2025/03/31

都心で夜桜 2

 

昨年の東京の桜の満開時に、姉と「都心で花見」と言うテーマで六本木周辺を歩き回りました。青山霊園六本木ヒルズの展望台毛利庭園六本木さくら坂と回った後、この日の締め括りに「東京ミッドタウン」に向かいました。目的は、建物の西から北部分を囲む約200mの桜並木で夜桜を見る為です。

おお、これは確かに素晴らしい。

ただし桜ばかり照らされていて、歩道の足元は相当暗く、歩くのにはちと戸惑う程です。

名称は「春の散歩道」と言うそうですが、遊歩道だけでなく自動車道も通っています。

ここの桜並木は流石に混んでいたものの、不思議と日本人ばかりで外国人観光客は余り見掛けませんでした。もしかして、未だ海外に知れ渡っていない…?

桜並木はやはり歩道橋から見下ろすのが一番ですが、実はこの橋の上で立ち止まる事が禁止されており、歩きながら写真を撮っても係員から注意されました。

人が密集し過ぎて耐荷重を超え惨事を招くのを防ぐ対策だとは思いますが、この眺めを足早にしか見られないのはかなり悲しい。

しかし、部分的に歩道が自動車道より高くなっており、桜並木を眺めるのには都合良く出来ていました。

ミッドタウンの北には、檜町公園が在ります。妙な金属製のオブジェが立っていました。こう言う場所の現代芸術オブジェは、大抵奇妙ですが。日本在住のドイツ人彫刻家フロリアン・クラールの作品だそうです。

この公園に、中々見事な枝垂れ桜が在りました。

ソメイヨシノの限りなく白に近い花色と密集した花房は夜に映えますが、枝垂れ桜の優艶な姿もやはり闇に映え絵になります。

奥の公園側の歩道橋は、余り混んでいないせいか、立ち止まっては行けない等の規制はありませんでした。

今まで「桜を楽しむのなら自然豊かな場所、または歴史的な建物の側で」と思い込んでいた節がありましたが、こんな現代の人工物と桜の組み合わせにも新鮮な魅力があり、全く悪くないもんだと気付きました。

SFの世界のような超高層ハイテク・ビルだって、東京らしい風景には違いないのだし、特に海外ヲタクにしてみれば、日本の景色はどれもアニメの世界に見えて「わんだほー♪」のはずです。




2025/03/30

初めての東京ミッドタウン

昨年の桜の季節に姉と六本木周辺を観光し、六本木ヒルズ脇の六本木さくら坂で花見をした後は、東京ミッドタウンに向かいました。上の写真は、「六本木と言えば」なアイコン的な六本木の交差点。

東京ミッドタウンに到着。2007年に建てられた、商店&飲食店、美術館やホテル、企業事務所等を含む複合商業超高層ビルです。実は日比谷や八重洲にも在り、区別してこちらは「東京ミッドタウン赤坂」と呼ばれるそうです。

ここへ来るのも、勿論初めてです。興味が無かった処か、聞いた事さえありませんでした。こう言う近未来的なハイテク建築は嫌いではありませんが、わざわざそれを見る為だけにここへ来るとは思えません。ショッピング・モールは巨大で人気店は一通り揃っているものの、それを目当てに出掛ける程の個性は感じられず。この辺りは地下鉄しか通ってなくて地形も複雑な為、慣れていない限り東京に住んでいても割と来にくい場所なのです。

しかしこんな建築工学の見本のような建物は、P太は絶対喜びそうなので、一度連れて来て上げなくてはと思いました。この立地は元々は長州()藩毛利家の江戸下屋敷跡で、建物北東の檜町公園内には日本庭園が残っているそうです。明治時代には陸軍駐屯地となり、終戦後には米軍将校の宿舎、日本に返還後は防衛庁の檜町庁舎として利用され、約400年間も一般には閉ざされた土地だったのは、歴史的に非常に興味深いと思いました(…全部後調べだが)

「虎屋」の店舗では、「和菓子と漫画」展が行われていました。

「であいもん」「三月のライオン」「テルマエ・ロマエ」「さぼリーマン 飴谷甘太朗」(←読んだ事ないが凄く面白そう)等が展示されていました。

一通り店舗を見渡した後は、「伊吹うどん」で夕食を食べる事にしました。元々うどんは好きですが、私が英国に移住して以来、丸亀製麺を始め美味しいうどんチェーン店が一気に増えたと実感します。

余裕のない狭い店内ですが、お箸やおしぼりはテーブルの引き出しに入っており、スペース・パフォーマンスの工夫が日本ならではです。

カスタマイズ&味変用のトッピングも、ずらりと揃っています。こう言うの、P太は喜んで全部試すんだよねえ…。中途半端な角度で撮影しているのは、テーブル間が狭くて立ち上がるのも面倒だったからです。

