2023/09/15

園芸部のruruko

 

PW(PetWORKs)のファッション・ドールruruko では、前々から黒髪ボブの子も欲しいと思っていました。そこでお迎えしたのが、2019年に発売された、この「CCSgirl 18AW ruruko PS」です。

ペットワークス学園初等部の園芸部に所属していると言う設定で、その学校制服を着用して発売されました。この少し前には、やはり黒髪ボブで同じ制服の図書委員のるるこ(CCSgirl 18AW ruruko)が発売されました。こちら園芸部は後からPW Store限定商品として、少しだけメイク等の仕様を変えて販売されたようです。図書委員のるるこに比べ、瞳とチークとリップの色、眉の形が違います。

デフォルトの制服はデザインが抜群に可愛く、素材も縫製もドール服としては一級品なのですが、着脱の事は余り考えられていないらしく、とんでもなく面倒です。一番下に着た白いセーターなんて後ろ開きがなく、首を抜かないと脱げない仕組み。CCS及びCCSgirlブランドは、ニットウェアには特に拘っているとの事ですが、…そう言う事なのかあ(一応人間のと同じ造りだもんね)

オンラインショップでドールを買って姉に預かってもらう時、まず開封してボディ&関節の確認をして貰うのと、ボディに色移りするのを防ぐ為、アウトフィットは脱がせて保管して貰っていますが、この首を抜くのだけは怖くて出来ん!と姉から拒否られました。セーターは白なので、数年着せたままでも問題ありませんでしたが。

実はピュアニーモ・ボディの首を外すのは意外と簡単なのですけど、ニットは袖を通す際にも指にぶすぶす刺さり捲って厄介だし(カットソーの白シャツでは駄目だったんかいな)、ジャンスカも背面サスペンダーがクロス式で面倒だし、タイツを履かせるのも一苦労だしで、もう二度とこのデフォ服を着せる事はないかも、と思いました。

この子には他にどんなアウトフィットが似合うだろう?と真っ先に考えた時、DOLL SEWING BOOK「HANON 2 (arrangement)」で全く同じるるこが着用しているコーデの魅力に勝る物があるとは思えなかったので、掲載されている型紙で作ってみました。「基本のブラウス」「フリルパンツ」「帽子」「バッグ」のセットです。

本に掲載されたるるこの着用していたブラウスの前身頃には、細かいピンタックが施されていましたが、私はアッサリとレース・テープを並べるだけに変更しました。一応全てビンテージのレースなんですけど、大して古く見えないのが難点。そもそもビンテージのレースって、概ね色が半端なくくすんいる為に白地の服には返って浮いて合わないし、ドール服に活用し易い幅10㎜以下は中々手に入らないのです。

フリルパンツは、本に掲載されていたのは赤茶系の品の良いストライプでしたが、似た生地さえ持っていないので、リネン色のピン・ストライプ入りを使用しました。ブラウスを先に縫った際、フリルの端の縫い目の目立つのが気になったから、パンツの裾フリルは二重にした為、カフスがかなりキツ目に仕上がりました。

合皮で出来たバケツ型バッグは、縫いもせずボンドで接着するだけの単純さで(私はハンドルが外れ易いので縫い付けましたが)、言わば原始的なんですけどHANONさんの掲載中のどのコーデにもちゃんと合い様になる所は流石。

藤井里美さんの「HANON 2」は、「1」より更に簡単で分かり易く説明されており、それでいて掲載作品は皆素敵で写真もお洒落で、私にとって最高のドール服本だと思っています。確か完全英語版も出版されていて、イギリスでも入手出来るはずです。

極基本的なパターンから始まり、自分の能力や時間、好みに応じて袖付けや衿付け、装飾をステップアップ出来る構成が優秀。同じパターンでも布替えや装飾に寄って印象が大きく変わる作品例って、眺めていて一番創作意欲を湧かせてくれます。

姉に、「もしドール服を作り始めるなら、この本は最もお勧めだよ」と言いましたが、どれも高度な作品に思え、初心者向きには全く見えないとボヤいていました。

確かに本掲載の写真では、そうシンプルには見えない所がミソで、形や重ね着の際のバランスは絶妙に計算されて型紙が作成されています。特にHANONさんは、リネン(ドール服に使用するだけも高価過ぎて自分は買えない💦)や、ドールのサイズに適した柄の細かさのオリジナル・デザインのファブリック等の素材にとても拘っているから、作品が一層複雑で魅力的で完成度が高く見えるのだと思います。

この子はるるこにしてはリップの色が濃く、アヒル口の唇ぽっちゃり具合が一層目立ちます。頬もバラ色で、日本の田舎にこんな女の子が本当に居そう。海外の芸能人クラスの美少女ではなく、少し親近感が沸く容姿です。

濃い目のチークとリップのお陰で、写真映えは良好なようです。今にして思えば、rurukoとして最初にうちにやって来た三つ編みカチューシャるるこは、強烈な髪色のせいで撮影の難易度が意外と高かったのです。


実を言うと、最初は図書委員のるるこの方が、普通のるるこらしくて好みかもと思っていました(どちらにせよ既に売っていなかったけど)。しかし、この園芸部のるるこがドール服本の何冊かにモデルとして可愛く登場している所を見て、現金なもので思い改めました。今では、やはりこちらで正解だったじゃんと確信しています。

ドールの実物が商業プロモ写真程は可愛くないのは良くある事ですが、このるるこの実物は期待した以上の可愛さ。尚且つ、モデルとしてのポテンシャルも高そうです。普通の今時の日本の女の子っぽいカジュアルな服装は勿論、お嬢様な格好も着こなしますし、和服も絶対似合うはずです。今まで余り持っていなかったるるこ用の型紙が掲載されたドール服本も日本で何冊か仕入れて来たので、意欲的に色んな服を作って上げたいと思います。

 

 


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