2023/12/28

バービーをケバくリペイント

 

バービーを上手くリペイント出来ないのを、相当歯痒く思っています。バービーは中古としてもイギリスで最も入手し易いファッション・ドールなのには間違いないし、今時のイギリスの多くのファッション・ドールが巨頭系ばかりの中ではほぼ唯一の小顔で、アウトフィットを一番真っ当に着こなしてくれる、最もスタイリッシュに映える可能性があるモデル人形は、やはりバービーだからです。

それで、バービーのリペイントをもっと本腰入れて頑張ってみようと思いました。じゃあ、今迄は本気出していなかったのか?と問われれば、私はいつだって本気です()。ただし、今迄のバービーのリぺは、単に元よりはマシになれば良いと言うのがあくまで目標でした。

上手く行かない理由の一つは、1/6ドールとしても瞳の面積が相当小さいので、実は初心者やぶきっちょにはリぺの難易度が高いと言うのもあります(…逆に瞳が大きくてもバランスを取るのが難しいが)

そして、強引に自分の好みに近付ける為に、メイクを軽くしてナチュラルな格好が似合うように目指したり、リアルな顔の人形が余り好きではない為、出来るだけ瞳を大きく描いて日本の漫画っぽくしていましたが、それが根本的にバービーのデザイン・コンセプトに合わず、無理が大き過ぎると言う事実に気付きました。 

バービーにはバービーの顔の成形型に合うよう考えられたフェイス・プリント、個性に合わせてデザインされたファッションがあるのだから、それを丸ごと無視しては上手く行くはずがないと(…何だか面倒臭い話が始まっちゃった)。とは言え、自分の好みと掛け離れ過ぎていたら、やはり服を作る意欲は湧かないので難しい所です。

そこでフリマで手っ取り早く買って来た、この割と新し目の基本的なバービーさん(50ペンス)。金髪、青い瞳、オーキッド・ピンク系のマットなリップ、オープン・マウスの歯を見せたアメリカーンな微笑みで、現在のバービーとしては典型的な、つまり平々凡々な顔をしています。子供の遊び古した人形の髪は、大抵こんがらがり過ぎていて、まず櫛の柄で丁寧に毛先を梳いてからでないと普通に櫛では梳かせないのですが、これは珍しく髪質自体は非常に良く、その必要がありませんでした。ただし、ひっつめオールバックにされていたクセが強く残っていた為、またインクの汚れのような色も付いていたので、一度ぬるま湯で洗いました。

ボディは、腕が固定式で、脚の膝のみが関節式で曲がります。どうせなら、肘のみ曲がる方がモデルとして使い易いのにと思います。その上右腕が曲がったままなので(80年代のバービーは両腕が曲がったままで更にウザかった)、明らかに着替えが不便です。バービーの体型は、それまでの暴力的なボンキュッボンから、1999年に胸が小さく薄めにモデルチェンジされましたが、この2015年以降のボディは、それより更に胸幅が狭くウェストが太目で凹凸が控え目になっています。どちらかと言うとローティーンっぽい、若々しい体型。ピンク髪のバービーも、可動域は異なっていても、プロポーション自体はこれと同じです。

色鉛筆主体でリペイントして、…自分で描いたとは思えない程ケバい怖い顔に仕上がりました~。元の顔よりケバいとは! 今回のリぺの目的は、物は試しに出来るだけ描き込んで、欧米人に良くあるメイクばっちりの濃い顔にしてみる事でしたが、例え化粧盛り盛りだって、必ずしもケバい顔になる訳ではないはずですよね(涙)。

もし肌色がこんな日焼けサロン肌ではなく白人らしく、またクローズ・マウスだったら、このケバさでも少し許せたと思います。バービーには珍しく、足が爪先立ちではなくヒール靴が履けないのだから(後から気付いた)、ここまで化粧を濃くする必要にはなかったと反省。この顔では、フラットシューズを履くような服装が全く似合わん。

結局ひっつめ髪のクセは洗っただけでは取れなかった為、リペイント後にお湯パーマする羽目に。パーマついでに、三つ編みでウェイビーヘアにしてみました。その際、このバービーは元々オールバックだったのか、髪の分け目がなく、無理に分けると地肌のハゲが目立つ為、ブロッキングは工夫せねばなりませんでした。顔にトップコート(Mr.Super Clear)を掛けていたとは言え、水彩鉛筆でリぺした後にお湯パーマするのは不安でしたが、ペイントを強く擦ったりしなければ大丈夫でした。

