姉が買って置いておくれた雛人形一式のリーメントのミニチュアを、昨年帰国時に受け取ってイギリスに持って来たので、今年の雛祭りはこれをドール撮影に使わない手はありません。結構高価なので、もしこれの出番がなかったら、姉から文句言われそう…と言うのもあります。
今時の日本企画のミニチュアの実力で、中国製の大量生産品ながら非常に良く出来ています。丁度1/6サイズのドールにぴったりの大きさで、ドル活民にも大人気のようです。
こんな箱入りのセットになっています。開封してみて、ひゃ~パーツが細かい!多い! 粗忽&杜撰の権化のような私は絶対失くしそう…と青冷めました。ほぼ各パーツ毎に個別包装にされていたので、撮影の前に確認して、予め袋から出して置くのだったと反省した程です。また袋から出した後、取り残しがないか再度袋を確認しました。
雛人形は実物でも毎年出して飾り付けるのは一苦労の大仕事ですが、この細かさでは並べるのすら大変でした。五人囃子の太鼓なんて、台とバラバラにしないで一体化してよぉぉ~と思いました。本当は自分で切り取る&組み立てる紙小物を加えて完成なのですが、既に作業机が塞がってしまった後だったのでスッ飛ばし。今更気付いた事には、大臣や三人仕丁(上戸)のおじさん達は省略しちゃったんですね。
雛壇は実際に毛氈を敷く仕組みではなく、プラ製の壇に予め赤のフロッキー加工が施された造りになっています。横から見るとその噓臭さがバレますが、この小ささでは布を敷いても絶対落ち着かないはずなので、組み立て易く見栄えも良く考慮されていると思います。
箪笥なんて、この小ささでもちゃんと引き出しが開きます。
鏡台には自分で付属の銀色のシールを貼らなくてはならないのですが、上手く貼れず二回も失敗しましたあ。
この小ささながら、お人形の顔も中々可愛く品良く出来ています。しかし言っている鼻から、この時お雛様の檜扇を落とした事に気付いていませんでした💦
緑目の「Fresh ruruko 2207 PSbl」rurukoに着せた黒地の振袖は、随分前にリカちゃん用に縫った物でした。その頃はドール用の着物を作り始めたばかりで、只完成させる事に精一杯だったように思いますが、改めて見ると黒地ながら華やか&賑やかで、子供用の着物にぴったりなレトロ可愛い柄です。
また、しっとりはんなりな雰囲気のるるこだから、和装も違和感ありません。このるるこはピュアニーモSではなくオビツ22㎝ボディなので、身長がリカちゃんと変わりないらしく、着丈の再調整がなくとも着用出来ました。
ただし、この帯はるるこには幅があり過ぎてバランスが悪いし、油断するとおはしょりが隠れます。
帯は新たに作り直そうかと思いましたが、デザイン的にはこれが一番合っているように思えた物ですから、そのまま強行。留め具の位置だけは、全くるるこのサイズに合わなかったので付け替えました。
実を言うと、イベントや記念日、季節毎に合わせてドール服を作る事に、最近何だか疲れてしまいました…。すぐにデザインが思い浮かんで決まれば、モチベーションもあり問題ありません。
しかし、手持ちの材料と自分の腕の範囲内では中々アイディアが浮かばないし、相変わらずイメージに合った材料を手に入れるのは難しいし、更に毎年来る為ネタも材料も尽き、それらに時間が取られ過ぎているように感じます。そしてデザインを決めるのに時間が掛かれば掛かる程、モチベが下がります。
普段頭を使わないのだから、それ位は脳みそを働かせろとも思います。兎に角歳時記毎のドール服を作るのに始終追われているような気がして、本当に自分が作りたいアウトフィットやリペやカスタムまでは手が回せない事にフラストレーションを感じ、趣味や娯楽と言うより負担に思えて来ていました。
仕事じゃないんだし、誰からか頼まれている訳でもないのだから(姉からの依頼じゃない限り)、単純に自分で自由に止めれば良いだけの話ですが、歳時記を無視するのもモヤモヤする事間違い無しなので止められません。正にこれが、沼に嵌った宿命ってやつなのでしょうか。
その上ドール趣味は、撮影に掛かる時間も手間も馬鹿になりません。概ね天気の悪いイギリスの冬は、尚更撮影出来る機会が稀です。こんなに面倒なのに、一体自分は何の為にドル活しているんだろう? そもそもズボラで不器用な自分は根本的にドル活に向いていないのじゃないかと、しょっちゅう自問しています。
そこで、ドール服制作に掛かる時間だけでも短縮しようと、今まで作った服を出来るだけ再利用するべきだと思いました。洋服は予めモデルやコーデを考慮して作った物じゃないと、別アイテムと組み合わせたり着回す事が難しいのですが、その点和服は違います。
27㎝サイズの着物は大方姉のmomoko DOLL用に送ってしまいましたが、22㎝を始めそれ以外のサイズなら手元に残っています。
着物は帯や小物や着付けに寄って結構イメージが変わるし、またモデルを代えても印象が変わるので、今まで作った着物はもっと活用しなければと思います。
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