2025/03/08

ミモザのお茶会

今日38日のミモザの日には、毎年ドールにミモザをイメージしたアウトフィットを着せてお祝いします。しかし黄色地の小花柄の薄手生地も中々手に入らず、ましてミモザ柄の生地なんて見当たらないイギリスで、長い間どうミモザらしさを出すかが問題でした。やむを得ず、慣れない刺繍等で表現したりしていました。

しかし、数年前に発売されたこのmomoko DOLL「ミモザの太陽」と、その姉バージョンの「ミモザの月」の登場は、私にとっては結構衝撃的でした。アウトフィットに黄色の無地布のアイテムを一点加えるだけで、ミモザらしさを十分表現していたのですから。しかも、特別に着飾った衣装ではなく、極普通の今時のカジュアルでシンプルな格好なのが、返ってお洒落でした。

その割とボーイッシュなデフォ服だった「ミモザの太陽」ちゃんに、今回は少しだけフェミニンな格好をさせて、春のお茶会にお呼ばれされたような設定にしました。

このドレスは、猫の日ドレスと全く同じ型紙で作っています。スカートのみ二段に替えて、全体的には丈を2㎝長くしました。

生地は、以前彼女に作ったロー・ウェストのミニ・ワンピースと同じです。今確認すると、背景布も同じだわい。

今では黄色地のプリント・コットンも幾つか手元に集まりましたが、実際に合わせて見て、やはりこの布が彼女の雰囲気と、思い描いていたこの服のイメージに一番しっくり来ると思い選びました。

ドレスに縫い付けたレース・テープは、ビンテージの多分リネン製。もしかしたら、ノッティンガム・レースかも知れません。

ドール服に適した薄手の布は手に入れにくいイギリスでも、ビンテージ・レースは安く入手出来る機会に恵まれています。物に寄っては、返って新品より安い程です。

もっとも単に中古だと言うだけだし、例え「こんなレースが必要」と思い描いてもも、上手い具合に望んだタイプが手に入れる事は不可能です。出たとこ勝負で入手した物が、実用できればラッキーな程度です。

この服装には何か帽子を被らせたいと思い、紺地のフェルトの刺繍入りベレーにしました。

刺繍が映えるよう濃い地色のフェルトを選びましたが。このコーデには色味が少し強過ぎたような。

しかもモモコのヘッドの大きさに合ったベレーを今だ作れなくて、お洒落に被せる事が出来ません。

バテン・レースの付け襟は、小さなドイリー(コースター?)を切り取った物。

切り取った時点でドールの付け襟として使えると思い、元々これを合わせてみたいが為に、このワンピースを考えたみたいな物です。

実際付けて見るとやはり大き目ですが、付け襟は大袈裟な位で良いのかな。そして私はリボン結びが下手なので(縦結びになる…)、バランス良く結んで垂らすのに結構苦労しました。


背景の造花には、相変わらずミモザではなく近種の Mustard Sprayを使っています。日本の百均屋では、ミモザの季節じゃなくともミモザの造花が売られているので、何度も買ってイギリスに持って帰ろうと考えました。しかし結構嵩張る為、今だ実行出来ず。
 
例えもっと高くとも、イギリスでは見た目の良い造花なんて手に入る訳がないし。あ”~~この買い物の不毛さ、改善される見込みがないどころか、今後益々悪化して行く一方何だろうな!  
 
本物のミモザの木は、私が住んでいる場所では耐寒性がギリギリなので、ずっと買うかどうか躊躇していました。ところが、いつの間にか義母が注文して買ってくれていました。かなり小さな苗木なので、今は温室で管理していますが、果たして無事育って花が咲いてくれるかは大いに不安です。

ところで、私も自分用のミモザ柄のリネンのワンピースを日本で買いましたが、正直この季節には未だ寒い事が多いと思います。上にはコートを羽織らくてはいけないから、折角のミモザ柄は大方隠れてしまうのが残念です。




2025/03/07

ミモザのコサージュ

 

昨年帰国して福島県の実家に滞在していた時、三春町のクッキーと手作り雑貨のお店「Mon-ami」で、この可愛いミモザのコサージュを買いました。元々ミモザのモチーフは大好きな上、このコサージュは一目で長年愛用している緑のコートに合いそうだと思いました。

こう言った手作り作家さんの委託販売式のお店は、今や地方でも珍しくなくなり、気に入った物に出会えれば、都市部より大分お得な価格で購入出来ます。このコサージュも、自分で作るより絶対安い(そもそも自分で作れるかはナゾ)お値段でした。

フェルティングした黄色いボールをミモザに見立て、フェルトの葉と空色の花で構成されています。黄色と空色と葉の渋めのオリーブ・グリーンが、とっても好みの組み合わせです。

茎部分が長く少し間延びして見えるので、白いレースのリボンでも加えた方が良いかなと思い、ビンテージのリネンのレースをリボン結びして貼り付けてみました。

 

 

 

 


2025/03/06

荒川河川敷で花見?

