2026/08/28

ミニチュアのアール・デコ風ティーセット

 

この金属製ティーセットのミニチュアは、イギリスでは何度か見掛けた事のある物で、昨年の秋にハンガーフォードのアンティーク・モールでも見掛けました。そして、もし持っていたらドールの撮影に使えるかもと思い付きました。が、その時は購入はしませんでした。

すると、その丁度翌日に山小屋風チャリティショップで、偶然同じ物が売られていました。価格は2ポンドで、アンティーク・モールの1/4程の値段でした。

店の人の話では、「これ可愛いよね。今朝寄付されたばかりなんだ」との事でした。他のお客さんも、「それ可愛いわね」と言っていました。

ティーポット、ホットウォーター・ジャグ、クリーマー、シュガーポット、トレイの五点セット。 蓋は開かず、ミニチュアとしての面白みはありませんが、形は細かく作られて、アール・デコ時代のデザインの特徴が良く表現されています。 

実際にアール・デコ時代に製造された物ではなさそうですが、茶器の形は典型的なデコのデザインです。実際にこんなデコ時代のティーセットの現物を今でも時折見掛け、大抵はハンドルが黒いベイクライト製になっています。

ベイクライトは熱に強い為、相当熱くなるはずの金属製ポットのハンドルとして使用するのには持って来いだし、尚且つ当時としては最先端の持て囃された素材だったのだと想像します。 

素材は、多分ソリッドのピューター製。ソリッドとは中が空洞ではないと言う意味で、その為小ささの割に驚く程ずっしり重く出来ています。重さ故にドールに持たせる事は不可能で、専らテーブルに置くか棚の飾りです。四つ脚のテーブルの上でさえ、乗せるとグラグラと安定が悪い程です。  

本来は一体何の為に作られたのか、用途は何なのか今だ分かりません。単なる置物か、はたまたペーパー・ウェイトか。重さは十分ある為、もし本体に切込みが入っていたら、テーブル・カード(座席表やメニュー)・スタンドとしては役に立ちそうですが、それらしき溝も見当たりません。

ググって見たら、1980年代の製造で、銀メッキ製のレア物だと表示されていました。しかしEstyEbayで幾つも売られている事から、レアではないとは思います。 

このミニチュアに合わせて、ドール用のデコ風のローウェストのワンピースを作りました。 

形自体は凄くシンプルですが、優雅なビンテージのレースをふんだんに使っているので(毎度ながら単に中古の方が安上がりなだけ)、思いの外ドレッシーに仕上がったように思います。

ただし、このヨガ(MTM)バービーの二の腕は、ジョイントの為に一般的なバービーのボディより少し太めに出来ているようで(その方が返ってバランス良くは見えますが)、フレンチ・スリーブの袖口が少しきつめでした。どちらにせよ袖口は広めの方が着用させ易いので、型紙を修正しておきました。 

モデルは、昨年カスタム&リぺしたバービーさん。バタ臭い顔のバービーにアール・デコの格好をさせると、たちまちキャツビーやアガサ・クリスティー、ダウントン・アビーの世界だな…と我ながら思います。リカちゃんやモモコでは、こうは感じません。

本当はブリムの狭いフェルト製のクロシュ・ハットを被ると、いかにもデコらしく見えるはずなのですが、作るのが面倒なのでそれっぽいボンネットで誤魔化しています。 


また長~いネックレスも、アール・デコ時代のファッションの定番。 

ヨガ・バービーの肘の関節は硬めな為、こんなに重いミニチュア・ポットでも抱える事は出来ます。 

ただし両腕で抱えるだけで、片手で持つのはやはり無理そう。多分これを持つ事が出来る可動式ボディは、ヨガ・バービーだけなのではと思います。

その割に、踵の関節だけはやたら緩く出来ているヨガ・バービー。多分足の甲自体が普通のバービーより更に小さい程で、つまり人間の比率で言うと纏足並みな為、立たせる安定性は良くありません。

今回はテーブルや椅子の背景道具で支えて貰い、立たせるのを助けられています。 

このバービーの髪型を変えて、やはり私にとってはモデルとして使い勝手が断然良くなりました。このウェイビーなボブなら、デコも50’sも現代モードも着こなせます。もし元のストレート&サイドパート&ワンレンのままだったら、いかにも今時のバービーらしい格好しか似合わず、ぶっちゃけ私の好みに合わなかったと思います。


 

 

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