2023/10/31

ヴィランの末裔

 

ディズニー映画「Descendants ディセンダント」のファッション・ドールを、この夏からフリマで度々見掛けるようになりました。しかも、大抵オリジナルの服や靴を付けたままです。20152019年頃に発売されたようで、恐らくそれを買って貰った子供達が、揃ってお人形遊び卒業する時期に入ったから、フリマで売りに出されるようになったのでしょう。ディズニーに全く興味のない私は、この人形が店頭で売られていた記憶が全然ないどころか、それまでこの映画の存在すら知りませんでしたが、ドール自体は結構良く出来ているので目を引きました。ヘッドのモールドを含むフェイス・デザインも悪くないし(巨頭系だが)、ボディはほぼフル可動式だし、映画がアニメではなく実写だからか、アウトフィットも個性的で中々お洒落に細かく出来ています。

それで数体をリペ用に買いましたが、デフォルトのアウトフィットの方は、サイズが合いそうなmomoko DOLLに着せたら面白いのではと思い立ち、ハロウィーンのコスプレ・パーティーの設定にしてみました。「ディセンダント」のメイン・キャラはダーク・サイドの出身なので、デフォ服はハロウィーンに合うデザインばかりなのです。

「ディセンダント」は、ディズニーの複数の作品の中のヴィラン(悪役)の子供達が主役で、親の因果が子に報い、親が邪悪なばかりに追放され、孤島に隔離され肩身の狭い境遇で生きて来た少年少女の話だそうです。それが善の王国のリベラル派の王子の発案で、一般世界への留学が許され、様々な葛藤や困難を経て徐々に感化されて行くとの事。発想は面白いと思いますが、多分いつものディズニー映画らしく、まるでAIが作ったみたいに話に深みがなく展開パターンが同じだろうから、今後も私が見る事はまずないだろうな~。

まずは、本作品の主人公マルのアウトフィット。マルは、「眠れる森の美女」の悪役魔女マレフィセントと「ヘラクレス」の悪役ハデスの娘(時代滅茶苦茶…)だそうです。上衣は合皮で出来ていてゴワゴワと硬く、可動式ボディのモモコと言えど、腕のポースを取らせるのが結構大変です。

実はこの紫色のスカートは、私が別のコーデ用に作った物で、勝手に履かせています。元はチュニックと呼ぶには短過ぎる合皮のトップのみで、レギンスは尻の形が丸出し状態でした。日本にはそんなはしたない恰好を許す文化は無い為、スカートを履かせた訳です。また、どのキャラのアウトフィットにも、本当はイヤリングやバングル等のアクセサリーがごっちゃり付いていましたが、モモコには着用出来ないので省いています。

このブーツのデザインからして、すこぶる邪悪そうな事()邪悪と言う点では、踵の悪魔の尻尾のような突起を何処かに引っ掛けて思わぬ怪我を招きそうで、安全性には問題があると思います(笑)。

続いてマルの親友で、白雪姫の継母で王妃の実の娘(つまり白雪姫の異母妹)イヴィのアウトフィット。プリンセス願望があり女の子らしいキャラだそうで、…って、一応彼女も王女様だった訳じゃあ? そのせいかブーツには王冠マーク入りで、イヤリングも王冠型でした。

やはりトップは合皮製。更にその上に、こんな大きな襟の立ったジレ?を着ているスタイルでした。これはソフビ製で、最早着せ替えと言うよりは、アクション系フィギュアに部品を装着させる雰囲気。一方スカートやレギンス等は、単品としてなら他の服と組み合わせて役に立ちそうな物が幾つかあります。サイズは若干モモコよりも小さ目で、伸縮性のあるレギンスやタイツは問題ありませんが、トップの背中やスカートの開きはギリギリです。

この服の持ち主のドールのみ、中々正体を突き止められませんでしたが、「プリンセスと魔法のキス」の悪役ファシリエ博士の娘フレディで、ディセンダントのアニメ版にだけ登場するキャラだとやっと分かりました。実写映画三作目には、セリアと言うファシリエの娘が登場するらしいのですが、フレディとの関係は不明。

赤い服は、ウェイクアップ022のモモコにこの上なく似合います。このどちらかと言えばクラシックなこの格好に、白いショート・ブーツを合わせているコーデも好きだし、ちょっとだけヘソちらなのも良き。スカートのタックは、今はくしゃくしゃになっていますが、結構凝った造りです。

