2026/10/02

ビンテージの木製お裁縫道具引き出し


 

夏のフリーマーケットの去り際に、この古い木製引き出しを1ポンドで買いました。余り機能的&実用的には見えないし、正直凄く惹かれた訳ではありませんでしたが、ドール撮影の背景にも使えるかもと思ったからです。

各引き出しに裁縫道具のアイテム名が書いてあり、お裁縫道具入れだったのが分かります。状態は割と良好で、一番右上の引き出しの前板のみ少し上部が欠けています。  

背面板上部に穴が二つ開いていて、壁に掛けられる仕組みだったのも分かります。しかし針とかピン(待ち針)を、この引き出しにダイレクトに仕舞うのは危険だし取り出し辛いのに違いありません。引き出しの大きさに合った針山を、中にセットして置くとかなら使えそうです。

底には単に「外国製」とだけ書かれていますが、多分1950年代頃の日本製だと睨んでいます。敗戦の荒廃や賠償支払いで国が貧しく、外貨を躍起に稼がなくてはならなかった時代に、輸出向けに大量に(しかし農村等で家内制手工業でちまちまと)作られた製品のように見えます。

引き出しには、ウッドビーズのような赤い丸い取っ手が付いていて、可愛いアクセントになっています。また、引き出しの前板の四隅は、まるで焼き板に見えるように濃い色がが吹き付けられています。 

なのに、引き出しの花柄がテキトウ過ぎて、一体何の花を表しているのか判断出来ない物も。一応、アウトラインは軽く彫られている凝りようなんですけどね。せめて、取っ手を避けて花を描けなかったのだろうか??

 

今まで手に入れたビンテージや民芸品の木箱は、主にチェストをミニチュア化したような蓋式だったので、ベンチ代わりにドールを座らせるのには好都合でしたが、背景にはなりませんでした。

このビンテージの木製引き出しには、やはりビンテージのお人形が一番しっくり来るだろうと思い、ビンテージのタイニーベッツィーマッコール程相応しいモデルは居ないと登場して貰いました。引き出しの高さ的にも雰囲気的にも、少なくとも背の高い大人っぽいドールでは合わないと思います。

 

今回のべち子ちゃんには、黄色いカントリー・ドレスを着せました。スカートの丈が、希望したより大分短く仕上がってしまいました。そのせいか、本当はかなり胴長短足なべち子なのに、結構脚が長くスタイル良く見えます。

ドレスはエプロンを重ねる前提で作っているので、エプロンがないとやはり物足りなく感じます。

べち子の膝の関節は独特な造りで目立つから、膝を隠す為にドロワーズも作りました。

ミニチュアのお裁縫道具セットのバスケットも用意しましたが、…そうだ、このべち子は股関節が壊れていて曲がらず、座らせる事すら出来ないから、このバスケットを抱えさせる事も出来ないんだった!と後から気付きました。

それでも、どうしてもべち子に裁縫道具を持っているようにポースを取らせたくて、強引に工夫してみました。

糸巻きは画鋲のピンを抜き取った物に糸を巻き付け、その画鋲のピンにビーズを貼り付け、針山として丸い包みボタンに差しています。このドールのサイズの待ち針にしては、まるで千枚通しのような太さですけど。

このべち子の股関節を動くように修理出来ないものかと検索しましたが、70年以上経っている製品なので、素材自体が劣化して脆く、返って修理時に破損する可能性が高いと出て来て、ひえ~絶対私には無理‼と諦めました。

 

しかし現在のドールに比べると、その割には目立って変色もせず、良く素材がここまで保たれているとは思います。今のプラスティック製品なら、寿命は1~2年以内も珍しくありませんから。

ビンテージのべち子をイギリスで見掛けたのは、後にも先にもこれ切りだったので、お迎えして良かったと思います。その後トナー社の黒髪べち子もお迎えしましたが、やはりビンテージならではの独特な雰囲気とは違って見えます。

 

股関節は曲がらないし、髪型は変にクセが付いて直らないし、手描きの下睫毛が長過ぎておばーちゃんの皺のようにも見えますが、このビンテージのべち子のノスタルジックな愛らしさは無双です。


 



2026/10/01

木こりカフェ「だいちカフェ」

 

コロナ渦中に姉夫婦が田無の自宅で在宅勤務してた頃、毎日のように夕方には夫婦で健康の為に近所を散歩をしたそうです。時々は1~2駅分位まで足を延ばしたらしく、この土地に30年近く住んでいるのにも関わらず、今まで知らなかった店や新たな発見が沢山あったそうです。その中の嬉しい発見の一つが、この木こりカフェ「だいちカフェ」との出会いでした。

最寄り駅からは結構離れた、普通の住宅街に突然ぽつんと現れる、本当に隠れ家的なカフェです。青梅街道から久米川街道を通ると、それ程分かり辛くはない立地のようですが、私達はいつも「やすらぎのこみち」と言う遊歩道から入るので、良く注意しないと曲がるタイミングをうっかり見逃してしまい勝ちです。小さな店舗ですぐに満席になってしまう為、姉が予約してくれてから出掛けました。

店主さんは本当に長野県で林業に携わっていた元木こりだったようですが、かと言って店内が山小屋風な訳ではありません。 

しかしビンテージが所々に置かれた、木調を生かした手作り風の居心地の良い内装です。

このテーブルは、元脚踏みミシン!