 少なくともこのケバい顔には、ストレートよりこの髪型の方が断然しっくり来ます。

それにしても、トップコートの使い方を間違えたらしく、「ツヤ消し」とは思えない程艶が出て顔がテカテカと光り、まるで油を塗ったくったよう。そのせいで肌の色も益々暗く濃くなり、ケバさが倍増しました。

最初はそのまま撮影してしまい、どうリタッチしてもテカりを回避出来ずに、その時の写真は却下となりました。再度挑戦する前に、もし自分の顔が脂ぎっていたらどう対処するか?と考え、①洗顔する②油取り紙を使う③お粉をはたく、だなと思い、③の白粉の代用で、パステルの粉をドールの顔に擦り付けてみました。

更に照明を出来るだけ自然光だけにしたり(今の季節の暗~いイギリスでは殊更難しいのだが…)、背景布を変えたりして、 これでも前よりは随分マシな状態になりました。

オープン・マウスが好きじゃないので、今迄は無理矢理閉じているようにリぺする事が多かったのですが、口の形が元々開いているように出来ている為にやはり上手く行かず、まるでお歯黒のように不自然に見えました。

オープン・マウスと言っても、必死に口角を上げて全面歯を見せている、わざとらしい商業的な満面の笑みだから気に障るのであって、ユノラ・フロゥのようにちょっとだけ口が開いて歯が見えるのは一向に気になりません。とは言え、狭く開いた口の型の中に、歯を白く少しだけ描き入れるのは一層大変です。

やはり肘が曲がったままの右腕は凄く扱い辛く、最初は彼女に長袖を作ったものの、腕を通す際に非常に面倒な上に、着た状態でも袖にヘンな皺が寄って不格好で、結局その服は諦めざるを得ませんでした。人形の造りとして、根本的に冬服に不向き。

ではこのバビ子さんにはどんな服が良いかと考えていた時、「あたし、ピンクのドレスが着たいの♡」と訴えているような気がしました。

確かにピンクはバービーのテーマ・カラーですが、例のパッション・ピンクではなく、優しいピンクの花柄のクラシカルなワンピースにして、少しでもケバさを緩和したいと思いました。

しかし冬なのに、結局思いっ切り夏の格好になってしまったぁ。実際に安いバービーには、夏服以外は似合うイメージも売られている記憶もなく、多分コストを抑える為にも、デフォ服はほぼ袖無しばっかのような。

そもそもヒール靴が履けない足だから、冬でも袖無しのドレスでOKなパーティー感さえ出せません。リカちゃんのローヒール・パンプスすら履けない真っ平ら足なので、昔のジェニーのバレエシューズなんてのを履かせています。これすら大き過ぎてぶかぶかで、実は中に練ゴムを敷いて固定しています。バービーお得意のヴォーギングさえ、これではままなりません。

しかし今現行で販売されているピンク・レーベルのバービーには、意外とフラット足仕様が多いので(流石に医療従事者仕様とかがハイヒールしか履けなくてはね…)、その内バービーのフラット足用の靴が中古で簡単に手に入るようになるとは思います。

頭のバラは、実は虫ピンで頭皮にブスッと刺しています。人形とは言え可哀想な気もしますが、安定感はピカイチ。どうせリぺする際も、髪の汚れ避けカバーを待ち針数本で頭皮に刺して留めているので、もっと怖い状態なのです。しかし、リぺの犠牲になる中古人形だからこそ出来る事で、新品の高価なドールにはしようと思いません。

やっぱりバービーには、プリントが面で構成された漫画やアニメっぽい瞳ではなく、グラデーションの有る緻密なタッチの方が相応しいとう事は、少なくとも確信しました。

目指した仕上がりには程遠くなっちゃったけど、一応似合いそうな服を作って着せて上げると、少しは落ち着いて見えるようで、ちょっとだけホッとします。


 

2023/12/27

今年もバカTシャツの季節

 

クリスマスが近付いてプレゼントを色々と買い集めなければならなかった時、義兄には「あのTシャツ」を買おうと前から決めていました。「あのTシャツ」とは、前回義兄にぴったりと思ったものの、可愛過ぎてオッサンにはどうかな?と見送った、ファンシーな猫のイラストのTシャツです。

しかし良く考えれば、可愛過ぎるからって着るのを躊躇するような義兄では全くありませんでした。P太とも一緒に買いに行き、やはりこのTシャツが最高に良い選択だろうと言う結果になりました。

