2026/07/29

フォトジェニック・リカ「ネリネ」

 

今回の帰国でイギリスに持ち帰った新品のファッション・ドールは、意外と二体だけでした。一体はアゾンの「Pookie Boo BonBon」で、もう一体はこのリカちゃん人形です。東京で「リカちゃんのON/OFF」を観ている内に、ドールを増やすつもりは無かったのに突如欲しくなり、展覧会のショップで衝動買いしました。

大人のリカ活向け高級仕様リカちゃんシリーズ「LiccA」の内、「ゴシックノワール」同様に独自の可動式素体「ネオリカ・ボディ」を持っている、「フォトジェニック・リカ」と言うシリーズです。その中にも、ウェイクアップmomoko、Today's momokoやFresh ruruko同様に、部屋着を着用しただけの比較的安価な簡素仕様があり、それぞれ花の名前が付けられていて、これには「ネリネ」と言うデザイン名が付いています。

「ゴシックノワール」が凄く独特なリカちゃんだから、もっと普通の汎用性の高い可動式ボディのリカちゃんがモデルとして居たら便利だと思い、この「ネリネ」を選びました。もう一種ショップで売られていた簡素仕様のフォトジェニック・リカ「ヴィオラ」は、メイクが「ゴシックノワール」に似てテイストが被りそうでした。

このドールは、確かにリカちゃんとしては一番スタンダードなはずの茶髪に前髪付きで、メイクもナチュラルなオレンジ系であっさりして、若々しく健康的に見えます。

しかし汎用性が高いと言うのは、特徴や個性も余り無いと言う事。どんな服装でも無難に着こなしそうと思う反面、このドールだから着せたい!と閃くファッションが中々思い浮かびませんでした。

そこで、結局リカちゃんのアウトフィットの定番の一つとも言える、まずはいかにもドーリーなカントリー風のドレスを作って着せてみる事にしました。

スカートに使用した古風なCS(カップ&ソーサー)柄の生地は、毎度お馴染みセリアで買ったカット生地。英国トラッドっぽく見えますが、実は日本製です。こんなプリントの質の良い魅力的なカット生地が、たった百円(TAX)で買える日本ってやっぱスゴイ! 同柄色違いも、同じシリーズの皿柄の生地も、勿論買いました。

正直1/6ドールにとっては、特に身長22㎝以下のドールには柄が大き目ですが、フレアがたっぷりボリュームのある長めのスカートなら、ギリ行けるかもと思いました。 

しかし身頃や袖に使うには、面積が小さ過ぎてCS柄が生きず不向きなので、スカートだけに利用し、トップには藍色地のピンドット生地のブラウスを合わせました。このトップは最初無地にするつもりでしたが、青系で希望した色目の無地の布地が見付かりませんでした。

例えスカートと身頃の生地が違っても、一体化したワンピースに仕上げた方が、返って確実で簡単だろうかとも考えました。トップとボトムを別々にすると、多少サイズの違うボディにも対応出来る利点はありますが、バランス良く組み合わせる事が出来なく仕上がる場合もあるのです(…そんなヘマするの私だけか?)

ネオリカ・ボディは、肩が不自然に張って非常に厳つく出来ているので、それを覆い隠す袖付きの服にデザインするのは必須です。しかしパフ・スリーブと言うのが、私にはいつまで経っても難易度高く…、綺麗にギャザーを寄せて左右均等に膨らませるのが上手く出来ませんでした。 

固体差があるのか、それともフットウェアとの相性が悪いのか、このリカちゃんは膝の関節が緩めで安定が悪く、つっかえ棒を使用しても立たせるのに中々苦労します。「ゴシックノワール」では、そんな経験したかなあ??

髪は背面で緩くウェイブ掛かっていて、元々乱れ易い髪質なのか、油断するとすぐにグチャグチャになり勝ちです。ON/OFF展で立たせて撮影するのに使われていたモデルも、このネリネだったように思います。

しかし手が取り外し出来、ハンドパーツが他に三種類付属しているのは、やはり着せ替え人形として嬉しいところ。加えて可動域は十分あるので、こんなあざと可愛いポーズも出来ます。

ピュアニーモのハンドパーツと比べても小さく指が非常に細いので、失くさないか折れないか心配です。素材的には、もしかしたらピュアニーモより壊れにくいのかも知れませんが。

フォトジェニック・リカの中では最もスタンダードで、汎用性が高いリカちゃんだと思って購入しましたが、実際に撮影してみて、実は他のリカちゃんとは大分雰囲気が違うと言う印象を得ました。

プリントがぽってりした子供向け廉価版の甘ったるいリカちゃんとは明らかに違うし、日本産キャッスル製のリカちゃんともまた違い、若干すっきりシュッとして甘さ控えめに見えます。今後はその特性を良く把握して、似合うアウトフィットを考えて上げねばと思います。

 


2026/07/28

「リカちゃんのON/OFF展」に行ってみた


今年の春に一時帰国した際、丁度東京で開催されていた「リカちゃんのON/OFF展」の最終日の夕方に、姉も私も揃って予定が取れそうだった為、行ってみる事にしました。

場所は、新宿LUMINE 0(ルミネゼロ)の五階。「リカちゃんのON/OFF展」とは、日本を代表する着せ替え人形「リカちゃん」を通して、現代を生きる誰もが(ホントか?)持つ「ON(仕事モード)」と「OFF(リラックス・プライベートモード)」の姿を描き出す体験型の展覧会です。

