ドール用のバレンタイン服のアイディアが中々浮かばなくて、ネットで「バレンタイン・ドレス」で検索したら、ロリィタ服かキャバ嬢の仕事着の映像ばかりが出て来ました。英語で検索すると、これまた露出の多い服ばかりで…(寒いッ)。キャバ服は全く参考にならないとして、元々お人形さんのような可愛さがコンセプトのロリィタ服は、ドールのアウトフィットにぴったりなデザイン。ですが、何せフォルムが凝っていて装飾も滅茶苦茶多いので、作るのには材料も技術も時間もありませんでした。
多分一般の(日本人)女性って、バレンタイン・デートには単に少し普段よりドレッシーやロマンティックな服とか、彼氏や夫が好む服装とかで、特にバレンタインを限定した服なんて着ないのだと思います。
それでもドール服で表現する場合は、強調と言うか少し大袈裟な位の「らしさ」が必要です。ではバレンタインのシンボル・カラーである赤い布で、服を作ってみれば十分なんじゃないかと思いました。
テーマは1960年代なレトロ・ファッションと言う事にし、赤いミニ・ドレスを縫ってみました。が、…バレンタインと言うよりはクリスマスじゃん、とは自分でも思います。そして過去に、似たようなXmasドレスは何度か作った事があるような。更に、ポーズ人形っぽさや初代リカちゃん感も漲っています。
モデルを金髪ボブでティーン・ボディのmomoko DOLL「GIRL POP lime cat」にしたら、60~70年代に活躍したフランス人歌手フランス・ギャルを思い出しました。16歳でデビューし、フレンチ・ロリータのアイコンだったそうです。そこで、タイトルは彼女のヒット曲「夢見るシャンソン人形」にしました。
一応、ドール用のマイクを既に買ってはいました。握り手じゃなくとも持たせられるよう取っ手が付いていますが、もしかしたら60年代にはしない、ロックなタイプのマイクかも知れません。
念の為、フランス・ギャルさんをドールで再現している訳ではなく、彼女の服装を模している訳でも全くナシ。
60年代には、こんな赤地に純白のレースや黒がアクセントのミニ・ドレスが、実際に結構流行ったようです。その赤はカントリー・レッドのような深い渋い赤ではなく、黄色味の強い朱赤だったようです。ドレスではなく寝間着ですが、私も似た古着を持っています(流石に着た事はナイ)。
スカート部分に手古摺って、大したプリーツの数じゃないのに、何度も折り畳みをやり直しシワクチャになってしまいました。アコーディオン・プリーツ(車ヒダ)ではなく、全部ボックス(箱ヒダ)にすれば良かったと反省。
ドット付きの白ストッキングは、昔ウィーンか香港のトイザらスで買った、バービー人形用のセクシー・ランジェリー・セットに入っていた物。ソックス式ではなくヒップの付いたタイツ式になっているので、ティーン・ボディのモモコの脚には、やはり大き過ぎて弛んで太く見えます。しかしこの時代は、女優さんやモデルさんでさえ脚が現代程は細くはなく、結構ムッチリしていたようなので、返って「らしさ」は出るかも知れません。
今ウィキってみたら、「夢見るシャンソン人形」って、毎年異様に盛り上がるヨーロッパの歌の祭典ユーロ・ヴィジョンの優勝曲だったのだと知りました。イギリスに住み始めるまで、ユーロ・ヴィジョン自体を知りませんでした。しかも諸事情で、フランスではなく隣の小国ルクセンブルク代表で出場したとか。
音楽のジャンル的には「イエイエ」だそうです、…って何だ?? 原題は「詰め物人形=中身の無い人形」で、実は全くアイドル的な夢がありません。実際に作詞作曲のセルジュ・ゲインズブールが、大人達に操られて知りもしない恋の歌を歌わせられている年若いアイドルに、限りなく悪意に近い皮肉を込めた内容だったそうです。
その子供を食い物にした大人の一人だったくせに何を言う、とは思わずにはいられません。
またまた話題が大きくズレて、全くバレンタインらしからぬ内容になって来ましたが(根本的に発想がネガティブ)、皆様にとって愛に溢れたバレンタインでありますように!
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