巨大化した一角猫怪獣が、街で暴れまくっているイラストです。猫の顔はお目目キラッキラで無邪気でも、内容は暴力に満ち溢れています。毎日ニュースで実際の戦争を見ていると、真摯に堪える内容かも。この猫が灰色で破壊神で、正に姉夫婦の愛猫灰斗ちゃんそっくり。

良く見ると、猫の背景には巨大な「ネコ」の文字が。

そして、破壊の文字入り猫のロゴ付き。正にハイちゃんです。ヘリコプターからのミサイル?を喰らってさえ、全く屁とも思っていません。

メーカーは、猫ドラキュラTシャツ荒ぶるラーメンTシャツと同じ。しかしここの製品、Tシャツの割に値段は実は高目なのですが、素材はペラペラで悲しくも安っちく、ユニクロの質とは比べ物にならない程です。因みにこのお店(すっかりヲタク屋になったHMV)で、私の買ったPrimarkの呪術廻戦のTシャツと全く同じイラストを使用、デザインも全然変わらない黒地のTシャツが売られていて、値段は4倍以上でした。

続いてP太には、このパーカーを買いました。既にPrimarkではDB、ナルト、ヒロアカ、ワンピ、エヴァ、鬼滅、呪術等の柄の衣料が売られているので、絶対そのうち進撃も出るだろ…と思ったら本当に出ていました。既に残り少なく売り切れそうだったのでソッコー買いましたが、本当に翌日には売り切れていました。

進撃柄のパーカーを着た人は、今迄も何度も街で見掛けましたが、地色はこの調査兵団マント色でも、背中のプリントは決まって「自由の翼」のエンブレム柄でした。

しかしこのパーカーは、バックプリントは超大型巨人の顔面アップ柄なのが強烈です。下部に描かれた白っぽい物は、高温のこいつから発生する水蒸気なのか(…何気に芸が細かい)。

ここ20年近くイギリスでは、例え日本に全く関係ない柄であっても、日本語を入れるのがお洒落とされている為、返って日本人にとっては着るのが憚られます。

袖にまでATTACK ON TITANの文字が入っていて、押し(推し)が強い。著作権は、JJK(呪術廻戦の事を海外ヲタはこう呼ぶらしい)同様に、アメリカの定額制アニメ配信サービスCrunchyroll。ネトフリはコロナ渦の不景気になってから料金を上げた為、世界中で何万人も脱退しましたが、Crunchyrollは返って料金を下げ、ちゃんとこう言う所で商売しているのだから賢いと思います。

この時Primarkでは、「デスノート」のリュークのバックプリントのパーカー(すっかりハロウィーン向けかと思ってたじゃ)、ナルトのパーカー、鬼滅(無限列車編)のとんでもない蛍光色のトレーナーも売られていました。しかしそのナルトのパーカーは、イラストのキャラはどう見てもカカシなのに、でっかく日本語で「うちはイタチ」と文字が入っていて、当然それだけ大量に売れ残っていました。今時は海外アニメ・ファンだって、推し作品や推しキャラの日本語名位は読めるんだから、ヲタクなめんじゃねえ。

毎年クリスマス・プレゼントを送ってくれる友達の旦那様には、このTシャツを送りました。その人がDBのファンって訳では全くないんですけど、来年の干支で縁起物ですし!!

もし「Dragon Ball Z」のロゴが無かったら、普通に龍柄のTシャツです。いや普通の龍柄って、返ってオラオラ系でまずいか。念の為、オラオラ系とオラ悟空…は無関係です。

 


2023/12/26

残った芽キャベツの利用法

 

日本では凄く御馴染の野菜と言う訳ではありませんが、Brussel sprout こと芽キャベツは、イギリスではクリスマスの代表的な食べ物で、カードやデコレーションのモチーフにもなったりする程です。当然メインではなく、茹でて肉料理の付け合わせとして食べます。が、この芽キャベツ、ブロッコリーやキャベツと並び、イギリスで子供の嫌いな野菜のトップ3の一つで、実際に好きだ、食べられると言う子供を聞いた事がありません。こんなに子供に嫌われているのでは、恐らく大人になっても嫌いなままの人は多いはずです(何せイギリス人は概ね野菜が嫌い)。そんな嫌われ者を、何故わざわざキリスト教最大の楽しいお祭りで出すのか?と聞くと、P太も義母も「あれは酷い調理法(野菜を原型が無いまでにグチャグチャに煮崩す)で提供する学校給食が悪い」と言い、…答えになってないんですけど!! 確かにイギリスの学校給食のレベルの低さは、常日頃からジェイミー・オリヴァーも嘆く処で、この国の悪食な傾向の一因になっているようです。イギリスでは、学校給食は刑務所の食事より不味いとの専らの評判です。