姉は鴨南蛮を注文。

この人、本当に鴨が好きで、うどんとなると大抵鴨南蛮を選んでいるような。

私は、舞茸天ぷらうどんを注文。

具が舞茸だけと言う事なので、オプションで芋天も付けましたが、実は舞茸天ぷらが驚く程巨大で食べても食べても減らず…、今後しばらくは舞茸を食べなくて良いとさえ思いました。と言いつつ、三日後位には食べたけど()

続いて、夜桜を見に行きます。元々この東京ミッドタウンを訪れた目的は、この建物の北西を囲む桜並木を見に来た為だったのです。





 

2025/03/29

都心で夜桜 1

昨年の一時帰国時の記事です。東京での桜の満開時に、半休を取った姉と合流し、私が今までほとんど行った事のない六本木周辺と言う東京のド真ん中で、その日は花見を楽しむと言う計画を立てました。青山霊園六本木ヒルズの展望台毛利庭園と回った後、先程展望台から見下ろした桜並木「六本木さくら坂」を歩いてみました。

この地域は意外と丘勝ちで高低差が多く、古くから名の付いた坂道も沢山あります。思った通り、中々見応えのある桜並木です。この頃には日が暮れ、夜桜になって来ました。

そして並木の桜を眺めるのには、歩道橋の上からがベスト。まるで桜の海です。

しかし、実はここの桜は既にピークを過ぎ、部分的に散り始めていました。

その側に、小さいけれど遊具がカラフルで可愛い公園がありました。

公園の入り口のトーテムポールなんて、実はロボット柄です。

その内どんどん暗くなり、東京タワーはライトアップ。

六本木ヒルズも、すっかり夜の姿になっていました。

 

 

 


2025/03/28

MTMのテニス・バービーをリペイント

 

バービー用の最も可動域が広いボディが欲しい為、新品で手に入れるしかないと考えていたMTM(Made To Move)バービーの内、普通(日焼け)肌の方は発注直前にチャリティショップで中古品を入手出来たので、東洋人用の色白肌の方のみAmazonで購入しました。MTMの東洋人バービーで一番安かったのが、テニス・プレイヤー仕様でした。

最もスタンダードな普通肌のMTMですら数年出会わなかったのだから、色白は今後も中古で出会う確率が更に低いと思いました。前にも書きましたが、MTMボディだけでも肌の色が10種類もあり、このテニス・バービーも果たして私が求めている色白肌なのかどうか、レビューを読んだり比較サイトを見たりで調べてから買いました。

レビューの中には、「このバービー、余りにも肌の色が白過ぎるんじゃない?」と文句を言っている投稿もあり、肌色の白さを確信したのと同時に、今の西洋人にとっては、やはり色白は価値がないんだなーと実感しました。

元は、こんなテニス・プレイヤーの仕様でした。テニス・ラケット、ボール、サンバイザーが付属していました。ラケットは人形の手に持たせられるようフックが付き、ボールには小さな穴が開いていて、ラケットの突起に差し込んで止まって見える仕組みになっています。して、何故テニス・プレイヤーを東洋人にしたのか? もしかしたら当時話題になった、母親が中国人のイギリスのエマ・ラドゥカヌ選手を少しイメージしたのかも知れません(顔は全く似てないけど)。このMTMバービーは、他に金髪のバレーボール・プレイヤーと同時に発売されましたが、そちらはプラチナ・ブロンドのLOOKSバービー同様に高身長ボディだそうです。

ボディだけが必要とは言え、まるで海苔を貼り付けたような眉毛が強烈過ぎ、鼻が大きく瞳の位置もバランス悪く、正直可愛くない顔ですよね~(苦笑)。どうせリペの餌食になるにせよ、出来ればクローズ・マウスの方が良かった。しかしクローズ・マウスのヨガ仕様の東洋人バービーは、生憎長い間在庫切れで手に入りません。更に東洋人だからって、こんな真っ黒&ストレート&ワンレン真ん中分け&後ろ一つ結びなんて地味ぃで貧乏臭い髪の若者、今時そう居ませんよ。まるで美容室に長らく行けない欧米在住日本人妻のよう…(※西洋人美容師は東洋人の髪をカットする技術がない為)。和服ならバッチリ似合いそうな髪なものの、オープン・マウスだし口と鼻の大きな雄々しい顔の型押しだから、それもしっくり来ず。

