もし再び疫病が蔓延する、または世界大戦が勃発する、または人種差別攻撃が激しくなって外出出来なくなる…なんて事が起きたら、とうとうブログのネタが尽きて、一年(以上)前のお出掛けの記事を書き切るかも知れません。が、当たり前だけど、そんな事態には絶対なって欲しくありません。
さて、イギリスの紅葉を楽しむのに大切な事は、①紅葉が十分進んだ(しかし葉が落ちる前の)適切な時期を選ぶ ②天気の良い日を選ぶ ③水辺を選ぶ ④天然の森ではなく公園を選ぶ…事です。
①~③は日本でも同じだと思いますが、何故④かと言えば、イギリスの古来種の樹木の紅葉は黄色と茶色しかないからです。ハイランドやチェダーゴージュのように地形そのものが劇的ならまた別ですが、日本のモミジやカナダ・カエデ等の外来種が多く植えられている公園や庭園じゃないと、彩が寂しく見応えが足りないのです。
そこで、一昨年訪れたものの紅葉の時期には未だ早過ぎた、広大なWinsor Great Park ウィンザー大公園の南端の人造湖Virginia Water Lake ヴァージニア・ウォーター湖を訪れる事にしました。ここに日本のモミジが沢山植えられているのは、予め知っていました。
この公園は入場は無料なのですが、専用駐車場が馬鹿高く付きます。それで我々は、南西の村の中に駐車しました。かなり距離はありますが、健康の為に歩く事も目的なので構いません。
この日の天気は曇り時々晴れの予報でしたが、実際には予報より天気が悪く暗く、時折小雨までパラ付きました。
前回は湖の南岸をメインに歩きましたが、今回は高台になった北岸を歩きます。南岸の遊歩道はほぼ平坦でしたが、北側はかなり高低差がある複雑な地形になっています。
モミジは、確かに公園内の所々に植えられていました。
しかし、やはり光に乏しく暗いと余り映えません。
黄色と茶色だけの紅葉でも、美しい木立ちは十分美しく見えるんですけどね。
鈴なりの赤い木の実も、秋の森に彩を添えます。
また、晩春に咲くはずのシャクナゲが、あちこちで狂い咲きしていました。
そんな中、日本のモミジが集中して植えられている場所が見えて来ました。
色付き具合も丁度良く、これで陽が差せば最高なんだけど。
と思ったら、日光が照らし始めるではありませんか。
紅葉刈りと聞けば、やはりこんな光景を期待してしまいます。
少なくとも、紅葉の美しさを知っている日本人ならそうです。
そもそもイギリス人が紅葉を楽しむ習慣は、伝統的には余り無かったと聞きます。ロンドン市内の最高の紅葉の名所として、良くHolland Park内のKyoto Gardenが紹介されていますが、やっぱ日本庭園の紅葉は最強か。
肝心の水辺と言えば、実はここは丘の頂上近くなので、ヴァージニア・ウォーターは遥か下方に見えます。
しかし紅葉自体がこれ程鮮やかで美しければ、水辺がなくとも十分です。
またしばらく歩き進むと、イギリスの古い庭園に植えられている事の多い、北米産のメタセコイヤの巨木が見えました。「進撃の巨人」に登場する巨大樹の森って、この木の事だろうといっつも思います。
その側には、イギリスでは余り見掛けないカラマツのような紅葉する針葉樹も。
前回は逆光で良く見えなかった巨大トーテム・ポールの彫刻は、今回ははっきりと見えました。
時折風が強く吹き、沢山の落ち葉が空中を舞っていました。これもまた、紅葉時期の楽しい光景の一つ。
しかしイギリスの秋から冬に掛けては暴風雨が多く、紅葉が盛りを迎える前に全ての葉が落ち切ってしまい、油断すると紅葉刈りの機会をうっかり逃してしまう年があります。
その後、湖の南東端のカスケード(人工の滝)を横切りました。
また、南岸の古代ローマの遺跡(チュニジアから移築した)を眺めながら、車を停めてある村に戻りました。
結局去り際の夕方近くの方が、天気が良く日差しが多くなっていました。
紅葉を楽しむのにはばっちりのタイミングでしたが、その反面前回は沢山ここで見掛けたキノコは、今回はほとんど終わっていて見掛けませんでした。その年の天候や場所にも寄るものの、イギリスってキノコと紅葉が一緒の時期ではなく、キノコの方がやや早い事もあるのだと意外に思いました。

