2025/03/02

田無「けんぞう」で再びお誕生日ディナー

昨年の帰国直前の夫婦のお出掛けラッシュの記事が一段落したので、再び昨年&一昨年前の帰国時の記事にしばらく戻ります。日本についての記事を書くのは、私にとってはかなり辛い事です。何故なら、日本の食べ物の美味しさを思い出すと、急激にお腹が空いて悶絶級に苦しいから。しかも、真夜中の飯テロどころではなく、ここイギリスでは何度朝が明けようと暮れようと味わう事が出来ないのです。そう思っている鼻から、昨年のお誕生日ディナーの記事から始まりキッツいなと思いました。

帰国してまず東京の姉夫婦の家に滞在させて貰っている時、姉達が私の誕生日を遅ればせながらレストランで祝わなくちゃと言ってくれました。帰国早々に病に罹り毎朝発熱していましたが、解熱剤さえ飲めば日中は普通に行動し食欲も結構普通にあったので、喜んで祝って貰う事にしました。地元田無界隈で選択肢は幾つかあったものの、やはり料理も雰囲気もお祝いに一番相応しいと思っているフレンチ「けんぞう」を選びました。

まず前菜の盛り合わせ。こんな風に異なった繊細な味を少しずつ楽しめるのは、日本ならはだなあと思います。ここは先代の育てる自家菜園産、または地元産の野菜が美味しいのです。

まずお皿の左上から時計周りに、カリフラワーのムースだったと思います。口当たりがふわふわ滑らかで、優しい甘さ。カリフラワーはポタージュにしても美味しく、我が家でも時々作ります。

ビネグレットでマリネした、 丸ごと揚げた小魚。小骨まで柔らかく、美味しく食べられます。

鶏肉とエンドウ豆のガランティーヌ。滑らかさも塩加減も良い塩梅です。
サーモンマリネとほうれん草のケークサレ。ここでは初めて食べる前菜で、今回は一番興味深く美味しかったと記憶しています。

「本日のディナー・コース」は、このようになっていました。大抵姉と私は同じで、義兄だけが違う選択ですが、今回もそうでした。

姉と私は、飴色玉ネギがトロトロのフランス風のオニオン・スープ。子供の頃は玉ネギが大嫌いでしたが、今では良く加熱した玉ネギは好物です。

義兄だけ根セロリ、つまりセロリアックのポタージュ。私はセロリのスッとした風味が今だ苦手で、セロリを買って料理するのはドミグラス・ソースを作る時だけです。

そして、姉と私のここでのメインは大抵お魚で、今回も真鯛のソテー、新玉ネギのソースを選びました。こんがり焼けたお魚に、とろり甘い新玉ネギのソースが堪らんのう。新玉ネギもイギリスでは見掛けない野菜で(そもそも野菜に季節感や旬がほとんどナシ)、時期に日本に帰国した時は出来るだけ食べます。

ここのお料理は、主役が美味しいのは勿論ながら、やはり付け合わせの野菜がめちゃめちゃ美味しく、持ち味が最大限に生きる調理法が工夫され、様々な風味と食感が楽しめます。

ホタテのソテーの付いて来る所が、また嬉しい~♪♪ 

そして、義兄は牛フィレのステーキを注文。外食と言うと、ここぞとばかりに肉を選択する義兄は、やはり色々とP太に似ています…。

最後に、デザートの盛り合わせの登場です。フルーツや食用花も盛り付けられカラフルで、気分が高揚します。本当はお皿の右端に、お誕生日用に特別に私の名前入りにして貰っています。

ふわとろのクリームチーズとホワイトチョコのテリーヌは、口いっぱいに幸せが広がります。

誕生日特需のクリーミーなブラマンジェには、キャンドルが差さっています。

そしてプルーンのコンポートやさっぱりとしたライチのシャーベットと交互に食べると、全く飽きが来ません。

昨年&一昨年の帰国とも、両親の事と自分自身の体調不良で兎に角大変だったと言う記憶が強いのですが、昨年も姉夫婦を始め周りの人に凄く世話になり、楽しい思い出も沢山作って貰ったと改め感謝します。それを記録しておく為にも、例えお腹が減って悶絶しようとも(笑)ブログに書いて残しておかねばと思います。

 

 

 

 

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