昨年のP太のお誕生日にDorking ドーキングでアンティーク・モール巡りをしましたが、夕食の予約まで未だかなり時間が余り日も明るかったので、前から一度訪れてみたいと思っていた、ドーキング近くのサリー丘陵地帯の中の教会に行って見る事にしました。其処は、ドーキングから分かり辛い細い坂道を登って行く丘の上のRanmoreと言う村。人家がポツポツ点在しているだけで、村と言うよりは集落の規模でした。正直ドーキングと言う比較的大きな町の側で、更にグレーター・ロンドンからもそう遠くないのに、こんな辺鄙な場所が?と思える位でした。
しかし、教会は立派です。名前を「St Barnabas Church, Ranmore」と言います。人がほとんど住んでいないような村なのに、教会だけは何故こんなにやたら立派かと言うと、元々はGeorge Cubittと言う男爵に属していたからのようです。因みに、この教会の麓のDenbiesと言うブドウ園&ワイン醸造所も、元はその男爵の所有でした。George Gilbert Scottと言う著名な建築家に寄って設計され、1859年に建てられた懐古ゴシック様式です。内部には入れませんでしたが、中も見応えがあるそうです。
周囲の墓地は歩いてみました。イギリスの古い墓地の常で、多くの墓石が傾いています。
地盤沈下が激しいのか、半分以上埋没した墓石も。
墓石がなく、も、盛り土だけ?? この正に人間が横たわったような形と大きさ、絶対この中に遺体が、…って思ってしまいますよね? いやもしかしたら、この中に墓石自体が埋まっているかも。
碇をあしらった墓石は、結構あちこちで見掛けます。埋葬者は海軍、船舶、または漁業関係者だったのか。
小高い丘の上に立っているものの、周囲は木々に囲まれ、生憎ここからの眺望は良くありませんが、少し歩けば見晴らしの良い場所に出るようです。そして、八角形の尖塔からの眺めは抜群らしく、麓のブドウ畑やドーキングの町並み、谷を挟んだ向かい側のボックス・ヒルが見渡せるそうです。
墓地の周囲には、見事なスノードロップの絨毯が。未だ春浅い季節で人気のない場所で、その上曇天の夕暮れで薄ら寂し~い雰囲気でしたが、別な季節に訪れると、また印象がまるで違って見えるかも知れません。
この日は概ね雨と天気と予報されていましたが、幸運にもドーキングの町とこの教会周囲を歩いている間は、一度も傘を差さずに済みました。しかし! ここから夕食の予約をしているパブへの車での移動中は、笑っちゃうような土砂降りになりました。合間に美しい虹が見えたので、高速道路で車内から写真を撮りました。明彩度を調整しましたが、この時は本当は空の雲が恐ろしい程ドス黒かったのです。
0 件のコメント:
コメントを投稿