2025/09/18

モーヴァン丘陵地帯の旅 レムスターでアンティーク・モール巡り 1

昨年の夏に夫婦で訪れたLeominster レムスターで、予定通りアンティーク・モール巡りを始めます。兎に角アンティーク屋が多い町と予め聞いていたから、時間が許す限りガシガシ歩き回らなくてはなりません。

最初に訪れたのが、このお店。アンティーク・モールの建物は、その為に建てられたと言う事はほとんどなく、大抵は元何かの建物を再利用しています。更にそれが古い建築物となると、内部は複雑な構造になっている事が多いのです。

そう言った店舗では、大きな立派な暖炉がそのまま残されているのも良く見掛けます。

こちらのデルフト焼きタイルの素敵な暖炉は、商品より目立って見えました。 


しかし売られている商品自体は、イギリスの何処へ行こうと大差ありませんでした。何せ地方の伝統工芸等がほぼ存在しないイギリスなので、地域性がないのです。その割に古物番組を見ていると、「これはこの土地ならではの製品だ」と重宝がる感覚はあるのが不思議です。 

純粋なアンティークだけでなく、ビンテージもあれば単なる中古やジャンクも混じっていて、やはり何処のモールでも玉石混合の世界です。

ビンテージ・シュタイフの、ノアの箱舟セット。

古い建物のアンティーク・モールでは、地下室が売り場になっている事も良くあります。大抵半端なくカビ臭く薄暗く不気味なので、毎回地下室へ行くのは結構スリリングです。地下には湿気が堪る為、本来なら24時間除湿器が必要です。

また、庭が売り場になっている場合も多く見掛けます。

これらは全て商品。古い足踏みミシン台に、粘板岩の天板を乗せて園芸作業台にしているようですが、勿論鉄製のミシン台はサビサビ。 

続いて、その直ぐお隣の二軒目に行きます。

ここも古い建物を利用しています。間口は狭くとも、奥行きは驚く程深かったりします。廊下には、額装がびっしり掲げられています。

古い建物は、階段がカッコイイ。欧米なので、一般の民家でも二階(日本式に)、三階、屋根裏と階段が続く場合もあります。また一箇所だけでなく、一つの家に二つ、三つと設けられている場合があります。かつては建物自体が何世帯かに分かれていたり、一世帯でも主人一家用と使用人用に使い分けていた為です。 

この階段の途中に在る、小さな木の扉は…? 商品が置かれている事から、長らくは開けていないようです。 

キャビネットや小部屋ごとに売り手の契約者が異なるのは、どのアンティーク・モールとも共通。こざっぱりしたストールもあれば…、 

…歩くのも憚られる程、商品がゴッチャリ山積みのストールも。

ウェールズに近いせいか、ウェールズ織りのバッグは見掛けました。…いや、スウィンギン時代に流行ったらしいから、イギリス中の古物屋で見掛けるかな。ウェルシュ・タペストリーのパターンは魅力的ですが、手触りはゴワゴワなので、ブランケットとしては余り嬉しくありません。

単なるプラスティック製ですが、微妙にグラデーションになったお菓子のような色が、ハート型と相まって可愛く見え惹かれたボタン。イングランド製です。 

この後も、しばらくこの町でのアンティーク・モール巡りの記事が続きます。 

 



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