事にしました。

お城の正面入り口前のMill Roadと言う道路を、River Arun アラン川沿いに北上します。今回は街歩きには有料駐車場を利用しましたが、何だこの通り沿いなら、街までは少し歩くけれど、無料で駐車出来るじゃん…と思いました。

湖の畔には、優雅な石造りの建物が立っています。元は城付属のボート・ハウスだったのかも知れませんが、今はSwanbourne Lodge Tearoomと言う人気のティー・ルームになっています。 

湖は南東から北西に長く伸び、北の高台はArundel Parkと言う城の敷地である広大な公園になっています。 

湖は、勿論水鳥達の格好の生息地です。

夏期はボート乗りも楽しめるようで、湖の中央にボートが積み上げられていますが、この時楽しんでいたのはカモメのみ。 

湖の名前の通り、白鳥も見掛けました。後はキンクロハジロとかクイナとか、イギリスでは割と何処でも良く見掛ける水鳥ばかりでした。 

水の透明度は高く綺麗なようですが、魚は全く見当たりませんでした。水底にチョーク(白亜)の塊が沢山見えるので、多分水質は石灰が溶け込むアルカリ性なのだと思います。 

そもそもこの湖自体が、城を建設する為の石材(チョーク質に埋まるフリント石)を採掘する為に彫られた窪地に出来たのかも知れません。実際湖の周囲は、切り崩したようなチョークの崖になっています。

このティー・ルームでは、アフタヌーン・ティーが一人16.75ポンド(注:昨年の価格)で食べられるそうです。イギリスとしては、かなりの安さ。実は本場イギリスでのヌン活は、姉夫婦が渡英した際の一回のみしかありません。

大抵要予約制なのと、P太が「たかがサンドウィッチとケーキに一人20ポンド以上とか在り得ない」と興味がない処か敵視しているからですが、単なるサンドウィッチじゃねーっつーの(多分彼は本物を見た事すら無い)。耳を切り落とさない、正にハムとチーズをパンに挟んだだけの秒単位で出来るイギリスの一般的なサンドウィッチと、アフタヌーン・ティーのサンドウィッチは全く別物です。

未だ春浅い季節な上、丘の影の日当たりの悪い北側なので、晴れてはいても水辺は寒々しく見えましたが、返って夏の涼しげな心地良さは抜群な場所なのではと想像します。ただし、アランデルは人気の観光地だから、夏には道路脇の無料の駐車スペースは、すぐに埋まってしまうかも知れません。

 

 

 


2026/03/04

久々のアランデル

 

二月、三月と自分達夫婦の誕生日を始め記念日が多く、更にP太の三月末まで消化しなければならない有給休暇が大量に残っている為、毎年お出掛けラッシュになります。昨年の三月もそうで、P太のお誕生日には久々に御伽噺のような城下町Arundel アランデルを訪れる事にしました。

我が家からそう遠くないのに、城だけでなく魅力的な古い建物が多く、観光地だからアンティーク・モールを始めイギリスとしては面白い店も結構あるのに、来るのは本当に数年ぶりでした。 

今回は町の入り口の駐車場を利用しましたが、その側に新しくアンティーク・モールがオープンしていました。

ごちゃごちゃ感は程良く、家具ではない小物類も多く、我々にとっては中々悪くない品揃えです。 

橋を渡って直ぐの老舗アンティーク・モール、Arundel Bridge Antiquesは健在。 

規模は大きくないものの、店主が常在するビンテージ・カメラ専門店も入っており、結構充実しています。この時ここで手に入れた端布で、リカちゃんのワンピースを縫いました。

ここで、ビンテージ・ドールが幾つか売られていました。1/12サイズのPippaピッパ人形です。オリジナルのアウトフィットとフットウェアも揃っていて、魅力的な状態です。右のアフリカン・タイプはレアだとは思いますが、値段は70ポンドとは‼ 

同じキャビネットで、Mary Quant Daisyマリー・クワント・デイジー人形も売られていました。こちらも中々素敵なオリジナルのアウトフィットを着て、可愛いお顔をしています。値段は見えませんでしたが、ピッパが70ポンドでなら、これは100ポンド位するのでは。

こちらは、ロシアのソ連時代の人形型ティーコジ―。 左は、日本の道後温泉の民芸品、姫だるまの男版。姫じゃないし、髭面のオッサンでもないから、「若だるま」とでも呼ぶんだろうか??

同じ通り(ハイ・ストリート)に、幾つかのアンティーク・ショップやモールが並んでいます。

軍物専門とか、割とクセ強めの店が多し。 

イギリスで本物の毛皮が売られているのは、アンティークやビンテージのみです。現在は販売が禁止されているからですが、例え古い物でもイギリスで毛皮を着たら攻撃されると思え。 

…またおまえか! このアルバム、車内で今でも良く掛けています()

ハイ・ストリートからTarrant Streetタラント通りに折れると、ヴィクトリア時代の建物自体が興味深い商店街The Old Printworks Shopping Arcadeが在ります。普通の床屋とかも入っていますが、ヴィンテージ・ショップやコレクタブルズ屋も幾つか入っています。

更にその先に、礼拝堂をリノベしたクラフトとコレクタブルズのショッピング・モールNineveh Chapelが在ります。

建物のあちこちに、礼拝堂だった名残りが見えます。教会に通うキリスト教徒が激減していて、教会や礼拝堂の建物は有り余っているので、他の目的に再利用するのは珍しくありません。

プール・ポッタリーの人気の「ツイントーン」の柄付きは、初めて見たような。 

結構観光地なので中心部近くに無料で駐車するのは難しく、今回は時間指定前払い制の駐車場を利用しましたが、やはり正直時間が足りなかった程充実した町です。

お誕生日等の記念日に歩くのにピッタリの町ですが、去り際に寄った公衆トイレで、注射器の回収ボックスが備え付けてあり…。その注射器とは、勿論麻薬用です。こんなロマンティックな町でさえジャンキーが多いのかと興冷めしましたが、実際今はイギリス中の何処であろうと麻薬の臭いが漂っているのに気付きます。臭いだけで麻薬が分かるようになってしまった自分も、また怖いと思いました。