2023/02/28

リンカーンのアンティーク・モール 2

 

大聖堂都市Lincoln リンカーンの街のヘソとも言える広場の近く、丘の上のお城の脇に、アンティーク・モールがもう一軒ありました。ここも予めチェック済みで、立ち寄ってみました。

規模は坂の途中のモールよりやや大きく、私好みの女性的なアイテムが充実しています。

!! お化け屋敷かと思う程とんでもなく店内が暗い!(写真では明度を調節しているのでお伝え辛いのですが) アンティーク・モールは元々薄暗い照明の売り場が多いんですけど、ここはズバ抜けた暗さです。

商品は、天井まで所狭しとびっしり。

「こんなゴミ溜めのような店、ここの店主はきっと精神異常だよ…」とP太がビビり気味です。アンティーク・モールには、決して綺麗好きな人は入店してはいけないカオスな売り場も全く珍しくないから、何を今更と思いましたが、ここは暗さが半端なくカビの臭いも気になったので、彼には余計に不潔に見えたのかも知れません。

中央の子供は、親に無理矢理ここへ連れて来られて暇を持て余しているのか、意味なく店内をぐるぐる走り回っています。狭いし暗いし怖いしで、ほんっと迷惑。

ガラス製キャビネットの中の商品は、写真に撮って拡大してやっと見える程度。

なので、値段的にどうなのかも、その場では良く確認していません。

どう見ても日本の塗りなのに、踊るフラメンコ人形(しかも肥満気味)が違和感アリアリな宝石箱。

二階も売り場になっていました。

二階の売り場は陽が差して明るめですが、逆にこちらには惹かれる商品がなかった…。

一つどれでも10ポンドの部屋ですけど、どのアイテムを見ても、これで10ポンドって全くお得じゃないですよね。半額の5ポンドで十分かと。

結局、品揃え自体は悪くないモールなのに、余りに暗くて購買意欲が全く湧きませんでした。絶対に私の老眼のせいだけではなく、こう暗いと異様に目が付かれます。照明って、本当に商売に大切です!




2023/02/26

竜に出会えるリンカーン城

 

朝から大聖堂都市Lincoln リンカーンを観光し、丘の麓のハイストリートから歩き始め、急な坂道スティープ・ヒルをえっちら登って、とうとう大聖堂の立つ丘の頂上に到着しました。しかしまずは大聖堂ではなく、その向かい側に立つLincoln Castle リンカーン城から見学します。

城見学の前にまず公衆トイレを利用しましたが、人気の観光地で有料で、例に寄って一人50ペンス(80)も掛かりました。P太は小銭の持ち合わせがなかった為、カードで支払いました。しかしその直後、お城の敷地内に無料のトイレがある事に気付きガッデ―ム!!

東門から入りました。ゲート・ハウス(門楼)にある目を引くゴシックの出窓は、元はハイストリートに在った14世紀の裕福な商人の邸宅から移築された物。

リンカーン城は、11世紀にウィリアム征服王に寄って建てられた、典型的なノルマン時代のmotte-and-bailey モット&ベイリー様式の城です。ベイリーは堀や土塁に囲まれた城の敷地、つまり曲輪や要塞そのものを差し、モットは主にその中に築かれたkeep=天守が立つ人工的な小山を意味します。しかしリンカーン城に天守は残っておらず、代わりに明らかにノルマン時代よりもずっと新しい時代の建物が立っています。

それらの一つは、18世紀に建てられた牢獄今は、博物館になっています。リンカーン大聖堂が保持するマグナ・カルタの写本は、現在この博物館に厳重に保管されているそうです。

そして、19世紀に建てられた裁判所です。こちらは、今も裁判所として現役です。

 

古城らしさはないものの、城の敷地内のみは入場無料で、心地良い公園にはなっています。

この場所は、元々古代ローマの要塞跡地でした。眺望が利く軍事に有効な立地は、いつの時代も重要なようです。イギリスでは、鉄器時代の要塞にローマ時代の駐屯地が築かれ、その後ノルマンの城が立ち、チューダー時代、ナポレオン戦争時代、第二次世界大戦時代、冷戦時代ですら軍事基地として利用された場所が結構在ります。

これが、本丸「Lucy Tower ルーシー塔」が立つモット。塔と言っても、今は城壁だけです。ルーシーの名は、12世紀の伯爵夫人に因むそうです。リンカーン城はモットが二つ存在する珍しい城郭で、英国内では他にルイス城しか例を見ないそうです。

