2月の小旅行先にノーフォーク州のKing’s Lyne キングス・リンを選んだのは、イースト・アングリア最大のアンティーク・モールが在ると言う情報を得ていたのも理由の一つでした。実際には、キングス・リンの一歩手前のSetchy セッチ―と言う村に在ります。広大な専用駐車場も手前に完備されていて、訪れ易そうです。
「The Warehouse Antiques & Collectables」と言い、その名の通り巨大な倉庫の建物を利用しています。ただし左半分は「世界のビール店」で、奥には飲食施設もあるようです。
アンティーク・モールの中に入って最初に目に入ったのは…、ん?新品のシュタイフの縫いぐるみ売り場? ここはイースト・アングリア最大のシュタイフ専門店だそうですが、イギリスでシュタイフを買う気はしません。
アンティーク・モールそのものの売り場は、こうなっています。確かに広い。
…広いのですが、何だか間延びしていると言うか、通路もやたら広くとられ、小綺麗に整理され過ぎていて、肝心の商品が然程多くないのです。
アンティーク・モール特有の、何処にお宝が潜んでいるか分からない、心ときめくゴチャゴチャ感に乏しいと言うか。綺麗好きな人ならホッとするかもですが、そもそもアンティーク・ファンに清潔に拘る人が居るだろか(笑)。
全体的にセンスが好み~と思えるストールも、残念ながらありませんでした。
棚そのものだけが可愛く、並べてあるのは古くもなければどーってことない物ばかり。
こちらにも、縫いぐるみコーナーがあります。今まで聞いた事はありませんでしたが、「Hansa」と言うメーカーの製品だそうです。
リアルで尚且つ可愛く、良く出来た造形です。おまけに、値段もそれ程高くありません。種類も豊富で、哺乳類のみならず魚から虫、恐竜や空想上の生き物の縫いぐるみまであるそうです。
もしP太への誕生日プレゼントを買う前であったら、ここで彼用にキツネの縫いぐるみを買ったかも知れません。
トランプ柄の螺鈿?の箱は、珍しいデザインで美しいと思いました。
多分姉が望む蜻蛉型アクセサリーって、こんなのではないかと思うのですが、値段的に手が出ません。これすらアール・ヌーヴォー「調」で、本当のアンティークではないようですが、銀製でしかも状態の良い七宝だから高価なのです。
折角の美しいラリック社のガラスのプレートが、分かり辛~く展示してありました。
こちらのホーンジーの「世界一」シリーズのマグも、ガラスケースの奥底に隠れて、非常に見え辛い…。
ヴィクトリアンではない、シンプルな60年代辺りのシンプルなドール・ハウスの家具には惹かれます。
引き出し式のお裁縫箱は、自分で持っていた事はなくともノスタルジックな可愛さ。
悪趣味な売り場は、このモールにもあります。
多分主に地元のイベント用とかに手作りしたのではと思いますが、この子供が泣き出しそうな毒のあるセンスはイギリスならでは。
一体誰が買うの?と思えるようなアイテムでも、こうして面白がって写真を撮るヤツが居るのだから、客引きパンダ的の効果はあるんでしょね。
一番奥は古書専門スペースで、まるで図書館のようになっていました。
児童書のコーナーには、結構惹かれる昔絵本も混じっていました。
その表紙。
この絵本は、木版画のようなタッチが独特で魅力的。
中面は切り絵のよう。
最後に、お隣の「世界のビール店」も一応覗きました。
こちらも、正直無駄に広いって感じでした。特に珍しいビールはないし、今時スーパーでも世界各国のビールが売られていて、それに比べても値段が割高で、おまけに肝心の地元ビールも充実している訳ではありません。
日本のクラフト・ビールはありました。
大きさの割に、少し期待外れのアンティーク・モールでしたが、やはり実際訪れて見ないと分からないとは思います。そして、そんな余り期待出来ない場所でも、お宝に出会えないとは言い切れないのが、古物の面白い所です。
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