昨年の九月に、夫婦で初めて訪れたバッキンガムシャーのNT(ナショナルトラスト)の庭園Stowe ストウで、二つの湖の周囲を歩きながら、やっと丘の上のお屋敷Stowe Houseに到着しました。
しかしここ、実はNTの管理ではないので入館は出来ません。陶器メーカー「ポートメリオン」の創始者が創立した全寮制の私立学校の所有になっており、内部見学するには別料金が必要です。
湖の対岸から見上げた時には、館の前に沢山の人が群がって見えましたが、この日は父兄を呼んでの学校のBBQ大会があったからのようで、この時には既に終了していました。 この庭園で園芸種の花が植えられているのは、せいぜいこの館の周囲位。
ここから南方を眺めると、最初に見学した正門が遥か遠くに小さく見えます。随分歩いて来た訳ですが、これでも未だコースの中間地点です。
校舎自体はストウ・ハウスの西側に立ち、宮殿級の館に比べると地味に見えますが、本当はこれだけも相当贅沢な建物です。イギリスの私立学校の学費は、インターナショナル・スクール並みか、それ以上と言われています。
館から、我々は庭園の東側を歩き廻る事にしました。
東の方が狭い谷があって地形の変化に富み、歩いていて楽しく思えました。
まず目に入って来たのは、Captain Grenville’s Columと言う記念碑。館の主コバム子爵の甥で、戦死したトーマス・グレンヴィル海軍大佐を追悼する為に建てられました。海軍だった為、側面には錨のマークが付いています。
ここの庭園の必見の一つが、このTemple of British Worthiesで、言わば英国偉人神殿です。
家主が偉人と思う人物の銅像が並べられていて、シェイクスピアやエリザベス一世、ジョン・ミルトンやニュートン等は納得が行くものの、中には相当主観的で奇妙な選択の人物像も混じっています。
実はこのストウ、かなり政治的な庭園でもあり、当時の首相ロバート・ウォールポールの長期政権への反対姿勢を所々で強く主張しています。
ここから再び丘を登って行くと、またしてもギリシャ風の神殿Queen’s Templeがあります。しかし他の神殿と違い、ここは中が屋内として使用可能な造りになっています。コバム夫人が夏のアフタヌーンティーを楽しむ為に建てられたそうです。
この場所は庭園内の最高地点に近く、地上からでも既に眺望良好。
ここから更に東へ行くと、園内で最も背の高い建造物で展望台にもなっているLord Cobham’s Pillarが聳え立っています。コバム夫人が夫の追悼として建てた記念塔で、展望台からの眺めはさぞかし抜群のはずですが、この日は強風の為か閉鎖されていて登れず無念。
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