2025/02/21

猫ちゃんからの贈り物

明日は猫の日。この椅子の肘掛けの上に居る、オレンジ色のクマの縫いぐるみを咥えた猫のフィギュアは、昨年中古で買った多分ドール用品の詰め合わせかなんか(良く憶えていない)に混じっていた物です。

正直大して可愛くはないし、色も安っぽく塗装の飛び散りや妙な窪みもあって、単なる粗末なジャンク品です。

しかし、お気に入りの縫いぐるみを咥えて御機嫌そうな様子は、いかにも猫らしくて愛らしいと思い、またドールの撮影には使えそうで捨てずに居ました。

多くの猫ちゃんには、お気に入りの特定のおもちゃがあるようです。その多くは縫いぐるみで、友達と言うよりは大抵獲物と見なしているように思えます。そのお気に入りで遊ぶだけでなく、しょっちゅう運んで寝床や食事場所に置かれていたりします。

姉の家のアビシニアンのカナンにとっては、「ブルぴよちゃん」と言う紐を引っ張るとブルブル震える小さな縫いぐるみが、生涯大好きで特別な存在でした。タラちゃんは、仔猫の頃ニンジンの縫いぐるみがお気に入りでした。

そして時に、猫はそのお気に入りを好きな人にプレゼントします。本当に捧げたい訳ではなく、多分一緒に遊べと言う意味です。

昨年の帰国中に姉の家に滞在していた時、夜中に廊下でロシアンブルーの灰斗が「ニャアアアア!!」と、家中に響き渡るような物凄いデッカイ声で啼き叫び、私も姉も義兄も一斉に目を覚ましました。朝起きると、私が使わせて貰っている寝室のドアの前に、灰斗のお気に入りの「きじろう」と言うパペット型のキジ猫の縫いぐるみが転がっていました…。全員、灰斗が何故啼き叫んだのかを悟りました。

「叔母ちゃん、折角持って来てやったのに何故ドアを開けてくれないんだよう」と癇癪を起していたようです。きじろうは灰斗にとってはかなりの大きさなのに、咥えてあちこちに連れまわしています。

TVを見るのを全力で阻止するハイちゃんこと灰斗。画面は…、「渋谷事変」の虎杖くん。

この写真↑の猫の位置だと、絶対この直後に猫がマグの中に縫いぐるみをボチャンとやりそう。実際に灰斗は、お気に入りの玩具を持って来て、P太の大好物の茶碗蒸しの中に落としました。しかしそれは未だマシな方で、アウトドア派で狩りが得意な猫だと、生身の獲物を人間にプレゼントする事があります…。

タラちゃんは、庭からでっかいイモ★シを家の中に連れ込んだ事が二回あります。その時は「ぷるるるにゃあああん♪」と、それまで聞いた事がなかった甘美な大声で私を呼び続けました。

今回のドール服は、数年前にmomoko DOLL用に作った猫柄の生地で、リカちゃんサイズのホームドレスにしてみました。古風な猫が描かれた(ちょっと鳥獣戯画みたい)アメリカ製のプリント・コットンです。柄は細かいものの飛び気味で色味も少なく、この布だけでは、特に小さいサイズのドール服には少し寂しい。そこで今回は、カントリーな落ち着いたピンク地の小花柄と組み合わせてみました。

モデルは、キャッスル製の2016AWカジュアルコレクション」きらちゃんに、今回はピュアニーモ・エモーションSボディを合わせています。このきらちゃんには何となく寒色系の方が似合うと思い込んでいましたが、実際には暖色系も全く問題ナシです。

髪色もメイクも渋目で落ち着いたきらちゃんなので、少し背の高いエモーションSボディでも違和感はありません。しかし私が慣れていないせいか、この可動式ボディの扱いは意外と難しい…。腰部分に関節が多く、カチャカチャ動いてせわしなく文字通り腰砕けなのです。

ホームウェアだからリラックスした雰囲気でオフショルダーにしようと思い立ち、自分の型紙箱の中を探したら…ありませんでした。つまり、リカちゃん&フレンズ用にオフショルダーのワンピースを、今まで作った事が一度もなかったのですmomoko DOLLには何度も作っているのに、これ程日本で主流なのに何故?? 

リカちゃんには今時の大人っぽいファッションはさせたくないと頑なに思った事は全くなく、そもそも流行じゃなくともオフショルダーはそう特殊なデザインではありません。

やはり袖付けが格段ラクなので、これから暫くはオフショルダーだけ作っても良いや~とさえ思いました。

このパターンは、モモコの普通ボディもティーン・ボディも、ハイウェストになりますが着用出来ます。ティーン・ボディなら袖は七分、スカート丈は脹脛位、普通ボディなら袖は五分、丈は膝下位です。

きらちゃんって、リカちゃんのお友達の中でも特にリカちゃんに似通っているものの、リカちゃんと比べると少し理知的でおすましなイメージが今までありました。しかしこの猫ちゃんと撮影している時は、不思議と表情がとても柔らかく、穏やかに微笑んでいるように見えました。




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