霊感のある(と自分では信じている)人達の話に寄れば、霊は電気を発するそうだ。その話を典型的な理数系頭脳で宗教とかはまるで信じない夫にすると、多分鼻で笑って馬鹿にするだろうと思った。が、「あ、そうかもねえ!」と意外にも喰い付いて来た。夫の話では、人と言うのは思考する時に脳から微量の電気を発する事が、科学的に証明されているらしい。その放電された電気が肉体からどの位離れていつまで空中に残るのか、ひょっとして思いの他長く、稀に死後も残る可能性が全くないとは言い切れないのでは? またその電気には念のようなデータも含まれるのか? …とまでは解明されておらず、まだまだ分からない事だらけのようだ。
良く「見える」と言う人達の話では、幽霊は昔の8㎜映画のような画素数の低い粗い映像で現れるそうだ。もしかしたら一般的に霊感の強い人と言うのは、超高感度ラジオのように、普通の人とは違う特別な受信力が敏感に出来ていて、誰かの残した思想の電波的な映像(ただし既に亡くなった人、または故人本人の物とは限らない)を受信・投影し易いのだとしたら…? と言う話題に至り、結構夫婦で盛り上がった。
ただ、静電気でも分かるように電気は乾燥した場所で発生し易く、一方幽霊は暗いジメジメした湿気の多い場所に現れ易いと言われている。柳の木の下とか水場は、昔から心霊現象の定番だ(水場は事故に遭い易いってのもあるけど)。だからこの説を単にこじつけるだけにしても、まだまだ無理が多い。
何でも霊や魂や神に結び付けるたがる人は真っ平御免だが、それらの存在を丸否定する人もまた人間性として何だかなアと思う。だって、小さな子供に「天国のおじいちゃんが見ているよ~」とか諭すのを、「天国なんて存在しない。亡くなった人は脳も視力も死滅しているのだから見ている訳がない」と心無い野暮な事を言えるのかい。
そう言う人は大抵「科学的に証明されていない物は信じない」と主張するのだが、だからと言って自分自身で解明する気はサラサラない。確かに霊の存在は証明されていないが、絶対に存在しないとも証明されていない。もしかしたら近い将来、霊や死後の世界そのものとまでは行かなくとも、我々が古来からそうだと信じて来た物に近い不可解な現象の多くが、科学的に証明される日が来たりして、と思っている。
撮影地:National Trust, Nymans
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