このアウトフィットの持ち主も、主人公のマルでしたが、前出とは全く別仕様の人形でした。モモコにぴったりのサイズに見えますが、実は背中はぱっくり開いていますそもそも着脱出来る仕様ではなかった為(着せ替え人形じゃないじゃん)、背中の縫い目を切り開いて脱がせました。

サイバーパンク的な色合い…と言えば、全くその通りだと思います。実は前身頃の黄緑色のラインの部分に、LEDファイバーが入っていて輝く仕組みだったのです! 電源がドール本体に組み込まれていて、服から背中の内部へ管で繋がっていました。衣服が着脱出来ない仕組みだったのはその為で、管は切り落としちゃいましたけどね。

元のフットウェアは、オレンジ色のとげとげしい編み上げサンダルでした。しかしモモコには大き過ぎてぶかぶかだった為、紫のゴツ目ブーツに変えましたが、自分的にはブーツの組み合わせの方が断然好み。

パーティーの設定と思ったものの、良く考えれば、うちには真っ当なミニチュアのワイングラスと言う物がなかった…。アデリア・レトロの花柄グラスでは、絶対アルコールを飲む雰囲気じゃありませんよね。このドール用としてもチャチい蛍光ピンクのグラスは、使い捨て仕様のプラカップと言う設定にしています。

オレンジ色のジャックオランタンの電飾は、イギリスでも珍しく可愛いハロウィーン・グッズがある~と、スーパー「テスコ」で買いました。ミニ魔女帽は、ブラッツィラズからの借り物。

ともあれハロパは大成功だったようで、モモちゃん達も多いに盛り上がり、気が付けば皆ぐでんぐでんに酔っぱらっています。それでは皆様、HAPPY HALLOWEEN!

 

 

 


2023/10/30

特級呪霊Tシャツ!

ここ数年ハロウィーンには、お友達のキチ吉ちゃんが送ってくれたチャッキー柄のTシャツを着ていますが、今年は何か別な物を新調したろと、街の中心部へハロウィーン用のTシャツを買いに行きました。希望は可愛いオバケ柄、黒猫柄、ジャックオランタン柄でしたが、そんな可愛い柄のハロウィーンTシャツは、イギリスでは当然幼児用しかなく、自分でも着られるサイズのは、映画「エルム街の悪夢」や「フレディVSジェイソン」、ネトフリのドラマ「ウェンズデー」(年長女児用。これはちとお洒落)等のガチ怖い柄ばかりでした。そんな中、特にハロウィーン用ではないけれど、これならハロウィーンにぴったり~と思える柄のTシャツを買ってみました。

成人男性用で、XSがなかったからSサイズを買いました。日本で言ったら男性Mサイズ相当で、勿論私にはブカブカですが、これからの季節に重ね着専用とすれば何とかなります。これを売っていた安物衣料チェーン店のPrimarkでは、ヲタク屋でもないのに相変わらずドラゴンボール、ナルト、ワンピース、鬼滅等のプリントされた衣料が普通に売られています。碇シンジ君柄のTシャツを買ったのも、このお店です。日本のアニメ柄は男性&男児用だけで、女性用は相変わらずディズニー・キャラばかりかと思い来や、今年はカードキャプターさくら柄や初音ミク柄が売られていました。DGやナルト、初音ミク柄なら、最近はスーパーTESCOでも売られています。

地色も黒で、ハロウィーンに最適。一枚でキャラクター勢揃いなところが、ユニクロの呪術廻戦のTシャツよりお得感があります。素材も薄っぺらく、UTより安っぽいとも言えますが()。正直言って、五条悟が居なかったら買わなかった事でしょう。しかし配置の遠近感が滅茶苦茶で、五条先生の顔がデカく見えるのが難点です。

呪術廻戦は、英語タイトルも「JUJUTSU KAISEN」でまんまです。著作権を見ると、アメリカの全世界向け(日本除く)定額制アニメ中心配信サイト「Crunchyroll」になっていて、ちとオドロキました。

背景は物語最強の特級呪霊の両面宿儺のようで、確かに呪われそうな程グロいのですが、逆に魔除けとして威力を発揮しそう(人は漏れなく避けるかも…)です。

ところでハロウィーンが終わったら、このTシャツどーすんだ?と問われれば、…そりゃ単なるヲタTシャツとして着るしかない()。ボーダーシャツの上に重ね着し厚底ブーツと合わせ、ちょっとパンクっぽく着るつもりです。

 

 

 



