2023/12/26

残った芽キャベツの利用法

 

日本では凄く御馴染の野菜と言う訳ではありませんが、Brussel sprout こと芽キャベツは、イギリスではクリスマスの代表的な食べ物で、カードやデコレーションのモチーフにもなったりする程です。当然メインではなく、茹でて肉料理の付け合わせとして食べます。が、この芽キャベツ、ブロッコリーやキャベツと並び、イギリスで子供の嫌いな野菜のトップ3の一つで、実際に好きだ、食べられると言う子供を聞いた事がありません。こんなに子供に嫌われているのでは、恐らく大人になっても嫌いなままの人は多いはずです(何せイギリス人は概ね野菜が嫌い)。そんな嫌われ者を、何故わざわざキリスト教最大の楽しいお祭りで出すのか?と聞くと、P太も義母も「あれは酷い調理法(野菜を原型が無いまでにグチャグチャに煮崩す)で提供する学校給食が悪い」と言い、…答えになってないんですけど!! 確かにイギリスの学校給食のレベルの低さは、常日頃からジェイミー・オリヴァーも嘆く処で、この国の悪食な傾向の一因になっているようです。イギリスでは、学校給食は刑務所の食事より不味いとの専らの評判です。

私もP太も芽キャベツは好きですが、下ごしらえが結構面倒で、廃棄量は皮付きのトウモロコシやタケノコ並みに多く、その割にトウモロコシ&タケノコ程の美味しさは待っていないので、調理するモチベーションが今一です。茎付きの芽キャベツも売られていますが(かなりシュールな見た目)、更にガッカリの廃棄量となります。おまけに時々苦かったりするので、子供に不人気なのも無理はありません。

さて、イギリスのクリスマスの御馳走は、丁度日本の御節に似ていて、一度に到底食べ切れない程の沢山の食べ物を用意し、その後しばらくはその残り物を食べ続けると言った具合です。なので、この時期の雑誌等に紹介されるレシピも、クリスマスの残り物をどう調理するか?的な内容が毎年多くなります。当然、嫌われ者の芽キャベツは大量に余ると思われます。我が家でも、平均的な芽キャベツ一袋は、一回の食事では食べ切れません。今までは、残りはパスタや焼きめしに混ぜたりしていました。しかしある日、日本のお好みの焼きのキャベツの代わりに使うのを思い立ち、試してみたらP太絶賛の大のお気に入りとなり、その後何度もリピしています。

 

材料(二人分) ※例に寄って大体の目安です。お好きなように増減して下さい

茹でて半分に切った芽キャベツ:200300g

薄力粉:1カップ

水:180

卵:二個

粉末カツオ出汁の素:5g ※出来れば無塩

ピザ用チーズ:半カップ位

竹輪、ソーセージ、ハム等好みの物:適量 ※食べ易い大きさに切る

サラダ油:適量

お好み焼きソース:適量

マヨネーズ、削り鰹節、青海苔等の好みのトッピング:適量

1.        卵を溶き、水を混ぜ、薄力粉、出汁の素、チーズ、好みの材料を混ぜる。※崩れ易いのでモッタリと濃度高目の種が良いです。

2.        フライパンに油を敷き、熱したら一度火を止め、1の種を少し残してフライパンに丸く広げる。

3.        広げた種に、芽キャベツを並べる。これもヴィジュアル的に中々シュールだ…。

4.        その上に、残りの種を掛け回す。

5.        中火で蓋をして片面5分程焼き、表面の種が乾いて来たらひっくり返す。

6.        もう片面も焼けたら皿に盛り、お好み焼きソースと好みのトッピングを乗せる。

この時は一人分ずつ焼きましたが、いつもは二人分一辺に大きく焼き、半円形に切って食べています。うちでは、お箸ではなくナイフとフォークでお好み焼きを食べます。単純に、その方が食べ易いからです。マヨは使わず、ソースだけです。鰹節と青海苔は、あれば掛けます。この時はお好み焼き用ソースが手に入らなかった為、「おたふく」の焼きそば用ソースを使っていますが十分合います。日本製のソースが手に入らないイギリス在住の方は、BBQソース+醤油+粉末カツオ出汁で結構似た味になります。ソーセージは、ドイツまたはポーランドのソーセージ(日本のウィンナーに似ている)を使っています。


今迄私も義妹も、茹でた芽キャベツをベーコン&剥き栗と炒めると言う、ジェイミー・オリヴァーのレシピが最高だと思っていましたが、このお好み焼きは正直それを越えます。芽キャベツの食感が好きなので半球形にしていますが、苦手な方は小さく刻んでも良いでしょう。正直普通にキャベツの千切りを混ぜた方が、お好み焼きとしては美味しいかも知れませんが、大量にキャベツを刻むのが面倒な時、すぐに食べたいお昼御飯なんかには最適です。

 

 

 


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