最初は水彩色鉛筆であっさり目にリペし、田舎の女子高生みたいな素朴な雰囲気になりましたが、仕上げにアクリル絵の具で描き加えたら、どんどん濃ゆくて逞しい顔立ちになり、何だかヅカの男役みたいに仕上がっちゃった。口や鼻の大きさから、もしかして顔のモルドは西洋人と同じか?と最初は疑いましたが、良く見ると瞳の型押し(アイホール)はなく眼部分の彫りは浅く、やはり東洋人専用のモルドのようです。

そしてにしも何故、こんなに鼻が大き目なのか?? 鼻が大きいと言うのは、西洋人にとっては顔のパーツとして実は最も気にするマイナス点だそうで、リペしている間もずっと気になりました。瞳の大きさや形は金髪バービーと変えていませんが(眼の大きな東洋人だって居るのさ)、色味は東洋人らしくし、二重は微妙に変えました。

髪型は、自分の着せたい格好をさせる上では変えるしかなく、前髪付きのボブにしました。これでも単に短くバッサリ切っただけではなく、大まかにカットした後、髪が浮き上がらないよう落ち着かせる為にお湯パーマをしています。その時の全裸に頭のみラップで包んだ姿は、まるで変態プレイみたいで、人形ながら気の毒に思いました。その後、ひたすらハサミを縦に入れてカットし整えます。前髪はやっぱり中央で割れ気味ですが、薄く短めにしました。これは自分の好みもありますが、リペするのに便利なのと、撮影時に顔に影が余り掛からないようにです。

肝心のボディの肌の色は、狙った通り一般の東洋人&赤毛バービーの顔の色に大体合います。バービー人形においては、赤毛が色白なのは現実通りですが、何故か東洋人バージョンの方が白人より色白設定なんです。ってか、白人バービーが異様に地黒過ぎ。その東洋人版バービーも、一昔前までは肝臓が悪いかのような黄色掛かった肌でしたが、流石にそれでは偏見過ぎると反省したせいかも知れません。少なくとも多くの欧米人よりは、確かに東洋人の方が日焼け対策に熱心です。

リペして改めて眺めて思ったのは、バービーの顔型=ヘッドのモルドって、日本のソフビの一般的なファッション・ドールに比べて複雑に出来ているんだなと言う事。

結構顎が出ていたり、頬骨が張って全体的に妙な凸凹があったり、寄りリアルな人間に近いと言う事なんでしょうけど、ドールにリアリティを求めない私としては、クセが強くてやっぱり好みに合わないなーと思いました。

リペ前は着物が似合うようには絶対なりそうもないと思っていたのに、意外にも着物を着せたい雰囲気には仕上がりました。そこでMTMボディではない、着物着用にはぴったりなBarbie Style Glam Nightボディに替えています。MTMは踵のジョイントが緩く過ぎて勝手に曲がり易く、足袋&草履では立たせるのが凄く難しい為です。

その点この「グラム・ナイト」のボディは、踵にジョイントがない上に、ヒール足ではなくフラット足なので、足袋&草履を履かせるのに適しています。膝は曲がりませんが、肘と手首は曲がる仕様です。しかし、着物の立ち姿には、膝を曲げる動作は余り必要ないはずだし、手の表情こそ重要なので特に問題ありません。

MTMと比べると腕が細過ぎるのは気になりますが、それも着物を羽織れば問題ナシです。

この和柄コットン生地では、以前22㎝ドール用の着物を縫いました。細かくレトロ可愛い柄だから、小さなお人形の着物こそ相応しいと思っていたのに、背景布や帯等の組み合わせが良くなかった事もあり、生憎余り柄の可愛さを発揮出来ませんでした。そこで大きなサイズのドール用に改めて着物を縫ってみた訳ですが、思いの外面積の広い方が柄が映える気がします。

しかし着物を作り始めてから、このバービーの顔をアクリル絵の具でどんどんキツくしてしまったので、柄の可愛い雰囲気が合わなくなってしまったあ。

モモコ・ドール用の着物の型紙を元に、着丈を2㎝長く、袖幅も少し広げています。袖幅は、未だ若干足りなかったかも知れません。

そして最終的に、思いがけず結構フォーマルな雰囲気に着付けてしまった為、袖幅だけでなく袖丈も長くすべきだったかも。モモコには中振袖ですが、2㎝背の高いバービーには中途半端な袖丈に見えます。

組み合わせるアクセサリー類や小道具も思い付かず、正直結構投げ遣りな撮影…。

元の顔が余り悪くないドールをリペする時、果たして元より可愛く出来るかどうか結構躊躇します。その一方で、元の顔が酷過ぎて、どう工夫してリペ&カスタムしても可愛くならない場合も、努力が報われなくてやっぱりガッカリします。安い中古人形だから(これは新品ですけど)、どうせ練習台だからと割り切っては居ても、やはり着せ替えしたくなる人形に改造出来るのに越した事はないのですから。