御伽噺のようなアランデル城の立つ丘の影の北側に、Swanbourne Lake スワンボーン湖と言う湖があります。と言うのは以前から地図で眺めて知ってはいましたが、実際に訪れた事は未だありませんでした。昨年の三月のP太のお誕生日にArundel アランデルの町を歩いた後は、その湖へ行ってみる事にしました。
お城の正面入り口前のMill Roadと言う道路を、River Arun アラン川沿いに北上します。今回は街歩きには有料駐車場を利用しましたが、何だこの通り沿いなら、街までは少し歩くけれど、無料で駐車出来るじゃん…と思いました。
湖の畔には、優雅な石造りの建物が立っています。元は城付属のボート・ハウスだったのかも知れませんが、今はSwanbourne Lodge Tearoomと言う人気のティー・ルームになっています。
湖は南東から北西に長く伸び、北の高台はArundel Parkと言う城の敷地である広大な公園になっています。
湖は、勿論水鳥達の格好の生息地です。
夏期はボート乗りも楽しめるようで、湖の中央にボートが積み上げられていますが、この時楽しんでいたのはカモメのみ。
湖の名前の通り、白鳥も見掛けました。後はキンクロハジロとかクイナとか、イギリスでは割と何処でも良く見掛ける水鳥ばかりでした。
水の透明度は高く綺麗なようですが、魚は全く見当たりませんでした。水底にチョーク(白亜)の塊が沢山見えるので、多分水質は石灰が溶け込むアルカリ性なのだと思います。
そもそもこの湖自体が、城を建設する為の石材(チョーク質に埋まるフリント石)を採掘する為に彫られた窪地に出来たのかも知れません。実際湖の周囲は、切り崩したようなチョークの崖になっています。
このティー・ルームでは、アフタヌーン・ティーが一人16.75ポンド(注:昨年の価格)で食べられるそうです。イギリスとしては、かなりの安さ。実は本場イギリスでのヌン活は、姉夫婦が渡英した際の一回のみしかありません。
大抵要予約制なのと、P太が「たかがサンドウィッチとケーキに一人20ポンド以上とか在り得ない」と興味がない処か敵視しているからですが、単なるサンドウィッチじゃねーっつーの(多分彼は本物を見た事すら無い)。耳を切り落とさない、正にハムとチーズをパンに挟んだだけの秒単位で出来るイギリスの一般的なサンドウィッチと、アフタヌーン・ティーのサンドウィッチは全く別物です。
未だ春浅い季節な上、丘の影の日当たりの悪い北側なので、晴れてはいても水辺は寒々しく見えましたが、返って夏の涼しげな心地良さは抜群な場所なのではと想像します。ただし、アランデルは人気の観光地だから、夏には道路脇の無料の駐車スペースは、すぐに埋まってしまうかも知れません。