モーヴァン丘陵地帯の旅 ディーンの森

 

昨年の夏の二泊三日のMalvern Hills モーヴァン丘陵地帯周辺旅行の、とうとう最後の記事です(…ひー長かった～)。大聖堂都市Hereford ヘレフォードを去った後は、ひたすら長い道のりの帰途に着くだけの予定で、南のRoss-on-Wye ロス・オン・ワイから高速道路M50号線で手っ取り早く帰る手もありました。しかし、どうせなら明るい内は眺めの面白い場所を通過しようと、「Forest of Dean ディーンの森」を横断してから帰る事にしました。

ディーンの森はワイ川とセヴァーン川に挟まれた凡そ110㎢の広大な森林地帯で、ニュー・フォレスト同様に元は王家の狩猟場でした。勿論、現在は洞窟探検やキャンプ、サイクリング等のアウトドアに大人気。奇妙な樹形の鬱蒼とし苔むした不気味な樹林部分が残る為、TVドラマ「ドクター・フー」や「マーリン」の撮影に使われ、「ハリー・ポッター」の舞台の一つしても登場するそうです。

イギリスの森は平地にも在れば、丘陵地帯に広がっている事もあります。ディーンの森は後者で、ロスの町から結構急な坂道を登って行きました。ただし、森が広がっている部分は概ね平坦なようです。 

我々が通ったのは北端の尾根道で、所々見晴らしの良い駐車場に止まって休憩し撮影しました。

この日は午後から晴れて来ましたが、夕方近くのこの時は西の空にはドス黒い明らかに雨雲が見えます。

しかも、滝のような豪雨!なのが分かります。真下の地面なんて、水飛沫を上げてさえ見えます。車の中とは言え、山道で豪雨に遭ったら走行に支障が出るので、雨雲につかまらない内に森を抜ける事にしました。

が、雨雲はこの広い谷間で水分を出し切ったのか、結局豪雨に追い付かれる事はありませんでした。

愛猫タラちゃんをこれ以上独りで留守番させておけず、たった三日間の旅行でしたが、前々から見たかった大聖堂を二つも見学出来、イギリスを代表する要塞遺跡も見れ、アンティークの町も訪れる事が出来、毎度ながら大変充実した濃ゆい旅でした。相変わらずブログの記事も、長々と続いてしまいました。