私もP太も芽キャベツは好きですが、下ごしらえが結構面倒で、廃棄量は皮付きのトウモロコシやタケノコ並みに多く、その割にトウモロコシ&タケノコ程の美味しさは待っていないので、調理するモチベーションが今一です。茎付きの芽キャベツも売られていますが(かなりシュールな見た目)、更にガッカリの廃棄量となります。おまけに時々苦かったりするので、子供に不人気なのも無理はありません。

さて、イギリスのクリスマスの御馳走は、丁度日本の御節に似ていて、一度に到底食べ切れない程の沢山の食べ物を用意し、その後しばらくはその残り物を食べ続けると言った具合です。なので、この時期の雑誌等に紹介されるレシピも、クリスマスの残り物をどう調理するか?的な内容が毎年多くなります。当然、嫌われ者の芽キャベツは大量に余ると思われます。我が家でも、平均的な芽キャベツ一袋は、一回の食事では食べ切れません。今までは、残りはパスタや焼きめしに混ぜたりしていました。しかしある日、日本のお好みの焼きのキャベツの代わりに使うのを思い立ち、試してみたらP太絶賛の大のお気に入りとなり、その後何度もリピしています。

 

材料(二人分) ※例に寄って大体の目安です。お好きなように増減して下さい

茹でて半分に切った芽キャベツ:200300g

薄力粉:1カップ

水:180

卵:二個

粉末カツオ出汁の素:5g ※出来れば無塩

ピザ用チーズ:半カップ位

竹輪、ソーセージ、ハム等好みの物:適量 ※食べ易い大きさに切る

サラダ油:適量

お好み焼きソース:適量

マヨネーズ、削り鰹節、青海苔等の好みのトッピング:適量

1.        卵を溶き、水を混ぜ、薄力粉、出汁の素、チーズ、好みの材料を混ぜる。※崩れ易いのでモッタリと濃度高目の種が良いです。

2.        フライパンに油を敷き、熱したら一度火を止め、1の種を少し残してフライパンに丸く広げる。

3.        広げた種に、芽キャベツを並べる。これもヴィジュアル的に中々シュールだ…。

4.        その上に、残りの種を掛け回す。

5.        中火で蓋をして片面5分程焼き、表面の種が乾いて来たらひっくり返す。

6.        もう片面も焼けたら皿に盛り、お好み焼きソースと好みのトッピングを乗せる。

この時は一人分ずつ焼きましたが、いつもは二人分一辺に大きく焼き、半円形に切って食べています。うちでは、お箸ではなくナイフとフォークでお好み焼きを食べます。単純に、その方が食べ易いからです。マヨは使わず、ソースだけです。鰹節と青海苔は、あれば掛けます。この時はお好み焼き用ソースが手に入らなかった為、「おたふく」の焼きそば用ソースを使っていますが十分合います。日本製のソースが手に入らないイギリス在住の方は、BBQソース+醤油+粉末カツオ出汁で結構似た味になります。ソーセージは、ドイツまたはポーランドのソーセージ(日本のウィンナーに似ている)を使っています。


今迄私も義妹も、茹でた芽キャベツをベーコン&剥き栗と炒めると言う、ジェイミー・オリヴァーのレシピが最高だと思っていましたが、このお好み焼きは正直それを越えます。芽キャベツの食感が好きなので半球形にしていますが、苦手な方は小さく刻んでも良いでしょう。正直普通にキャベツの千切りを混ぜた方が、お好み焼きとしては美味しいかも知れませんが、大量にキャベツを刻むのが面倒な時、すぐに食べたいお昼御飯なんかには最適です。

 

 

 


2023/12/25

ビンテージのクリスマス・オーナメント達

 

山小屋風チャリティショップで、ビンテージのクリスマス・ツリーのオーナメントの詰め合わせを買いました。既にツリーに全く飾り切れない程大量にオーナメント類は持っているし、こう言う物はもう買うまいと思っていました。が、ボーブル(球形のオーナメント)以外の今まで見た事のないタイプで、更に安いとなると見逃せませんでした。全部ビニール袋に入って1ポンドで、幾つかは50年代、または60年代(の製品)と書いてありました。

