2025/03/15

「ユニーク・アイズ」のエイミー人形

プチ・ロージードールの記事を書いていた時に、同じくドール・アイの、どの角度から眺めても瞳が動いて見えカメラ目線になるファッション・ドール「ユニーク・アイズ」を思い出し、やはり顔が子供っぽく可愛過ぎて今時の欧米の子供には受けなかったのか、そう言えばすっかり消えたねえ…と勝手に思っていました。

ところが、久々に街へ行ったら「ユニーク・アイズ」の新作が売られていました。新作と言っても今まで私が見た事がなかっただけで、既に大きく値引きされていたから、本当はかなり前から売られていたようです。元値は一体25ポンドだったのが半額以下の6割引きの10ポンドにされ、更にそのお店では期間限定で20OFFだったので、つまり一体8ポンドでした。ほぼ一体ずつしか残っていなかったから、迷わず衝動買いしました。

…いやいや、前に買ったユニーク・アイズだって、今まで一度もアウトフィットを作って上げる事もなく仕舞ったままなのに、性懲りもなく新たに購入するワケ?とは、買う前に自分でも一応思いました。しかし改めて見ても、イギリスで売られているファッション・ドールとしては破格に可愛いのです。

今回真っ先に選んだのが、三種類の中で今まで唯一持っていなかった、このAmy エイミーでした。ただし持っていないから選んだ訳ではなく、単純にこれが一番可愛いと思ったからです。

元は、こんな格好で売られていました。ループ状のモコモコの青いコート(ちょっとパディントン・ベアみたい…)に、頭にはコートの色をリフレインした青いチュールのヘアバンドが利いています。

コートの下は、往年のアムラーを思い出させるヘソ出しスタイルです。それでもハスッパに見えないのは、やはり童顔と可愛いさのお陰。

前回は三種類の内でこのエイミーだけ買わなかったのは、青味掛かったピンクのリップが気に入らなかったからです。しかし今回も同じフェイス・プリントのようですが、今見ると不思議とほとんど気になりません。写真で見ると、やはり日本のファッション・ドールのナチュラル肌と比べても、肌の色が一段濃い目だとは気付きます。

今までアウトフィットの一着も作って上げなかったのは、元々自立出来るように1/6ドールとしては足が物凄くデカく造られていて、他の1/6サイズのドール靴は全く履かせる事が出来ない為です。デフォ靴は妙なストラップ・シューズと、ブーツ…ってかヒールの高さがほとんどない長靴のみ。これでは合わせる服のデザインが限られてしまうと思っていた訳ですが、幼児型の抱き人形用のビンテージの靴が丁度合ったので履かせています。

着せているアウトフィットは、淡いピンクと水色で夢可愛いドレスを思い描いて作成しました。

ボンネットも加えて、ちょっとゴージャスなリトル・ボーピープと言う感じ。こんなじゃらじゃらと着飾った羊飼い、仕事にならなくて居るはずないけど()

スカートに使用した水色の幅広のレース・テープは、確かアンティーク・フェアで購入したビンテージです。結構量的にたっぷり手に入れましたが、似合う色の服が思い浮かばず、今まで使えずにいました。

しかし同系色じゃなくともピンクになら合いそうと思い、今回やっと出番が来ました。と言うよりは、このレース・テープを使うが為に、このドレスをデザインしたような物です。

型紙は、リカちゃん用のを利用しています。身頃はリカちゃんよりも華奢で、腕がひょろ長く出来ていますが、大体の服のサイズは合います。ただし膝から下が非常に太い為、後ろ開きを大きめに取らないと着脱が難しくなる等、服を作る際には幾つかの注意点があります。実際にデフォルトのミニ・タイトスカートは、大きさ的にも素材的にも脚に引っ付いて脱がせるのが結構大変でした。

やたら手が大きいのでカフスを太めにしたら、袖の膨らみが足りなくてパフスリーブじゃなくなっちゃった💦

白いレースのパラソルは、言わずと知れたお城製。可愛いし、ちゃんと開く点は素晴らしいのですが、柄が柔らか過ぎてふにゃふにゃ曲がるのが残念です。

「ユニーク・アイズ」のボディの足がでかく、足首が太く作られているのは、スタンド無しでも自立出来るよう考慮されているからです。しかし、首は頭の大きさに対しても胴体と比べてもボキッと折れそうな程細く、頭がグラグラして座りが悪く、結局安定良く立たせるのはそう簡単ではありません。

デフォルト服のようなモード系は勿論、こんな古風なふりふりドレスも似合うので、やはりファッション・ドールとしてはスペックが十分あり楽しませてくれます。ただしクセのある体型とフットウェアのバリエーションが限られているのは、アウトフィットを考える上での課題だと思います。



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