今年も、当ブログをどうぞ宜しくお願い致します。新年の御挨拶は出来ませんが、年の一番最初のブログは今年も着物姿のドールから始めたいと思います。
この着物の生地は、私が随分昔にベルリンの蚤の市で買ったビンテージのスカートの一部です。そのスカートはアメリカ製で、丈の長さは私にとってはフルレングスでした。
日本でマキシ丈が流行する遥か前の事でしたし、実際着用&行動し辛かった為に、数年後に自分で裾をカットしました。そのカットした切れ端で、この着物を仕立てた訳です。
色とりどりのケミカルな発色の花柄が黒地に映える、レトロ感たっぷりの、見るだけでもウットリ可愛い布です。
素材はコットン100%と表示されていましたが、その割にプリントは全く色褪せず、驚く程はっきりと発色が残っています。中厚で、少しシボのある不思議な織り地です。
この端切れでドール服を作るのであれば、やはりまずは着物をと考えていました。見込んだ通り、1/6ドールの着物に仕立てるのには程良くコシがあり、その割に肩部分はごわごわと強張らず、ちょっとウール地みたいで冬の着物にぴったりな雰囲気に仕上がったと、自分では思います。
帯まで蛍光色等のビンテージ生地で派手にすると、目がハレーションを起こしそうだと思い、帯や半襟、袂袖にはあくまで着物の柄を目立たさせる色を選びました。
また着物自体はカジュアルなので、帯等に寒色系を選ぶと、涼しげで浴衣っぽく見える為に避けました。
出来るだけ鮮やかな花柄の混んだ部分が目立つように配置しましたが、返って黒地の大きく見える部分がピリッとしたアクセントとして利いている程です。
それ程惚れ込んでいる生地なのに、また使い易いように丈をカットしたのにも関わらず、実はスカート自体は今だ余り履いていません…。全体的にかなり大きかったので、ウェストも詰めて調整しました。巻きスカート式だから、それは割と簡単に出来ました。
しかし、今度はヒップ部分がポコッと大きく余って変に出っ張ってしまい、結局形が余り可愛くない為に、今だ上手く着こなせないのです。
ところで、今回のモデルはmomoko DOLL「ラブリーフォークロア」ですが、元々リップの色が薄過ぎて色褪せて見え、更に経年で実際に退色して来たのか、兎に角顔色が悪く見え、写真が上手く取れずモデルとして使い辛いと思いました。それで、ちょっとだけリップに色を乗せてみました。
元のイメージからは出来るだけ変えたくなかったので、極力少しだけ色を乗せようと思いましたが、薄ーく色を付けるのも斑になり易くて中々難しいと実感しました。最後に、コーティング代わりにパール入りのメディウムを塗っています。写真は前より撮り易くなり、少し大人っぽく見えるようになった気がします。
カジュアルな着物で今年のブログの一年の始まりは控え目にしなくちゃあ、と思っていたのに、カジュアルでも華やかさは半端ない着物に仕上がってしまい、意外と目出度い雰囲気になってしまった…。皆様の心の中にも、沢山の色とりどりの美しい花々が咲き乱れるような、充実した一年となりますように。
0 件のコメント:
コメントを投稿