Holly Hobbie ホリー・ホビーの時代を超えたファッション性は、ドール用にも作ってみたくなる可愛さです。と言うより、子供の頃から「大草原の小さな家」に登場するようなカントリー・スタイルには憧れていました。
その代表格であるエプロン・ドレスは、ヴィクトリア時代の昔から労働服であり女児の普段着でした。
しかし今回は、そう言った時代服ではない、また現代のナチュラル服とも違う、ホリー・ホビーのイラストそのままと言う訳ではないものの、あくまで70年代のカントリー・スタイルを目指したつもりです。
60~70年代のファッションには、女性的でロマンティックなスタイルの空白、または冷遇された時代があったようです。その反動とヒッピー的な自然懐古志向からか、こんなカントリー・スタイルが生まれたのかも知れません。
かのローラ・アシュレイも、その頃大流行していたホット・パンツ等を毛嫌いしていた為、当時は存在しなかったエレガントでクラシックな路線のファッション・ブランドを、自ら立ち上げたと聞きます。
エプロンに使用したパッチワーク柄の生地は、数年前にフリマで一枚5ペンスで購入した端布です。実際に、70年~80代頃のビンテージ生地なのではと思っています。
ほんの僅かな端切れですが、もしこの1/6ドールにも使える大きさのパッチワーク柄の布が手元になかったら、ドール用のホリー・ホビー・スタイルに挑戦しようとは決して思いませんでした。代わりに1/6ドールのサイズの本物のパッチワークを制作しようとは、私なら絶対に考えませんから。
兎に角柄on柄が持ち味の世界ですが、柄同士が喧嘩しないよう、特にパッチワーク柄の生地が最も映えて目立つようには一応気を配ったつもりです。
ワンピースとエプロンは茶系で纏めたので、ボンネットは青系にしたいと思いました。ホリー・ホビーのイラストを見ると、ドロワーズまでボンネットと同じ青系の柄物だったりします。
イラストに良く登場するボンネットは、本当はコレに近い形です。
しかしこの形では、ドールの顔に大きく影が掛かって暗くなり、正面を向けた時も顔が良く見えません。自分で型紙を起こしたので形が不完全ないせいもありますが、元々日除けの為の帽子なのだから、当然と言えば当然です。日本で農作業する際も、良くこんな帽子を被っている事がある位なので、日除け効果はばっちりなはずです。
そこで、何度か作った事のあるタイプのボンネットに替えました。こちらも鍔が大きくて顔に影が出来き易い為、今まで作るのを敬遠していました。そんな訳で久々に作ったもんだから、再度作り方を確認した程です。
撮影する時は、唾を出来るだけ跳ね上げています。
背面は、このようになっています。エプロン・ドレスの腰には、でっかいリボン。
ところで、一世風靡した1970年代当時のホリー・ホビーのアイテムには、お人形も存在しました。1/6サイズのソフビ製ドールから抱き人形、布製の縫いぐるみ人形、フィギュリンも揃っていたようです。上の写真は身長40㎝近い抱き人形の多分復刻版で、イラストの顔を結構忠実に表現している上にかなりの可愛さ。
2000年代にアニメ化&実写ドラマ化された現代版の「Holly
Hobbie & Friends」も、マテル社からファッション・ドールが発売されていました。イギリスでは見掛けた事がないので、こちらでは販売されていなかったようです。もし中古で見掛けていたら、例え何の人形が分からなくとも買っていると思いますから。
また、
ホリー・ホビーのファッションは、70年代には子供服の型紙さえ実際に販売されていた人気ぶりでした。こちらはドールではなく人間用です。もし子供の頃からこんな格好をさせて貰っていたら、きっと得意満面で一生忘れられない思い出になっただったろうな。
そもそも不器用で裁縫が苦手なのにも関わらず、ドール用のアウトフィットを作り始めるようになった切っ掛けは、こんな服装をドールにさせたいからと言うのが根底にあったと言う気持ちが、今更ながら蘇りました。言わばエプロン・ドレスは、今も昔も私のドール服作りの原動力です。
モデルは当初リカちゃんの予定でいましたが、最終的にrurukoにしました。このクラシックな雰囲気のるるこは、ホリー・ホビーのセピア掛かったイラストの繊細さを良く再現してくれます。
可憐なるるこには、エプロン・ドレスだけでなくお花も抜群に似合うのう~🌺
今ならそんなエプロン・ドレスは、人間用にもSM2辺りで普通に買えるし、ナチュラル・スタイルとして普通に出歩けるのだから、その点では有難い時代になりました。が、80~90年代頃には皆無でした。
70年代なら存在したのかも知れませんが、あったとしてもやはり70年代テイストのキッチュな色と柄のカントリー・スタイルで、少女文学の世界とは別物だったと思います。
こんな賑やかな柄物ではないにせよ、きっと私はおばーちゃんになってもエプロン・ドレスを着続けるでしょう。
ターシャ・チューダーのような気品あるおばあさんには当然なれませんが、エプロン・ドレスはオババ・コスプレの代名詞的でもあるので、歳を取ってから着てもOKなはずです。