2025/10/31

すぷ~き~・ないと

 

ハロウィーン当日のドール投稿は、ハロウィーン・パーティーの服装で締め括りたいと思います。

ハロウィーンにやってみたいドールのネタだけなら、本当は結構あるんですが、毎度ながら材料が揃わなかったり技術が伴わなかったりで、要は実現出来るネタが非常に限られています。

実際には、特に化け物の仮装とか服装自体がハロウィーンらしくなくとも、背景小道具大道具の効果だけで、つまりハロパに参加していると設定すれば、十分ハロウィーンらしく見えると他の方の投稿を見ていて思いました。

しかしXmasと違って、ハロウィーンのシーン・セッターをがむしゃらに増やしたいとは全く思えず、そもそも1/6ドールに役に立ちそうな可愛い小物が、イギリスでは中々手に入りません(…墓石のミニチュアなら本当にあったが)。なので、毎年同じ物を使い回するしかありません。 

根本的に、並べている鼻から既に先に設置した物を不本意に自分で崩して行く為、沢山ミニチュアを飾ってジオラマのようなリアルな背景に設定するのが大の苦手(とほほ💦)。普段布だけで背景を済ませているのは、その為です。 

そんな中、山小屋風チャリティショップでハロウィーンの紙製ガーランドが最近売られていて、これ位なら仕舞うのにも嵩張らないし、飾るのも蒸すかしくはないだろうから、シーン・セッターとして持っていても良いだろうと思い買いました。

丁度自分で紙を切り抜いてこんな物を作ろうと思っていたのですが、50ペンスなら既製品を買った方が返って安上がりで手っ取り早く十分です。

ところが、実はこれが50ペンスでさえ払った事に腹が立つ程の粗悪な品質で、型抜きが全く切れておらず、結局自分で一々切り抜かなければなりませんでした。これなら最初から作った方が早かったかも…と、後悔した程です。 

今は潰れた大型チェーン店のオリジナル製品で、元値でもせいぜい1ポンド位だったのではと思いますが、だから倒産したんだよと納得しました。 

今回のアウトウィットは、少しゴス風のクラシックな紫ブラウスに、極小の星柄のグレイ地のコンビネゾンを合わせ、甘辛(いや、どちらも甘くねーぞ)ミックス・コーデにしました。

やはりハロウィーンと言うと黒地の服が多くなるので、リボンやレース等の装飾は黒でも、地色は黒からちょっと離れたいと気まぐれに思ったのです。

黒の装飾は夏からせっせと集めた割に、それらを使用したゴス服自体は余り作っていません。まあゴス・ファッションだけなら、別にハロウィーンじゃなくとも良いはずです。

悪魔の角は、フェルトで手作りして市販のカチューシャに嵌め込みました。こんな不格好な物を作らなくとも、日本なら百均で簡単に買えるのになあと溜息が出ます。

ともあれ、今年のハロウィーンのドール撮影を考えるのも、やっとこれで終わりで正直ホッとします。別に仕事でもなければ、誰かから頼まれてやっている訳じゃないんだから、乗り気じゃないなら勝手にスルーすれば良いだけなのに、まるで無視するのもやっぱり気持ちが悪くて出来ないもんでして。

イギリスのクリスマスもつまらないのですが、少なくともXmasのドール服を考えるのは、ハロウィーンよりは楽しめます。毎回毎回、不平不満愚痴ばかりの私のドル活(笑)。




2025/10/30

サラ・コ゚ヴェントリーの琥珀色ラインストーンのフレーム・ブローチ

 

九月の悪天候の日に開催されたArdinglyアーディングリーのアンティーク・フェアでは、八苞星型のフィリグリー・ブローチの次に、半屋内会場でこのブローチも買いました。やはり黄色系のラインストーンで纏められ、やはり中央のカボションのみはオープン・バックになっています。そして、一番小さなラインストーンが一個だけ欠けていたのも、八苞星型のフィリグリー・ブローチと偶然共通していました。ついでに、値切った値段も一緒。

ただし黄色系でも、こちらのラインストーンは一段深くて茶色に近い琥珀色です。楕円のカボションを、アイビーのような葉と蔓を模った地金が額状に囲み、更に極小のラインストーンが鏤められているデザインです。全体的にもほぼ楕円形で、縦4×横5㎝強。カボションの厚みも全体的な厚みも、八苞星型ブローチよりずっとあります。

裏面に「SARACOV」のコピーライトの刻印があり、アメリカのSARA COVENTRYと言うブランド物である事が分かります。通称サラコヴことサラ・コ゚ヴェントリーは、1950~70年代にホームパーティー形式で販売され成功を収めたコスチューム・ジュエリーのブランドで、今でもビンテージとして人気があります。

葉部分にも細かく型押しされ遠目には繊細ですが、拡大すると細かく過ぎてブツブツが結構キモイ…。

そして、一個欠けたラインストーンはと言えば、八苞星型ブローチ同様に適した補充が見付からず、やむを得ず無色透明のラインストーンで補っています。

 

 

 


2025/10/29

銀色の髪の魔女バービー

 

