八月末の公休月曜日に開催されたフリマでは、このビンテージ・ブローチを買いました。其処は以前ビンテージの絵本を買ったストールで、その後も何度か出店し同じ物を売り続けていて、その日も一度チェックしたはずだったのに、最後の最後の去り際にこのブローチに気付きました。そのストールは昔の刺繍布だの料理本だの概ね古い物を売っていて、売り主さんの話では、亡くなったお母さんの残した物をフリマで処分しているそうです。
値段は3ポンドと言われたのを、2ポンドに値切ろうとし、中間の2.5ポンドで交渉成立。それでも私のフリマの買い物としては高目ですが、フリマで硬貨数枚で手に入れられるビンテージ・ジュエリーとしては、間違いなく最高級位に魅力的なブローチだと思います。
古風で優雅な葉型を多くあしらった古美金色の台座に、緑の濃淡のラインストーンが爪留めで鏤められています。アシンメトリーな配置は、バランスが絶妙。幅は6cm以上あり、ボリュームも意匠の充実感も十分あります。
ラインストーンの一部は、花型に並べられています。葉の型押しは、葉脈まで繊細に表現されています。
売り主さんは、多分1950年代の物だと言っていました。もしかしたらもっと古い、アールデコ時代の製品ではないかと自分は思いましたが、家に帰ってやはり40~50年代辺りだろうと確信しました。何故なら、ラインストーンの幾つかはウラン・ガラスだったからです。見た目的には全く大差ない隣り合わせの石でも、紫外線光を当てると一部だけがウラン・ガラスだと分かりました。明らかに長らく残っていた石を適当に混ぜて使用した訳で、もしウランが兵器に有効だと分かる前の時代(30年代以前)の製品なら、全てがウラン・ガラスだったはずです。
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