昨年の七月に、イングランド最古の中世の城の一つCorfe Castle コーフ城を、十数年ぶりにリベンジ訪問した後は、御城下である村を歩きます。
村の名前自体も城に則りCorfe Castle コーフ・キャッスル(カッスル)と言い、度々イギリスで最も美しい村の一つに数えられます。
城の立つ一際高い丘から、尾根伝いに石造りの古風な建物が並んでいるのですから、まるで御伽噺の世界のようで確かに絵になります。「町」じゃないけど、城の本丸が村全体を見下ろし、正に城下町と言った景観。
コーフ城がかつて王城だったのと同時に、村自体も王家直轄の所領でした。
こんな石造りの家並みはイングランドでは少数派で貴重で、コッツウォルズ等の石材が手軽に手に入る特定の地域でしか見られません。
それ故に石造りの家並みの残る歴史的な市町村は、大抵人気の観光地となります。ここの建材に使用されている石は、地元パーベック半島産の石灰岩だそうです。
石灰岩の中でも化石含有率の高い上質な物が大理石だそうで、ここでは実際に大理石も産出され、カンタベリーやソールズベリー大聖堂、ウェストミンスター寺院等に使用されています。
屋根まで石葺き。粘板岩葺きの屋根ならコーンウォールやデヴォン等では見掛けますが、ここのは屋根まで薄く切断したパーベック石かも。
イギリスの観光地の村では、時折model village モデル・ビレッジと呼ばれる、東武ワールドスクエアの小規模版のミニチュア建築物テーマ・パークを見掛け、この村にも在ります。多くは地元近辺の家並みを再現していて、建材も出来るだけ実物と同じ物を利用しています。
時間が無くて見学はしていませんが、この村のモデル・ビレッジには、廃墟になる前のコーフ城のミニチュアが復元されているそうです。
土産物屋にも入ってみました。ドーセット・スパイスと言う、イギリスでは珍しくその土地ならではの製品を売っていました。こちらは、イギリス人のソウル・フード、チップス(揚げ芋)に振り掛ける為の調味料。
ドーセットには、ジュラシック海岸と呼ばれる化石の宝庫が在る為、其処で発掘される恐竜をイメージして、ワイルドなスパイスを調合したようです。決して、スパイスの原料がドーセット産なのではありません。味的にも特に珍しくもなく惹かれず、結局買うのには至りませんでした。
村の中心に立つ、教区教会にも入ってみました。若くしてこの城で暗殺されたと伝えられるサクソン時代のイングランド国王の名に因み、St. Edward, King & Martyrと名付けられています。
塔のガーゴイルは、雨が降ったらダイナミックにゲロを吐く仕組みです。
こちらの石像も、崩壊が進んでキモ怖さ倍増。
しかし名前や外観からは意外な程、内部には興味を引く物は見当たりませんでした。
村から眺めるコーフ城の迫力ある姿は、やはり格別です。
暑い日だったので、最後に村でアイスクリームを買って食べました。しかしP太が例に寄って財布もスマホも車内に置き忘れた為、私が支払う羽目に。パーベック半島産の牛乳を使用した超地元産のアイスで、流石に美味! 同じ位の値段でも、NTの売店のアイスより遥かに嬉しいと思いました。
帰りも、同じ遊歩道を通って車まで戻りました。心配した車上荒らしには遭いませんでしたが、そう言うウッカリで気を揉まされるだけでも嫌だから、私は数分間車を停めて撮影する時でも、高速道路のサービスでトイレに立ち寄る時も、必ずバッグは持ち歩くようにしています。
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