昨年の単独一時帰国の前に、夫婦でノーサンプトンシャーの南西端の古いマーケット・タウンBrackley ブラックリーの、イングランド中部で最大と言われるお気に入りのアンティーク・モールを訪れました。我が家からはかなり遠いのですが、通過する主要道路のM40号線は、高速道路としては割と眺めが良く、遠出のドライブとしてだけでも結構楽しめます。またM40号線はイギリスとしてはSAの数が比較的多く、トイレの設備は概ね最新式です(店は相変わらずファーストフードとファミレスとコンビニだけでつまらないが…)。一方、途中までM40とほぼ平行に北上するM1号線を昨年久々に通ったら、SA自体が少なくトイレの設備も古く、店舗の面子も一層シケているのを改めて実感しました。そもそもM1号の高速道路自体が、必ずと言って良い程工事や事故で渋滞し、その日も大型トラックの火災で酷い渋滞に巻き込まれ、今後も出来る限り利用したくないと思いました。
アンティーク・モールで売られているのは基本的に中古品なので、毎回買いたくなる物が上手い具合に見付かる訳ではありませんが、このモールは出会える確率がかなり高い方です。日本では中々想像出来ないでしょうが、イギリスでは欲しくなる商品に出会えるだけでも結構珍しい事なのです。
この全てがフリマ並みの価格のストールは、生憎今回も空振り。安いからって、買いたくなる物に出会える訳ではないんですよね…。
このブループリントの食器の品揃えが素晴らしいストールと、古い店舗を博物館のように再現したストール(一番最初の写真)は、ここのモールの看板的な存在だと思います。ストール全体のヴィジュアルが、ポストカードになりそうな程の完成度。ミリタリー専門のストールも健在で、これらのストールで買いたい物に出会った事はありませんが、もしこのモールから撤退したら寂しく思う事でしょう。
レトロポップなヴィンテージの中でも、ホーロー製の鍋は特に惹かれるアイテム。
このノルウェーのキャサリン・ホルムの大鍋は、今でも我が家でパン収納として活躍しています。
中央の居眠りライオンは、アメリカKAMAR社の日本製。自分の持っている(大抵はフリマで格安で手に入れた)のと同じ物に出会うと、記録の為にも撮影しておきます。
お土産こけしを思わせる木製の猫とネズミは、卓上用の栓抜きやコルク抜きになっています。多分、昭和の日本製。
魅力的なビンテージ・ファブリックが組み合わされたエプロン・ドレス型のハンガー付き袋は、イギリスの古物としては割とお馴染みのスタイルの洗濯ばさみ入れです。
多分ロシア陶器の徳利と御猪口…、いやデキャンタとカップって言わなきゃ。 柄はフォークロアで可愛くとも、入れる酒はメチャクチャ強いに違いない。
中央の背の高い木製人形は、値札に寄ればベルギー製だそうです。手前のティーセットも、フォルムやパターンが独特で魅力的。
絵柄のえなちょこ具合に一瞬目を奪われる(疑う)、絵皿三枚。もしかして、スキー・リゾート地のお土産だったりしたのかな。
日本製のリズム社の時計です。改めて見ると、日本のレトロな目覚まし時計も素敵。以前東京の田無に住んでいた時、自分のリズム社の目覚まし時計が壊れてしまい、時計屋に修理を頼んだら、リズムはシチズンと同じだから、其処(シチズンの本社が近所だった)に持ち込んだ方が良いと言われて、結局受け付けて貰えませんでした。
一方こちらは、珍しい傘型の置き時計(置き辛い…)。傘部分の象嵌七宝の価値が高いからか、値段は450ポンドもします。
Hornsea ホーンジーの陶器みたいと思ったら、ホーンジー社のデザインを受け継ぎ復刻している現代版ようです。
エナメルの繊細な色使いが美しいジュエリー・セット。ネックレスとクリップ式イヤリングの組み合わせです。
このモールのレジの正面には、ガラス・ショーケースがずらりと並び、概ねアンティーク&ビンテージ・ジュエリーが入って売られていますが、其処で手製の樹脂(多分ポリマークレイ)のアクセサリーを販売している出店者のコーナーを初めて見ました。
プリントが付いて平面的なこの手は、イギリスのポリマークレイ手芸として時々見掛けるタイプでしたが(一時インスタに良く投稿されていた)…、
…このリアリスティックなタイプは、精密に出来ていて眺めてウットリする程です。
オレンジなんて、白い筋や水々しさまで良く表現されています。
アクセサリー以外の雑貨も並んでいましたが、こちらは「イギリスのハンドメイドあるある」で、自分の技術を見せたいだけで、使い勝手の方は考えられていないようです。
最近このアンティーク・モールを再び訪れたら、この出店者の作品はすっかり消えていました。ーーーこの頃はお出掛けラッシュだったので記憶が曖昧ですが、この時のブラックリーのアンティーク・モールでは、姉へのお土産用としてケルティックなネックレスに出会い購入したようです。
0 件のコメント:
コメントを投稿