ノーフォーク州北西部のKing’s Lyne キングス・リンの印象的な市役所は、15世紀築の元ギルドホールで、「Saturday Market Palace」と言うちょっとした広場に面しています。
その広場の向かい側には、「King's Lynn Minster キングス・リン大寺院」と言う大きな教があります。
Minsterですから大聖堂クラスな訳ですが、日本語ではCathedralと同様に「大聖堂」と訳される事もあります。
12世紀に起源を持ち、実際イギリスで最も大きい教区教会の一つで、ちょっと前までは「St Margaret's Church」と呼ばれて長年親しまれて来ました。
その南に面したテラス・ハウスも、相当古めかしく趣深そうです。ここ一帯は昔は「St Margaret's Priory」と呼ばれる修道院だったそうで、その名残りの建物かも知れません。
更に、雰囲気の良い通りを、興味の引かれるままに進みます。
Queen Streetは、ここではNelson Streetと名前を変えていました。
テラコッタ色が目立つ家。
二階の激しいはみ出しが気になる黄色い家。
川に通じる石畳の小路は、ここでも雰囲気抜群。
「Hampton Court」と呼ばれる、17世紀にパン屋の親方に寄って寄贈された集合住宅。その親方は、その後名誉市民になったそうです。
裕福な商人一家が住んでいた家の、木彫が素晴らしい15世紀の玄関扉。
二階の一部が出っ張っているのは、昔は倉庫で荷物を貨車で運び入れる為と思われます。
大寺院の南のテラス・ハウスの表側。
大寺院の裏面、すなわち周歩道部分の外壁です。
最後に、現在の商業の中心地に出ました。彫像の主は、悪名高きジョン王。人気無さ過ぎて、英国王室ではもう二度とジョンと言う名前を用いる事はないそうです。
店自体は相変わらずイギリスで在り来たりのチェーン店ばかりで味気ないですが、上部を見ると古い興味深い建物も混じっています。
商店の上を見上げると、こんな木組みの家の場合も。
毎度ながら駆け足の散歩で、おまけにさえない天気でしたが、歴史的な建造物が多く残り、期待通り十分見応えのある町でした。もっと暖かい季節に再び訪れる事が出来たら、また印象も変わって見えると思います。
この町を去ってからは、海岸線に沿って予約した宿へ向かいました。この日は夕陽が綺麗でしたが、生憎車を止めて眺められる場所がなく、途中の畑の中の辺鄙な場所(朽ち果てた納屋の脇でちと怖かった)で撮影。
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