2024/07/11

テームズ河畔の城下町ウォリンフォード 1

 

今年の日本に一時帰国した際にも多少は旅行が出来、イギリスに戻って来てからは、丁度庭の美しい季節なので意欲的に庭園を訪れていますが、ブログでは昨年のお出掛け記事から投稿して行きたいと思います。そうこうしている内に、時間がどんどん流れて行って、出掛けた時の内容をすっかり忘れて行きそうなのが怖い…。

昨年は長期の屋根の修理のせいで、出掛けるのに最適な季節でさえ、日帰り旅行しか出来ませんでした。しかし我が家から日帰りで行けるとなると、私達夫婦の興味を引く場所は、既に全て行き尽くした感がありました。常日頃地図やネットで未だ行った事のない面白そうな場所を探していますが、そんな中オックスフォードシャー州のテームズ河沿いに、Wallingford ウォリンフォード(ウォーリングフォードとも表記される)と言う町があるのを思い出しました。歴史的な建物が残る古いマーケット・タウンで、古城も在りアンティーク・モールも在り、ちょっとした観光気分にぴったりの魅力的な町に思えました。また、日帰りでも十分行き帰りが出来る距離です。そこで、丁度昨年の今頃、初めて訪ねてみる事にしました。

まず、毎度ながら有料駐車場を素通りし、町外れの住宅地に駐車(ケチ)。何せ小さい町だから、中心部からそう遠くなとも、すぐに無料で駐車出来る場所を見付ける事が出来ました。恐らくここは隣村の旧街道沿いで、古い素敵な家並みが続いていました。

ほんの小さな前庭ながら、花いっぱいで良く手入れされた家ばかり。やはりイギリスの田舎を旅行するのなら、花々の美しい季節が一番だと感じます。

この大きな木組みの家には、史跡案内板であるブルー・プラークが掲げられていて、18世紀初頭に農業開発者のJethro Tull ジェスロ・タルが住んでいたそうです。

彼は「馬引き種蒔き機」を発明し、農業の発展に大きく貢献したとか。

テームズ川に架かる橋を、渡って行きます。

ここは、ジョージ・マイケルが住んでいた村Goring ゴリンの上流、北約10㎞に当たります。テームズ河畔には、この他にも魅力的な町が点在しているようです。

川沿いのパブの裏の一段高くなった森の中に、城跡があるようです。この日は快晴とまでは行かない概ね曇天でしたが、今と違って夏らしい暑さは十分だったので、水辺が心地良く感じました。

水に潜るワンコなんかも居て…。

アーチ状の古い石橋は、ヨーロッパらしくて絵になります。

橋自体は、川幅の倍以上長く続いています。これは河原が度々氾濫原になる事を見込んだ長さのようで、実際この後の冬にここで酷い洪水が起きているのをニュースで見ました。

橋を渡った所から、町の中心部が始まります。しかし我々は街へは進まず、まず城跡を目指します。


かつての城の堀らしき小路を、通って行きます。

この道がCastle Laneと呼ばれるからには、城跡に通じる小路のはずでしたが、行けども行けども到達しない。入り口らしき鉄の扉はありましたが、老朽化のせいか使用禁止で閉まっていました。

結局ほぼ一周して、やっと城跡の入り口に到着。こんな事なら、普通に町の中心部を通って行くべきでした。

 

 


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