2024/03/31

弾むウサギ

 

今日331日は、キリスト教徒にとっては復活祭、すなわちイースター当日です。これは移動祝日で、日付が毎年異なります。正式な計算法はありますが、基本的に322日から425日の間の日曜日で、3月中に来る年は結構早めと言えます。イギリスでは復活祭に黄色い水仙を飾る習慣があり、4月末だと遅過ぎて水仙の開花時期は大抵既に終わっています。

復活祭当日前後にも「Good Friday」「Easter Monday」と言った休日があり、また前後に一週間程度の有休(当たり前だが日本と違って簡単に取れる)を加える人も多い為、キリスト教の国にとっては、クリスマスと並んで観光や交通が最も混む時期です

昨年のXmas前にRochester ロチェスターでイースター柄の布地を手に入れましたが、帰国が迫って新たに作る時間もアイディアもなかったので、今年のイースターのドール服も、今まで作った物を組み合わせて間に合わせました。

ウサギ柄のジャンパー・スカートは、2年前にイースター用に作った物。ピュアニーモ・フェレクションSボディに合わせて作ったので、スカート丈がリカちゃんのオリジナル・ボディでは長過ぎる為、モデルはまたしてもピュアニーモ・ボディのリカちゃんに着て貰っています。

前回この服をリカちゃんに着せた時も気になったけど、ピュアニーモの手パーツをデフォからこの真っ直ぐ指に替えると、腕が異様に長く見えます。撮影の角度にも寄るのでしょうが、ピュアニーモSは何故こんなに色々体のバランスにクセがあるんだろ。ピュアニーモ・フレクションのMやrurukoXSなら、そんな事はないのに。

中のピンクのギンガム・チェックのワンピースは、やはり数年前にイースター用に作りました。それに、白い付け襟を合わせています。スカートの方が長いので、ワンピではなくブラウスでも十分でした。

ウサ耳フードは、昨年の卯年に正月の着物に合わせて作成。

ウサ耳は可愛いとは思いますが、これを被っていると、撮影の時のドールの画面のバランスを取るのが難しく、途中で外しました。

 イースターらしさは減りましたが、ワンピの共布のバブシュカでも十分可愛いと思います。

クリスマスが、ヨーロッパ古来の原始宗教の冬至の祭りと結びついたからこそ、これ程定着したように、復活祭もまた、古来の春の到来を祝う祭りと結び付いたから定着したと言われています。

2年続けて復活祭を祝えないのは、クリスチャンじゃなくとも流石にちょっと寂しい。黄色を始めとするパステル色がテーマ・カラーで、ウサギやヒヨコ、子羊が定番モチーフの、気持ちが高揚する可愛い雰囲気の祭りなのです。

元々主題的に「死」が絡み、実際に暴力や犯罪等の問題が何かと便乗するハロウィーンより、ずっと健全です。

しかし日本はキリスト教国じゃない上、この時期は卒業、入学、桜の花見とイベント続きで忙しく、イベント閑散期の秋だった為に定着したハロウィーンと異なり、復活祭は定着しにくいのではないかと言われています。




2024/03/30

花も団子も

 

開花時期の滝桜の周囲は、飲食・宴会禁止です。なので、ここへ来る目的はあくまで桜鑑賞であって、一般的な花見と呼ぶのには相応しくないかも知れません。

しかし入り口からの沿道に掛けては、地元ならではの出店が沢山の並び、食欲も物欲も抑えるのが大変です。

これらの出店では、御当地ファーストフードを始め、三春の特産食材、ゆべし等の土産菓子、三春駒&張り子等の民芸品、滝桜の子孫の苗木等も買えます。

張り子絵付け体験なんてのもあります。ダルマの中に、トトロやガリガリくんも混じっています。

シルバー人材のお店では、素敵な竹籠が手頃な値段で売られていて、キチ吉ちゃんは長い間迷っていまいました。私はここで、着物の古布を格安で買いました。

前日、三春町内の「酒のやまだい」で地酒をしこたま買ったキチ吉ちゃんは、ここのやまだいさんの出店でも「昨日お酒を沢山買ってくれた東京の方ね?」と認識されていました()

 ここでは、めんこい柴犬にも会えるし。


 この沿道の民家の庭は、いつ見ても見事じゃのう。

ここを去る時には、一体最後列が何処なのかさえ見えない、無情の長蛇の列が入り口に向かって出来ていました。

 



2024/03/29

クローバー畑で駆けっこ

 

