2025/10/18

ムーングロウとアクア色ラインストーンのスプレイ型ブローチ

九月初旬に訪れたアーディングリーのアンティーク・フェアは酷い悪天候で、実際笑っちゃうような大雨に度々見舞われました。我々夫婦は小雨になった時を見計らって屋内会場間を移動していましたが、大雨の中を歩きびしょ濡れになった買い物客は本当に大笑いするしかありませんでした。イギリス人と言うのは服装が極端で、この悪天候に備えてバッチリ完全防備して来る人も居れば、裾を引き摺るダボパン&サンダル履きの全く天候に適していない舐めた格好で来る、傘すら持たない(もっとも横殴りの雨で傘は役に立たなかったが)何も考えていない人も居ます。私は普段ならバックパックで出掛けますが、この日は防水のクロスボディ・バッグに変更し、カメラも持たずに行きました。丈短のレインコートを着ていましたが、結局ボトムは結構濡れてしまい、野外フェスで着るような全身を覆うポンチョが一番だと思いました。そんな日のアンティーク・フェアの最大の屋内売り場で、カーネーションの誕生花ブローチと共に買ったのが、このブローチです。

典型的なフラワー・スプレイ・タイプで、花に見立てたアクアマリン色のラインストーンと白い葉を、茎に見立てたワイヤーの上に配置しています。この白い葉は一見MOP(貝)に見えますが、アクリルの一種ルーサイトの「ムーングロウ」と呼ばれる樹脂製です。

全体的に爽やかで若々しい印象ですが、ラインストーンもムーングロウも爪留めで安っぽくはない造りです。

茎を束ねた部分のみ、濃いアズライト色(写真では暗くなり過ぎて見え辛い…)のラインストーンを使っているのがミソ。スプレイ型は1950年代辺りのビンテージ・ジュエリーの定番なれど、こんなラインストーンとムーングロウを組み合わせたタイプは意外と見た事がないと気に入りました。




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