今年の雛祭りは、園芸部のrurukoに振袖を着て貰って祝う事にします。
この赤地に折り鶴柄の綿生地は、姉の家の近所のパッチワーク屋で昨年買った物で、いかにも和風らしい柄の上、細かさ・散り具合も1/6ドール用の着物にぴったりです。
しかし無難と言うか平凡と言うか、まるで昔販売されていた着物リカちゃんや着物ジェニーのデフォルト着物のようで、布地自体は正直面白みがなく垢抜けないとも言えます。
そこで、襦袢擬きに赤のほぼ対色のセルリアン・ブルー、帯に白黒の市松を合わせ、少しパキッとした着こなしを目指しました。
園芸部のるるこは、思った通り和服がこの上なく似合います。ふっさり切り揃えられた漆黒のおかっぱ髪は、まるで市松人形のよう。
抱いているミニチュアの文化人形は、「くろちく」の古裂製の元ストラップ。正絹の古裂等で出来ています。
仕舞ったままのキーホルダーや根付、ストラップ(最早通す穴のあるガラケーすら無いし…)は、この際ドールに使える物はどんどん活用しようと思っています。
背景の金の屏風は、元々本物の雛壇飾り用だと思います。姉が小金井公園のフリマで、一つ200円で売られていたのを二つ買い、一つ私にくれました。
それなりに古く、人形職人に寄る真っ当な造りです。小さな錺金具でさえ、繊細で綺麗。
この金屏風に着物(フォーマルに限るが)を合わせると、物凄い和の威力を発揮します。
そう言えば、今でも金屏風は和装でも洋装でも日本の披露宴の定番ですが(日本で結婚してないから良く知らんのだが)、雛人形は婚礼の様子ですし、この伝統から来ているのでしょうか。
ただし屏風の素材の紙は本当に薄くて脆く、イギリスに持って来る際も、破かないよう気を配り荷造りしました。るるこの右手側にも、既に窪みが出来ています。
そして金色が輝き反射するので、白飛びし易いとか撮影時の採光のバランスを取るのは難易度高めです。
この屏風に、京都の骨董市で買った吊るし雛を掛けて合わせています。ドールの撮影の背景としては、大きさやバランスが合わずに使い辛い吊るし雛でしたが、屏風のお陰で飾り易くなりました。
このるるこのピュアニーモ・フレクション・ボディは、正座ではなく立ち膝しか出来ませんが、それでも着物らしい仕草を表現するには十分なように思います。和の家具や装飾品って、やはり畳に座った目線で見た方が、しっくり来る物が多いようです。
この撮影をしている時に、仕事の合間に(今だ自宅勤務中です)覗いたP太が、「君に似ている人形だね。ぱんぱんに膨らんだほっぺが」と言いました。…そこかよ!
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