 

昨年の一時帰国で日本に到着したのは、丁度東京の桜開花時予報の頃だったので、満開になるであろう12週間後に、姉の同僚&元同僚の方々とのお花見が予定され、私にも再びお声を掛けて頂きました。彼女達との5年前のお花見は、P太にとっても日本の最高の思い出の一つとなった程感動的だったので、喜んで参加させて頂く事にしました。今回は「仙台堀川公園」ではなく、荒川の河原でのお花見が予定されていました。

ところが、昨年は概ね暖冬だったから開花予想が早めだったものの、二~三月に入ってから思いの外気温の低い日が続き、東京の桜の開花は大幅に遅れました。なので、河川敷の桜は満開どころか、咲き始めてすらいません。

…咲いていたのは、この枝だけ!

結局お花見ではなく単なるピクニックとなった訳ですが、良く晴れた暖かい日だったし、多分こんな機会でもないと訪れる事はなかったであろう荒川河川敷は、広々として心地良い(当然他に人も居ない…)場所でした。

イギリスに移住する前は長年東京に住んでいた私ですが、東側にはとんと疎く、すっかりこの川の向こうが既に千葉県だと勘違いしていました。本当は向かい側は未だ江戸川区で、葛西臨海公園の大きな観覧車が見えます。

西には、スカイツリーが見えます。 

コロナ渦の間はお花見が中止されていた為、姉にとっても元同僚の方々に合うのは久々で話が弾んだようです。休日出勤で参加出来なかった義兄(すげー機嫌が悪かった…)が、ちゃんと連絡しなかったハプニングはありましたが…。5年前のお花見の時にはお一人のお腹の中に居た赤ちゃんは、すっかり元気な女の子に育っていた!


普段は引き籠り気味で非社交的な(爆)私ですが、何より皆さんと沢山お話出来て、美味しい物をたらふく食べて、とても楽しい満ち足りた一日でした。本当に有難うございました!



 

 


2025/03/05

グラム・ロックなTシャツ

 

私とした事が、久々~に自分の服を買いました。下着やプレーンな基本服(タートルネック・シャツは私の冬のユニフォームw)等を除き、ファッションとしての服を買ったのは久しぶりです。着道楽な私のはずなのに、イギリスでは自分の好みに合う服に滅多に出会えないと言うのもあります。地元のハイストリート・ショップ(何処にでもある主にファスト・ファッションのメジャー・チェーン店)を覗いてみても、男性向けはアメコミかハリウッド映画、日本の漫画・ゲーム柄ばかり。女性向けの柄は、ディズニーかサンリオがほとんど。常日頃からイギリス文化は一体何処行った?と思っていますが、これこそイギリス!と思える柄のTシャツに出会いました。子供の頃からファンの、デヴィッド・ボウイ柄のTシャツです。

プリントされているのは映画「ジギー・スターダスト」のデヴィッド・ボウイなので、性別不詳の、正に謎の地球外生命体みたいな容姿をしています。P太からは、ゾンビみたいで怖いと言われました。この頃は流石にリアル・タイムでは知りませんが、古い映像で見ると、その独特なファッション・スタイルや、体の細さが改めて驚異です。

この店では普通SXSサイズを買いますが、これはXLです。何故なら、本当はちびピタTシャツでヘソ出しタイプだからです。この歳じゃなくとも流石にヘソ出しは在り得ないし(腹冷えるw)、ピタTは夏は返って暑苦しいものです。後々日本に持って行って着ようと思っているから、オーバー・サイズの大き目を選びました。また、冬でも重ね着して着たいと思いました。肩の線の落ち具合が、丁度今時の日本風です。そして普通は単に大きいサイズのTシャツは、丈が私にはチュニックみたいに長過ぎになりますが、丈感も逆に良い感じです。しかし、このサイズがみっちみちに肉で埋まるサイズでも、ヘソ出ししたい人居るのか?って所が、……まあイギリスですからね。

安物量販衣料チェーン店「Primark」の商品で、これも大した値段ではないのですが、いかにも70年代調の書体のロゴは機械刺繍になっている所は、その割にデザイン的にちょっと凝っています。黒地なのも気に入っています。私のTシャツ(主にアニメ柄w)は黒地が多いのですが、特にロックなTシャツは黒地じゃないと。ついでにタグにも、BOWIEの文字入り。これが商標らしい。


どうコーディネイトするつもりかと言うと、手っ取り早くはカーゴ・パンツ等を合わせてストリート系。でも、ロングのチュール・スカートとかとも合わせてみようと思っています。冬の間は、ボーダー・シャツの上に重ね着しようかと考えています。



2025/03/03

赤い毛氈敷き詰めて

 

姉が買って置いておくれた雛人形一式のリーメントのミニチュアを、昨年帰国時に受け取ってイギリスに持って来たので、今年の雛祭りはこれをドール撮影に使わない手はありません。結構高価なので、もしこれの出番がなかったら、姉から文句言われそう…と言うのもあります。

