数カ月前に山小屋風チャリティショップで、好きな布地メーカー「Rose&Hobble」の薄手綿生地を買う事出来ました。ヴィクトリア時代に流行したバラと勿忘草の組み合わせで、いかにもイギリスらしい古典的な柄です。
ただし、1/6ドール用の服としては柄が大き過ぎ飛び過ぎで、また全幅×1m位はある大きな布だから、購入した時点では背景布専門になるだろうと思っていました。
しかし後から、この布でドール用の着物なら仕立てても面白いかもと思い立ちました。
布地は全体的に結構皺になっていたので、頑張ってアイロン掛けをしました。
良く見ると、地色が生成りと言うよりは薄~いベージュ色なのが、またクラシックで素敵な布です。更に綿サテンのような適度な光沢があり、益々着物に向いていると思いました。
実際に仕立てて着付けてみると、確かに厚みさも張りも1/6ドール用の着物に理想的なようです。
例え西洋の柄でも、これなら伝統的で正統派な着付けに合いそうですが、どうせならと、少しヴィクトリア朝の雰囲気を意識した着こなしに挑戦してみました。
丈を短めにして、裾からフリル・レースを出しています。このレースは着物裾に直接縫い付けたのではなく、腰巻スカート風に別に作って重ね着しています。
その方が、後からも色々と着付けに役立つ時が来るだろうと思ったからです。
一応、洋装の時のロング・タイトスカートとしても履けるように、全体をレース地で作って背面にスリットを入れています。きっと、この腰巻スカートの黒版も欲しくなりそう。
自分で和装に合わせるのは初めての、キャノティエも作ってみました。厚紙の芯を入れています。
ポンドで接着して組み立てるだけでも良かったのですが、補強の為に縫う事にしたら、内側が針を通し辛くて大変でした。
このキャノティエも、色んな種類で作っておくと、コーディネイトに役立ちそうです。
帯は、リカちゃんからの使い回し。帯締めのみ、新たに加えています。
このキャッスルで買ったレースのパラソルは、柄の素材が柔らか過ぎてうにょーんと曲がっているし、閉じていても持たせるのさえ一苦労です。
開閉出来る点は偉いのですが、開いた状態でドールに持たせるのは、後ろで何かで支えない限りほぼ不可能。
ところで、背景に使ったバラのイングリッシュ・ローズ「ロアルド・ダール」が、写真では色が強過ぎて見え、返ってドールより目立っている事にちょっと驚いています。
写真ではオレンジ色に近く見えますが、実物はクリーム・イエローなのです。香りも強く、撮影中もティー系の芳香が始終強烈に漂って来ました。
ヴィクトリアンと聞くと、フルレングスのドレスで優雅にゆっくり歩く時代を想像しますが、この着物は内股でしずしず…ではなく、ブーツで颯爽と闊歩して欲しいイメージです。
momoko DOLLの中で、この「ヒースの妖精」のモモコさんを長い間登場させていないのが気になっていました。
と言っても彼女がモデルとして使い辛いと言う事は全くなく、単に似合いそうなアウトフィットを長らく作っていないかっただけです。
その点この着物は、着こなせるのは断然彼女であろうと自分では見込んでいました。
金髪ならでこその、着物の着こなしのように思えます。
キャノティエも、意外と着物と違和感ない。まあカンカン帽なら、良く着物(大正時代から男性着物には定番だった)や浴衣と合わせますからね。カンカン帽は、言わばキャノティエの麦藁帽版ですから。
テーマを替えてみるだけで、着物って本当に幅広い可能性を持っていて、色々な表情を見せるのだと実感します。自分はまだまだ頭が固いけれど、もっと発想を柔軟にして、奥深い着物の着こなしの魅力(ドールだが)を追求して行きたいと思います。
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