2023/10/29

猫ドラキュラのTシャツ

今年の義兄への誕生日プレゼントとして、このTシャツをイギリスから送りました。義兄へのプレゼントはいつもTシャツで、今は航空便の送料がバカ高く不安もあるから、日本滞在中に買い前以て渡して置くと言う手もありましたが、Tシャツの柄の弾けっぷりではイギリスの方が上だと思いました。

デザイン自体は昔のホラー映画ポスター風タッチで中々お洒落だけど、ドラキュラに扮した猫が緩~く可愛い、全然怖くないTシャツです。日本語表記が今だかっこいいと信じられているので、「CATULA」のロゴの下にカタカナで「ネコドラキュラ」と書いてあります。

ブランドは、荒ぶるラーメンTシャツと同じ。義兄は小柄なので、イギリスの服ではいつもSXSを選びますが、このTシャツは他の柄のSサイズと比べても、もしかして女性用か?と疑う程やたら小さく、Mサイズを選んで贈りました。送ったのは夏でしたが、色味と柄的にはハロウィーン・シーズンの今にぴったり。



2023/10/27

ワインレッドの髪のパレットF

日本でリサイクル・ショップ巡りをする時、ファッション・ドールのコーナーは必ずチェックしますが、義兄と平日に出掛けた際は、HOBBY OFFでこのドールに出会いました。

明らかに其処に並んでいた他の中古ドールよりも一段と輝いて見え、良く確認すれば、これはリカちゃんのお友達人形のパレットFちゃん。しかも、(おぱんつのみを履いた状態でしたが)どう見ても日本産のリカちゃんキャッスル製。更に、未使用に違いない美品。なのに、価格はたった1600(税込)。 

HOBBY OFFでは、ちょっと珍しい中古リカちゃん&フレンズは3000円近くするのに、これはもしかしたらスタッフのマニュアル確認から見落とされたのか、非常にお買い得でした。

元々パレットFのフェイス・プリントは好きで、既に金髪カール赤毛ショートを持っていますが、これは印象的なワインレッドの髪色+裾カールな上、大人っぽいシックな色合いのメイクで、殊更インパクトの強いFちゃんです。ボディを確認すると確かに日本製で、お城で販売されていたのは間違いなさそうです。

しかしキャッスルの何処にもこの仕様のFが販売されていた記録はなく、恐らく「おたのしみドール(人形の福袋的な商品で、どんな仕様のどの人形が来るかは分からない)」の中に入っていたのではないでしょうか。

この子に最初に作って着せてみたいドール服は、絶対にゴスだろうと思いました。というより、正にゴスの為に作られたような仕様。

そう言うテイストが好きじゃない人にとっては、単なる怖い顔の人形に見え、もしかしたらそれで未使用のまま手放されたのかも知れません。

  髪色は、良く見るとワインレッドとブラウンのメッシュになっています。

 
髪型は表側から見ると単なるストレートですが、裾だけがくるんと丸まって結構重みがあります。

リップはワインレッド、瞳は主線的な黒に加え水色と赤茶。水色と赤茶の組み合わせが個性的で、透明感のあるFのアイプリが際立ちます。シャープなぱっつん前髪が、眼力の強さを更に高めています。

服色と髪やメイクの色とのコントラストが強過ぎて、肌が白飛びし易く、撮影の難易度は高目です。そもそも、黒一色のドレス自体の撮影が難しい。

しかし、この仕様のドールだから挑戦出来る服のデザインで、もし彼女の髪が漆黒だったら、例えゴスは似合っても、ドレスを黒一色にしようとは考えなかった事でしょう。

アンティーク・フェアで手に入れた黒いレース・テープの出番が、やっと来ました。素材はコットンのようで、ドール用には幅と落ち感の使い勝手が中々良いのです。また、黒の巻バラと言うのは意外と売られておらず、昨年フリマでムスリムの女性からやっと買う事が出来ました。

大きく広がったレース地のオーバースカートがないと、割と大人し目の黒ドレスです。

もしかしたら単なるゴスではなく、最早ゴス「ロリ」・スタイルなのかも知れませんが、その辺の境界線が良く分かっていません。

しかし、ゴス以外にどんなファッションが彼女に合うかと考えると難しく、クラシックな服装や着物とかなら合いそうですが、普通のカジュアルな格好は中々思い付きません

ゴスには黒猫。こう言う時に三毛猫やトラ猫では、やっぱ絵になりませんよね~。

凄く嬉しい収穫だったけど、またドールを買って荷物が増えるなあと苦笑していた所、気が付けば義兄は私より更にごっそり買っていて、躊躇なく物を増やしていました()