今時の日本企画のミニチュアの実力で、中国製の大量生産品ながら非常に良く出来ています。丁度1/6サイズのドールにぴったりの大きさで、ドル活民にも大人気のようです。

こんな箱入りのセットになっています。開封してみて、ひゃ~パーツが細かい!多い! 粗忽&杜撰の権化のような私は絶対失くしそう…と青冷めました。ほぼ各パーツ毎に個別包装にされていたので、撮影の前に確認して、予め袋から出して置くのだったと反省した程です。また袋から出した後、取り残しがないか再度袋を確認しました。


雛人形は実物でも毎年出して飾り付けるのは一苦労の大仕事ですが、この細かさでは並べるのすら大変でした。五人囃子の太鼓なんて、台とバラバラにしないで一体化してよぉぉ~と思いました。本当は自分で切り取る&組み立てる紙小物を加えて完成なのですが、既に作業机が塞がってしまった後だったのでスッ飛ばし。今更気付いた事には、大臣や三人(上戸)おじさん達は省略しちゃったんですね。

雛壇は実際に毛氈を敷く仕組みではなく、プラ製の壇に予め赤のフロッキー加工が施された造りになっています。横から見るとその噓臭さがバレますが、この小ささでは布を敷いても絶対落ち着かないはずなので、組み立て易く見栄えも良く考慮されていると思います。

箪笥なんて、この小ささでもちゃんと引き出しが開きます。

鏡台には自分で付属の銀色のシールを貼らなくてはならないのですが、上手く貼れず二回も失敗しましたあ。

この小ささながら、お人形の顔も中々可愛く品良く出来ています。しかし言っている鼻から、この時お雛様の檜扇を落とした事に気付いていませんでした💦

緑目のFresh ruruko 2207 PSblrurukoに着せた黒地の振袖は、随分前にリカちゃん用に縫った物でした。その頃はドール用の着物を作り始めたばかりで、只完成させる事に精一杯だったように思いますが、改めて見ると黒地ながら華やか&賑やかで、子供用の着物にぴったりなレトロ可愛い柄です。

また、しっとりはんなりな雰囲気のるるこだから、和装も違和感ありません。このるるこはピュアニーモSではなくオビツ22㎝ボディなので、身長がリカちゃんと変わりないらしく、着丈の再調整がなくとも着用出来ました。

ただし、この帯はるるこには幅があり過ぎてバランスが悪いし、油断するとおはしょりが隠れます。

帯は新たに作り直そうかと思いましたが、デザイン的にはこれが一番合っているように思えた物ですから、そのまま強行。留め具の位置だけは、全くるるこのサイズに合わなかったので付け替えました。

実を言うと、イベントや記念日、季節毎に合わせてドール服を作る事に、最近何だか疲れてしまいました…。すぐにデザインが思い浮かんで決まれば、モチベーションもあり問題ありません。

しかし、手持ちの材料と自分の腕の範囲内では中々アイディアが浮かばないし、相変わらずイメージに合った材料を手に入れるのは難しいし、更に毎年来る為ネタも材料も尽き、それらに時間が取られ過ぎているように感じます。そしてデザインを決めるのに時間が掛かれば掛かる程、モチベが下がります。

普段頭を使わないのだから、それ位は脳みそを働かせろとも思います。兎に角歳時記毎のドール服を作るのに始終追われているような気がして、本当に自分が作りたいアウトフィットやリペやカスタムまでは手が回せない事にフラストレーションを感じ、趣味や娯楽と言うより負担に思えて来ていました。 

仕事じゃないんだし、誰からか頼まれている訳でもないのだから(姉からの依頼じゃない限り)、単純に自分で自由に止めれば良いだけの話ですが、歳時記を無視するのもモヤモヤする事間違い無しなので止められません。正にこれが、沼に嵌った宿命ってやつなのでしょうか。

その上ドール趣味は、撮影に掛かる時間も手間も馬鹿になりません。概ね天気の悪いイギリスの冬は、尚更撮影出来る機会が稀です。こんなに面倒なのに、一体自分は何の為にドル活しているんだろう? そもそもズボラで不器用な自分は根本的にドル活に向いていないのじゃないかと、しょっちゅう自問しています。

そこで、ドール服制作に掛かる時間だけでも短縮しようと、今まで作った服を出来るだけ再利用するべきだと思いました。洋服は予めモデルやコーデを考慮して作った物じゃないと、別アイテムと組み合わせたり着回す事が難しいのですが、その点和服は違います。

27㎝サイズの着物は大方姉のmomoko DOLL用に送ってしまいましたが、22㎝を始めそれ以外のサイズなら手元に残っています。

着物は帯や小物や着付けに寄って結構イメージが変わるし、またモデルを代えても印象が変わるので、今まで作った着物はもっと活用しなければと思います。