2025/01/13

ちょこっと日帰りでカナダに行ってみた

 

昨年の単独の一時帰国前の2月から3月に掛けては、この後しばらく二人揃って旅行出来る機会がなくなるからと、夫婦で頻繁に日帰り旅行に出掛けました。特に3月に入ってからは、私の荷造りが一段落した事もあり、日が少し長くなって晴れの天候も多くなった事もあり、3月末までにP太の有休を全て消化しなければならない事もあり、ほぼ毎日のように出掛けました。そのお出掛け先の一つが、ウィルトシャーの大聖堂都市Sailsbury ソールズベリーでした。ソールズベリーは、我が家からは日帰りで行けるものの微妙に遠く、高速道路M3号線から国道A303号線を通って市の北から近付くルートと、国道(部分的に高速)27号線を通ってNew Forest National Park ニュー・フォレスト国立公園の端を経由して南から入るルートがあります。今回は、南ルートを通りました。

丁度ニュー・フォレストを通過する頃、正午となりました。何処か駐車し易い、出来れば景色や雰囲気の良い場所でお弁当を食べたいと思っていた矢先、「この先Canada」の道路標識が見えました。そう言う名前の村がこの辺りに存在する事は前から知っていましたが、「『ちょっとカナダに行って来た』って事になったら面白くない?」と言う全くの気まぐれ&興味本位で、カナダ村で昼食を取る事に決定。ウィルトシャーとハンプシャーの州境の、A36号線沿いのWest Wellowから行き止まりの一本道を入って行くので、ほんの小さな村である事は想像が付きました。因みにイギリスには、「エジプト」とか「ニュージーランド」と言う名の村も存在するようです。飲食店が一軒あるだけの、他は店舗もないような想像通りの小さな村で、おまけに古い家並みもありませんでした。

しかし、村は「West Wellow Common」と言う眺めの良い自然保護区に隣接しており、こんな風景が間近に見える其処の無料駐車場は、お弁当を楽しむのに最適でした。

Common コモンとは、common landの略。共有地と言う意味で、イギリスのあちこちに設けられています。住宅地の合間の僅かな緑地を差す場合もあれば、ほぼ手付かずの自然のままの広大な草原や森林の場合もあります。ここのコモンは、国立公園の中だけに特に自然豊かに見えました。

案内板を見ると、様々な野生動物や植物の宝庫なのが分かります。ニュー・フォレストは、野生の馬や鹿が多い事で有名です。フォレストは元々森林だけでなく狩猟地をも意味する単語で、ここのように荒野が多く含まれる場合もあります。実際にこの国立公園の土地は、ノルマン時代から王家の狩猟地として知られていたそうです。

食虫植物のモウセンゴケも自生している事から、日当たりの良い湿地帯の多いのが伺えます。

更に雨の多い冬の直後なので、湿地は湖に近い程とんでもなくぬかって見え、またソールズベリーに行くのが目的で時間もないから、コモン自体は歩いていません。

本日の弁当。毎度ほぼ同じで凝ってもいない上、日本人にとっては特に美味しそうではないし、お見せする程の物では全くありませんが💦

外食の非常に高く付くイギリスでは、時間の節約の為にも大抵弁当持参で出掛けます。しかし駐車料金も高く無料で駐車出来る場所も少なく、見知った土地でない限り、弁当を食べるのに適切な場所は中々見付かりません。やむを得ず、交通量の多い道路脇の駐車スペースや、普通の住宅地の合間に駐車して食事をしたり(苦笑)。しかしこのカナダ村のコモンの駐車場は、お弁当を食べるのに正に理想的な場所でした。

 


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