2023/01/05

今年も激しくインチキ御節

 

今年の元旦は天気が悪かったので、ここ数年ほぼ恒例になっている海岸の白亜の絶壁の景勝地セブン・シスターズへの散歩には、出掛けられそうもありませんでした。それでP太が、元旦は義母の家で遅めの昼食を一緒に取る事を、私に尋ねずに約束してしまいました。いやいや、元旦のお昼は御飯は、散歩に出掛けずとも毎年家で御節(擬き)を食べると決まっているじゃないか。それで無理矢理でもブランチとして食べる事にし、私は大晦日から御節を仕込み始めました。当然イギリスでは材料が手に入りにくいし、元々伝統的な御節が決して好きではないので、毎度ある程度作り置き出来て和風っぽい料理を単に重箱に詰めただけです。一年の計は、元旦のインチキ御節にあり(爆)。

一の段、スモーク・サーモンとアボカドの巻き寿司。散らし寿司の方が、具を沢山盛れるので栄養のバランスが良いのですけど、当日切るだけで盛り付けの簡単な、且つガイジン受けのする巻き寿司にしました。日持ちするよう、醤油無しで食べられる程、酢飯の味付けは濃い目にしています。

二の段の焼き物として、今年初めて松風焼きっぽい物を作りました。高校生か大学生の頃(何十年前だ?w)、実家で一度だけ松風焼きを作った憶えがありますが、今回はレシピも調べず調べる気すらなくテキトウに調理した物で、どちらかと言うとチキンの和風ミートローフです。

鶏挽肉に生姜の磨り下ろし、タヒ二(練りゴマ)と卵白とスターチを加え、塩と甘味料で味付けし、オーブンで焼き、仕上げに味噌+醤油+蜂蜜+残りの卵黄を練った物を塗って再度少し焼いてから胡麻とパンプキン・シードを散らしています。こちらもしっかり味付けしているので、日持ちもするし冷めても美味しいです。スライスして、サンドウィッチにしてもイケます。最近はやっとイギリスでも鶏挽肉が買えますが、質を信用していないので自分でFPで挽いています。こちらの方が舌触りが良く、切り分ける際に崩れにくいのです。

三の段、煮しめ…と言うか、卵が入っているのでほぼおでん! 現在卵の値段が欧州全般で高騰し(インフレは卵に現れ易い)、おまけにイギリスでは不足していて手に入りにくく、今卵が結構贅沢品なんです。不足分を輸入で補っているらしく、卵と言えば茶色い殻しか見た事のないイギリスで、殻の白い卵が売られているのを初めて見掛けました。

雑煮用の餅が手に入らなかったので、代わりに紅白二色白玉を入れました。イギリスの食紅と言うのが何故か液体で、少量だけを調節するのが難しく、紅の白玉がまるでラディッシュのように赤く染まっちゃった💦 その白玉を丸めた手も、まるで血塗れ(苦笑)。汁は、前日の年越し蕎麦の汁と同時に作った物を使い回しと言う手抜きぶりです。

高齢で身体の不自由な義母に代わって、大晦日から泊まり込みの義妹が昼食を料理する事になっています。2時には食べ始めたいから、必ずその時間までに、朝食を沢山食べずにお腹を空かせて来るように、義母から言われていました。しかし絶対予定より12時間遅れるので、普段は朝はそう沢山は食べない私達夫婦ですが、義母の言いつけを無視して、無理矢理でもガッツリ御節のブランチを食べました。御節の習慣を危うく忘れてすっぽかす所だったP太ですが、こんなインチキ御節の盛り付けもいい加減な手抜き料理でも、喜んで写真を撮っていました。そしてその写真をSMSに投稿し、ヨーロッパの多くのヲタク達に羨ましがられたそうです(外ヲタちょろい)

その後我々はほぼ時間通りに義母宅に到着しましたが、案の定未だ全然昼食は出来上がっていませんでした。勿論義妹をサポートするつもりで来ましたが、手伝える段階ですらなかったのです。確かに六人分の食事を用意するのは大変ですし、義妹は甲斐甲斐しく働いているんですけど、毎回品数が無駄に多過ぎ。芋料理だけでも、ロースト・ポテト、マッシュ・ポテト、ボイルド・ポテトとか絶対に必要ないし。更に、台所狭過ぎ(調理スペースがまな板一枚分も空いていない)で、ガスコンロもとんでもなく点火し辛く、全体的に機能が不便過ぎ。物凄く効率が悪い為、いつも時間が余計に掛かるのです。その非常に不便な台所で、非常に切れ味の悪い包丁で野菜を刻んでいる私を見かねて、「君は朝から料理しっぱなしで可哀想だ」とP太も手伝ってくれましたよ…。結局、義母宅で昼食を食べ始めたのは4時位。全然昼食じゃねえ()。ブランチ御節をしっかり食べて来て、我々夫婦の読みは正解でした。義弟も決まって時間を守らない事だし、初めから早めの夕食って設定にすれば良かったのにと思いました。

 

 


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