2025/04/17

若葉風ラインストーンのワイヤー・フラワースプレイ・ブローチ

今年の三月のArdingly アーディングリーのアンティーク・フェアで、三月に誕生日が来る友達へのプレゼント用に次に買ったのは、この緑色のラインストーンが中心のブローチでした。緑は彼女のテーマ・カラーのようなもんで、第一希望も緑色のブローチでした。しかし緑のラインストーンの多くは青味の強いエメラルド・グリーンで、一方友達の好みは深くて黄色味掛かったオリーブ・グリーンのはず。このブローチの緑は、オリーブ・グリーンと呼ぶ程は深くありませんが、どちらかと言うとグリーン・トルマリンに近い色味です。

マーキス型の緑のラインストーンが葉っぱに見え、AB加工のラウンドのラインストーンは花に見え、花束のような若々しい雰囲気のブローチです。縦8㎝×横5㎝と全体的には大き目ですが、石の一つ一つは然程大きくなく、色数も少なくあっさりしています。

こう言ったワイヤーの上に葉や花や実に見立てたようなラインストーンが鏤められたブローチは、194050年代のビンテージ・ブローチに良く見られるタイプで、英語では「floral  spray フローラルスプレイ」、または「flower spray フラワースプレイ」と呼ばれる事が多いようです。スプレイには、 「先が分かれて葉や花のついた小枝、枝・花などの束」「枝飾り」等の意味があります。「bouquet」や「flower bunch」程は、集まっておらずボリュームのない物を指すようです。念の為、ワイヤーではない写実的に植物を表現している台座のタイプも、ラインストーンを使用していない、例えばエナメル塗装や花型ビーズ等を使用したブローチも、フローラルスプレイ・タイプに含まれます。

状態は正直余り良くなくて、裏面の回転ピンの回転留め具がなくなっていました。しかし、ピンが留まって着用可能になるようには直しました。また、爪留めの幾つかが開いていて、衣服等に引っ掛かっては大変だし、また石を失い易くするので修理しました。

 

 

 


 

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