イギリスの上流階級の女性が式典やアスコット競馬場等で身に着ける、造花や羽根等で立体的に盛り上げ華々しく装飾されたヘッド・ドレス「Fascinator ファッシネーター」。上流階級だけでなく、今はイギリスでは庶民の女性にとっても御馴染みのアイテムで、結婚式等で着用するのを良く見掛けます。高級な物は専門デザイナーに特注しますが、安い物は普通の衣料店でも10ポンド程度から売られています。私の姉も、恐らく人生で一度は試しに(冗談でも)身に着けてみたいだろうと思い、二月の帰国の際にお土産として持って行こうと思いました。ところが、ファッシネーターは夏のアイテムで、冬は売られていないのです。初夏にイギリスへ戻り姉への誕生日プレゼントを探していた所、珍しく余り嵩張らない郵送出来そうなファッシネーターが売られていたので買ってみました。
姉が使うのは絶対ハロウィーンでのゴスの仮装時だから、色は黒一択。ファッシネーターは大抵単色で統一してありますが、これは黒に緑色の羽根やステッチと組み合わせてある点が少し変わっています。
ファッシネーターには帽子に近い形、クリップ式、コーム式、カチューシャ式とありますが、着用し易く合わせ易いのはカチューシャ式だと思います。
土台はマニラ麻を粗く織った透けるシナマイで出来ている事が多いので、夏専門のアイテムなのも納得です。
姉に送る前に、試しに自分でも着用してみました。ファッシネーターとしてはありふれた地味なデザインだと思っていましたが、実際に着けてみると笑っちゃう位仰々しい! こんなの、本当に仮装かイギリスでしか、小っ恥ずかしくて着用出来ないと思いました。しかし派手好きな(㊟決してケバくはない)姉は気に入ってくれたようで、他の色もコレクションとして欲しいと言っていました。
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