手作り雑貨も販売されています。 


そしてメニューの売りは、自家焙煎珈琲と、地元野菜や長野県の食材を主に使用した、肉+魚+副菜+サラダの月替わりランチプレートです。我々が来たのも、このランチプレートが目当て。色んな食材や味を少しずつ味わえて、野菜が豊富で、正に私好みの食事です。

この日のランチプレートの肉料理は、オクラの肉巻き。オクラってイギリスでも売られていますが、P太が好きじゃないので買った事はありません。でも、こんな風に薄切り肉で巻いて、あんかけ風のソースを付けるとイケます。

生憎この時は御品書きの看板の写真を撮るのを忘れてしまいましたが、こちらは魚料理のはずで、パンのようなボリュームのある揚げ物でとても美味しかったと記憶しています。 

野菜が本当に見るからに美味しそうで、実際に新鮮で美味しいのです。

ご飯は、白米かだったん蕎麦の実入り混ぜご飯から選べますが、こう言う時は私は必ず白米ではなく雑穀入りを選びます。健康に良いからと言うだけでなく、雑穀米って自分で美味しく炊くのが結構難しく、外で食べると間違いなく美味しいからです。 

汁物も付きます。この日は、サヤエンドウのすまし汁。サヤエンドウは美味しい出汁が出るので、我が家でもすまし汁にします(味噌汁にもするが)。 

オプションで、ランチコーヒー&ミニ・デザートも付けました。コーヒーはアイスを選び、デザートはとろける生チョコケーキでした。 ケーキは濃厚なので、これで丁度良い量です。

また、別な日のランチプレートです。

この日の肉料理は、新玉香る生姜焼き。日本に住んでいた頃は、自分で新玉ネギを買った事はありませんでしたが、一時帰国の東京滞在中に姉が買ったのを料理してみたら、美味しくて大好物になりました。でも、イギリスでは手にはいらないんだよなあ…。

魚料理は、赤魚のアクアパッツァ風。これにも新玉入りで、魚の旨味が染みていて美味。 

他に、酸味のさっぱりしたズッキーニのマリネ。  

野菜がピカピカに輝いていて、やはり美味しい!


実は2025年に前店長さんが退職し、muguet -daichi cafe-としてリニューアルされたそうです。しかし店内の様子もメニューも、以前とほとんど変わらないとか。定番メニューのごぼうのドライカレーも惹かれるし、コーヒーに合う自家製スウィーツも充実していて、また行かなくては~と掻き立てられます。



 

2026/09/30

九月の庭&猫便り

 

この夏のイギリス南部は、兎に角水不足に悩まされましたが、八月末からやーっと通常通りに、しょっちゅう雨の降るイギリスらしい天気に変わりました。すっかり茶けていた周囲の緑地も、今やちゃんと緑色に戻っています。茶けた時は枯れて死に絶えたように見えましたが、草ってやはりとんでもなく強靭です。 

我が家の芝生は茶けこそしなかったものの、水不足中は全く伸びず、約二カ月間は芝刈りをする必要がありませんでした。本来ならこの季節は、最低でも二週に一度は芝刈りしなければならないのです。 

芝とは呼んでいますが、実際には日本のゴワゴワと硬い「芝」と言う植物とは異なります。イギリスの芝生には、踏み付けや摩擦に強く冬でも緑色を保つ「寒冷地型西洋芝」と言うのが使用され、猫草に近い柔らかいイネ科の植物です。ただし匍匐性の日本芝と違い背丈が伸び易いので、普通なら結構頻繁に刈り込まなくてはなりません。

しかし、暑さが落ち着いて雨が降るようになったら、庭仕事を本格的に始めようと思っていたのに、すっかり油断していました。気付けば既に一カ月も過ぎていて、何も進めていない事実に結構愕然としています。

十一月に入ると、地面はグチャグチャにぬかり過ぎて手に負えなくなるし、夏時間が終わって日は極端に短くなるし寒いしで、十月中が庭仕事の勝負になります。


水不足中でも水の確保と水撒きだけは注意していたので、庭の植物達自体は概ね元気です。

 バラの種類に寄っては、再び花盛りになっている物もあります。

 貰った花束から挿し木したバラも、こんなに元気に育って花を咲かせています。 

セダム(弁慶草)の開花は、秋の訪れを告げます。どんなに気候変動&天候不良でも、この開花時期だけはそう変わらないように思います。せっせと挿し木をして、今年は株を倍以上に増やしました。

一方で、多分今まで暑さで活動の鈍っていたアブラムシが、再び大量に発生して活発化するようになりました。

アブラムシ退治は、手でブッ潰すに限ります。薬剤を散布すると、他の生物に影響するし花色が痛んだりするので、これぞオーガニックな方法!

私が庭に出ると、どんなに二階でぐっすり寝ていても、何故かすぐに気付いてすっ飛んで来て、お尻尾ピンで御機嫌で付き纏うタラちゃん。

既に朝夕はかなり冷え込むようになったので、例え朝一番に掃き出し窓を開けても、タラちゃんは出て行くのを躊躇うか、すぐに戻って来る事が多くなりました。  

ところで、タラちゃんを引き取った時、先っちょだけ白くなったキャンドル・テールの尻尾が、凄く長くて可愛い!と我々は喜んでいました。


しかし今ふと気が付けば、決して短くはないものの、それ程長くは見えません。

尻尾の長さはそのままだけど、身体の方は顕著に育ってしまったからのようです。  

念の為、どんどん身体が巨大化している訳ではありません(苦笑)。

いよいよ雨の日が多くなって来たので、これからタラちゃんの 外出も少なくなって行きます。

それと同時に、庭仕事をする機会も限られて来ます。本当に、十月中が勝負!と肝に命じねば。結局間に合わなくて、十一月中もソソクサとやっている事が多いんですけどね…。 日が傾いて(既に二時半位で)冷え込んで来る中を泥だらけになって庭仕事をするのは、流石にちょっと悲しい気持ちになります。