このバービーは、夏に山小屋風チャリティショップで買った六体の内の一つです。青味掛かった銀髪と黒髪のメッシュ、更にスタンダードな地黒バービーよりも一段明るい黄色掛かった肌色が、今まで見た事のない仕様で変わっていて面白いと思いました。 

元のフェイス・プリントも個性的で、一体どの人種を表しているのかさえ見当が付きません。鼻の上まで散ったソバカスも、リアルで興味深いと思いました。しかし、これら全てが組み合わさると、正直老女の浮浪者みたいで余りにも冴えないみすぼらしい人形だと感じ、少なくとも着せ替えしたくなる人形には見えませんでした。

元は、最近中古で良く見掛ける「Cutie Reveal」のシリーズで、動物の着ぐるみを着た仕様だったようです。銀色のセパレートの水着が、ボディに直接プリントされています。「Cutie Reveal」は、中身の商品が見えない(ただし多分ガチャ式ではない)紙筒状のパッケージに入った状態で売られています。

リぺ&カスタムする為に買ったのだし、当然ソバカスは消しました。このシリーズでは、酷い日焼けで皮膚の一部が剥けた仕様のバービーも発売されていて、リアルで面白くはあるけれど、ファッション・ドールとしての着せ替えしたくなる魅力ってどーなの?と、大いに疑問に思ってしまいます。

折角のネガティブ&ダークなイメージを生かして、今回はとことん濃いメイクでゴスどころか人外を目指す事にしました。赤い瞳に挑戦するのは、これが初めてです。元の口の形はオープン・マウスだったようですが、中途半端な開き具合だったので、勝手にクローズ・マウスに変更しました。

良く見ると、髪は銀と黒だけでなく、薄紫もメッシュで入っています。髪の毛先は傷んでいたので半分位に切り落とし、どちらにせよ長過ぎる髪は扱い辛くて私には必要ありません。

フェイス・プリントを落としてみて、どうやら元は東洋人の顔型らしいと初めて気付きました。鼻が大き目で、もしかしたらテニス・プレイヤーのバービーと同じ顔の金型かも知れません。

このバービーさんには、ミニ丈の魔女服を縫いました。大きな襟付きでベルスリーブで、と言うのが思い描いたイメージでした。ハイウェスト気味に仕上がっちゃったんですが、コルセット代わりのベルトで誤魔化しています。

使用した生地は、やはり山小屋風チャリティショップで購入した綿サテンか綿ブロード。

最初は物凄く暗いグリーンだと思っていましたが、角度に寄ってはダーク・グレイに見える不思議な色です。

魔女帽のブリムの端にはアルミ・ワイヤーを入れ、曲げて角度が付けられるようにしました。ブリムが広いと顔に影が出来てしまうので、跳ね上げられる仕様にしたかったのです。 

ベルトは幅広の刺繍テープで、夏にフリマで黒系ゴス向けの手芸材料をせっせと集めていた時に買いました。

其処はパキスタン人のおじいさんが、ガンで亡くなった奥さんの遺品を売ってチャリティ募金する為のストールでした。いかにもインド(辺り)っぽい手芸材料の他にも、うっとり美しい衣装や靴が沢山売られていて、とても愛されていた奥さんだったのが想像出来ました。

大量に余り勝ちのスプリング・ホックの雌型が、こう言うレースアップの金具としては丁度役に立ちます。

巨大なゴツい黒ブーツは、レイア姫人形のデフォ靴。バービーの全くヒールのないタイプのフラット足って、意外と着用可能なフットウェアが少なくて苦労します。特にロングブーツは、余程太く作られていない限り、例え背面に切込みがあっても差し込む事さえ出来ません。今後このタイプのボディ用のアウトフィットを考える際は、着用出来るフットウェアと合わせてデザインしなければなりません。

更に山小屋風チャリティショップ(本当に役に立つ店だ)で、金属製の鍋のミニチュアが手に入ったので、ついでに「魔女鍋」を設定してみる事にしました。

「魔女鍋」は、こちらでは結構ハロウィーンの定番とも言える御馴染みのアイテム。魔女が魔法薬を作る為の鍋で、コウモリの羽根とか蜘蛛の目玉とかカエルの脚とか不死鳥の涙とかユニコーンのフンとか、ありとあらゆる得体の知れない材料をぶち込んで煮込むとされてます。 

鍋の中身(のハリボテ)は、手作りしました。大抵は、黄緑や青緑色でぼこぼことオドロオドロしく煮立っているように表現されています。 

本当は眼玉や手足を浮かばせようかとも考えましたが、インスタの規制に引っ掛かるかもなので止めました。

タイニー・ベッツィーのハロウィーン写真を投稿する時、ヤバそうな画像はまるで混じっていなかったはずなのに、何故か写真が不適切と表示されて何度も投稿を拒否されたのです。

引っ掛かりそうと言えば、このミニチュア骸骨の方が余程可能性がありそうとは思います。カメラですら、この骸骨まで自動顔認識するんですから…(苦笑)

何はともあれ、やっとハロウィーンらしい写真にはなって来た~と自分では思います。