まず目を引いたのは、ボーブルとモールで構成されたサンタ・クロース人形二種。その一つは、顔が多分張子で、胡粉が塗った繰られて作られたように見えます。このお顔が、じーさんながら堪らなく可愛い(笑)。手には、小さな松ぼっくりを持っています。

こちらのサンタも可愛く、右手に杖、左手にブドウのようなボーブルを持っています。ブドウ型ボーブルは時々ビンテージで見掛けますが、色がブドウっぽくはない為、もしかしたら松ぼっくりを模っているかも知れません。先出のサンタと共に、使われているボーブルは全てガラス製で、恐らく昔の日本で作られた人形だと思われます

次に、小さな紙製ハニカムのオーナメント三種。左からベル、雪だるま、サンタですが、サンタの顔まで赤く、返って禍々しくて悪魔っぽい()。これらも、多分日本製です。

プレゼントのラッピングかケーキの飾りに付いていたような、懐かしくも安っちいプラ製のベルも入っていました。毛糸でウッド・ビーズを繋げて、ツリーの飾りとして自己工夫して活用していたのが伺えます。

こちらは、ビンテージとしては定番の、ハンドペイントのガラス製ボーブル。イギリスでは195060年代から既にツリー・オーナメント類は輸入品に頼っていたようで、その多くには単に「Foreign 外国製」とのみ記されていますが、球形ガラス製ボーブルはポーランドかその周辺諸国、紙製や人形系は日本製が中心だったようです。

直径2.5cm程度の、小さなガラス製ボーブルも混じっていました。ハンガー・キャップ(上部の紐を通す為の金具)は無くなっていて、元持ち主が苦肉の策でモールを接着し、ツリーに引っ掛けて飾っていたのが分かります。このモールがすっかり色褪せ、古さを物語っています。

最後に、大して古そうではないけれど、プラ製のバンビのオーナメントも紛れていました。頭にはサンタ帽、口にはサンタのプレゼント袋か靴下を加えています。最初は犬かと思いましたが、背中には鹿の子模様が。正直余り可愛くなく、三白眼気味だった眼は後でマジックで塗り潰しました。

また別の日に、地元中心部のローカル系チャリティショップで、再びビンテージのクリスマス・ツリーのオーナメントを買いました。こちらは収納プラ・ケースに詰まったオーナメントが、どれでも10個で1ポンドと書いてありました。しかしその時は余り時間が無かったものだから、全部引っ張り出して確認して選ぶのに焦りました。

まず買わなきゃと思うキッカケになった、ゆる~い動物型のオーナメント。左からネズミ、ウサギ、パンダのようです。こんなの、ありそうで今迄見た事がありません。胴体はガラス製のボーブル、そして手脚耳等がモールで出来ていて、上記のサンタ人形二種に造りが似ており、多分これらも日本製です。

右手に傘を持った、赤い衣装の女の子の人形型オーナメントで結構デカい。何故傘なのか、そもそもサンタでもエルフでも天使でもないし、本当にクリスマス・ツリー用であるのかさえ謎です。顔は、スチロールにフロッキー加工で出来ているようです。これも恐らく日本製で、昭和の香りがぷんぷんします。

数を合わせる為、ガラス製のボーブルも買いました。ハンガー・キャップの形式から、それ程古い物ではなさそう(70年代以降?)ですが、レトロな雰囲気は十分あります。

これは明らかに、チェコのトウモロコシの皮細工の人形。特にクリスマス用ではないと思いますが、きっと天使に見える為、元持ち主がティンセル(モール)を付けてツリーに飾っていたようです。しかし中欧や北欧で良く見掛ける麦藁細工のオーナメントと共に、この手の人形のみでツリーを飾っても素朴で素敵そうです。

最後の一つは、全く古い物ではありませんが、1/6ドールの小物として使えると思い選びました。今年のクリスマスには間に合いませんでしたが、勿論リトル・ドラマー・ボーイの服装をさせて持たせる為です(…デヴィッド・ボウイの歌声が自動脳内再生)。クリスマスの衣装なら、ドールに作りたいアイディアが未だ幾つかありましたが、今月初めに体調不良で制作出来ず、時間が足りませんでした。また来年の為の、ネタのストックとしよう。