一昨年の姉との秩父日帰り旅行で、パリー食堂で昼食を楽しんだ後は、表参道である番場通りを歩き、秩父神社を目指しました。
何せ秩父神社は、秩父地方の総鎮守で強力なパワースポットです。創建は二千年前とも言われ、どちらにせよ古代からの神聖な土地だったようです。その最大の祭礼である秩父夜祭は、日本三大曳山祭及び日本三大美祭の一つに数えられ、ユネスコ無形文化遺産に登録されています。
境内に入った途端、何か気持ちがピリッと引き締まるような、霊験あらたかさを感じました。
手水舎の水が武甲山からの湧水と言うのも、有難さが感じられます。
境内には清流も流れ、魚がいっぱい。
この日は既にかなり暑く、また境内は樹木が多く特に湿度が高いせいか、生憎写真では霞んでしまいましたが、社殿そのものが迫力の極彩色で目を奪われます。
恐らく最近塗装し直したので、こんなに鮮やかなのだとは思いますが、一つ一つの色は割と渋めなのに、全体的にはこの艶やかさ。
再塗装されていないと、こんな状態。これとて、今までに何度かは塗装し直されているはずです。
この社殿は徳川家康に寄る17世紀の造営で、本殿・幣殿・拝殿が1つにまとめられた権現造の形式だそうです。
左甚五郎作を多く含む木彫が、最大の見所となっています。
その中でも、表鬼門を守る鎖に繋がれた「つなぎの龍」は必見。近くの池の龍が暴れる為、この彫刻の龍を鎖でつなぎ留めた所、暴れなくなったと言う伝説に因みます。
漫画的な愛嬌のある「お元気三猿」にも、思わず目が留まります。
拝殿正面脇の「子宝 子育て虎」。本当は、全ての彫刻にそれぞれ意味や謂れがあるはずです。
極彩色の社殿から一変して、しっとりした風情の天神地祇社と呼ばれる回廊風の建物には、全国の一宮やそれに準ずる神社の祭神が祀られ、また奉納額も沢山掲げられています。
また、境内で目を引いたのが、秩父宮妃お手植えの「乳銀杏」と言う珍樹。
何故か枝が女性の豊かな乳房のように垂れ下がった為にこの名が付いたそうですが、正直豊かな乳房と言うよりは…老婆みたいにしか見えなくて💦 それでは有難みがないんでしょうね。
評判通り見応えある神社で、今尚自然豊かな秩父地方の信仰心の厚さが感じられるようでした。秩父夜祭や、同じく秩父の総鎮守の三峰神社も訪れてみたくなりました。
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