2023/07/18

七月の庭&猫便り

 

「七月の~」と言いつつ、写真はほとんど先月撮った物だし、記事の内容も六月の事が中心です。約4ヵ月の一時帰国を終え、丁度猛暑に襲われつつあった東京を去り、イギリスでは少なくとも過ごし易い気候が待っているであろうと期待していましたが、…到着して見るとイギリスも結構な蒸し暑さでした。

実際先月は、イギリスとしては観測史上最高に暑い六月だったそうです。返って七月の今は、雨の多い涼しい日が続いています。すっかりバラの開花の最盛期には何とか間に合うものと思って帰って来たのに、そのせいで開花も早かったようで、帰宅した時には我が家の庭のバラもピークを過ぎていました。

この4ヵ月の留守の間に、園芸に興味の無いP太に、大切な庭の植物を絶対に枯らされるであろうと心配し、昨年の秋から花壇を新たに増やしたりで、鉢植えの植物は出来るだけ地植えにしました。しかし思ったよりは、P太はちゃんと庭の世話をしてくれていたようです。

雨の異常に少なかった六月の間もせっせと水撒きをし、特に雨が降っても水枯れし易い軒下のハンギング・バスケットには、欠かさず水を上げてくれたようです。水の確保がやはり大変なのを実感したので、ウォーター・バット(雨水タンク)を増設・改良してくれました。

 バラの花がら摘みも怠らず、更に病気予防のスプレーも撒いてくれました。

しかし剪定までは手が出せなかったようで、庭はバラのジャングルのように鬱蒼としていました。勢い良過ぎて伸び捲ったバラや樹木の脇で、日陰になって余り元気じゃないバラの株も見受けられました。

もし自分が居たならば、その辺は枝を誘引したり間引きしたりで調節していたはずですが、やはり余程ガーデニングに感心がない限り、其処までは気も手も回らないとは思います。


そこでイギリスに戻ってから体力・片付け・暑さが一段落すると、育ち過ぎた植物を整理する為に庭仕事に勤しみ、梯子に登ったりでクタクタに疲れる日々が続きました。

特にアーチと一番奥のベンチ上のトレリスは、バラやクレマティスが茂り捲って庭の陽当たりを大きく悪くしていたので、思い切ってバッサリと刈り込みました。そのせいで、本当は今は咲いているバラも少なく、庭はどちらかと言うと殺風景で写真映えしない状態になっています。

ハンギング・バスケット類も、夏仕様に一新。いつも花苗を購入している店で、今年は何故かロベリアの株の状態が良くありませんでした。それが不足している為、日向のハンギングにはペチュニア中心、この車庫の北壁には日陰に強いベコニアを中心に植え、穴埋めには前庭に勝手に生えて来たマトリカリアを無理矢理移植しています。

昨年ハンギングに使用したベコニアは、非耐寒性なので冬期は温室に移して管理し、今年も使用するつもりでしたが、私の留守中にP太は温室までは気が廻らなかったようで、温室内の植物はほぼ全滅していました()

ここが、昨年秋に増設した裏庭の花壇。母屋と車庫を結ぶ通路脇で、以前はここは庭のユーティリティと言うか裏方的な役割でした。剪定した枝が一時的に山積みされている文字通り投げやりな場所で、ハリネズミやドブネズミ(おいおい)の住処になっていました。しかし実は西向きで夏は日当たりが良く、花壇にしないのは勿体無かったのです。次期に、蔓バラが塀を覆うようになればと期待しています。

ここに植えたチェリー・セージは、瀕死状態だったのを急遽挿し木して復活させた物。この場所が本当に適正らしく、凄く元気に茂っています。

ところで、私が住む市町村では、植物のゴミは無料で回収してくれない為、伐採した枝や摘み取った花ガラ、引っこ抜いた雑草類は、今迄はしばらく庭の隅に山積みにして量が減った後、自分達でリサイクル・センターに運んで処分していました。しかし、植物ゴミが乾き切った状態で、しかも雨が降らない週末にしかこの作業が出来ない為、処分する機会は非常に限られて、山は大きくなって行く一方でした。

その上パンデミック以降は、リサイクル・センターへの持ち込みが事前予約制になった為、益々とんでもなく面倒になりました。それで、別料金で月二回の植物ゴミ回収を市に申し込みました。何故これを早くしなかったのか(単にP太がケチって渋っていた)と思う程、今は庭仕事が大幅にラクになり、税金を別途払う価値は十分あるとつくづく実感しています。

その植物専用のキャスター付きのゴミ箱グリーン・ビンは、私が三人分位入る程巨大ですが、植物は何かと嵩張り、我が家の剪定ゴミは限りなく出ます(特にバラ)。そこである程度グリーン・ビンがいっぱいになったら、中に自分で入って踏んで圧縮し、出来るだけ詰め込むようにしています。しかしゴミ箱に潜り込んでいる自分…、まるでセサミストリートのオスカーのようで、とても他人には見せられない姿()

4ヵ月も自宅を離れている間、ずっと愛猫タラちゃんの事が気掛かりでした。実際に何度か再び膀胱炎の症状を見せ、その都度P太は獣医へ連れて行かなければなりませんでした。抗生剤は偽ちゅ~るに混ぜてさえ中々受け付けなかったのには、特に心配&苦労させられたそうです。今は、尿を弱酸性化にさせるサプリメントの他に、尿コントロール用のキャットフードを食べさせています。

タラちゃんが健康でさえあれば、4ヵ月の間に私の事を忘れていても仕方ないと覚悟していました。しかし、タラちゃんは私の事をちゃんと憶えていました。帰宅した時に、最初は知らない人が来たと恐れて隠れたようですが、すぐに私の声を聴いて自分から出て来て甘え出しました。

ヘソ天も、相変わらずの大盤振る舞いです。

病気の際は少し体重を減らしたとの事で心配でしたが…、抱っこすると「子啼きジジイか」と驚く程のズッシリした重さは変わらずです。雌なのに、はっきり言って姉の家のロシアン・ブルーの雄猫灰斗より重い!



一方その灰斗ことハイちゃんは、私が去った後、しばらく「オオ~ン」と雄叫びを上げて私を探し回っていたそうです()。今回も、出来るだけいっぱい遊んで上げましたから。性格天使級のタラちゃんに比べると、突然ジャンプして嚙みつくわ、何度叱ってもテーブルに乗って食べ物全てに鼻を突っ込むわで、非常に手の掛かるヤンチャ者ですけど、ちゃんと愛情には応えて上げるのが使命だと思っています。

バラは最初のピークが過ぎて花数が少ない状態ですが、今は丁度ラベンダーの盛りです。ハニーサックルも沢山咲いて、我が家の庭にはかぐわしい香りが漂っています。今後は前庭の整備をしたり裏庭でキッチン・ガーデン(菜園)を設ける等、まだまだやるべき庭仕事はいっぱいで、これからも励み続けます。

 

 

 


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