今日329日は、2024年度のイースター前の金曜日、すなわちGood Friday 聖金曜日でイギリスでは祝日です。それで、ドールにちょっとだけイースターっぽい格好をさせました。ついでに、イースターの定番モチーフ、ヒヨコと子羊も登場させました。

アウトフィットは、以前作ったクローバーの刺繍のオーバー・ワンピース、と言うかジャンスカまたはチュニックです。それにインナー・ドレスとして、絵本の「まりーちゃん」水色のワンピースを合わせました。どちらもイギリスでドル活を始めた初期に作ったので、今より更に造りが稚拙で雑です。

クローバーはイースターには関係ありませんが、春らしくて合うかなと思いました。我が家の庭では単なる雑草ですが、モチーフとしてのクローバーは好きです。そう言う意味では、タンポポもデイジーも勿忘草も、モチーフとしては可愛いと思います。

時間がないから今まで作ったアウトフィットで間に合わせたかったのに、この格好を赤毛のショート・ヘアのパレットFちゃんにさせると、無性にクローバーのガーランドとかを合わせたいな~とか思う気持ちが止まらなくなり、作る羽目になりました。これが沼の深みと言うヤツですね…。

実物のクローバーでは1/6ドールにはデカ過ぎるし、この撮影時は庭で未だ咲いていないしで、ミニチュアで作るしかありません。クローバーに見える事を祈りますが、この程度でも私にとってはかなり面倒でした。

アート・フラワー用の緑のサテン・リボンを、直径5㎜程度のパンチ穴で抜き、それを三枚を貼り合わせ、アート・フラワー用のワイヤーに接着して葉に見立てています。パンチで抜いた小さな円が、すぐにペラッと飛んで行ってしまうのが厄介でした。

花としては、白いポンポンに切り込みを少しだけ入れて、ワイヤーに接着しています。そんな葉と花を各20本ずつ位作り、それを束ねてガーランドにしています。

私は今までグッド・フライデーをイースターの宵々祭り位にしか思っていませんでしたが、ちゃんと意味を調べて見ると、イエス・キリストが十字架に磔にされ処刑された日だそうです。

そして三日後に復活したから日曜日は復活祭、と言う当たり前の事が初めて頭の中でまともに繋がりました()

しかし、何故キリストが殺された日をグッドと呼ぶのか?と言うと、元々はGod’s  FridayGoodに転じたから等の諸説があるそうです。

仏陀が入滅した日は215日と定められているのに、そしてキリストの誕生日は毎年同じ日なのに、キリストの命日は毎年変わるんだな


 一方イースターの翌日Easter Monday イースター・マンデーは、イースターに合わせて振り替え休日のように祝日に定められたらしく、これ自体に宗教的な意味はないようです。




2024/03/27

満開! 三春の滝桜 2

 

日本三大桜の一つ、福島県三春町滝桜を見に来たら、周囲の桜も眺めない手はありません。

滝桜の背後の丘の頂上は、ちょっとした公園になっています。

そしてここには、様々な種類の桜が植えられています。

その中でもこの桜は、濃いピンク色がかなり目立っていました。

またここは眺望の良い高台で、まるで昔話のような田園風景を見渡す事が出来ます。

成層火山の安達太良山も、この通り抜群の眺め。

少し歩くと、「さくら湖」こと三春ダムも眺める事が出来ます。その背後には奥羽山脈。

一方こちらは阿武隈高地。私が子供の頃は阿武隈「山地」と呼ばれていましたが、通称「地膨れ」の低い山並みの為、いつの間にか「高地」に格下げ?されました。

このサインの脱兎リスは、いつ見ても可愛いのう。

高台には集落の鎮守と思える神社が在り、神社にもまた桜が付き物です

ここで、一風変わった格好の女性を目撃。キチ吉ちゃんの話では、最近あちこちで時々見掛ける「乙姫系」とか「織姫系」と呼ばれるスタイルだそうです。そう言われてみれば、領巾(ひれ)みたいな物を纏って奈良・飛鳥時代とかの服装っぽい。もしかしたら本当は中国からの方で、漢族の民族衣装・漢服を着ているのかも知れません。

集落の古い墓地には枝垂れ桜。これも結構古木に見えます。


この周囲のあちこちで見事な桜の木が見られますが、私有地の畑の中の場合もあるので、近付く際は踏み荒らさないように要注意です。

期待通りの絶好の開花時期&絶好の桜日和で、お友達のキチ吉ちゃんも、もう思い残す事はない程、滝桜を始め三春の桜を満喫してくれたであろうと信じています。