昨年の十月、リンカンシャーとケンブリッジシャーの州境周辺のCrowland クローランドで川無し橋と修道院を見学、Thorney ソーニ―で修道院を見学、Market Deeping マーケット・ディーピングでアンティーク・モール訪問と言う希望日程を全てこなし、後は帰途に着くだけとなりました。しかし、この場所は我が家からかなり遠い為、夕食は途中で取らなければならないから、どうせなら夕食を済ませてから家に戻ろうと言う事になりました。夫婦の夕食の希望は、揃ってシーフード。ところが、この場所はThe Washと言う湾から然程遠くないのに、湾の海岸線は全て干潟になってはっきりしない為に、海辺の町や村と言うのが全くないのです。そこで、かなーり遠周りになるけど、ノーフォーク州のハンザ同盟都市King’s Lynn キングス・リンまで足を延ばして夕食を取る事にしました。
その間、真っ平なフェン(リンカンシャー南東部、ケンブリッジシャー北部、ノーフォーク北西部に広がる湿地帯&干拓地)の中を走る田舎道を通って行きました。イギリスの道路の舗装は穴ボコだらけで概ね酷い状態ですが、この辺りの道路はそれとは別に、中央から両脇に向かって大きく傾いた山形勾配になっており、おまけに脇には幅広くて深い(完全に車がハマる程)用水路が流れていて、夕暮れで暗くなって来た道路のドライブがスリリングでした。
キングス・リンは観光地なので、町の中心部に無料で駐車出来る場所はなく、しばらくグルグル回って探し、最終的に仕方なく町のヘソであるTuesday Market Place 火曜市場広場の有料駐車場に車を停めました。しかし、キングス・リンは歴史的な建物や石畳の小路が多く残り、黄昏時でも素敵な街並みです。
サクッと検索し、シーフードが食べられる良さげな店は、すぐに見付かりました。火曜市場広場の近くのハイストリートに在るMem’s Kitchenと言うお店で、地中海料理店との事です。
二階席に通されました。地中海と言ってもスペインや南フランス料理はなく、ギリシャやトルコ等の東地中海料理に、イギリス人の好きなイタリアンと御馴染みの英国料理をミックスした創作料理を出すお店のようです。
まず前菜として、フェタ・チーズとホウレンソウの包み揚げと言う、いかにもギリシャやトルコっぽい料理を二人でシェアしました。
フィロと言う春巻きの皮よりもシュトゥルーデルよりも薄いパイ皮で包まれており、外側はサクサクで中はトロ~リで絶品! しかし粉チーズも掛かっているし、これにタルタル・ソースは全く必要ありませんでした。
ところで、私達の後に二階に来たカップル客が、私達よりずっと早く食事を終えて去って行きました。何気に彼らのテーブルを見ると、二人共料理の皿の野菜を丸残し! そもそも、外国料理や創作料理を楽しむようなカップルには、正直言って見えなかったのです。
続いて主菜として、私は魚介のパスタを選びました。ムール貝、キング・プラウン、小海老、イカが入っています。ソースは、トマトとクリームにニンニク・ベース。
一方P太は、魚介と野菜のスパイス炒め御飯添えを注文。入っている魚介は、私のパスタと同じ+鮭です。
他では見ない料理で、御飯に合う濃い目の味付けは中近東風の独特なスパイスが利いていて、野菜もたっぷりで凄く美味しかったそうです。添えられたレモンを絞ると、味変でまたイケるとか。
私のパスタは、盛り付けも美味しそうだし、量も丁度良さそう。と最初は思ったのですが、実は最後は飽きて来て、食べ終えるのがしんどい程でした。私とした事が魚介で飽きるなんて、と自分でも信じられませんでした。もしかして味が薄い?と思い改めてソースを味わってみましたが、魚介の風味はバッチリ濃厚に利いています。思うに、余りに大量な小海老のボソボソの食感に飽きて来てしまったようです。
P太は大満足だったのだし、イギリスの外食は高く付くのに支払ってくれたP太に悪いから、この事は決して口に出しませんでした。が、イギリスの外食で魚介を味わえる貴重な機会だったのに、相当ガッカリです。結局この日帰宅したのは、真夜中近く。帰りの真っ暗闇(街灯ナシ)のフェンの中を通る道路も、怖い程のガタガタ舗装でした~。
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