このバービーは、夏に山小屋風チャリティショップで買った六体の内の一つです。青味掛かった銀髪と黒髪のメッシュ、更にスタンダードな地黒バービーよりも一段明るい黄色掛かった肌色が、今まで見た事のない仕様で変わっていて面白いと思いました。
元のフェイス・プリントも個性的で、一体どの人種を表しているのかさえ見当が付きません。鼻の上まで散ったソバカスも、リアルで興味深いと思いました。しかし、これら全てが組み合わさると、正直老女の浮浪者みたいで余りにも冴えないみすぼらしい人形だと感じ、少なくとも着せ替えしたくなる人形には見えませんでした。
元は、最近中古で良く見掛ける「Cutie Reveal」のシリーズで、動物の着ぐるみを着た仕様だったようです。銀色のセパレートの水着が、ボディに直接プリントされています。「Cutie Reveal」は、中身の商品が見えない(ただし多分ガチャ式ではない)紙筒状のパッケージに入った状態で売られています。
リぺ&カスタムする為に買ったのだし、当然ソバカスは消しました。このシリーズでは、酷い日焼けで皮膚の一部が剥けた仕様のバービーも発売されていて、リアルで面白くはあるけれど、ファッション・ドールとしての着せ替えしたくなる魅力ってどーなの?と、大いに疑問に思ってしまいます。
折角のネガティブ&ダークなイメージを生かして、今回はとことん濃いメイクでゴスどころか人外を目指す事にしました。赤い瞳に挑戦するのは、これが初めてです。元の口の形はオープン・マウスだったようですが、中途半端な開き具合だったので、勝手にクローズ・マウスに変更しました。
良く見ると、髪は銀と黒だけでなく、薄紫もメッシュで入っています。髪の毛先は傷んでいたので半分位に切り落とし、どちらにせよ長過ぎる髪は扱い辛くて私には必要ありません。
フェイス・プリントを落としてみて、どうやら元は東洋人の顔型らしいと初めて気付きました。鼻が大き目で、もしかしたらテニス・プレイヤーのバービーと同じ顔の金型かも知れません。
このバービーさんには、ミニ丈の魔女服を縫いました。大きな襟付きでベルスリーブで、と言うのが思い描いたイメージでした。ハイウェスト気味に仕上がっちゃったんですが、コルセット代わりのベルトで誤魔化しています。
使用した生地は、やはり山小屋風チャリティショップで購入した綿サテンか綿ブロード。
最初は物凄く暗いグリーンだと思っていましたが、角度に寄ってはダーク・グレイに見える不思議な色です。
魔女帽のブリムの端にはアルミ・ワイヤーを入れ、曲げて角度が付けられるようにしました。ブリムが広いと顔に影が出来てしまうので、跳ね上げられる仕様にしたかったのです。
ベルトは幅広の刺繍テープで、夏にフリマで黒系ゴス向けの手芸材料をせっせと集めていた時に買いました。
其処はパキスタン人のおじいさんが、ガンで亡くなった奥さんの遺品を売ってチャリティ募金する為のストールでした。いかにもインド(辺り)っぽい手芸材料の他にも、うっとり美しい衣装や靴が沢山売られていて、とても愛されていた奥さんだったのが想像出来ました。
大量に余り勝ちのスプリング・ホックの雌型が、こう言うレースアップの金具としては丁度役に立ちます。
巨大なゴツい黒ブーツは、レイア姫人形のデフォ靴。バービーの全くヒールのないタイプのフラット足って、意外と着用可能なフットウェアが少なくて苦労します。特にロングブーツは、余程太く作られていない限り、例え背面に切込みがあっても差し込む事さえ出来ません。今後このタイプのボディ用のアウトフィットを考える際は、着用出来るフットウェアと合わせてデザインしなければなりません。
更に山小屋風チャリティショップ(本当に役に立つ店だ)で、金属製の鍋のミニチュアが手に入ったので、ついでに「魔女鍋」を設定してみる事にしました。
「魔女鍋」は、こちらでは結構ハロウィーンの定番とも言える御馴染みのアイテム。魔女が魔法薬を作る為の鍋で、コウモリの羽根とか蜘蛛の目玉とかカエルの脚とか不死鳥の涙とかユニコーンのフンとか、ありとあらゆる得体の知れない材料をぶち込んで煮込むとされてます。
鍋の中身(のハリボテ)は、手作りしました。大抵は、黄緑や青緑色でぼこぼことオドロオドロしく煮立っているように表現されています。
本当は眼玉や手足を浮かばせようかとも考えましたが、インスタの規制に引っ掛かるかもなので止めました。
タイニー・ベッツィーのハロウィーン写真を投稿する時、ヤバそうな画像はまるで混じっていなかったはずなのに、何故か写真が不適切と表示されて何度も投稿を拒否されたのです。
引っ掛かりそうと言えば、このミニチュア骸骨の方が余程可能性がありそうとは思います。カメラですら、この骸骨まで自動顔認識するんですから…(苦笑)。
何はともあれ、やっとハロウィーンらしい写真にはなって来た~と自分では思います。
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