2023/04/29

シュタイフのリスの縫いぐるみ

 

昨年の秋に訪れたアーディングリーのアンティーク・フェアの半屋内会場で、どれでも1アイテム5ポンド、3つまとめてなら10ポンドと言うコーナーを設けたストールで、ノルウェーのFiggioフィッギオの「Lotte ロッテ」の片口の器2個を買いました。では、もう1つ買って3個で10ポンドにしなかったの?と聞かれれば、実は3個目はもう自分の中で決まっていました。それが、このドイツのシュタイフ社のリスの縫いぐるみです。

耳のタグは取れていましたが、ボタンだけは残っていて一目でシュタイフだとは分かりました。お店の人も、「それシュタイフだよ~」と知っていました。しかし、4ポンド以下で入手出来ました。後でネット・オークション等で確認すると、50ポンド位が相場なようです。

ドイツに多く生息する、Red Squirrel 赤リスまたはキタリスを模っています。シュタイフ社では数多くのリスの縫いぐるみを出していますが、その中でもこれはRickyリッキーと言う名称で、身長は20cm近くあります。欲を言えばリスの縫いぐるみは、もっと小さい方が実物に近く寄り可愛いんですけど、子供がぎゅっと抱っこするにはこの位の大きさの方が丁度なのかな。モヘアロス等は、向かって左耳の立ち毛以外はなく割と綺麗な状態ですが、尻尾は元からこうなのか、リスらしくくるんと立ちません。


千切れたタグの黄色い繊維だけは残っていて、それ程古い製品ではない事もすぐに分かりました。リッキーの製造は1991年から2001年で、確かにビンテージと呼べる程古くはないようです。しかし現在のシュタイフ社がサ★リオ同様に仕事を選ばない、流行り物とは何でもコラボする姿勢で、高級縫いぐるみの意味ある?的なデザインも沢山出しているのに対し、この時代は未だ流石シュタイフと呼べるクウォリティの素直な可愛さの製品ばかりでした。

 

 

 


2023/04/27

フィッギオの「ロッテ」の片口 2種

昨年の秋に訪れたアーディングリーのアンティーク・フェアの半屋内会場で、どれでも1アイテム5ポンド、3つ一緒なら10ポンドと言うコーナーを設けたストールがありました。その中で、ノルウェーのFiggio Frint フィッギオ・フリントの「Lotte ロッ」の器を発見。このシリーズは北欧ビンテージ陶器の中でも最高級に可愛く人気が高く、私も大好きなデザインです。どうせならこのストールで3つ纏めて買いたいと思っていた時、同じシリーズのサイズ違いの器もあるのを発見ました。

どちらも持ち手と注ぎ口の付いた、ソース入れ…と言うか片口の器です。大きい方は口径10cm位。

小さい方は、ソース入れとしてもかなり小ぶりで口径約6cm。同じフィッギオの、この「クルピエ」の器と同じ大きさ・フォルムです。

「ロッテ」はフィッギオを代表するデザイナー、Turi Gramstad Oliver トューリ・グラムスタッド・オリヴァーに寄って1962年にデザインされました。トューリのデザインの陶器はどれも素敵ですが、この「ロッテ」と「マーケット」にはトューリの才能が特に発揮され、最高峰の魅力のように思います。フォークロア色を織り交ぜながら、ちょっとクセのある表現の人物が描かれて、線画の強調された細かめの絵柄ですが、渋い色味でまとめてある為、うるさくも子供っぽくもなく、今見ても大変スタイリッシュなデザインです。

だらけた鬚のオヤジが描かれているのに、可愛いってのが…奇跡です()

中面にまで、絵柄があるのが嬉しい。

更に、バックスタンプの手書き文字のデザインまで可愛く、正に北欧ビンテージ陶器の最高峰の魅力です。

 

 

 


2023/04/24

キモノ赤頭巾のruruko

 

数年前にペットワークスでハロウィーン向けに販売されたゴス風あかずきんのrurukoを見ていて、黒髪に赤頭巾って良いな~と思いました。そこで、うちの黒髪るるこちゃんFresh1902にも、赤頭巾の格好をさせる事にしました。ただし、何故か着物で。

西洋の童話っぽさを出す為、草履&足袋の代わりにブーツを履かせ、帯の代わりに編み上げ風ビスチェを締めています。赤頭巾ケープの邪魔になる為、帯の後ろの結びは無しです。

狼は本来赤頭巾の天敵ですが、ここでは赤頭巾の仲良しです。…って狼ではなく、これは小次郎号じゃないか。

撮影を覗いたP太からも、思わずツッコミがありました。

実物の小次郎君も、怖い見た目に反して極めて友好的な性格だったのに、近所の子供達から専ら「オオカミだ~オオカミだ~」と怖がられていました(本当に狼が出た時、信じて貰えないぞ)

るるこは、小次郎君に乗る事も出来ます。

実際に頭巾を被る事も出来ますが、髪の長さが頭巾の中に納まるショートやボブヘアーか、逆にゴス風るるこのように元からロングヘア―を前に垂らす仕様じゃない限り、ドールの場合は非常に髪の納まりが悪い事に、作ってから気付きました。正にゴス少女と言うか、ガチで不気味ですね💦

着物自体は、森を連想させる柄のフォレスト・グリーン地の生地にしようと思いました。このプリント・コットン生地は、数年前にフリマのカット生地専門のストールから買った一枚です。

