昨年の秋に訪れたアーディングリーのアンティーク・フェアの半屋内会場で、どれでも1アイテム5ポンド、3つまとめてなら10ポンドと言うコーナーを設けたストールで、ノルウェーのFiggioフィッギオの「Lotte ロッテ」の片口の器2個を買いました。では、もう1つ買って3個で10ポンドにしなかったの?と聞かれれば、実は3個目はもう自分の中で決まっていました。それが、このドイツのシュタイフ社のリスの縫いぐるみです。
耳のタグは取れていましたが、ボタンだけは残っていて一目でシュタイフだとは分かりました。お店の人も、「それシュタイフだよ~」と知っていました。しかし、4ポンド以下で入手出来ました。後でネット・オークション等で確認すると、50ポンド位が相場なようです。
ドイツに多く生息する、Red Squirrel 赤リスまたはキタリスを模っています。シュタイフ社では数多くのリスの縫いぐるみを出していますが、その中でもこれはRickyリッキーと言う名称で、身長は20cm近くあります。欲を言えばリスの縫いぐるみは、もっと小さい方が実物に近く寄り可愛いんですけど、子供がぎゅっと抱っこするにはこの位の大きさの方が丁度なのかな。モヘアロス等は、向かって左耳の立ち毛以外はなく割と綺麗な状態ですが、尻尾は元からこうなのか、リスらしくくるんと立ちません。
千切れたタグの黄色い繊維だけは残っていて、それ程古い製品ではない事もすぐに分かりました。リッキーの製造は1991年から2001年で、確かにビンテージと呼べる程古くはないようです。しかし現在のシュタイフ社がサ★リオ同様に仕事を選ばない、流行り物とは何でもコラボする姿勢で、高級縫いぐるみの意味ある?的なデザインも沢山出しているのに対し、この時代は未だ流石シュタイフと呼べるクウォリティの素直な可愛さの製品ばかりでした。