城内の北東端に、何やら人(主に子連れ)が集まっていました。


近付いて見ると、こうなっています。

更にアップ。この竜はルーシーと言い(雌なのか…)、天守の塔から名付けられたようです。夜間は、ライトアップもされます。イギリスの子供は、兎に角竜が好き。

尻尾もあり。城壁内に巣をくっていると言う設定ですね。

実はこの竜の背後の城壁の塔で、牢獄の囚人の公開処刑が行われていたそうです。出来るだけ遠くからでも見える高い場所が、専ら絞首刑の場として好まれたようです。

城内に立つ、国王ジョージ三世の彫像。元々は気さくなお人柄で人気はあったものの、長年精神疾患に悩まされいた狂気の王様です。竜より怖い顔をしています…。


この立地そのものが見晴らし抜群の丘の上なので、城壁からの眺望はさぞ素晴らしいと簡単に想像出来ますが、博物館の入館者しか城壁の上を歩く事が出来ません。そしてその入館料は、一人
18ポンド(2900)!。この後に大聖堂の拝観料9ポンドが待っているので、ここは見送りました。

 

 

 


2023/02/24

大聖堂都市リンカーン 3



昨年の秋に訪れたLincoln リンカーンを、朝から夫婦で市内観光しています。ハイストリートから丘の上の大聖堂に続く坂道「スティープ・ヒル」の途中でアンティーク・モールに寄ってから、更に坂道を登り続けます。

登れば登る程、道幅は更に狭くなり、坂の勾配は更に険しくなります。冬期の道の凍る季節は、最早歩行不可能そうな急さです。

 道幅が狭くなるのに伴い、観光客密度も上がります。

道の両脇には、お土産屋がずらりと並んでいます。

丁度、フランスのモン・サン・ミッシェルの参道Grande Rueを思い出させます。

イギリスの観光地にはお決まりのチョコレート屋、チーズ屋の他に、マシュマロ専門店なんてのもあります。私はマシュマロが大好きですが、P太が嫌いなので滅多に食べません。


渋い陶器屋さんもあります。

こちらは花屋さん。生花だけでなく、造花も扱っているようです。

玄関を飾る季節に合ったリースは、クリスマスだけでなくここ数年人気のようです。

お店にばかり気を取られていないで上部を見上げると、やはり興味深い古い建築物が軒を連ねています。

建築年代も様々なようです。

あちこち覗きながらゆっくり登って、やっと丘の頂上に到着。

坂道の終点は、主に飲食店等に囲まれた、ちょっとした広場になっています。

大して大きくない広場ですが、この左手(西)にはノルマン時代の城郭が在ります。

()はお目当ての大聖堂に通じ、正に街のヘソと言える観光客率も最も高い広場です。

 

 

 


2023/02/22

いつだって猫の日

 

今日は日本では猫の日なので、猫好きの端くれとしては、猫柄アウトフィットのドールでささやかにお祝いしたいと思います。

このAライン・ワンピースは、元々は27cmサイズ用に作りました。まずプチ・ブライスの三つ編み付き猫帽を被る事を前提とする事からデザインを初めました。

次に、以前着物に使用した動物プリント生地の猫の顔部分のみをアップリケとして使おうと考え、それらの色味や雰囲気に合わせて布地や装飾を選んで行ったら、…毎度ながら凄く子供っぽく仕上がっちゃった! 

それで27cmドールにはどうにも似合わなくなり、22cmのリカちゃんに着て貰う方がしっくり来ると思いました。袖は元々七分丈に作っていたので、リカちゃんだと丁度長袖になるのがラッキーでした。これはピュアニーモSボディに替えたリカちゃんだから、未だ袖がやや短めです。

身丈はリカちゃんボディより少し背の高いピュアニーモの方が、バランス良いようです(27cmだとチュニック丈)

日本では今だ酷い状態で捨てられる猫、虐待される猫が多く、腸が煮えくり返ります。一体どう言う育ち方をしたら、生き物をそんなに粗末に扱えるのか?? 例え個人的な好みで猫を可愛いとは思えなくとも、余程人間性に問題がない限り、わざわざ危害を加えようとまでは考えないはずです。

また、多頭飼い崩壊にも胸が痛みます。そう言う飼い主は、多分自分では猫を愛しているつもりなのでしょうが、もしかしたら今だ餌は残飯で、避妊手術を受けさせる事や定期的に獣医に診せる発想はまるでなく、猫を飼う知識が前世紀のままなのだろうかと勘繰ります。

私も本当はもっと沢山の保護猫と暮らしたいのですが、食費その他諸々の費用が馬鹿にならないのは勿論の事イギリスでは今やペット保険に入るのは常識で、それでもいざという時の医療費は非常に高く付きます。経済的及びお世話する労力的に十分でない限り、愛情だけの無責任な飼い方は出来ません。

そもそも、タラちゃんが他の猫と暮らすのを望んでいそうもなく、猫を幸せに出来る環境に確信が持てないのなら、飼うべきではないと思っています。

私の中では、いつだって猫の日、常に猫ファーストのつもりです。しかし毎年この猫の日に一層願う事は、兎に角一匹でも多くの猫が幸せに猫(にゃん)生を全うして欲しいと言う事です。

そして、猫を捨てるヤツ、及び虐待するヤツには呪いあれ!です。