今までは、この布で着物を仕立てようとは全く考えた事がありませんでした。

安いカット生地に良く有る事で、縦は短く横幅の方がずっと長い形です。模様的には横長に取っても可笑しくありませんが、布は縦に伸びにくく横には結構伸びる為、着物の生地を横長に取った場合は歪みが生じ易いのです。

正直、赤いエプロンはToo muchだったかも知れないと思い外しました。

この着物の地色が、またしてもカメラで非常に拾いにくい色です。そもそもこのるるこ自体が、髪色のコントラストが強過ぎて、髪に合わせると顔は白飛びし易いしで撮影が難しいのです。

帯代わりのビスチェの結びは、浴衣のワンタッチ帯のように背中に嵌め込む仕組みにしています。

ワンタッチで嵌め込めると言っても、大き目のスプリング・ホックを縫い付けただけだから、もう少ししっかり留まるように改良せねば…。このビスチェ自体は、洋装にも活用出来そうです。

この着物にリネンのビスチェだと、色味的にはまるで男児用のように地味なので、ピンクの帯に換えてみました。

バッグを持てば、普通にお出掛け着物にもなります。ブーツ履きに合わせたおはしょりをそのままにしているので、丈は短めです。

るるこに着物を着せた時、いつも肩回りのもたつきが気になります。腕も良く下がらなくなるし、実際の子供用着物のように、肩上げと言うのをしないと駄目なのかな。

最初は「勝手にドール着物強化月間」の1月に載せようと思って作ったから、わざわざ赤頭巾を着物で表現しようと思った訳ですが、今となっては別に普通の赤頭巾コスプレで良かったじゃんと思う所です。

 しかし、御馴染みの童話の衣装を、あえて和服で表すのは面白いかもと思いました

 

 


2023/04/22

アクア色葡萄のブローチ

昨年の秋に訪れたアーディングリーのアンティーク・フェアの、次に見て回った屋内会場Jubilee Hallで、この葡萄型のブローチを姉へのクリスマス・プレゼント用に買いました。

葡萄は蜻蛉と並び、姉の大好きなジュエリーのモチーフ。ラインストーンが紫や黄緑の葡萄色じゃないのがちと残念で、また石が爪留め仕様ではない為、比較的新しいビンテージのようですが(多分1960年代以降)

しかし葉の葉脈まで細かく彫られた銀色の台座や、アクア色のラインストーンの輝きは十分綺麗で、姉が気に入ってくれる確信はありました。

 

 


2023/04/19

紫ラインストーンのペンダント

昨年の秋に訪れたアーディングリーのアンティーク・フェアの、最初に見て回った屋内会場Abbergavennyで、姉へのクリスマス・プレゼント用にこのペンダントを買いました。

姉のビンテージ・ジュエリーの第一希望は、元々ネックレスかペンダントなのですが、ブローチより出回る絶対数が少ないので中々良い品が見付からず、値段もブローチに比べて高目だから、毎回送るのはブローチの方が多くなってしまいます。

ネックレス類の方が、現代のファッションにも需要があり実用し易いからですが、このペンダントも、ボリューム的には同年代のブローチよりずっと割高で、今回姉に送ったビンテージ・ジュエリーの内で実は最高値でした。

紫色のスクエアのラインストーンを中心に、無色透明の小粒のラインストーンと組み合わせてあります。この紫色が正にアメシストのような美しい色なのですが、紫のラインストーンは写真では拾うのが非常に難しい色です。

姉好みのどどーんとボリュームのあるアクセサリーではないものの、返って現代のファッションに馴染み易く、普段使いし易いのではないかと思い買いました。小ぶりでも意匠は中々凝っていて、ビンテージらしい品の良さは十分あります。製造年代は、恐らくアール・デコ時代。もしかしたら、それより少し古いかも知れません。



2023/04/17

華の宴

 

以前momoko DOLL用に仕立てたイギリスのビンテージ生地の浴衣を、着物に変えて着付けました。変えたと言っても、襦袢擬きと半襟を加えただけです。

中振袖丈の元々割ときちんとした浴衣だったので、雰囲気的には余り変わらないと思いました。

帯も換え、モデルもウェイクアップ022のモモコから選べるモモコに換えましたが、全体的にやはり余り変わらなかったので、背景布で変化を付けました。少々目がチカチカしますがお許しを。

ヘッドドレスとがま口バッグをプラスして、一応パーティー・スタイルに。

ヘッドドレスは、以前作った失敗作のファッシネーターが、この着物とボブのモモコには意外に合うと思いました。

今回の帯の生地は、角度に寄って色が変わって見えるサテン地。

もう残り少ない端布ですが、程良い光沢と高級感があり、ドール着物用の帯としては大活躍です。

元々はイギリスの昔の布なのに、着物としては相変わらず不思議な程違和感ないなと我ながら改めて感心します。

もしかしたら何一つ対称でない、大きな流れを持つ構図の水彩画っぽい花柄が、和風に共通するのかも。

返ってこの布で洋服にすると、やはり今時のデザインとは大分違っているのが顕著に見え、クラシカル・スタイルの服以外を作るのは考えられないと思う程です。

和装って、やっぱり考え方そのものが洋装と全く違うのを実感。

帯や小物等の色や柄も、洋服では有り得ない組み合わせがばっちり似合う事もあるし。

まだまだ分からない事だらけだけど、和装って奥が深くて益々面白い(ただしドール用限定w)と思っています。