三春町城下(旧町内)でも現在特に評価と人気の高い飲食店は、「カフェアルバロ」の他に「CAFÉ BLIKJEINU カフェーブリキイヌ」があります。こちらはオープンしてから確か5年以上経っているはずですが、私は未だ行った事がありませんでした。しかし昨年の帰省中の自分の誕生日に、両親からうつされたノロ・ウィルスにやられて未だ体調が万全ではなかったものの、誕生日すら実家で只家事に明け暮れるのは余りにも惨めだからと、義妹(弟の妻)に付き合って貰ってカフェーブリキイヌでランチを取る事にしました。
三春町内には古い土蔵を利用した飲食店が何件かあり、ブリキイヌも蔵カフェです。
内装は、和クラシックに、アメリカン・レトロなミッド・センチュリーのビンテージ、そしてハンドメイド感やヲタ趣味の融合と言った、お洒落で若々しくも独特な雰囲気。
ルパン三世も居れば(二階には銀河鉄道999のポスターが飾ってあったな)…、
…リカ活もあり。このリカちゃん、服装も粋な上にボディは可動式(多分ピュアニーモ)に交換してあります。
その日は、我々は二階へ行きました。
ランチは、ライス・カレー、ドリア、オムライスやナポリタンと言った日本で御馴染みの洋食メニュー。とは言え、ここの料理は一味も二味も違います。
実はこのお店は薬剤師さんが経営している、「三春を日本一健康な町にしたい」と言う思いが詰まったカフェで、身体に優しく嬉しい健康志向の食べ物を提供しているのです。なので、定番の洋食メニューとは言え、脂っこくもなければ全くしつこくもありません。
私達は二人共、その日はオムライスを注文しました。まず、ランチメニューに付いて来るミニサラダとスープが運ばれて来ました。
野菜の旨味が溶け込んだ、優しい味のミネストローネ。体に、すうっ~と入って行く感じです。
サラダも、野菜そのものが新鮮で美味しく、更にオーツ麦の乗っている所が嬉しい。このカップは、プール・ポッタリーのツイントーンのようです。
そしてメインの、絵に描いたような完璧に美しいオムライスが出来て来ました~!!
スタッフさんの説明に寄ると、このトマト・ケチャップ、食塩&添加物&アレルゲン不使用なのだそうです。
しかし! 塩気がないとは信じられない位、ほぼトマトの濃厚な旨味だけで凄~く味わい深いのです。そう言えば、トマトって出汁としても優秀だと聞いた事があります。オムレツや御飯との相性もばっちりで、結果結構大きなオムライスなのに、夢中でするっと完食。ケチャップは、お店で販売もされています。
+200円のコーヒーも美味~。このお店では、コーヒー豆も買えます。
このC&Sがまた素敵と思ったら、昔のナルミの製品でした。ビンテージの食器類の柄はてんでバラバラなのが返って面白く、不思議と統一感があります。
+150円の、プチ・デザートも注文しました。この日は、甘酸っぱい特製チェリー・ソースの乗った、ふわふわでしっとり優しいシフォンケーキでした。
GW中も、姉夫婦と一緒にブリキイヌを再び訪れました。姉達は、帰省の度にこちらへお昼ご飯を食べに来ているそうです。この日私が注文したのはナポリタン。+200円の焼きチーズ乗っけにしています。
例のケチャップを使っているらしい、トマトの旨味が凝縮された、コクはあるけど全くクドく無い、正に理想的なナポリタンで旨~✨ ちょっと焦げ目の付いたチーズが、また美味です。
デザートは、クリーミーなアイスクリーム。GWともなると三春も暑くなって来ますので、有難い爽やかさでした。
そして私は、実家を去る直前にも、ランチを食べにカフェーブリキイヌを独りで訪れました。実はこの時私は、母の「自分の(不味い酷い)料理を食べろ」攻撃で食欲をすっかり失い、心身共にフラフラになっていました。母が責めれば責める程、胃がキリキリと傷みました。
そんな私が最後に選んだのは、「本日のブリキ・ランチ」のタコ・ライスでした。
そんなに胃腸が弱っていたのにも関わらず、美味しい物はすんなりとお腹に入りました。全く辛くない優しい味付けで、とは言えしみじみと味わい深く、消化にも良さそうで、正にこの日の体調にぴったりのお料理でした。
デザートの苺の乗ったシフォン・ケーキも、そんな味でした。
この日のブリキイヌの食べ物の有り難さには、正直涙が出そうになりました。本当に美味しい食べ物って、身体が弱った時でも食べられる物の事なのかも知れないと、今回の帰省で改めて痛感しました。
このカフェーブリキイヌも、同じ三春町内のカフェアルバロも、食べ物が優秀なだけでなく、スタッフさんが皆丁寧でフレンドリーで感じが良く、ホスピタリティを良く理解している。つまり居心地が抜群なのです。本当にレベル高いぜ、三春の外食。今年の帰省時も、絶対また行きます!
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