この展覧会の事は前々から聞いてはいたのですが、帰国する予定は直前までまるで無かったので、まさか実際に見に行くとは思っていませんでした。

ここでは普段の煌びやかなエセお姫様ドレスを纏ったようなリカちゃんは皆無で、今時の東京ファッションのリアル・クローズの、お洒落なリカちゃん達がいっぱい展示されています。 

そう、これは完全に大人を対象としたリカちゃん展でして(念の為年齢制限はないが)、子供が減少し着せ替え人形の需要も減って来ている現在、大人のリカ活者の維持と新規獲得は大変重要なのです。

プロに寄る、リカちゃんの可愛さ・魅力も分析されています。ネット配信サービスで日本のアニメが寄り簡単に観られるようになった今、「原宿可愛い系」とか明らかに日本のアニメや漫画、ゲーム等に影響されたらしいドールが、一般の子供向け玩具としても西洋で沢山出て来ています。しかし日本人から見ると、どうにも非常に残念な見た目ばかりです。是非この分析を参考に、西洋でも可愛いドールを発売して欲しい物だと切に願います。

また、現在北米で再び(45年ぶりだとか)リカちゃん人形が進出展開され始めていて、そんな日本のポップ・カルチャーが世界的に浸透して来ている今だからこそ、絶対リカちゃんの需要は海外でも高いはずで、是非成功して欲しいと思います。 

この展示の最大の見所は、超人気のインスタ・アカウント「現実を生きるリカちゃん」とのコラボで、「職業編」「プライベート編」「恋愛編」の3つのテーマでリアルな日常の一瞬を再現したミニチュア・ジオラマ。

基本的には、1テーマに付きこんな展示になっています。左が「公」つまりONで、右が「私」であるOFF。上部に説明書きがあり、一つのブースに付き50×50×50㎝位だったかなあ?

ONでは、モデルとして撮影中で華々しく活躍するリカちゃん。まあこれは、従来のリカちゃんの商品サイトでも見るような、昔から典型的な女の子の憧れの場面だと思います。

一方OFFでは、身バレ&日除けの完全防備でこっそりラーメン屋に通うイケてないリカちゃん。愛李麺(らぶりーめん)と言う店名も、選挙ポスターも(実はリカパパですけど!)、古惚けて煤けた外壁も絶妙な完成度です。実は背景のスケールが人形より小さ目ですが、ぱっと見は違和感ありません。

駅名は、「髪散々台」と書いて「ぼさぼさだい」と読む。正直このOFFの方がONより見ていて断然面白く、実際どの角度から眺めても隅々までリアリティに拘っていて関心します。

リカちゃんは本来11歳の小学生設定ですが、ここではどう見ても20歳代独身独り暮らしのOL。 

乱雑なテーブルの上に、またしても愛李麺のカップ麺が。どんなにズボラな私でも、食べ終わったカップ麺を出しっぱな生活だけはしたくないと思いました。

健康に良いと聞いた物を手当たり次第買ってはみたものの、まずは生活そのものが健康とは程遠く…。 ONとOFF、理想と現実とも言えます。

昔ながらの日本旅館の内装、中央に楕円型の窓の開いたレトロな布団カバーまでリアル。

またしても愛李麺登場。今度は店内で、食券機が良く出来ています。

夜中のファミレスで友達とだべり続け、皿やコップの数が滞在時間の長さを物語っています。実はソファの上には、無造作に投げ出されたバッグ類が。


家ではコンビニ弁当をツマミに、しょーもないリアリティショーを友達と見ながら、「こんなのヤラセに決まってるじゃん」とか、しょーもない話に花を咲かせているシーン、とかだったかなあ?

女性には、女を演じる表舞台と…、

その為の結構涙ぐましい努力の舞台裏が必要なんだぞって事を、否応無しに痛感させられます()  

その点男性の場合、結婚後の家族に対しては全部OFF(ただし努力は無し)ってのが、周囲には一層厄介かも。  

この日の展覧会はそれ程混んではいませんでしたが、中には熱心なリカ活者もやはり来ていて、一展示につき凄~く粘って撮影していらっしゃるので、中々自分の順番が回って来ず待たされました。

こちらは、自分でリカちゃんにポーズを取らせて撮影するコーナー。丸窓が開いるブースで、スマホのカメラを固定する仕組みです。平置き撮りって、意外と難しいのです。

こちらは、リカちゃんをスタンドを使って立たせて撮影するコーナー。リカちゃんの髪が、沢山の来場者に触られて流石にもしゃもしゃ気味です。 

ここでのモデルのリカちゃんは、概ね可動式ボディの「フォトジェニック・リカ」が使用されています。

最後は、ショップをじっくりチェック。勿論、大人用のアイテムが充実しています。現在は全国巡回中なので、もしお近くで開催の際は、リカちゃん人形の新たな魅力や可能性を発見出来るかも知れないから、子供の頃ならリカちゃんと遊んだなあと言う方も、普段ドールに馴染みのない方も、是非足を運んでみて下さい。