その前に、館の東の裏側が入り口になっているホールで、このバジルドンで撮影された映画やドラマが紹介されていたので入ってみました。
NTは撮影誘致に熱心で、それを目当てに訪れるファンも当然居る為、結局はNTの良い宣伝になります。
まず、日本でも放送された大人気TVドラマ「ダウントンアビー」。主なロケ地は同じバークシャーのHighclere Castle ハイクレア城で、撮影地見学ツアーも組まれた程の人気ぶりだったようです。
何度も実写化されている「高慢と偏見」の、キーラ・ナイトレイ主演の2005年度版映画。この物語には、コリン・ファースも出演した1995年のBBCドラマ版、ボリウッド版(舞台がインドって事?)も存在するそうです。
そのパロディの「高慢と偏見とゾンビ」も、ここで撮影されたとは! 未だ観た事はありませんが、前々から話しには聞いていて爆笑怪作だそうです。ジェーン・オースティンな格好の女性達がゾンビと戦うのだから、このタイトルだけで十分笑っちゃいますね。
左は、やはりキーラ・ナイトレイ主演の映画「ある公爵夫人の生涯」。左は、話題になった(物議を醸した)のが記憶に新しい、英国王室を描いたネトフリの配信ドラマ「ザ・クラウン」。
ここには紹介されていませんでしたが、ソフィア・コッポラ監督の「マリー・アントワネット」の一部も、ここで撮影されたとウィキには載っていました。
庭園は、イギリスのお屋敷としては特筆する事はないかも知れませんが、良く手入れされた心地良いイングリッシュ・ガーデンには違いありません。
背の高い繊細な色のデルフィニウムが目を引きます。
この庭園には、かつてはアイライフ夫人自ら設計し手入れたバラ園が在りました。が、宿根雑草が増え過ぎバラを弱めてしまい、十年以上前に総植え替えしたそです。
イングリッシュ・ローズが多い事から、比較的新しく植栽されている庭園なのは気付きました。
強靭性や花付きの良さを考えると、やはりイングリッシュ・ローズのコスパは良好なので、NTの庭園では多くのイングリッシュ・ローズを植えています。
その厄介な宿根雑草って、もしかしてコレ↑の事⁈ 地中海沿岸原産の宿根性のスウィートピー(でも香り無し。只のマメ)、別名サマー・スウィートピーで、ここ数年前から高速を始め道路脇で大繁殖しています。花は可愛いんだけど、勝手に種が弾け飛んで増え、おまけに根が深くて取り除きにくいのです。
庭の東端は、テラスになっています。昔は、ここからテームズ川を見下ろせたのかも知れません。
対岸の小高い丘は、実は鉄器時代の要塞遺跡。
この庭で一番気に入ったのが、このメドウです。近年あちこちの庭園や公園でメドウを見掛け、メドウ・ブームなように思えました。
矢車草の青と、赤と白の花の組み合わせは大好き。赤は普通はヒナゲシ、白はデイジーですが、ここでは赤はゴテチア? 白はレースフラワーやコスモスでした。
日本では秋の訪れを告げるコスモスも、イギリスでは夏の早い時期から咲き始めます。
メドウの脇には、黄色い花で纏めた花壇もありました。
ふらっと突然出掛けた割に、いや何も考えずに期待していなかったからこそ、意外に楽しめたバジルドン・パークです。やはり初めての場所を訪れると、新鮮な気持ちになれます。貝の部屋は、特に必見。館の内部は一度見学したら十分だとは思いますが、今度は広大な公園を散歩する為に来たり、また近くにはゴリンやウォリンフォードと言った魅力的な村や町もあるので、一緒に訪れるのはお勧めです。
0 件のコメント:
コメントを投稿