昨年姉と二人で武蔵関公園と武蔵関駅の間の西武線沿線の桜並木を鑑賞した後は、西武線の向こう側の、いつも電車から眺めていて興味のあったお寺「本立寺」に立ち寄ってみました。
実はこのお寺、未だ東京に住んでいた時に、一人で一度訪れた事があります。練馬区の無形文化財に指定されている江戸時代から続く、年に一度の12月に二日間だけ開催される「関のボロ市」と言うのが有名で、蚤の市のような物を期待して出掛けました。
しかし門前の沿道には、行けども行けども食べ物の屋台ばかりが並んでいて…。もしかしたら古物を売る出店は、別の区域に集中していたのでしょうか?? 人混みは凄まじく、お参りもせず早々に引き上げてしまいました。
古くないものの立派な山門。しかし本堂自体は、味気ない鉄筋コンクリートの建物でした。
17世紀創建の、日蓮宗のお寺だそうです。日蓮上人の像が、何だか凄く逞しい…。どうも、今だ奥田瑛二のイメージ(大河の「北条時宗」)があるものですから。
境内では、春の樹木の花を楽しむ事が出来ました。
特に、紅白の木瓜は見事。花は愛らしいのに、どうして名前はボケェであんまりなんでしょうね?
五重塔の石像と、濃い桃色の花街道も絵になります。
そしてここの墓地が、然程広くはないものの、古い墓石が多くて中々興味深く見えました。「井口家」の墓標がやたら多く、きっとこの土地の古くからの有力者の一族か何かなんだよ…と姉と話していました。
と思ったら、説明版にこのように記してありました。やはり井口家は、かつて関村と呼ばれていたこの地域の名主の家系で、このお寺を開基した井口忠兵衛の一族だそうです。
実際に訪れない限り絶対に知り得なかった、こんな凄くローカルな歴史に少し触れる事が出来るので、墓地ウォッチングの面白さは侮れないのです。…いや、この趣味を理解されようとは思っていません。
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