2023/07/19

キングス・リンのアンティーク・モール 2

 

2月に夫婦で訪れたノーフォーク州の旅行で、King’s Lyne キングス・リンの中心部に到着する前に、イースト・アングリア最大のアンティーク・モールを訪れましたが、キングス・リンの中心部にもアンティーク・モールが在るのを予め調べて置きました。

それがここで、港の直ぐ近くの雰囲気抜群の石畳の小路に在ります。

名前を「Old Granary Antique Centre」と言うからには、昔の穀物庫の建物を利用しているようです。

規模は大きくありませんが、建物自体がアンティークな上、古物ファンをときめかせる混沌ぶりは十分あります。

ただし古い建物のモールに良くある事で、昼間から歩くのもままならぬ暗さ。

また暗さと建物の古さが相まって、どうしてもカビ臭さが気になる時もあります。

更に商品が所狭しと並んでいる為、バッグ等でぶつけないように気を付けなくてはありません。

アール・デコ時代のスージー・クーパーが、結構充実していました。

天井からは、昔のガラス製ランプ・シェイドが。

結局ここでは何も買いませんでしたが、改めて写真で眺めると、古い建物と骨董品の調和が崇高な程美しく感じられます。

その後しばらく街中を歩いていて、こちらは不覚にも未確認でしたが、「Blackfriars Antiques」と言うもう一つのアンティーク・モールに偶然出くわしました。やはり古い建物を利用しているようで、入り口の床の市松模様のタイルは典型的なヴィクトリア時代の流行。

鍵の掛かったガラス・キャビネットの中ではなく、直にビンテージ・ジュエリーを眺められる、こんな売り方が好きです。こう言う中から凄くお気に入りのデザインに出会えれば、一つ5ポンドでお買い得なんですけど、生憎見付かりませんでした。

このIKEAのガラス・キャビネットは、イギリス中の何処のアンティーク・モールでも欠かせない什器。でもこの木調枠のタイプは、今は廃版になって売られていないのです。

スージー・クーパー×ウェッジウッドのコーヒー・カップのセットは箱入り。

とてもキッチュな果物柄のブラウス。袖はフレンチ・タイプになっています。

私が持っているのと形態が良く似たオルゴール箱は、日本製に違いありません。

可愛くないけど味わいは深い荒い布製のセーラー人形は、1940年代の物だそうです。

こんな使い古しなんて誰が買うの?とは思いますが、見る分には懐かしさが溢れてニヤけて来る、昔の様々な形&プリントのファンシー消しゴム達。日本のとは違うのに、懐かしさは同じなのが不思議です。

今回訪れたキングス・リンの三つのアンティーク・モールの内、ここが一番自分に合うように思いました。全体的にアンティークよりもビンテージやコレクタブル中心で、感覚がカジュアルで若いのです。

今は若者にも人気の高い、バイナル(LP盤レコード)のコーナーもあります。

また、ここも最初は小規模に見えましたが、幾つかの家を無理矢理繋げたようで、実は奥が深~くなっていました。

繋げた家自体は小さ目な一般店舗や住宅だったのか、小部屋に分かれて構造が結構複雑です。

この売り場なんて、元は階段下の収納スペース(またはハリー・ポッターの部屋)を利用しているようです。

その土地ならではの伝統工芸品や、特産の食品のお土産なんて全く期待出来ないイギリスでは、何処へ出掛けても出来るだけ古物屋を覗くようにしています。例えチャリティショップであろうと、その土地に全く関係ないアイテムであろうと、何か買いたくなる物に出会えれば、旅の思い出が一層深まるからです。

 

 

 

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