北イングランドの旅 ブリー沼峠

 

 

9月に訪れたP太と義母との湖水地方旅行の二日目で、Great Langdale 大ラングデール谷を抜けてBlea Tarn Pass ブリー沼峠を越えて来ました。前回夫婦で訪れた際は、沼の周囲をしばし散策し絶景を楽しみましたが、最寄り駐車場から山道を少し歩く為、義母にとっては難しいので今回はここも見送り。代わりに、峠を少し下った所の道路脇に車を止めました。

今通って来た道路の北側を眺めると、改めて険しい峠道だったのが確認出来ます。谷部分の中央に見える針葉樹の森の脇が、どうやらBlea Tarn ブリー沼の在る場所のようです。

この谷を南下すると、Little Langdale  小ラングデール谷に続きます。つまりこの峠道は、大ラングデール谷と小ラングデール谷を結んでいる訳です。そして小ラングデール谷の西端には、これから向かうWrynose Pass ライノーズ峠が在ります。

谷間に、まるで島のような天然の要塞のような岩山が聳え立っています。

その印象的な岩山の脇に、一軒だけぽつんと農家も見えました。B＆Bにもなっているようです。こんな宿に宿泊出来たら格別な体験になるでしょうが、現実問題として夕食を食べに出るのさえ時間が掛かって大変そうです。普段から交通が不便な立地の上、冬期は殊更住むのさえ難儀であろうと想像しました。

家畜が、かなり山の上まで放牧されているのが見えます。

お天気は、相変わらず抜群。こんな湖水地方では貴重な快晴の、山や湖を眺めるのには絶好の日を、ヒルトップの屋内で過ごさなくて正直良かったと心底思いました。おまけに義母は既に何回もヒルトップを訪れた事があるのに、更に其処では多少は歩かなくてはならないのに、何故わざわざヒルトップに行きたいのか、実を言うと内心モヤ～ッと思っていました。

もしかしたら歳を取ると、新しい場所で新しい情報を得るより、見知った場所で安堵する方が嬉しいのかも知れません。何はともあれ、この日の最終目的地のライノーズ峠を目指します。