タカラトミー社のお馴染みのファッション・ドール、リカちゃんには、昔から沢山のお友達人形が存在します。現在はタカラトミーで製造・販売していないフレンズでも、リカちゃんキャッスルで髪色や髪型、瞳の色やメイクを変え、今でも販売している場合もあります。きらちゃんは、その歴代の多くのお友達人形の中で、最も人気があるかも知れません。中にはリカちゃんではなく、このきらちゃんばかりを買い集めてモデルにし、撮影してSMSに投稿しているファンも居るようです。インスタのリカ活者の間で、一時きらちゃんブームが起こったとも聞きます。
そんな人気のきらちゃんなのに、私は今まで一体も持っていませんでした。何故ってアウトフィットのテイストのバリエーション的に、リカちゃんで間に合っていて特に必要なかったからです。そう、きらちゃんはリカちゃんフレンズの中でも、一番リカちゃんに似通って見えます。ドールに詳しくない一般人にとっては、どのお友達も皆同じ顔に見えるんじゃないかと思いますが、きらちゃんは、余程リカちゃん中心にドル活している人じゃない限り、リカちゃんとの区別が殊更付きにくいのではと思います。
まずアイ・プリントが似ていて、瞳の向きもリカちゃんと同じ。慣れて来ると、リカちゃんよりも心持ち目が離れ気味のようで、きらちゃんの方が少しだけ寂し気で賢そうに見えます。実際、きらちゃんは勉強の得意な優等生キャラクターだそうです。私の中では勝手に、勉強より食べ物が好きなおっちょこちょいキャラのリカちゃんに対し、きらちゃんは鋭いツッコミ役に見えます。
しかし、今年福島の実家に帰省してリカちゃんキャッスルを訪れる際には、もし気に入った仕様に出会えたら、きらちゃんを一体購入しようと決めていました。そこでお迎えした、私にとっての「初きらちゃん」がこの子です。ライト・ブラウン(アンティーク・ブロンド?)の髪色の内巻きセミロングで、「2016AWカジュアルコレクション」モデルと言うようです。シックな髪色や髪型、瞳、リップの色から、一層落ち着いて大人しく見える仕様で、これなら華やかで甘めのリカちゃんとの、テイストの差別化が出来るかも知れません。
実際撮影してみて、やはりリカちゃんとは結構違うんだなと実感。例えばリカちゃんでは定番のこのポーズも、きらちゃんだと妙に違和感あります。私が慣れていないだけなのか、リカちゃんより可愛く撮るのが難しいような。
カタログで見るAWきらちゃんは、もっと内巻きがくるんと丸まっていて、長さはボブに近いようです。前髪も本来はラウンド・ヘムみたいですが、何だか散切りに乱れています。通販ではなく店頭で買ったのですから、これでも見比べて出来るだけ可愛い子を選んで買ったつもりでしたが、実際に外箱から出して頭のポリスリーブを外してみると、結構髪型の印象が違うとは思いました。まあ今が可愛ければ、構わないんですけど。
着せているアリス服っぽいドレスも、同時にリカちゃんキャッスルで買ったリトル・ファクトリー製で、前から欲しいと思っていました。ドール自体に出費が嵩む分、普段は既成のアウトフィットにはお金を掛けたくないと思っていますが、このアリス風ドレスの魅力には逆らえず、また自分では絶対再現出来そうもないと観念しました。
何と言っても、細かいピンタックが施された生成りのエプロンが素敵。透け感のある生地やレースの選択も、繊細さを高めています。また、非常に可愛いドロワーズもセットされています。同じく付属の縞ソックスを合わせるコーデも、好みにどんぴしゃ。これが細かい縞なので、ドレスの繊細さを邪魔しない所もマルです。
エプロンを取ってワンピースだけにすると意外な程シンプルで、エプロンの効果の絶大さを実感します。しかし、きちんと立体裁断されボディにフィットするワンピースで、スカートの丈や袖の膨らみ具合等が絶妙です。
また、渋いサックス・ブルーの地色や素材感のお陰で、シンプルでも安っぽく見えないのは流石です。
そして、背面はボタン留めのに見えるよう(実際にはベロクロ留めだが)、細かいビーズが沢山縫い付けてある繊細さ。
本当はこのアリス服セットには、黒いサテン・リボンも付属していますが、ヘアバンド式のゴムで髪型がヘンに跳ね上がってしまう為、代わりにバービーのカチューシャを着けています。
リカちゃん向けとは一味違った、このきらちゃんの特性を生かせるような、きらちゃんならではのアウトフィットが作れるように、今後は励みたいと思います。
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