一昨年の姉夫婦と訪れた奥会津への日帰り旅行は、只見川沿いを出来る限り上流に向かって進みましたが、結局時間切れで金山町で引き返しました。帰路の途中、行きに通過して気になっていた、只見川でも渓谷が狭まって特に眺めの素晴らしかった場所に車を止めました。
日本有数の豪雪地帯の豊かな水量を集め、険しい越後山脈の間を蛇行しながら進む只見川は、正に迫力の悠久の流れで絶景。実家と同じ県内と言えど福島県は広く、奥会津もここまで来ると本当に秘境だと感じます。
川岸の一部に、まるで船着き場のような場所が在るのに気付きました。
と不思議に思っていたら、実際に観光の渡し船が見えて来ました。
後で調べた所、ここは「霧幻峡の渡し」と言う場所だそうです。こんな汗ばむような好天の日には、川下り(&上り)はさぞ気持ちが良く、両岸を一辺に眺められるのも最高だろうと想像します。
右手の山の上には、実は沼沢湖と言うカルデラ湖が在ります。またこの近くには、日本では珍しい天然の炭酸水が湧き出る泉や、東北最大級の甌穴(ポットホール)群も在り、興味深い自然に恵まれています。
そしてこの近くの国道252号線上に、「奥会津シンフォニーロード」と言う、車が通ると道路が音楽を奏でる部分があり(曲は「カントリーロード」)、小耳に挟んだ事はあったけど、不意に実物を体験して感動しました。適切速度の車のタイヤの摩擦と、アスファルトの絶妙な溝で音を出す仕組みだそうです。単なる観光客へのサービスかと思いきや、速度抑制や運転中の眠気防止、路面排水性や凍結抑制機能を高める効果もあり、日本の技術マジすげえ(語彙力w)と思いました。
たった一日なのに、物凄く充実した楽しい小旅行でした。奥会津は自然も歴史的にも民俗学的にも見所に事欠かなく、本当に奥が深いと感じます。いつか夫婦で数日掛けて、この只見川の上流に向かって進み捲り、新潟県側まで出てみたいと言う夢はあります。しかし、自分達の年齢やら気力やら健康状態やら不安定な世界情勢とやらで、実現出来なくなる可能性は少なくなく、とっとと具体的に計画を立てないと、本当に一生機会を失うであろうと肝に命じなくてはなりません。
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