今年の冬頃に地元の玩具店で大幅に値下げされていたファッション・ドール「ユニーク・アイズ」で、このソフィア人形をエイミーと一緒に買いました。実はソフィアは既に持っていたのですが、すっかり私はその仕様を忘れていて、髪型が全く同じだとは憶えていなかったのです。
しかし、西洋のドールには珍しい前髪付きの魅力には逆らえず、選ばずには居られなかったようです。元は鮮やかなピンクのエナメルのコートに、全面がスパコールで覆われたキラッキラのミニ・ドレスを着用していました。童顔にファンキーなスタイルは、これはこれで可愛いと思います。しかし、そんなグラムなファッションなのにも関わらず、フットウェアは殺人的な高さのピンヒールとかではなく、足首がない為に相変わらずブーツ…と言うかゴム長靴と言うアンバランスさが返って良き。
今は日本のアニメが、配信サイト等で一層簡単に観る機会が増え身近になったせいか、欧米でもアニメ顔風のファッション・ドールが増えて来ています。しかし本人達がアニメ風と狙っているだけで、私達日本人から見ると(P太等外人ヲタクから見ても)「ちっともわかってねーな」的な可愛くない残念なフェイス・デザインがほとんどです。その点このユニーク・アイズは、日本人から見てもバタ臭さが余りなく、普通に可愛く見える所が何気にスゴイと思います。
とは言え、全く同じ仕様の人形を二体は必要ないので、こちらはボブヘアに改造しました。元々髪が長過ぎて扱い辛いしバランス悪いし(その内他のユニーク・アイズもカットするかも)、前髪も不揃いでどうせ整えなくてはと思っていたのです。髪先はウェーブ掛かっていましたが、切り落としたら直毛になりました。
レイヤーやらシャギーとかは全く無しに、ほぼざっくり切っただけです。実際の西洋人の髪に合わせて植毛が少ないのか、漉いて毛量を減らす必要もありませんでした。毛端だけはパッツンにならないよう、縦に挟みを入れてギザギザにしています。
ついでに、リップもリぺ…と言うか、元の色の上に濃い目の色を重ねただけ。西洋のファッション・ドールらしく肌色は妙に黒ずんでいるので、濃いリップの方が肌が明るく見えるかもと思ったからです。塗った後で濃過ぎたかもと思いましたが、瞳の青さは一層目立つようになったような。
着物が似合いそうな雰囲気になったと思い、和装をさせてみる事にしました。しかし、最初に以前リカちゃん用に縫った着物を試着させてみたら、非常にクセの強~いボディの為、着付けの凄く難しい事が分かりました。
巨大な頭を驚く程細い首で支えているので、バランスをとる為にか、上半身が異常に仰け反っているのです。前袷すら上手く閉まらず、こりゃ新たに型紙を修正して作るしかないかな…と考えていました。
しかし、着付けに寄って、どんな体型でも着こなす事が出来るのが着物の本領のはず。結局キッチンタオルでぐるぐる巻きに体型補修し、何とかリカちゃんの着物が着られるようになりました。
例え新たに着物を縫ったとしても、一発で上手く行く自信はありませんでしたから安堵しました。やはりふんぞり返って、見事な鳩胸のままですけどね。元々両足首を揃えると上半身より太い程だったので、上半身をぐるぐる巻きに太くした方が都合良かったようです。
この振袖は、以前辰年の新年用に作った物です。丈はそのままで、おはしょりも再調整していません。腕はリカちゃんよりずっと長いので、袖巾が足りないかと思いましたが、肩幅はリカちゃんより狭い為に大丈夫でした。
このデカ足に合うドール用草履なんて当然持っている訳がないから、草履と足袋(+ヘッドドレス)だけは新たに作りました。しかし草履の幅のせいで更に下半身に幅が出てしまい、やはり裾が広がり気味に。
まるで寺社に奉納するのか?と思える程(それは草鞋ですけど)、人形の比率に対しデッカイ草履です。ドールに実際履かせて合わせながら一応作りましたが、足袋を履かせてからだと、やはり草履が履き辛く立たせにくくなってしまい、結局多くは草履無しで撮影しました。
何だか市松人形のようなバランスには見え、和装がしっくり来る事は来ると思います。茶髪で瞳は青いから、市松人形のコスプレをした西洋人の子供ってところでしょうか。
返って着物は、このクセ強な体型が隠れるので、バランス良く見えるかも。肘の関節は曲がらず肩の関節が動くだけの可動域も、片方のみ(向かって左)は最初から曲がったままの長くて細い腕も、指が長くてこれだけは大人っぽい手の表情も、着物を着こなすのには十分合っているように思います。
ところで最近フリマで、最初に発売された方の「ユニーク・アイズ」の中古人形が、売りに出されているのを目撃しました。気温はさして高くないものの日差しはかなり強い日で、人形のヘッドの素材が熱で怖い程ぶよんぶよんに柔らかくなっていました。 普段のユニーク・アイズのヘッドは、ソフビのファッション・ドールとしても割と硬い方なのに、一体この素材何で出来ているの…。
草履&足袋の問題さえ克服出来れば、またユニーク・アイズに着物を着せてみたいと思います。
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