地元のチャリティショップで、久々にビンテージのマトリョーシカを買いました。中古マトリョーシカ自体は割と頻繁に見掛けますが、さして古くない好みでない派手ケバ系だったり、状態が良くなかったり、それなのに概ね値段が高く、買いたくなるのに至る物には長らく出会えませんでした。
その点、このマトは2ポンドでした。恐らくソヴィエト時代製の、絵付けもシンプルで拙いマトリョーシカです。しかしこう言うつぶらな瞳の素朴系の方が、豪華絢爛で化粧が濃い睫毛がとんでもなく長い現代物より好みです。一番外側の大きなサイズで、身長約11㎝。その割には6個組みなので、まずまずの充実感です。
マトリョーシカに良くある事で、一番表側の人形は、良い飴色に育っていると言えば聞こえは良いものの、すっかり日焼けして色褪せてニスも黄ばんでいます。
しかし中の人形を見ると、製造当時の鮮やかな色彩が想像出来ます。一番大きなサイズが優しい大らかなお母さん顔なら、二番目に大きい人形はちょっと神妙な顔付きで気難しい年頃の長女、三番目はおしゃまで生意気な年頃の次女と言った顔立ち。二番目のマトのみ良く閉まらず、無理に閉めて木材を割ってしまっては元も子もない為、中途半端に閉めて前のめりになっています。
三女、四女、五女は点顔で、未だ自我がはっきりしない無邪気な子供と言ったところ。一番小さな人形で、身長約2㎝です。
今は中古マトリョーシカは、どんなコンディションであろうと、チャリティショップでも一体5ポンド以上するのは珍しくありません。一昔前までは、昔の民芸品や土産物なんて安く売られるアイテムの典型だったのに、どうしてこんなに高くなってしまったのだろう?? それだけ買い求める人が世の中には居て需要があるからだとは思いますが、チャリティ屋の全てが驚く程高くなっていると言われればその通りです。
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