2026/09/02

枕営業猫

 

今年の一時帰国中に東京の姉の家に滞在していた時は、当然姉夫婦の愛猫ロシアン・ブルーの灰斗ことハイちゃんとも一緒に暮らしました。ハイちゃんは姉に言わせれば猫としても余り頭が良くないそうですが(涙)、私の事は「一番遊んでくれる人」としっかり憶えていて、相変わらずべったりで構ってちゃん攻撃を繰り返していました。

夜中に全員が既に寝静まっている時、廊下でハイちゃんがニャオーンと物凄いデッカイ声で鳴き、全員が目を覚ました事が今回もありました。ドアを開けると、ハイちゃんのお気に入りの縫いぐるみが置かれていました。

そして今回も、ハイちゃんは私が使わせて貰っているベッドの枕の上で寝て、私が来るのを待っている事が多くありました。何故布団の上じゃなく、わざわざ枕の上で寝るのかね? もし猫アレルギーだったら、猫毛で窒息死しそうです。その為出来るだけベッドカバーを掛けるように言われていたのですが、うっかり者で忘れる事も多く…。

でも今回は、実はおねんね自体は余り一緒にしなかったんです。私に寝相の悪さに、猫ながら愛想が尽きたのかのかも知れません。夜中に度々私のベッドにやって来て、短時間は一緒に寝ていたようです。ただし、朝には必ずやって来て、ベッドの私を覗き込んでニャーンと啼き、「おばちゃん、早く起きてハイちゃんと遊ぼうよ!」と猫目覚まし機能は果たしていました。

私がイギリスに帰ると、数日経ってから私がもう居ない事をやっと認識し、しばらくオオ―ン、オオ―ンと雄たけびを上げて探し回るそうです。既に10歳を過ぎていてるので、少し加齢が感じられるようになりました。何度叱ってもテーブルに躊躇なく飛び乗り、全ての皿&コップに鼻面を押し付けるのは困り物な一方で、いつまでもやんちゃなハイちゃんで居て欲しいとも思います。




2026/09/01

クリア・ラインストーンの葡萄型ブローチ

 

六月のArdingly アーディングリーのアンティーク・フェアでは、このビンテージ・ブローチも買いました。円型の台座を中心に、大小のラインストーンと葉型モチーフがあしらわれています。

円の直径は2㎝位で、全体のボリュームも小さ目の、ラインストーンもクリア一色だけの大人し目のブローチです。ラインストーンの色味が若干違って見えるのは、接着剤の影響か、個体差の経年に寄る黄ばみだと思います。

モチーフは、最初は柏葉アジサイのような房型の花かと思いましたが、後から考えると天地が逆で葡萄かも知れないと気付きました。その割に、葉は全く葡萄っぽくはないのですが。

正直小ぶりで地味ながら、着用した時に目立たず埋もれてしまう事は決してない、奥ゆかしい古風な魅力があるブローチだと一目見て思いました。




2026/08/31

風車の丘の村フィンチングフィールド 2

  

昨年の八月に訪れたエセックス州の歴史的で絵になる村Finchingfield フィンチングフィールドでも、村を見下ろす丘の上に古風な風車が残っていました。

エセックスに風車が多いのは、この地が伝統的に小麦の主要な産地で、製粉に必要だったからだそうです。風車の白い羽は、やはり青空に映えます。

ただし、この風車は私有地の中に立っており、一般人は近付けないようになっていました。

バイクの多さには辟易しましたが、素敵な家並みの村なのは確かで、兎に角茅葺屋根の家を多く見掛けました。

茅葺屋根の田舎家は、イギリスでは度々紅茶やお菓子缶、ティーコジ―のモチーフとなる程愛されています。 

茅葺屋根の上に壁がサフォーク・ピンク(写真ではオレンジに見えるが)は、更にローカル感が盛り上がります。  

右に見える四角い建築物は、前出の風車の土台部分。  

やはり茅葺の田舎家の前庭は、良く手入れされたコテージ・ガーデンでなくっちゃ。 

しかし前にも書いた事がある通り、イギリスの茅葺屋根の住居用の専用保険はとんでもなく高く、また一般の住宅保険では拒否される事が多いと聞きます。

当然火災には一際弱く、特に今のように極度な乾燥が続いて自然発火も起こりうる季節は、もし近くで火災が起きたら一溜りもないと気が気でないかも知れません。

勿論茅を葺く材料も職人も不足している為、修理には多額が掛かるはずです。

そして、かなり定期的に修理しなくてはならない…。

茅葺の家は見る分、旅行で宿泊する分には素敵ですが、住みたいとは全く思いません。

更に、茅葺屋根の防腐・防虫・防水効果を保つ為には、暖炉やストーブ等の煙とヤニの出る暖房・調理機具を使い続けてなくてはならず、喘息持ちには根本的に不向きです。  

この村には、ギルドホールを始めパージェティング建築も沢山あり、眺めて楽しめました。

 村の中心の人気のパブも、外壁はパージェティング。 

こちらの家は、屋根の形もちょっと独特です。


この水色の家の妻壁部分には、フクロウのレリーフが。

こちらはリス。壁の漆喰文様はなく、妻壁のレリーフだけです。 

茅葺屋根でもパージェティングでもなく、単に飾り付けに熱心な家。住民は、きっとヒッピーに違いない。 

こんな普通の民家を眺めるだけで楽しい市町村が、やはり自分にとっては訪れて嬉しい場所だと思います。 

エセックス州の大きな町や都市部は、戦後南ロンドンの貧民窟の近代化開発の為に住民が大量に移住させられたので、正直ガラが悪いとイギリス人からも評判が良くありません。しかしエセックスの古い小さな町や村には、返って交通が不便で近代化から乗り遅れた為に、かつて羊毛産業が栄えて裕福な地であった頃の形跡や昔ながらの家並みが保たれ、訪れる価値のある場所が未だ多く残っているのだと思いました。