シンディ人形のピンク髪ヘア・サロン版か、バービー「Looks」のヒスパニック版を買おうかと考えていた矢先、量販店で新発売の「Unique Eyes ユニーク・アイズ」なる人形を見付けました。欧米の人形には珍しく、丸顔でドール・アイで可愛い!と一目で気に入りました。しかも、本来25ポンド(約四千円)なのに、この店では20ポンドのお得価格。丁度前出のシンディやバービーと大差ない値段だったので、こっちを買う事にしました。(…他もやっぱり後から買うかも知れんが)
元々は、こんなパッケージに入っていました。生産は中国ですが、メーカーはイタリアだそうです。相変わらずタグピンでばりばりに括り付けてあり、全部外して人形を取り出すのが長い道のりでイラッと来ました。
パッケージのイラストは、もろ「Rainbow High」や「NA! NA! NA!」のパクリでケバく可愛くなく、人形本体が全然これに似ていなくてマジ良かった~(笑)。ブロンドに緑目のAmy、プラチナ・ブロンドに虹色メッシュ&茶目のRebecca、オーバーンに青目のSophiaの三人のラインナップで、全て実物の仕様とファッションは悪くありませんでした。が、一体だけ買うなら、前髪付きのSophiaソフィアが断然良いと思いました。その場には売られていなかったけど、着替えやドレッサー等の家具がセットになった豪華バージョンも存在するようです。
このSophiaのデフォルトのアウトフィットは、まるでポストペットのモモのコスプレのようです。春新発売だったのに、三種の人形とも真冬の服装で販売されました。現在は、夏服仕様も販売されているようです。このピンクのファーコートは、手触り抜群。27cmドールにも着せられるので、momoko DOLLにモモの格好をさせられます。
顔は、Lottieちゃんを入れ目にしたようでもあり、おでこちゃんにも少し似ているような気がします。店で出来るだけ状態の良い物を選んで買って来たつもりでしたが、実は家で良く確認したら、耳の下辺りに点と、頬の上に線状のうっすら茶色い染みがありました。十分な返品理由にはならないだろうし、例え返品交換出来ても、多分どれも似たような状態なんだろうなと思い諦めました。除光液で擦ったら、少し薄くはなりました。
「ユニーク・アイズ」は、その名の通り瞳がウリのファッション・ドールです。どの角度から見てもカメラ目線、つまり瞳がこちらを向いて見ているのです。これは虹彩&瞳孔部分が、眼球の奥まった場所にプリントされていると言う単純な仕組みなのですが、ありそうで今まで無かった仕様だと思いました(自分でこういう仕組みにドール・アイをカスタムする人は既に居るらしい)。
上から見れば、上目遣い。
下から見れば、文字通り見下されている感じ(ちょっと怖いw)。
コートを脱ぐと、Tシャツ姿になっていました。勝手に10歳以下の子供だと思い込んでいたので、胸の出ているのが意外でした(汗)。童顔だけど、そういやメイクはばっちりしているもんね。そして今時の西洋のドールの流行りで、上半身がとても小さい…。身長は25cmですが巨頭系で、ボディ自体の長さはリカちゃん(22cm)と大差なく見えます。首の細さに対して頭が重過ぎる為、首が傾くと言うよりは、首の安定が悪く常に座っていません。腕脚は左右に開く事が出来、膝はクリック式で二段階に曲がります。巨頭や足はコミカルなのに、手の造形だけは指が長目で妙にリアルなのが違和感あります。また、腕の短い人形も気になるんだけど、これはバランス的に長過ぎるような。
足先が非常にデカいのも特徴で、一応自立させる事は出来ます。しかしこの靴が…、意外と脱がせるのも履かせるのも大変で、苦戦している間に勝手に首がぶんぶん周り、髪が首に絡み付いて更に恐ろしい状態に。実際膝から下の脚はバランスを取る為にぶっとく作られていて、太腿と脹脛の太さがほぼ同じです。言わば脚首が無い「サリーちゃん脚」状態で、ヒール靴は全く似合わず、他の二種のドールが両方ともブーツ履きなのも道理です。この足の大きさ&太さでは、パンツはボーイフレンド・タイプかベルボトムしか履かせられません。ソックスやレギンス、タイツも無理そうです。ジーンズの片足がちょびっと破けているのは、一応ダメージドのつもりなんだと見た。
足をでかく太くした割に、そして自立可能とは言え、頭が重過ぎ&首が細過ぎて安定が悪く、ふんぞり返り気味にさせないと、スタンドを使っても直立出来ないのは難点で、ポーズの幅は結構限られます。
ユニーク・アイの販売されているワードローブは、デフォルト服も含めモード系かストリート系です。チュール・スカートのコーデも多く、他の欧米のドールに比べるとそれ程ハスッパではありません。しかし、こちらのファッション・ドールのアウトフィットとしてはまず見る事のない、ロマンティック系やカントリー系ドレスを着せてみたくなり、手持ちの服で色々着替えさせてみました。
中々可愛いではないか。何故こちらではこう言う服を着せてファッション・ドールを売らないんだろね、とは常々思いますが、感覚が日本とは大幅に違い、欧米の子供には受けが悪いからに他なりません。トップはruruko用で、スカートはmomoko用に以前作った物ですが、上半身が小さく下半身がやたらデカい体型から、この組み合わせで問題ないようです。ヘッドドレスのみ、新たにこの子用に作りました。
身頃的には多分ruruko用がベストで、リカちゃん用の服だと、ジャスト・ウェストの場合は切り替えの位置が合わず、若干ローウェスト気味になります。手が大きいからカフスや袖ぐりの通らない物もあり、また足が大きいので後ろ開きの通らない物もあり、他のドールとのアウトフィットの共有は結構限られます。
向かって左腕は元から曲がっていますが、バービーやスキッパーの腕とは曲がり方の角度が違うので、ポーズを取らせるのにそれ程ウザくはありません。
こちらは、以前リカちゃん用に作ったアール・デコ風のワンピース。こんなローウェストのたっぷりサイズの服だと、まるで幼児人形に見えます。
こんなに足がでかくては合わせる靴が見付からない…と思いきや、以前フリマで買って来たビスク・ドール用の靴が一応履けてラッキーでした。
結論としては、ドール好きにとってのモデルとしては、まあまあ使えて遊び甲斐がある人形だとは分かりました。何より、顔の可愛いさがやはり重要(人形は顔が命!)。欧米デザインの醜い人形が次々に発売され人気を博し、そう言う異文化を全く受け入れられない私は孤独すら感じていた(爆)中、この安定の可愛さは奇跡的とさえ思え安堵します。ただし頭が大きい人形は、収納場所が結構バカになりません(笑)。
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